超次元ゲイムネプテューヌXWorld 【SnowWind】
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「…妙ね」

 

雪原に立ち尽くす二人の少女の内、最年長と思われる少女がそう呟く。

 

「…分かります? フウカさん」

「えぇ…なんとなく、だけれど」

 

フウカと呼ばれた少女は亜麻色の長い髪をなびかせ、後ろにいるもう一人の少女の言葉にそう答える。

 

「フウカさんもなんとなく分かってる通り…ここは、"わたし達のいたゲイムギョウ界"じゃありません」

「…そんなこと分かるの?」

「まぁ、長年過ごしていた世界ですから、自分のいた次元と別次元の違い程度は」

「ふむ、ですがブランさんやその他の女神サマ達はいるみたいです」

 

二人の少女が会話しているところへ、黒い影がにゅぅっと地面から人の形を成し、小さい少女の姿になるとそう言った。

 

「お帰り、アリス。…女神はいるとして、他に変わった事、あった?」

「えぇとですね…この世界は現在進行形で守護女神が行方不明になっているようです。それも行方不明になってから四年目」

「…とすると、時間軸は大体わたしがロムとラムの二人に会ったくらい、かな」

 

アリスと呼ばれた黒髪の少女の報告を聞き、腕を組んで考え込む少女。

幼い容姿とは裏腹に、子供のそれとは別の雰囲気を纏っている。

 

「…こっちは然程重要じゃないけど一応もう一つ。この世界のわたしは…」

「…はい。ルウィー四代目ホワイトハート、過去のマジェコンヌとの戦いで…亡くなっています」

「…そっか、まぁ普通ならそう、だよね」

 

少女に聞かれたアリスが言いづらそうに答えると、少女は空を仰ぎ見ながらそう呟く。

 

「……当たり前、か。元々死ぬ運命だったのを、あの子に助けられたに過ぎないんだから」

 

誰に向けて言うわけでもなく少女は空に呟くと、顔を伏せ右手の中指にある指輪を見つめる。

 

「……本当に、ごめんね…シュヴァルちゃん…」

「フウ…」

 

どこか悲しそうに指輪を見つめるフウに、フウカはかける言葉を見つけられなかった。

 

「それと、あともう一つだけ私達のいたゲイムギョウ界とは違うことがありました」

 

そんなアリスの言葉に、フウは無言で顔を上げ、アリスに向き直る。

 

「このゲイムギョウ界なんですが…どうやら我々の他にもこの世界にとってのイレギュラーが存在しているようなんです」

「イレギュラー…?」

「はい。ただ、その存在が我々にとって味方となるのか敵となるのかは…」

「…まだ、分からないんだね?」

「は、はい…申し訳ありません…」

 

アリスがフウに頭を下げるが、フウは「いいよいいよ」と言ってアリスに顔を上げさせる。

 

「まぁ、いきなりこんな事になって情報不足なのは仕方ないよ。多分、ネプギアさん達がネプテューヌさん達を助けに行くのにもまだ時間はあるだろうし…ゆっくりでいいから帰る方法を探そう」

「そうね、このままここに立ち往生というのもどうかと思うもの」

 

フウの言葉に同意するフウカ。

あまり寒さに慣れていないフウカとしてはあまり外に居たくない様子だ。

 

「…そうですね、情報については引き続き集めて来ますので」

「うん、お願いね。…それじゃ、とりあえずルウィーに行ってみようか」

 

アリスとフウカはその提案に同意し、ルウィーに向けて歩き出す二人。

 

「…………」

 

そんな二人をよそに、フウは何を思ったのか空を鋭く睨み付けていた。

 

「フウちゃん? どうかしましたか?」

「…ううん? なんでもないよ。ほら、行こっ!」

 

アリスがフウに声を掛けると、彼女は何事も無かったかのように笑顔で走り出した。

 

「? まぁ、いいです」

 

そんなフウの反応に疑問を抱くアリスだったが、あまり気に留めずに二人の後を追っていった。

 

 

 

 

 

――――同時刻、ゲイムギョウ界北部上空――――

 

 

 

「……気付かれた? まさか、ね…」

 

