いきなりパチュンした俺は傷だらけの獅子に転生した |
第七話 人の夢を馬鹿にすんな!
えー、人という字はですね、お互いが支え合っているといいますが、どのような状況で支え合っているのかと考えたことはありますか?
私は夢に出てきたことがあるんですよ。
燃え上がるパン工場の前で、チー○は倒れ伏し、○タ子は逃げ惑う人たちの人波に流されながら見ていくことしかが出来ない。
『く、まさか。…ここまでだなんて』
『ドジっちちまったな。○ンパンマン。だが…』
と、崩せ落ちそうな背中を合わせていたかの宿敵も今まさに崩れ落ちていこうとしていく。
『お、おい!』
『まさか、この俺様がお、前を守る為にこん…な様になるな…んてな』
『目を、目を開けろ!』
『ば、バイバイキ…ン』
パン工場を焼く炎に彩られた二人の影は『人』を描いていた。
劇場版。反逆のアンパン○ン!『人』というもの!
監督 沢高志!カミングスーン!
「これが人という字の原型でーす」
「嘘つけ―!」
スパーンッ。
教卓を挟んで、アリサが手に持ったノートで叩かれました。美味しいです。
どうも皆さん、こんにちわ。只今、国語の宿題の発表会で漢字について、昨日見た夢で、思ったこと感じたことを発表し終えた沢高志です。
いやー、超大作でした。あの夢。まさかジャ〇おじさんが…。
「言わんでいい!」
スパーンッ。
「こら、味サバ!なんでもツッコミという名の下で暴力を振るえば許されると思ったら大間違いだぞ!」
「なんで、漢字についての発表会なのにあんたの見た夢を聞かされないといけないのよ!」
「思ったこと感じたことをそのまま書いただけだ!」
「だからって、あんなふざけたものにしなくてもいいでしょ!」
「人の夢を馬鹿にすんな!」
あの超劇場、俺は涙を流しながら目が覚めたというのにふざけたものだと!?
「まーまー。アリサちゃん落ち着いて」
「そうだよ。沢君も落ち着いて」
光の加減で紫にも見える黒髪の少女月村すずかがアリサを。
茶髪のツインテールの女の子。高町なのはが俺の前に割って入って止めにかかる。
「ぬ、くくくく。ま、まあ今日の所はこれぐらいで勘弁しておいてやるわ」
「くそっ、やっぱりあのセリフ『顔は汚れてもこの魂は穢れぬ』から言っておくべきだったか…」
「…ちょっと話の前後が気になるの」
「なのはっ。席に戻るわよ!」
「イの一番で席を立ちあがったのはアリサちゃんだよ」
「〜〜〜っ、うっさい!」
「そんなお前に贈る言葉がある」
「なによ!」
今にも噛みついてきそうなアリサに向かって俺は言い放つ。
「ツンデレの黄金比は、ツン8デレ2」
ポグッ。
無言の左フックが、
俺の顔面に突き刺さりました。
さて、ちびっ子たち(俺もだけど)が今回の宿題をしている間に俺は今日までのことについて考える。
もちろんガンレオン。そして、スフィアの因果の事だ。
まず、ガンレオン。
俺だけが展開して動かすことも出来るが、アリシアがユニゾン。まあ、意識の合体?というものかな。それをすると更に動きがよくなる。そして、緑のスパナが出せる。
あのスパナ。マグナモードでアレを使うと瀕死状態の人間を回復させるらしいが…。
(あんなもの。ゲームには存在しなかったぞ?)
