世界を越えし男と数の子たち 第23訓 昔かっ●寿司のサイドメニューに一時ラーメンとかあったよね
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これ書いてて久々に寿司が食べたくなりました。

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此処はミッドチルダにある、とある回転寿司屋。

そして其処には、優斗を始め、ウーノ、トーレ、チンク、ヴィヴィオ、セイン、ノーヴェ、ディエチ、ウェンディ、ディード、スカリエッティがいた。

 

他の面子は留守番である。

 

スカリエッティ「みんな、今日は私の奢りだ。遠慮せずに食べてくれ」

 

スカリエッティの言葉にみんなが喜んだ。

やったー。いただきます、ドクター。さすがドクター、太っ腹!などといった声が聞こえる。

 

そこに、寿司屋の店長…浜田が話し掛けてきた。

 

浜田「いや?。まさか、世界を救った英雄達に来てもらえるとは。…よし!じゃんじゃん食っていってくれよ!この店長が美味い寿司を握ってやるぜ!」

 

そして、ベルトコンベアに乗って、かっぱ巻きが流れて来た。

 

スカリエッティ「おっ。カッパ巻きか」

ウーノ「まずは前菜といった所ですね」

 

スカリエッティとウーノが言って、ディエチとディードが食べる。

 

ディエチ「うん…、普通だ」

ディード「でも、悪くないですね」

 

ディエチとディードが感想を言う。

 

ウェンディ「それじゃあ、あたしは…」

 

ウェンディ達は寿司を取ろうとしたが、余りの光景に一瞬固まった。

 

良く見ると、さっきからカッパ寿司しか回ってこない。

いくら待っても現れるのはカッパ寿司だけであった。

 

『沙悟浄かァァァァァァァァァ俺(私・あたし)達はァァ!?』

 

怒り出した優斗に続いて、ウーノ、トーレ、チンク、ノーヴェが怒り出して、店長にど突き出す。

 

ウーノ「カッパ巻きがガンダーラまで続くって、どういう事ですか!」

 

普段は余り怒る事の無いウーノも珍しく怒っている。こればかりは我慢ならなかったのだろう、額に青筋が浮んでいる。

 

ノーヴェ「何ケチってんだよ!ウニとかトロ出せよ!」

 

ノーヴェが怒りながら店長の胸ぐらに掴み掛かる。

そして店長は涙を流しながら言い出す。

 

浜田「握れねーんだ…」

ノーヴェ「ああ?」

 

 

浜田「カッパ巻きしか……握れねーんだよ…俺。本当はまだ、寿司握れねーんだよ…」

ディード「…本当ですか?」

 

浜田は本当の事を話し出す。

実は自分は店長ではなくて唯の店員であった。

本当の店長は怪我で入院中だが、明日にはかえって来るそうである。

客に問題は無かったが、問題は寿司マシーンと言う機械があったのだが、昨日間違えて地面に強く叩きつけるかのように落としてしまい、壊れてしまったのである。

 

 

浜田「もうすぐ客が沢山入る時間だって言うのに……このままじゃここは、まるでダメなお寿司屋…、通称『マダオ』になってしまう!」

 

浜田は涙を流しながら、優斗達に頼んで来た。

 

浜田「頼みがある…。今日1日、俺と寿司を作ってくれぇ!!」

 

全員『えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』

 

ーーーーーーーーーー

 

 

寿司屋の厨房

 

其処に、浜田と同じ店員の衣装を着ている(ヴィヴィオはいつもの服)優斗達がいた。

 

ユウト「ったくよ、何で食いに来たのに、寿司握らなきゃいけねーんだよ」

 

スカリエッティ「まあ私的には、偶にはこういった事も、いいと思うよ」

 

優斗達がそう話していると、浜田が言ってきた。

 

浜田「まぁ、回転寿司に誰もそこまで完成度もとめてねーから。上にネタが乗ってて、形さえ取り繕ってりゃなんとかごまかせるしよ」

 

ディード「確かにそうですね」

チンク「直接客の前で握る訳では無いからな。素人の私達でも何とかなるだろう」

 

浜田の言葉にチンクとディードが頷く。

 

ウーノ「すみませんが、最低限の、寿司の握り方だけでも教えてくれませんか?」

ディエチ「カッパ寿司しか握れなくても、形だけは親方さんを見て知っていそうだし」

 

ウーノとディエチが、浜田に寿司の握り方を聞く。

 

浜田「分かった!。見よう見まねだが、しっかり見ててくれ!」

 

そう言って、浜田は寿司を握り出す。

 

浜田「まずシャリを取る。この時あまり取り過ぎないように気をつけてくれ。強すぎず弱すぎない加減で片手で空気を含むように握るのがポイントだ」

 

そして浜田はもう片方の手でわさびを付け、次にネタであるマグロを乗せる。

 

浜田「わさびを付けて、ネタを乗せる。そしてまた一握り」

 

握りだして完成したのは、マグロ寿司……ではなく、何故かカッパ巻きであった。

 

浜田「完成だ」

ノーヴェ「何でだぁァァァァァァ!!」

 

思いきりありえない現象に、ノーヴェがツッコム。

 