三人の少女達が雪原を歩いていく様を、遥か上空から佇むように見つめていた少女が一人。

一瞬その三人の内の一人と視線が合った気がして、すぐに気のせいだとその思考を切り捨てる。

 

「…臆病者の女神とその影…後一人余分なのがいたけれど…まぁこの際どうでもいいか」

 

何かをブツブツと呟きながら、少女は小さく、歪に笑む。

 

「これで…後は…く、ふふ……アハハハハハハハ…!」

 

少女は壊れたような笑い声を空に響かせながら、風と共にどこかへと去っていった…

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character's:SW site

 

名前:フウ

「こう見えても今いる女神達より長く生きてるから。…簡単に相手できると、思わないでね」

 

性別:女

年齢:14歳(mk2現代に来てから換算して)

武器:SWSロッド(杖&大鎌)ホワイトファング&エメラルドスノウ(銃)

変身:ヴァイスハート(四代目ホワイトハート)

過去のルウィーの女神だったSnowWindの主人公。過去からのタイムスリップの影響で身長が子供時代の状態になり、そのまま成長が止まってしまっている。

少し前までは普段の自分と物静かな口調の【レーレ】の二重人格だと思い込んでいたが、レーレと名乗る人格が出ている時は一時的に封印していた記憶が覚醒していた状態であって、記憶が戻った現在は、変身したり一定の条件化で【レーレ】の口調になる。

だがキレると口調が荒っぽくなる為、結果二重人格である。

特化しているステータスは素早さであり、現代の女神を含めても勝負にならない程素早く、本気での移動時には空間を圧縮、復元してその反動で瞬間移動並みの速度で移動する。移動時間を認識・知覚することはまず不可能。

使用武器が大鎌でかつかなりの素早さだが、若干防御面が劣っているのが弱点。それでも彼女に攻撃を加えるのはほぼ不可能に近い訳ではあるが。

女神化前・女神化後問わず、稀に素手でも攻撃する。子供の腕力と舐めていると痛い目を見る程の力がだったりする。

他人の前では明るく子供っぽい性格・口調だが、内ではかなり冷静に物事を判断していて、あらゆるものの気配に敏感。

ある件から男性恐怖症で、話す程度なら平気だが触れられると反射的に避けてしまう(SnouWindではメインキャラに男性がほぼいない為空気ステートと化していた)。

絶対的、圧倒的な力を嫌っているが、顔には出さない(内心でイラっとしている)。

変身後は武器が大鎌のみになり腕力も上昇、さらに素早さが上昇し、変身中のみ身長が過去時代と同じ(ブランくらい)になる。(変身前:132cm 変身後:145cm)

ちなみに彼女のプロセッサユニットは本来黒基準のカラーリングだったのだが、「白き大地の女神っぽくない」という理由で彼女の手によって白基準のカラーリングに塗り替えられてたりする。

 

main weapon:SWSrod[スノーウィンドサイズロッド]

 備考:通常は小ぶりの杖だが、魔力操作で大鎌の形状に変形させることが可能な武器。

    複雑な構造・システムな為、今の所上手く使えるのはフウのみ。

sub weapon:WhiteFang&EmeraldSnow(DesertEagle&Derringer)[ホワイトファング&エメラルドスノウ]

 備考:隠し持っている武器でホワイトファングは機械系等の硬い敵用の徹甲弾、エメラルドスノウは属性系の敵    用の属性弾・範囲系弾丸を装填できる。

容姿:マリンブルーの瞳に腰辺りまで伸ばした亜麻色の髪。髪の先端の方を緑のリボンで結んでいる。貧乳。よく見ると八重歯だったり。

服装:ラムロムの着ているコートと同じ種類の白色コートに真っ白なマントを着ている。

女神化後容姿:水色の髪と水色の瞳。余談だが、過去時代は髪の色はグレーで目は青と緑のオッドアイだったらしく、現代に来てからなぜか今の色に変化したらしい。

 

 

名前:アリス

「私は何時でも何処でもフウちゃんの味方ですから。彼女の邪魔になる気なら、容赦はしませんよ」

 

性別:女

年齢:測定不能

武器:影(影)聖剣エクスカリバー(剣)