ピリオドブレイカ―(以下P・B)を実際に受けたプレシアは意識が完全になくなる前に体の何かが他の何かによって内側から押し出されるような感じになった。と言っていた。
仮説としてだが、この世界に来たガンレオンは医療用のスパナが使える。
それをマグナモードで強化。プレシアを瀕死の状態から回復させた。というのが俺とプレシアの最終判断だ。
あ、ちなみにプレシアには俺が転生者だということは伝えた。
でないと、ガンレオンやスフィアの事を信じてくれそうにないから。
最初は否定しがちだったけど、自分の体の異変やアリシアの蘇生。何よりも虚数空間からおちていく際に自分がつけていたデバイスがこれまでの一部始終を録画していたので納得せざるを得なかった。
その後、フェイトがこの町で潜伏していくために残していた資金を隠していたコインロッカー(犯罪臭がするんだけど…)からかき集めてマンションを借りた。
プレシアはスフィアの危険性を聞いたときに一番慌てていた。スフィアの所有者同士がその力を奪い合うということを聞いて一番慌てだした。何故なら…。
彼女はもう会っていたのだ。
俺とアリシア以外のスフィアリアクターに。
「っく、まったくまったくまったくまったくまったくぅうううううううううっ!」
「あ、アリサちゃん。荒れているの」
「あ、あはは。クロウくんに八つ当たりしなければいいけど…」
「…ん?誰かよんだが?」
と、小学校入学してからの仲良しトリオの前に一人の少年が現れた。
「クロウくん?!今は駄目!」
「んあ?」
若干たれ目がちで頭は鳥の巣のようにしわくちゃだが顔の整った少年である。
「クロウ!あんた邪魔よっ!」
ブオンッ。
「うおっ、何すんだアリサッ。生理か?」
「まだよ!この変態!」
ズドムッ。
「ぐふおっ」
アリサの膝がきれいに鳩尾に決まり崩れ落ちるクロウ。
それを見たなのはがアリサを止める。
「アリサちゃん。おちつくの!今のはクロウくんも悪いけど」
なのはにとって彼は恩人とも言ってもいい。
先のジュエルシード騒動で魔法が使えない自分に代わってジュエルシードの思念体と戦い。フェイトとの戦いの際にも彼がいなければけちょんけちょんに負けていたかもしれない。魔法のお師匠様でもある。
「で、でも…」
「アリサちゃん!」
だから、そんな彼が傷つけられるのが嫌だったなのはは、普段ではまず見せない目力でアリサに向かって強めに言う。
「わ、わかったよ。その、ごめんね。クロウ」
「い、いや、俺もデリカシーが無かったしな。謝る。すまねえな」
「クロウくんって優しいね」
「惚れてもいいぜ。その気持ちはいつでもウェルカムだ」
「だ、駄目なのー」
「あははは、ないない。それにしてもいつもその感じはぶれないよね。クロウくん」
クロウの発言になのはが慌てている横で、すずかは笑顔でそれを拒否する。が、その顔は少し赤い。
(順調順調♪やっぱり出来事(イベント)回収は最高だぜ)
「それが『折れない支点』を持つ俺だからな」
この見た目、小さなクロウ・ブルースト。
沢高志と同じ転生者である。
キャラプロフィール3
クロウ・ブースト。
高志を転生させた神様が彼より先に転生させた転生者。
見た目は第二次スパロボのクロウ・ブルーストの小さいバージョン。ちょっと名前を変えるためにブルーストからブーストにした。
ゲーム版とは違い、女好きでリリなのを愛しているナンパ野郎。第二次スパロボ大戦の再生編をやる前に死んだ。
転生前は不良とオタクを混ぜた感じの暴れん坊でカツアゲ・万引きは日常的にやって来たため傲慢男。その為、同じ不満を持った不良仲間からリンチを受けて死んだ。
転生特典は7。
クロウ・ブルーストの容姿。
ブラスタ。(ただし、破壊編までしか知らないのでリ・ブラスタの事は知らない)
SPIGOT。射撃型。格闘型自在に操れる。
生前の記憶の継承。彼は『リリカルなのは』の第三期までは熟知している。
人の感情値が見える。これで他人が自分をどう思っているかを判断することが出来る。これは自分だけであり、他人から他人へどう思っているかは見えない。
魔力をブラスタの武装。主に弾丸のように放てるようにする。これは魔法だったら証拠が残らないと思ったから
最高の家族環境。彼の場合。金持ちで両親は不在がち。その方がイロイロとやりやすいから。
反転した特典は三つ。
スフィア。彼の場合は『揺れる天秤』の因果無効。彼は気付いていないだけで既にスフィアにかなり食われつつある。
自分以外の転生者がここに来ること。高志『傷だらけの獅子』が来た。
そして、
スフィアを狙う者襲来を無しに。これが反転した。
これは彼自身も高志も知らない。
ブラスタ。クロウのデバイス。
展開するとスパロボのブラスタのようなバリアジャケットになる。
ガンレオンより装甲は薄いが素早く、空も飛べ、フェイトにあと少しの勢いまでスピードが出せる。
バンカーブレイク
右腕につけた盾で相手を切り裂く。
EAGLEショット。クラッチ・スナイパー。ベイオネット・スパイカーACPファイズ
戦況に合わせて弾倉と銃の形を変えて戦う。
銃のように速射するEAGLEショット。
遠距離狙撃クラッチ・スナイパー。
足を止めて槍のようにして貫くベイオネット・スパイカー
バンカーからスタンロッドなどの武装を複雑に絡めながら戦うACPファイズ
SPIGOT。フルドライブ状態で使える。
四つの光輪が現れて使用者の意志でその攻撃方法が変わる。
攻撃方法は射撃型。格闘型の二つ。
この状態が酷くなるとクロウは敵味方の判別かつかなくなる。その為、一度フェイトの腕を銃弾で貫くということがあったので本人も出来るだけ使わないようにするが。天才にだって失敗はある。と、軽く受け止めている。
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