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「うおわああああああ!!」

 

後ろのほうから悲鳴が聞こえてくる……

 

「うるさいぞ、才人」

 

「竜なんか初めて乗るんだぞ!?

そりゃあ叫びたくもなるわ!」

 

「歓喜の声的な意味で?」

 

「ちげぇよ!?」

 

「違うのか?」

 

「そんな不思議な顔で見つめんな!前見ろ!前!」

 

才人は心配性だな……しょうがないな……というか、もう

街が見えてるんだけどな。

 

「……つーかさ、あれじゃね?」

 

「何言ってるのよ、まだ飛び立って15分もたってないわよ?

そんな早くにつくわけ……」

 

才人の後ろから、ルイズが顔を覗かせる。

 

「……ついた」

 

「あら……早いわね」

 

タバサが本を閉じ、キュルケは街を見ている。

 

「っし……ワイバーン、あと少しだから、がんば」

 

ワイバーンが小さく鳴いて街に飛んでいく。

 

「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!?」

 

「ん?どしたよ」

 

ルイズが凄い剣幕で来る……怖いぞ。

 

「そのまま街につっこむなんて言わないわよね?」

 

「………………もちろんだ。街の外で降りる予定だ。

な?ワイバーン?なっ?」

 

「今の間は何よ……」

 

いや、てっきり街で降りる場所があると思ってたんだけどな……

 

 

 

―――――

 

 

 

ワイバーンを、街の少し離れたところに降ろして街へと向かう。

 

「えっと……トリスタニア、だよな?」

 

「そう」

 

「んじゃ、分かれるか……才人達は武器買って来いよ。

俺達はあんま時間かかんないだろうしな」

 

「分かれる必要あるのか?」

 

「武器選びに時間かかったりしたらどうする?

武器があっても手に合わず……なんてこともあるぞ」

 

「待たせるのは……ちょっとな」

 

「だろ?んじゃ、待ち合わせ場所も決めて―――」

 

俺とタバサ ルイズと才人とキュルケに分かれる。

 

キュルケはルイズをいじめたい……らしい。

 

「行こうか、タバサ」

 

タバサが頷き、俺達は買い物へ出かけた。

 

……道がとても狭いんだけど?

5m弱で大通りとかおかしいだろ。こっちは裏路地でも5mは行くぞ?

 

「そういえば……お金は?」

 

 

「……あっ」

 

 

 

―――――

 

 

 

「あー、金のことすっかり忘れてたなぁ……」

 

「でも、いっぱい。」

 

俺達は宝石店を出た。

何とか竜の宝玉などがあったから、材料などには困らないだろう。

金の事考えないで買い物できるっていいな!

 

 

俺達が材料を買って、待ち合わせ場所で待っていると、先に三人が待っていた。

 

「お?良い武器あっ………た?」

 

才人が見せた剣……大剣はとてつもなくボロボロだった。

刀身は錆だらけで、どのくらい放置されていたか分からない。

 

「才人?悪い事は言わない……捨てろ。」

 

「いきなり!?でも凄いんだぜ?この剣!」

 

「その凄いという感想を感想用紙5枚以上で書いてこい」

 

まったく……こいつの目は節穴か?これのどこが凄いんだ?

あれか?錆がやばくて凄いのは認める。

 

そう思った時、剣がガチャリと揺れた。

 

『生意気な事言ってんじゃねぇぞ?若造』

 

「才人、これは……凄いじゃなくて珍しいだな。」

 

「だろ!?これでいいだろ?」

 

「……切れるかどうかは保障できないけどな」

 

「……それで、買い物終わったのか?」

 

露骨に話を逸らしやがった。

そりゃあ斬れるかわかんないよなぁ……

 

「あぁ、何とかなりそうだな……薬が作れるだけで

治せるかはわかんないぞ?」

 

「……そう」

 

タバサが少しだけ落ち込んだような表情を見せる。

 

「まぁ、希望は抱かない事だな、これで治せなかったら……よし、

そろそろ昼飯にでも行こうぜ?」

 

「そうね、そうしましょうか」

 

俺達は、昼飯を食べに向かった……

 

 

 

追記。

 

あの剣の名前は『デルフリンガー』というらしい。デルフでいいといわれた。

 

 

 

追記その2

 

タバサの食いっぷりがやばい。

説明
11話『インテリジェンスソード』
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タグ
異世界 最強 チート ゼロの使い魔 

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