魔法先生ネギま 〜疾風物語〜 第二話
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どうも。ゼロの使い魔に転生したはずの波風疾風です…

なのに、ルイズもコッパゲーr…失礼。コルベール先生も居ません

ついでに言うと俺は今、何処か分からない森の中にいます

 

「…しっかし此処ホントに何処なんだ?…しょうがない。来てからすぐには使いたくなかったんだがそうも言ってられないしな…『白眼』」

 

俺は白眼を使って周りを見渡す

すると、東に3kmほど行ったところにある程度大きな町が見えた

 

「情報は武器だからな…。あの街に行って情報収集でもするか。確か貴族が絶対的な権力を持ってるんだったな…」

 

貴族の振りをすれば情報も手に入りやすいだろう

そう思って俺はメイジの証であるローブを纏って町に向かった

 

 

 

 

 

 

 

十数分後

 

「さて、着いたが…やけに騒がしいな?何か祭りでもあるんだろうか?」

 

何か街が騒がしい。おかしいな。森の木々を見るに今は冬。収穫祭などはもう過ぎているだろうし…

とりあえず町の人に聞いてみよう

俺はそこらにいた、無精髭を生やしたおっちゃんに聞いてみた

 

「すみません。街が騒がしいようですが、何かあるんですか?」

「うを!?お前さんなんだその真っ黒のマントは!?」

「自分は黒が好きなもので」

「まあいいや。何かあるのかだって?吸血鬼達が火炙りにされんのさ。ほれ、あそこを見てみろ」

 

おっちゃんが指差した方向を見てみると金色の髪の少女が十字架に掛けられ、今まさに火をつけられようとしている

さらにその向こう側には怯えている人たちが十数人居る

 

「な!?」

「いい気味だぜ。吸血鬼の所為で、協会のお偉い人から町ごと粛清されるとこだったからな」

 

あの少女が吸血鬼!?これが中世にあったっていう魔女狩りか!?

だったらあの子は何の罪もなさそうだが…

 

「…聞いてもいいですか?」

「おう。なんだ?」

 

「あの子は本当に吸血鬼なんですか?あの子自身がこの町の人に危害を加えたりしたんですか?」

「アイツが吸血鬼かって?そうに決まってんだろうが!アイツはな、もう何年も成長してないんだ!そんなの吸血鬼以外には魔女ぐらいしか居ないだろう!

それにアイツがこの町の奴らに危害を加えたかだと?吸血鬼はな『いること自体が罪』なんだよ!」

「…後一ついいですか?あの子の後ろに居る人たちは?」

「ああ。アイツらか?アイツらは愚かにも吸血鬼をかばった奴らだ。諸共火炙りらしいな」

 

もう少女の掛けられている十字架には火が放たれている

 

「助けて!誰か、誰かぁ!!」

 

少女の助けを求める声が聞こえる

 

『コロセ!コロセ!!コロセ!!!コロセ!!!!』

 

町の住民の怒号がやけに耳障りだ

その瞬間、俺は自分の中で何かが切れる音が聞こえた

 

「…『((天照|アマテラス))』」

 

俺は『((万華鏡写輪眼|まんげきょうしゃりんがん))』を使い、町に黒炎を放つ

もちろん少女と後ろに居る人たちに当たらぬように『((加具土命|カグツチ))』を併用しながらだ

 

「うわぁぁぁぁ!?なんだ?!この暗い火はぁ?!」

「熱い!誰か、水をかけてくれぇ!!」

「なんでだ!?この炎、水をかけても消えねえ!?うわっ!アツイィィィ!!!」

「助け、て、くれぇ!」

「アイツだ!あの黒いマントの奴だ!」

 

勘のいい何者かが、俺が放った事を周囲に知らせる

そして、屈強な男どもが俺に向かってくる

数は…二十八人か

面倒だ…。焼き払うか

 

「『火遁・((豪火球|ごうかきゅう))の術』」

 

