いきなりパチュンした俺は傷だらけの獅子に転生した |
第八話 これが本当のスーパーロボット対(大)戦!
転生者。
それは前世の記憶を持っていたり、いきなり違う世界をやり直したりする者達。スフィアの様に人格は無いがその役目を終えたら別の世界に行って物事を起こす物の事だと俺は判断している。
その転生者の多くはその世界に着いて何が起こるかを判断していたり、ご都合主義。
思えば、虚数空間から脱した俺、沢高志。
俺もまたご都合主義で今、生きている。
そんな人たちがもし、遭遇したらどうなるだろうか?
大体がすれ違い、戦い合う羽目になる。
とくにこの世界。『リリカルなのは』の世界は多い。
ハーレムとか狙っている奴。本作ヒロイン?とかを狙っている奴。…モブもいいよね。と、思って狙う奴等など登場人物と深く関わろうとしている人も多い。
え?俺?俺はモブ派。リンディさんが人妻兼子持ちじゃなかったら…。
…こほん。
プレシアに教えてもらった。俺以外の((転生者|スフィアリアクター))。しかも見た感じクロウだよ。クロウ。
バリアジャケットなんかブラスタそのもの。
もしそんな彼と俺が戦う羽目になったら…。
ガンレオンVSブラスタ
…はっ!?この奇跡のような組み合わせ。まさに!
「これが本当のスーパーロボット対(大)戦!」
やばいっ、オラ。すっげぇワックワクしてきたぞ♪
だけど実際問題考えて欲しい。
あんなにビュンビュン早く動き回るブラスタに果たしてガンレオンが追いつけるだろうか?
…無理です。
それにサイズ。攻撃面積が広ければヒットする可能性もある。が、ゲームと違い本来なら二倍位のサイズ差が同等に。攻撃面積も減ってあたる可能性も減った。
「と、いう訳でいつ襲われてもいいように特訓です」
ついでに黒の放浪者アサキム対策も出来る。因果に巻き込まれていないともいえないし…。
それにあのクロウ。戦うことを喜んでいるみたいなんだよ。俺がスフィアリアクターだってばれたら「「((決闘|デュエル))」」になりそうだ。
あれって、拒否る事って出来るのかなぁ?
「ん?私は夜這いなんかしないよ?」
「…アリシア」
こら、アリシア。
プレシアが草葉の陰で泣いているぞ。まあ、実際は岩の後ろなんだけどね。
「一番油断している起きかけを狙うから」
「よかろう。家に帰ったら((円卓|かぞく))会議だ」
またの名を、地面を涙で濡らしているプレシアとで三者面談だ。
ただいま、ごつごつした岩山だらけの無人世界に俺達三人はいます。
放課後になった俺はなのはやクロウにばれないように幼稚園までアリシアを迎えに行く。その後、プレシアが合流。人気のない所に行く。
ガンレオン起動。アリシアとユニゾン。
プレシアがガンレオンを介して、スフィアの力を利用して自分のデバイスを起動。転送魔法を使う。
大魔導師に不可能はないのか?もう、スフィアの力を有効利用しているし…。
ここは平坦な所もあるからガンレオンのパワーを試すには丁度いい。
とりあえず、近くに獰猛な原生生物もいないのは確認とれた。人がいても害のない世界だから、プレシアはランチマットを広げて座る。
そこで俺達の戦い方を指導するのがプレシアの役目。
「とりあえず、ガンレオンの性能をチェックするわ。まずはアリシア抜きで」
「ういっす」
俺はアリシアとユニゾンを解いて一人ごつごつした山へと向かう。
この世界で特訓するのも早三カ月以上。三人暮らしをする様になってからは毎日のようにこの世界で特訓を重ねている。
今、この平たい場所もチェインデカッターで滑らかに削り取ったものだ。
もう、説明口調はこれぐらいでいいかな。特訓特訓。
実はこの特訓には楽しさも感じてしまう。
男の子ってのは変身ヒーローやロボットには憧れる生き物なのだ。俺もその例外じゃないからね♪
「まずはこいつだ。チェインデカッタァアアアアア」
俺は両肩についている鋸を手に取り岩山に突貫していった。
「…ただいま〜。お母さん、お腹すいたー」
「はいはい。今、お弁当を出すから」
バシュ。
私は特訓を終了して帰ってきた二人を出迎えながらタカの持つライアットジャレンチの中に収めていた今日のお弁当を取り出す。
「いつの間に俺のガンレオンをランチボックス改造したの!?」
と、騒ぐタカを放っておいて今日の夕食を取る。
タカと過ごして三カ月以上この世界で特訓をしている。
彼の持つガンレオンというデバイスに似ている物をいじり始めて分かったことがある。それはタカが恐ろしくこの世界の住人に警戒心。いや、依存心が無い事だ。
私が彼にガンレオンを見せて欲しいといった時、簡単に手渡した時のことで分かり切っていた。
アリシアのスフィアがあるから大丈夫とタカをくくっていたのかと思えば、『私がガンレオンを奪って逃げてもいいのか?』と、尋ねた時。少し困った顔をして別に構わない。とまで言った。そして、彼は言った。
『俺は((転生者|にじゅういっさい))だからな。アリシアはまだ五歳ぐらいしか生きていないんだろ?俺はあいつの倍以上も生きてきたんだ。だからいいよ』
その時の彼の顔は少しさびしそうで私達を羨む顔をしていた。
彼は家族に会いに行く途中でこの世界に来た。と言っている。つまり、彼はこの世界では天涯孤独なのだ。
しかも、本当に血のつながった親も兄弟。友人もいないこの世界で一人ぼっちでいる。
そんな存在を私はもう一人知っている。
…フェイト。
あなたは今、あの時の彼と同じ目をしているのかしら?
もし、あなたにもう一度会えるのなら…。そして、叶うのなら…。
「…お母さん?」
アリシアが考え込んだ私の顔を覗うアリシアの頭を私は撫でた。
フェイトの事。フェイトにしてきたことをアリシアに伝えるべきかどうか未だに悩んでいる。タカは話しておいた方がいい。もしかしたら会うのかもしれないのだからと。
それでも私は話せずにいる。でも…。
「…何でもないわ。アリシア」
いつかこの子にも打ち明けようと思う。
あなたには妹がいるということを…。
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第八話 これが本当のスーパーロボット対(大)戦! | ||
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です!急いで訂正します。(たかB) ちょいと見直していて疑問…『二倍いサイズ差』ってなんすか?なんでもないなら良いんですが、多分『二倍位のサイズ差』なんじゃないでしょうか?(神薙) |
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