まだ時代はアールーヌーボーの華やかなり薫り漂う時代の事

そんな時代の欧州での出来事

「ジェローム様…

では…アフリカではハンテングをされるご予定ですか？」

パチパチとその青い瞳が瞬きをするナッシュ

紅茶を入れようとして

ポットを持った彼の白い手の動きが一瞬止まる

「ついて来るかナッシュ」

「貿易商の取り引きの仕事のついでだがね」

ふふん♪と楽しそうに笑うジェローム

「今回の取り引きは

香辛料(スパイス)ですか？コーヒー豆？

それとも宝石類か象牙※」

※象牙の取り引きは現在は象の保護で国際的に禁止

「予定ではスパイスだけど…ついでもあるよ」笑うジェローム

「アーモンドの花の時期だよナッシュ…

白い花びらが沢山

風に舞踊る…」

「アフリカ生まれのボクですから…とても懐かしいです…」微笑むナッシュ

続く・・