東方紀行録 〜 He is MONSTER 〜 IS編 |
亡国機業、出会い
〜〜〜〜オータムside〜〜〜〜
訳がわからなかった。いきなり天井から何かが落ちてきたと思ったらそいつが爆発して、その何かが通って来た場所を通ってISを装備してない普通の男(・・・・)が空から降ってきた。しかも空中でうまい具合に減速して…………
本当にどうなちまったんだ?私は。そう思ったが目の前を見ると信じざるおえねぇ状況になってやがった
天井に穴が開いていて、部屋の家具が辺りに散らばり、その中に男が立っている
本当に何が起こったんだよ…………
〜〜〜〜オータムside end〜〜〜〜
とりあえず着地してこれからの事を軽く考えていると、人間の一方に動きがあった。鉄で出来た何かを俺に向けてきたのだ。それは幻想郷では見られないもので、この世界が幻想郷ではないと実感させられるものだ
「動くと撃つわよ」
片方がそう言うともう片方もはっとなり、鉄で出来た何かを俺に向けてくる。俺はその鉄で出来た何かを凝視する。
視る視る視る視る視る視る視る視る視る視る視る視る
俺は“武器を司る程度の能力”という能力を持っている。これはとても便利な代物で、武器を視ればその武器のことが解ったり(・・・・)、相手の武器を操ったり、相手の武器をコピーすることだってできる。
コピーに関しては、相手の固有能力出さえも真似ることが出来る。それに劣化せずに、本家より高度(・・)になることもあるのだから、たちが悪い
例えば優曇華院の狂気の瞳。他の人から言わせてみると優曇華院の瞳より、俺のコピーした瞳の方が何か強いらしい
こんな能力にも制約があって、相手の身体を操ることが出来ないのだ。何回試しても、どんな相手でも操ることが出来なかったのである
さて、その能力で視た俺にはたくさんのそれ、いや拳銃の情報が入ってくる。
この武器は、鉄で出来た弾を火薬の力を使って結構なスピードで飛ばす、という感じの武器だった。そして弾を飛ばすには、安全装置を解除したうえで、引き金をひかなければならないようだ
つまりこの武器は、引き金さえひかさなければ(・・・・・・・)脅威にはなりえない。そう判断した
そこで拳銃全体を極端に硬くする。人間の手ではびくともしない程度に。何故全体を硬くしたかというと、そっちの方が疲れないからだ
どうやら人間共は、拳銃が硬くなったことに気がついていないようだ。俺が変化させても、変わらず拳銃を握っていた。まぁ、そう簡単に気づかれるとは思っていないが
俺は拳銃が変化したのを確認したので、足を踏み出す事にした。一歩足を踏み出すと、人間共の目付きが変わる。まだ完璧には程遠いが、殺る目になってきた
小さくもう一歩踏み出す。人間共は同時に引き金をひこうとした。しかし、引き金はびくともしない。そこで片方は拳銃を早くも捨て、ナイフを懐から取り出し、俺に殴りかかってきた。もう片方は硬くなった拳銃に対して暴言を吐いている
片方は実に冷静な判断だが、拳銃を捨てるのではなく俺に投げつけた方が絶対に良かったはずだ。それによって僅かかもしれないが、隙が出来る可能性が大きいからな。もう片方は明らかに馬鹿だ。こういう場で、自分の武器に暴言を言うなんて終わっている
片方の人間はナイフの先を俺の心臓の部分向け、一直線にこちらへ向かってきた。俺はそれを右にサイドステップで避ける。それを予想していたのか、左足で踏ん張って今度は横にナイフを一閃。これをしゃがんで避けて思い切り殴ろうとしたが、左側、つまりもう片方の人間からの殺意を感じ殴るのを止めてバックステップ。次の瞬間にそこにはナイフの突きが放たれていた
ナイフで突きを放った人間は軽く舌打ちをすると、もう片方の人間の隣へと移動する。そして同時に突っ込んでくる。しっかりとコンビネーションがとれていて、逃げ道がなるべく減るように突っ込んできている
まず冷静だった方が右側から足元に向けてナイフを一閃。それを跳んで避けると、次は武器にかんしゃくを起こしていた方が、もうすでに左側から胸部の高さを狙ってナイフをふってきていた。流石にこのままぶった切られたくないので、ナイフが俺に届く前に左手で相手の手首を掴んで、一本背負いの要領で壁に向かって投げる
「かはっ…………!!」
肺から思い切り息が吐き出された感じの声を出した。それと一緒にナイフを落としてしまったようだ。それに冷静な方の意識が一瞬だけ向いてしまった
だが俺からしてみれば、充分な隙だ
目にも止まらぬ速さで、そいつの懐に潜り込んで今度は床に背負い投げをする。そいつは受け身をとる暇もなく、もろに背中と頭が地面に激突した。