変身:なし

フウと瓜二つの姿をしている何処から来たのかも不明なドッペルゲンガー。

一度会った(見た)存在の姿に変化することができ、声や性格、クセ等も真似できてしまうが、変化自体はお遊びの時程度にしか使わない。

影なので死ぬことはなく、致命傷を負って死んだかの様に見えてもいつの間にか復活している。

主な戦闘法は影を使ったあらゆる攻撃、影で縛ったり動きを封じたり刺したり殴ったり等。

その他にも影で武器を投影し、使う事もできる。

一つだけ影武器ではなく本物の聖剣を所持しているが、本人曰く「拾った物」とのこと。

XWorld次元ではその能力を生かし、情報収集をしていることが多い(影なので気配とか無い)。

基本軽いノリだがなぜかツッコミに回されることが多い。

 

main weapon:Excalibur[エクスカリバー]

 備考:闇タイプなのになぜか持ってる光の聖剣。光と闇が合わさり最強にm(ry

容姿:クリムゾンレッドの瞳に腰辺りまで伸ばした黒髪、くせっ毛あり。

服装:ラムロムのコートの黒版。

 

 

 

名前:フウカ

「この一件、人間には荷が重くないかしら…? まぁ、人間なりに抗ってみようかしらね」

 

性別:女

年齢:22

武器:レーヴァテイン(大砲剣)ネームレス(双銃)

変身:なし

某小説サイトで書いてた頃はフウの第二人格だったが今作SWではラステイション在住のハンターになった人間。

背に赤い大剣、双銃という某デビルハンター的装備だが別に悪魔専門のハンターという訳でも無い。

彼女の使用するレーヴァテインは特殊な改造をされており、大砲が内蔵されている専用武器。

大剣だというのに片手で振るう程の腕力を持っており、あらゆるモノを断ち切る一撃をも放てる(必殺技レベルの技なので多用できるわけではない)

基本的に冷静で、どんな状況にあっても動揺したり慌てる事の無い強靭なメンタルを持っている。

女神の事は好きでもないし嫌いでもない、と言った感じで、信仰することも無ければ女神を否定することもない中立的な考えの持ち主。

比較的常識人だが面倒事には見向きすらしない上、SWメンバーで唯一の人間な為空気になりがち。

 

main weapon:Laevatein[レーヴァテイン]

 備考:炎のように紅い大剣、特殊改造により砲撃が放てる。

sub weapon:Nameless[ネームレス]

 備考:名も無き二丁の黒き銃。ラステイションで贔屓にしていた武器屋に譲ってもらったとか。

容姿:レッドの瞳に長い茶髪をポニーテールにしている。胸はBとCの中間くらい。

服装:黒コート(ソードアート・オンラインのキリトっぽいコート)、黒シャツ、黒と赤のチェックスカート。

説明
(超次元ゲイムネプテューヌmk2 Snow Wind)
ゲイムギョウ界の北部に位置する雪の国・ルウィーに住む記憶喪失の少女【フウ】。
彼女はその日いつものようにクエストを受けにギルドに向かい、二人の少女の出会いを切っ掛けに大きな事件に巻き込まれていく…

第零話→http://www.tinami.com/view/402928

(ここからXWorld)
犯罪神マジェコンヌが倒され、ゲイムギョウ界に平和が訪れてから数ヶ月後。
女神候補生達との旅で記憶を蘇らせたフウは、平和ボケしだらける現女神の代わりにアリス・フウカの二人と共にクエストにやってきていたのだが、ふと気が付くと辺りの雰囲気がおかしい事に気付く…