ウェンディ「何であそこからカッパ巻きになるんスか!?」

ディエチ「今、何がどうなってカッパ巻きになったの!?」

 

ウェンディとディエチもツッコみ出す。

浜田は床にしゃがみ込んだ。

 

浜田「ダメだ・・・俺、やっぱりカッパ巻きしか作れねぇ!!」

ウーノ「今,思いっきりマグロを乗せていたじゃない!何できゅうりに変わっているのよ!!」

 

何故、マグロがきゅうりになったのか理解出来ないウーノ。

ディエチが感じた事を呟いた。

 

ディエチ「もしかして…、先祖が河童を殺して呪われてるのかも…」

 

ディエチの言葉に、誰もがそう感じた。

 

トーレ「だが、今ので握り方は分かった。形だけなら何とかなるだろう」

 

そう言ってトーレは寿司を握り始める。

 

トーレ「空気を含むように握り、わさびを付ける。そしてネタを乗せて一握り」

 

わさびを付けて、マグロのネタを乗せた後に一握りし、そして完成したのは……、握り飯だった。

 

トーレ「…あれ?」

ノーヴェ「あれ?じゃねぇぇぇぇぇ!!何で握り飯何だよ!寿司握れよ!つーか握り飯って番外編のネタだろ!」

 

ちなみに、中身はマグロ入りでした。

 

ユウト「テメェら、素人のくせに色気づきすぎなんだよ」

チンク「私達は不味くても形さえ繕えば良い」

 

そう言って、優斗とチンクはシャリを握り、わさびを付けてネタを載せて一握りすると……何故か、天玉うどんとプリンになった。

 

ユウト・チンク「ほら」

ノーヴェ「形を守れェェェェ!」

 

さらにノーヴェがツッコム

 

ノーヴェ「これほとんど寿司じゃねえよ!優斗もチンク姉も完全にやる気ないだろ!完全にサイドメニューじゃねえか!」

 

あり得ないばかりにツッコムノーヴェに優斗とチンクは言う。

 

ユウト「文句を言う前にまず食ってみてくれよ」

チンク「そうだぞノーヴェ。食べもしないで文句を言うな」

ノーヴェ「食べないから!プリンはともかく、寿司屋でうどん作ってどうすんだよ!」

 

優斗とチンクのボケにツッコムノーヴェ。

 

スカリエッティ「とりあえず、優斗君の天玉うどんとチンクのプリンはサイドメニューに回すとしようか」

ノーヴェ「肝心な寿司は如何するんだよ!?」

 

その後、ウェンディとディエチ、ヴィヴィオが握ったが、うまく形にならず、時間がかかってしまった。

 

そして、他の店員から声が上がった。

 

店員「えー、大トロ、エビ、ハマチ、蛸が入りました!」

 

それを聞いた浜田は慌て始めた。

 

浜田「どうすんだよ!まだカッパ巻きに天玉うどん、そしてプリンしか出来てねぇよ!」

ノーヴェ「あのサイドメニューも出す気なのか!?」

 

浜田の言う事にツッコむノーヴェ。

すると……

 

ウーノ「浜田さん。今度は私がやってもいいでしょうか?」

セイン「あたしも!」

スカリエッティ「私にもやらせてくれ」

ディード「私にもやらせてください」

 

ウーノ、セイン、スカリエッティ、ディードが手を上げる。

 

ウーノとセインは料理を作れるからわかるが、優斗達は最初は、スカリエッティ、ディードの2人が寿司を作れるのか疑っている。

しかし、スカリエッティとディードならできそうな気がする。

ディードは双剣を使いこなしたり、スカリエッティも機械をいじるために器用であるため、もしかすれば寿司も作れるかも知れないと考える。

 

浜田「まぁ、4人とも作ってみてくれ」

ウーノ「はい」

 

浜田がそう言うと、ウーノは返事をし、4人は台所に立った。

 

すると……ウーノとスカリエッティは丁寧にマグロとエビを握り、完成させた。

セインは手馴れた様に素早くハマチを完成させる。

ディードも、次々に蛸を握り、完成させる。

 

 

ウーノ「出来ました」

スカリエッティ「完成だ」

セイン「一丁上がり!」

ディード「完成です」

 

4人の握った寿司の出来の良さに浜田が言った。

 

浜田「よし!これなら見た目は良いし、とりあえず出させてもらうぜ。この調子でどんどん作ってくれ!」

 

浜田はウーノ、セイン、ディード、スカリエッティにそう言うと、寿司をベルトコンベアに乗せて流した。

 

ーーーーーーーーーー

 

そして客室

其処には何故か、『ブレ●ブルー』に出て来るラ●ナとジ●に似た人が、セインの握った寿司を食べている。

 

 

そして1人で1つずつ取って、寿司を口に入れて食べる。

するとその味の感想は……

 

ラ●ナ・ジ●『美味い!!』

 

二人を唸らせた。

 

ラ●ナ「何だ!?この食感は!?ネタとシャリが絡み合うかのようにとろけて、一心同体の如くの旨みを引き出している!?」

ジ●「さらに、力強い濃さに、あっさりとした味わい!何なんだこれは!?」

 