その時ナイフを手放してしまい、偶々俺の方に弧をえがいて飛んできた。とりあえずそれをキャッチして、もう一つのナイフも回収。
壁に叩き付けられた方を見ると、壁からずり落ちてぐったりとしていた。対照的にもう片方はふらりふらりと立ち上がってきた
「貴方の……目的は何?」
足元をおぼつかせながら聞いてくるその質問に、思考を働かせる。
別にこのまま殺してしまっても良いが、それが原因でつまらない(・・・・・)厄介事に発展するのは面倒だ。死なない自信はあるが。それにこいつらからは、僅かながら血の匂いがする。恐らく何処かの組織の者か犯罪者だろう。前者にしろ後者にしろ、つまらなくは(・・・・・・)無さそうだ。
俺はそう結論付けた
「何、ここから血の匂いがプンプンしていたからな。立ち寄ってみただけだ」
「で、何が目的かしら?」
大分痛みやらが引いてきたのか、足元のおぼつきが無くなり、言葉も先程よりしっかりと聞こえる
「いや、仲間に入れて欲しいと思っただけだ」
流石にこの答えは予想外だったのか、目を丸くして驚いている。
ここで俺は断られることがあることに気がつく。その為ナイフをそいつと、壁のやつに向けてこう言った
「拒否するなら…………わかるよな?」
「………………わかったわ…………」
その言葉を聞いてナイフをおろす。頼むから暇させないでくれよ?、と思いながら壁じゃない方に歩を進めるのだった
〜〜〜〜スコールside〜〜〜〜
よくわからない男だ、と思った。二人がかりで殺そうと思ったけれど、全く歯が立たずにやれてしまい、苦し紛れにした質問の返答には、仲間にしてほしいと答え、現れ方は天井を破壊し空から落ちてくるという方法。
強い仲間が増えるというのは心強いけれど、流石にこれを信用しろというのには、些か無理があるわよ
椅子に腰かけているその男に、一つため息をつく
というか天井をどうしてくれるのかしら。でっかい穴が開いているけれど……
もう一度深くため息をついて、もう一度穴の開いていない天井を見る。あれ?何か可笑しいわね。穴が開いていない天井……穴が開いていない(・・・・・・)天井!?
ちょっと待って!!いつの間に天井が直っているの!?
深呼吸をしてもう一度天井を見てみるが、やはり天井に穴は開いていなかった。これ誰がやったのかしら?
私にはこんな早業出来ないし、オータムはそこで伸びている。というとあの男の仕業?…………でもそれしか考えられないわね……
ちょっと話を聞くために男の方を向くと、椅子に座り、テーブルの上にあるコップを口に運んでいた
………………テーブルの上に(・・・・・・・)あるコップ(・・・・・・)? 家に元からあったテーブルはそこら辺に転がってるけど…………
そのテーブルは何処から出したのかしら? え? 本当に訳がわからないのだけど…………
「ね、ねぇ……そのテーブルは何処から出したのかしら……」
私のその言葉を聞くと、手招きをして私を呼ぶ。何をされるかわからないので、一応警戒しながらそちらに行くことにした
「ちょっとそこに座っててくれ」
そう言われた私は近くに倒れていた椅子を立てて座る。オータムの椅子が無くなったわね……
私が座ったのを確認すると、男は椅子越しに後ろを向く。何をしているのかと思い覗こうとするとジャストタイミングで男が振り向く。
「……………………」
ぎこちなく笑顔を向ける。不自然だっただろうか? そんな私の気持ちを知ってか知らずか、コップに紅茶を淹れている
コップ?Tパック?食器棚の所にあるけど、男はここから動いてないわよ
「ほら、茶だ」
差し出された紅茶を、おずおずと飲む。うん、まぁ美味しいわね。テーブルの上に丁度クッキーもあるし
クッキー(・・・・)??
もう諦めた方が良いわよね。私は、そう思った
――――――――あとがき―――――――
まだいまいちこちらでの、投稿の仕方が分からない・・・・・orz
改めてみると、結構ひどい文章でした(泣)
まぁ無修正ですがね←ぉ
説明 | ||
幻想郷の危機を救う為“天草 将樹(あまくさ しょうき)”は自らの同類と戦い、何とかそれをおさめることが出来たがその代償(?)として、ISの世界に飛ばされてしまった。数億を生きた生物は、ISというものがあるこの世界をどう見るのか。 ※この物語には最強物・アンチ・東方成分が含まれています ※この作品駄作かも、注意 以上を頭の片隅に置いておいてください。それでは、始めましょう………… ※これは以前、にじファンの方で投稿していたものです。 |
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