あまりに進行が早いからといって慌てて投稿し、いざ内容(主に設定)を見返すと記入漏れ満載でした。
恐らくこれで設定の追記は全部だと思います…

それで、次はクロ様ですね。
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コメント
ロージュ&ミヤウエ様>フウ「そ、そうかなぁ…」 アリス「フウちゃんは自分よりも他人優先ですからねぇ」 フウカ「前線で戦うというよりも後方や裏で支援するタイプだものね」 フウ「…そうなのかなぁ」(風音ツバキ)
フウちゃんたちは他の皆さんと違って縁の下での活躍になりそうね。キャラ性能ではなくキャラクターそのもの的に。ここぞと言うときに裏から決定打いれてしまうような。(柏中ロージュ&ミヤウエ)
ME-GA様>基本的にウチのキャラの行動範囲はルウィー周辺なので、飛ばされた場所もルウィー周辺にしました。 フウ「ルウィー周辺じゃなくてもエアボード使うなりしてルウィーに向かってたと思うけどね」 アリス「ま、住み慣れた土地で色々調べながら行動、って感じですかねー」(風音ツバキ)
とりあえずフウ&アリス組はルウィーへ行ったんだね? テラ「何気に行き先が分かったな」 ってなると、遭遇するメンバーも限られてくるねえ テラ「そうだな。まあ召喚される場所の指定をしてない分動きやすいのもあるが」 そうか!それは考えてなかった!(ME-GA)
燐様>フウカ「…今見てきたら、見事に被ってるわね…」 アリス「おぉぅ…やっちまいましたか…」 フウ「で、でもフウカさんは剣も銃も両方平均的に使うから大丈夫だよ! 戦闘スタイル的に!」 フウカ「強さも遥かにあちらの方が上だものね…」 アリス「…若干凹んでません?」 フウ「人間じゃ限界あるもん…」(風音ツバキ)
クリケット様>フウ「…そう言えばわたしとエスターさんって大分被ってるよね」 アリス「大鎌使いでスピードタイプ、ですもんねぇ…」 フウカ「とりあえず言える事、フウとエスターが本気で戦ったら周囲の人はヤムチャ視点になるわ」 アリス「ですねぇ…」 フウ「だよね、攻撃なんて当たんなければ意味ないよね」(風音ツバキ)
リアおぜ様>フウ「自分が最強とか思ってる人ってどうかと思うよね」 フウカ「…SW用に設定しなおした時は気付かなかったわ。けれどこうやって文にしてみると…」 アリス「あれ、これダンテっぽくね?という現象に」 フウ「わたしは今まで『生きてきた』訳じゃなくてこの時代に『飛ばされた』だからね、別に精神年齢500って訳でも無いよ」(風音ツバキ)
クァム「読み間違えた…だと」マジでごめんなさい(駆蘭)
紅夜「武器が俺と同じだーーー!!!」レイス「仲間だな仲良くなれるんじゃねぇ?」紅夜「ただ大砲は撃てないな」レイス「お前はほとんど銃使わないしな、どちらかと言えば剣持って突っ込んでくる派」紅夜「それじゃ俺が能無しのイノシシみたいに聞こえるんだが……」レイス「そうじゃないのか?」紅夜「えっ?」レイス「えっ?」(燐)
氷室「フウとエスター比べたらどっちが速いだろうな。」 レオン「う〜む、難しいな…。でも俺もあいつに攻撃当てるとなると一苦労だ。」 ライ「1番打たれ弱いけど、その分当たらないしな。」 エスター「攻撃なんて当たらなきゃただの素振りでさァ。避けて避けて最後に刈り取る、これが一番でさァ。」(クリケット)
藾弑様>フウ「設定的にはmk2クリア後だから、装備も強めなんだけど…」 アリス「クロスワールドじゃそれでもやってけるかどうか分かりませんよねー。後上空睨み付けてたの私じゃなくてフウちゃんですよ」 フウカ「…私に可愛い要素なんて無いと思うのだけど…」(風音ツバキ)
フロム「絶対強者とかないわー」がすと「しかしどこにもデビルハンターがいるんですのー。」ネロ(←名前からしてデビルハンター) フロム(確か第一次マジェコンヌ事変って)がすと(確か500年は前だったはずですの)ネロ(何歳だよ…)(リアルではおぜうタイプ@復帰)
クァム「フウちゃ〜ん!君達の武器の名前超かっこいいね♪」羨ましい… クァム「アリスさんの上空睨みもすごい!」ねぇ〜 クァム「取り合えずフウちゃんとアリスさんとフウカさんちょー可愛い!」(駆蘭)
Z様>フウ「……(イジイジ」 フウカ「なんか隅っこでいじけてるんだけど」 アリス「名前が挙げられなかったからじゃないですか? それはともかくこんな拙いモノを良いと思ってくれてありがとうございます」(風音ツバキ)
byZ アリスとフウカかわいい・・・・・そしてどこが超絶駄文なのか俺には理解できない(普通に良いと思います)( Z ハデス)
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