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「……う、うぅっ……。」
呻き声を出しながら少年――――シンヤは意識を取り戻した。
(何で俺、倒れてんだ?確か変な光に巻き込まれて……。そうだ、あの光は何だったんだ?
……考えても仕方ねぇな。兎に角、基地に戻ろう)
と、立ち上がったシンヤの目に飛び込んできた光景に驚愕した。
「……何だ…これ……」
目の前に広がっていたのは木々が生い茂る美しい森の中だったからだ。
シンヤのいる世界はアラガミによって荒廃している為こんな光景は滅多に見ることは
出来ない……いや、見ることすら不可能であろう。
「(一体どうなっているんだ?変な光に巻き込まれたと思ったら今度はへんな所に着ちまった。それより俺は贖罪の街に居た筈だ。それが何故こんな所に?)……駄目だ、分からない。
兎に角、連絡を」
と、通信機を取り出し基地に連絡を入れたが
「ザ……ザッ…ザー…ザッ…ザ…ザー…」
帰ってきたのはノイズだけだった。
「……通じない、か。ハァ……困ったなぁ……」
と、ため息をついた。
「(……兎に角、辺りを探索してみよう。何か分かるかも知れない。)
……あれ? そう言えば何か忘れているような気が……? あっ、神機!」
自らの半身が居ないことにようやく気づいたシンヤは辺りを見回すと幸いにもすぐ近くに神機が転がっていた。パッと見た所特に異常は無いようだった。
「…良かった、異常なし。さて、探索開始だ」
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第一話です。シンヤがゲイムギョウ界に流れ着きます。 第一話 別世界(前編) |
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