ラ●ナ・ジ●『寿司の革命だ!!』

 

予想以上の評判の良さであった。

 

さらにウーノのエビ寿司、スカリエッティのマグロ寿司、ディードの蛸寿司も中々の評判であった。

 

「それ、俺にもくれ!」

「あたしにも!」

「ニ●ーもラ●ナと同じもの!」

 

 

客から予想以上の客からの注文にカウンターにいる店員達は驚いた。

 

ーーーーーーーーーー

 

 

ディエチ「奇跡だ…」

ウェンディ「奇跡が起こったっス…」

 

 

裏方の出口からディエチとウェンディはそれを見て驚きながら言う。

同じく優斗と浜田は予想外の展開に唖然と驚く。

そして一世一代のチャンスに浜田は希望を持った。

 

浜田「いける!これはいけるぞ!姉ちゃん達、ジャンジャンと作れぇ!遠慮なく作れぇ!」

ウーノ「はい!!」

スカリエッティ「了解!!」

セイン「よーし!どんと来い!」

ディード「やりましょう!」

 

ウーノ、スカリエッティ、セイン、ディードの4人はさらに寿司を握って作り出す。

特にディードは、双剣を振るうかの様な速さで次々に寿司を握り出す。

スカリエッティ、ウーノ、セインはディードについて行くかのように寿司を次々に作り出す。

 

 

ディエチ「凄い!、飛ぶように皿がさばかれてる!」

ウェンディ「店の前も長蛇の列になってるっスよ!」

浜田「来たァァァァァァァ!これは来たァァァァァ!」

 

 

結果は大成功……だと思いきや

 

チンク「大変だ!余りの客足に材料がつきかけているぞ!」

浜田「何ィ!?」

 

チンクがそう言うと、浜田は思いきり壁を殴って悔しそうに言う。

 

浜田「チクショウ!一世一代の大チャンスなのに…俺は所詮、まるでダメなお寿司職人…マダオなのか!?」

ユウト「行けよ」

 

浜田に優斗が声を掛ける。

 

ユウト「浜田さんよ。アンタは何としてでも、材料をかき集めて来い。それまで俺達がこの場をもたせてみせる…。ほら、早くいけ!」

浜田「…すまねぇ、頼んだぜ!」

 

優斗達にこの場を任せた浜田は走って店を出て食材集めに行った。

 

 

チンク「どうする?店員が言うには、まだ暫くは材料は来ないらしい」

 

ユウト「取りあえず、出せるもんを出してしのぐか…」

 

トーレ「後は、何が残っている?」

 

ヴィヴィオは冷蔵庫の中を見た。

 

ヴィヴィオ「え?と…。イカと、ウニと、ツナがあるよ」

 

ヴィヴィオの言葉を聞いた優斗達は

 

ユウト「しゃあない、取りあえず、それを出すか」

 

スカリエッティ「何も無いよりはいいね」

 

ディエチ「あのサイドメニューも出そう」

 

そう言うと、イカ、ウニ、ツナ巻き、天玉うどん、プリンをベルトコンベアに乗せて流した。

 

ユウト「ウェンディ、どうだ?」

 

ウェンディ「さっきよりは客が減ったっス」

 

ユウト「よし、これでどうにかしのいで…」

 

優斗がそう思っていると、

 

コンコン

 

誰かが扉を叩く音が聞こえた。

 

チンク「やっとか!」

 

チンクは扉を開けた。

 

「どうもこんにちは!ご注文の品物を届けにきました!」

セイン「待ってました!」

 

 

 

どうやら品を届けに来た漁師達であった。

そして車からマグロ、鯛、蛸、エビなど様々な海の幸のネタが店の中に運ばれた。

 

もちろんお金は店が先払いしており、優斗達はこれで何とかなると思い、作業に戻った。

優斗、チンク、トーレは魚をさばいて寿司が握れるような大きさに切り出す。

それを、ウーノ、スカリエッティ、セイン、ディードは次々に握りだし、ディエチとノーヴェ、ウェンディはその寿司が載せられた皿をベルトコンベアにどんどん乗せていく。

 

かくして、無事に店も閉まり、優斗達は寿司をたらふく食べた。

そして、働いていたので、給料も貰えたのであった。

 

帰るのが遅くなったため、留守番しているみんなに、寿司を持ち帰った。

 

ディード「しかし…、何か忘れてませんか?」

 

チンク「さあ…」

 

ーーーーーーーーーー

 

浜田「ウォオオオオオオオオ!!」

 

浜田はイカダに乗って銛を握り、海から跳ねている黒マグロに飛び込んだ。

 

浜田「待っていろ皆!今すぐに行くぞ!」

 

説明
俺はこの日、掛け替えの無い奴らに出会った。
俺は車に跳ねられて死んだと思ったら、なんかよく分からんが別世界に行ってしまったみたいだ。
気が付けば、マッドな科学者や12人の姉妹と暮らしていたり、組織にケンカ売って犯罪者になっちまったり。平凡な日々を送っていたり
そして−−俺は戦う。ナンバーズ達を、世界を守るために。

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