超次元ゲイムネプテューヌmk2 希望と絶望のウロボロス
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コンサートに戻った俺はチカが世間とは的違いなことをして信仰を取り損ねようとネプギア達が踊り、シェアを一気に回復させたことなどをただ静かに傍観していた。

先に戻ったレイスは空亡ちゃんを肩車してライブを周囲にいる普通のお客さんのように楽しんでいるように見えた。

まぁティシフォネは終始、血に飢えた殺人鬼のような目つきだったのでかなりビクビクしていたが……無事にライブは終了した。

 

 

「「「「「「ウォォォォォォーーー!!!!」」」」」」

 

 

刹那の沈黙の後は天地を揺らすほどの観客の轟音、それは犯罪神の信仰を吹き飛ばすような人の起こした咆哮で同時に人々の目には女神達の姿を眼光に焼き付けるように見つめている。

人は何かに頼っていかないと生きてはいけない。それが同じ人間や動物、想いというように皆それぞれの希望をもって生きていくその中には善悪は無い。

 

 

「「「「「「「女神!女神!女神!女神!女神!」」」」」」

 

 

民衆の中から呟かれるように浮き出した声は、時期にリーンボックス中へ響くほどの大音声となって響いていく。

その中でレイス達は微かに口を緩ましてコンサート会場を去っていく。

 

「紅夜……?」

「これからがきっとものすごく大変だな……」

 

これでマジェコンヌ側のシェアは一気に落ちて女神側になった。つまりマジェコンヌ側にとって巨大な喪失でそろそろ本腰を入れて向かってくるだろう。

俺は隣で心配そうな顔のアイエフ達は俺を見つめてきた。

 

「ネプテューヌ達を絶対に救うぞ」

「なにを今更、当たり前のこと言っているのよ」

 

アイエフ達の目には希望が写っていた。

ずきりっと頭に痛みが走るのを見ながら俺は星空を見る、ネプギア達はいきなりのダンスで控室で休んでいる念の為にと護衛にアイエフ達に俺は付いて行っている。

 

「そういえば空さんは見当たりませんがどうしたんです?」

「……ちょっとそこら辺を回っているだろう、帰って……くるだろう」

 

今でも思い出すのは、今にでも泣きそうな空の顔だった。

徐に窓から見た景色はさきほどの星空が嘘のように暗雲が覆い尽くし始めていた。

 

「これは一雨くるですの」

「さっきまですごくいい天気だったのに………」

 

空、お前は自分の罪を理解したのか……?

 

 

 

 

 

 

夜天 空side

 

 

ザザザザザーーーっと雨が降ってくる。

さっきまであんなに綺麗な星空が見える天気だったのに天候も気分屋だね。

まぁ、それでもライブが終わった後らしいから結果的にはOkと言うところだろうね。

 

「…………」

 

僕の抱えているものは今までのゲイムギョウ界で綴ってきた壊してしまった軌跡達、この中で今実際に生きているのはイストワールとゼクスと僕だけだろうね。

 

 

 

ーーーーーー歯を食い縛れクソ野郎

 

 

 

レイスから殴られた頬をに手を当てる。

僕は特殊な存在だからあんな拳ひとつじゃ傷ついてとしても直ぐに回復するから痛くはないんだけど……

 

「胸が痛いや………」

 

なんでここが痛いんだろう?ここを攻撃されてはいないんだけどズキズキする。

胸に抱いていたそっとアルバムを開いた。

 

「………懐かしいな」

 

みんなで川の字で寝たし、ゼクスと一緒に武術を叩き込んだりもしたイストワールと勉強とか教えたこともあった、悪戯されたり、やり返したこともあった……

 

「あぁーーそういえば」

 