直径15mはあろうかという火球が、俺に向かってきた男ども諸共、生き残っていた住民達を焼き払う

周りが火の海となり、少女達を助けに向かおううとすると

 

「助け、て…。殺、さない、で…」

 

男の声がした。見てみると、神父らしき者が呻いていた

 

「へえ。まだ生き残りが居たのか…」

 

生き残りといっても、下半身が炭化している

もう数分せずにくたばるだろう

 

「お願い、だ…。助、けてく、れ…」

「あの子もそう言ってたが、お前は無視して火をつけたんだろう?あの世で、懺悔をし続けろ」

 

そう言って、俺はそいつの額にクナイを突き刺した

男は苦悶の表情で息絶えていた

 

「さて、あの子達を助けに行くか」

 

少女達のほうに向かうと既に十字架は焼け落ちていて、少女は体全体に酷い火傷を負っていた

しかし息をしているところを見ると、辛うじて生きているらしい

俺はすぐに医療忍術を使用して治療しようとしたが、少女がいきなり光りだした

少したつと光は収まり、再び少女を見ると傷がなくなっていた

…ほう。本当に吸血鬼なのか。面白い

そう思っていると、少女が目を開けた

 

「あなたは、誰?」

「俺は波風疾風だ。君は?」

 

 

「私は、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル」

 

 

…おいおい。此処は『ゼロの使い魔』の世界じゃなかったのかよ…

この子は『ネギま』の登場人物だろうが…

そう思っていると、エヴァンジェリンの後ろに居た人たちに声を掛けられた

 

「あ、あの。助けていただき、どうもありがとうございます」

「…ああ。気にしなくていい。君たちの家族や友人も居ただろうし、そいつらも俺は焼き殺したんだ」

「それでも助けてくれたのは事実です。あの人たちは私達がこの子をかばうと、他の人と一緒になって『火炙りにしろ』と言い始めました。

もう、何の未練もありません」

「そうか。この町にはもう住めないだろうから、新しい村を作るといい。場所を選んでくれ。俺が家などを建てる」

「それでは、西に少し行ったところに森があります。そこがいいでしょう」

 

それって、俺がこの世界に着いたときの森じゃね?

 

「わかった。それでは行こう。そういえばあなたの名前は?」

「そういえば言ってませんでしたね。私の名前はメアリーといいます」

「メアリーか…。わかった。では行こうか。ついて来たいものだけついて来ればいい」

 

そう言ったが、なぜか皆着いてきた

エヴァンジェリンなんか、俺のマントの裾を掴んで離さなかったくらいだ

そして森に着き、俺が『木遁・((連柱家|れんちゅうか))の術』で家を建てたときに皆から

 

『あなたは魔法使いなのですか!?』

 

と聞かれたので『似たようなものだ』と返し、皆に指輪を配った

これは『((五封結界|ごふうけっかい))』を通るための指輪で、これを持っていない者が村に入ると自動的に俺と同じ力を持つ影分身が出現する

『((影襲者|えいしゅうじゃ))の術』が発動し、自動的に敵を排除する代物だ

 

その日は『五封結界』を張って眠くなってしまったので、俺が建てた家で眠ってしまった

『ゼロの使い魔』に行くはずだったが…此処も悪くは無いな

寝る直前に誰かがドアを開ける気配がしたが、敵意は無かったためそのまま眠った

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第二話です

やっぱり戦闘描写が薄いですね…

自分なりに努力しているのですが…

説明
第二話です
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コメント
摩天楼様、コメントありがとうございます。今連載している『運命の獅子』が一段落したら必ず連載再開しますので、気長にお待ちください(ディアーリーズ)
このシリーズ面白くて読み返ししまくりです!(阿修羅姫)
ユウジ様 コメントありがとうございます。拙いながらも書いていくので応援よろしくお願いします(ディアーリーズ)
まだ、始まったばかりですが面白そうな作品ですので、連載頑張ってください。(ユウジ)
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