魔法少女リリカルなのは光と闇と真実を求める者 |
第97管理外世界地球千葉県N市
少年は、学校帰りに茜色に染まる空を見上げながら「もう六月か・・・」と呟いた。
これから彼の身に起こる事も知らずに……。
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第80管理世界
「ついに…ついにここまで来た…」
研究室と思われる部屋のディスプレイの前で呟いた。
痩せ形の体にこけた頬に目元のくま、誰がどう見ても健康状態は良くないのがわかる。
しかし、その目は異常なまでに輝きを放っている。
その男の背後に静かに近付く男が居た。黒いマントを頭まで羽織っており顔はわからないが、声からして二十代後半ぐらいだろうか。
「博士。完成しましたか?」
「ヴァニタスか。あぁ…後は実戦テストをすれば完成だ」
「これが、例のものですか?」
ヴァニタスは、台の上に目を移した。そこには、一冊の魔導書が置いてあった。
「後はあの方がこれを使って……神になるだけだ!祝杯を上げようじゃないかヴァニタス?」冷蔵庫からボトルを取り出しグラスにシャンパンを注ぐ。
「いや、俺は遠慮しておこう。あのお方に完成した事を伝えなきゃいけないからな。それにやらなきゃいけないこともある……」
そう言ったヴァニタスの手には、細身の短剣スティレットが握られていた。
「博士……あのお方はあなたにとても感謝している」
「それはありがたいね」と博士がグラスを持ちながら振り向いた瞬間。
―刺!―
ヴァニタスは手にしていたスティレットを博士の胸に突き刺していた。
「ぐっ………貴様あの方を裏切る気か!?」
博士は、血を吹きながらヴァニタスに詰問した。
ヴァニタスは冷徹な目で博士を見下しながら
「裏切る……ハッ!?何をお考えで?あなたはたった今用済みになった、それだけのことですよ」
「あの方が……そんな!?」
博士は、驚愕した。
計画完遂のためにここまで尽力してきた自分が裏切られたのだ。
「これもあのお方の計画です、博士……」
魔導書を手にしたヴァニタスの足元に転移魔法の陣が、展開した。
「それでは博士」
と言い残し、ヴァニタスは姿を消した。
ヴァニタスの消えた部屋には、息絶えた博士の死体を残して………。
この小さな事件はのちに少年を巻き込み、世界という名の歯車は大きく動き出す。
説明 | ||
初めての二次創作なので、おかしな点等がありましたら、じゃんじゃんご指摘ください。 |
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コメント | ||
とりあえず1話だけで続きがないと指摘がし辛い(匿名希望) | ||
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