何世代目くらいだろうか、いきなり僕が神界で用事している時に女神が人間を連れてきた時が合って、僕はその時は『人間を神界に連れてくるバカがいるか!?』とマジ切れ寸前で連れてきた女神に説教、来た人間をぶっ飛ばそうと思ったけど、僕を見た人間はいきなり土下座してきて『女神様を私にください!!!』とか言ってきたもんだから僕はしばらく思考が停止したね。

いや、人間と神様が結ばれるだなんて珍しいといえば珍しいけど別に前例がないわけじゃないから、とりあえず僕は育ての親みたいな立場だったり、互いの話を聞いてイストワールにも相談したうえで、更に婚約した人間の過去を洗いざらい全て調べて、それなりの地位であり性格も良好、そしてマジで結婚した後のゲイムギョウ界の影響などを計算したり……っと、かなり多忙になった時期もあったな……結婚式で女神のウェディングドレスとか見たときは哀しみと嬉しさで思わず泣きそうになったこともあったな

 

 

「ははは、なんだよ……充実していたんじゃないか」

 

子供が出来て『お婆ちゃん』とか言われて凹んだこともあったな

ゼクスは妹とは結婚できないこと知ったときの顔は今でも忘れれないな

イストワールに諂う者をゼクスと一緒に全力で削除させたこともあったな

他の女神が相手がいない!とか酒に酔って僕に愚痴ってきたこともあったな

もっと、もっと……いろんなことがあったな………

 

「幸福だったじゃないか……!」

 

今はもう思い出しかない。

全部、僕がこの手で((壊した|・・・))からだ。

この胸に抱いているあるアルバムにはきっと僕が僕に向けて必死で叫んだ証なんだ。辞めろっと今も訴えているんだ。

けど、僕はそれに気づかないでただ増やしていくだけだった。……レイスのことがあったから思わずイストワールに全部を任せて処理に移ったり、ティシフォネや空亡ちゃんのことで時間を空ける時間も多々あったから、今世代の女神とはあまり交流が無かったからどうするべきか色々考えているウチに、レイスと大喧嘩したりと間が空いてしまってゲイムギョウ界に行くことすらあまり無くなった。

 

「良かった……それで、良かったんだ」

 

 

僕は、破壊神なんだ……

 

 

「そんな僕が……」

 

 

誰かの意思を守っていくとか、元から

 

 

「出来っこないじゃないか……!」

 

 

とても、簡単なことで僕は破壊することしか能がないんだから

 

 

「うっ、うわぁぁぁぁ………!」

 

 

頬に幾度と流れるそれは雨なのか、自分の涙か分からない。

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

 

ただ、胸を引き裂くような痛みで僕は子供の用に泣き叫んだ。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーー○●○ーーーーーーーー

 

 

 

どれほど、あの場所で泣き叫んだのかは分からない。

ただ、とても長い時間だったのは記憶が残っていて降る雨は激しさを増すばかり

 

「……………」

 

僕の目の前には紅夜達が休んでいるリーンボックスの教会があった。

決心した、エゴだけどもう僕は紅夜達と一緒に居る権利なんてない、これから僕は僕の意思で動く。

その先はきっと修羅が待っているだろうけど、こんな僕はそれが一番いい合っている

扉にお別れの手紙を挟んで再度、協会を見た。

 

「大丈夫だよーーーきっと」

 

だから、切り捨てよう。

僕はもうゲイムギョウ界にいるべき存在じゃない。

 

だから、受け入れよう。

僕が犯してきた全ての罪を理解して胸に込めよう。

 

だから、祈り願おう。

僕のすべきことを探すために、全てを破壊するために

 

 

 

「バイバイ、楽しかったよ」

 

 

そして僕は、闇に消えた。

説明
とりあえず二日に一片の更新を考えて頑張っていこう!
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コメント
黒鍵「あら・・・いなくなっちゃった・・・」統夜「どうなるのかねぇ・・・」黒鍵「君はいずれ闇の神として覚醒したら同じ運命を辿ったりして・・・」統夜「さあ・・・そこまでは分からんな」(黒鍵)
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