転生? ま、死なない程度に頑張ろう |
第四話 俺は平和に暮らしたいのに……
学校でなのはがアリサ、すずか、有希にフェレット(ユーノ)の話をしている。
どうやら毎日をボケーと過ごしているうちに、原作が始まっていたようだ。
俺は横目でなのは達……と言うより、有希を見つつこれからどうするかを考えている。
立華と橋爪がどう動くかが気になっているけど、もう別にどうでもいいかとも思い始めている。
ほっとけば原作に関わることもなく平和に暮らせるかもしれないし。
**********
それから数日が経った。なのはは原作通りジュエルシードを集めているみたいだ。
立華と橋爪については知らん。俺はここ最近普通に生活していただけだからな。
俺はこのまま平凡に暮らすんだ。原作キャラや転生者たちと関わることなくな! ……なんて思っていた時期もありました。
何があったって? 放課後に屋上来いと橋爪に呼び出された。
何故だ? 俺に何の用があって? まさか俺が転生者だってことがばれたのか?
しょうがなく有希を先に帰らせて俺は屋上に向かった。
「来たか」
俺が屋上に着くとそこにはもう橋爪が来ていた。
「何の用だ?」
「お前に聞きたいことがあってだな」
聞きたいこと? やっぱりこいつは俺が転生者だって気付いているのか? どうする、うまく誤魔化すことが俺にできるか……?
「聞きたいことってなんだよ?」
「ああ。単刀直入に聞くぜ」
「…………」
「どうやったらお前たちみたいにアリサと仲良くなれるかな!?」
「……は?」
……つまりこういうことらしい。アリサにいくらアピールしてもまったく相手にしてもらえず悩んでいた。そこでふと目に着いたのが、教室内でイチャイチャしている俺と有希。羨ましいどうやったらアリサとあんな風な関係になれるだろう。と悩んだが結局分からず、こうなったら俺に相談してみようと思ったらしい。
一瞬でも転生者だってことがばれたんじゃないかと焦った俺がバカだった。
「でさ、どうすればいいと思う?」
「え、えっと……」
知らねえよ! とはっきり言ってやりたいが、ここはまともな案を出してさっさと解放してもらった方がいいだろう。
「何かプレゼントでもすればいいんじゃないの?」
「プレゼントか……」
ふむ、と考えるしぐさをする橋爪。だがすぐに顔を上げて。
「でもアリサって金持ちだからな。物なんかあげても喜ばれない気が……」
「プレゼントってのは気持ちなんだよ。ちゃんと心を込めていればどんなものだろうと喜んでくれるに決まってるだろ!」
「おお! そうか、そうだな! よし、そうと決まれば今からアリサのプレゼントを買ってくるぜ!」
橋爪はそう言うと屋上から立ち去ろうとするが一旦こっちを向き、
「サンキューな宮崎……いや、翔也! 俺のことは健斗でいいぜ!」
「あ、ああ」
「また相談に乗ってくれな! じゃあまた明日!」
そう言ってから屋上から去って行った。
また俺に相談して来る気なのか……。はぁ、なんか無駄に疲れた。家に帰って有希に癒してもらおう。
「ただいまー」
「翔也。お帰りなさい」
家に帰るとリビングから有希が出迎えてくれた。
もうこれだけで元気出る。
「翔也〜。見て見て!」
「ん? どうした?」
有希が手を伸ばして何かを俺に見せてくる。
「ジュエルシード拾った〜」
「なん……だと……!?」
面倒事が次から次へと……。
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四話目です。 | ||
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