第三章○○「俺が海賊業務!?」 |
俺が弁天丸に乗り込んだから2週間が過ぎた。俺の料理は好評みたいで、弁天丸クルー達は凄く喜んでくれていた。けれど、よく食堂に茉莉香とチアキが来るのだが、船長と副船長が揃ってブリッジを空けて良いものだろうか?多分よくないと思うが、その事に関してはあまり触れないようにしようと思う。
・・・弁天丸食堂・・・
茉莉香「ヤッホ〜!○○君♪また遊びに来たよ。」
チアキ「お邪魔するわよ○○」
○○「よう!茉莉香にチアキ、また来たのか?」
茉莉香「来たら駄目だった?」シュン
○○「そ、そんな事はないで!チアキもよく来てくれたわ!!」アセアセ
ミーサ「私もいること忘れないでね♪」
○○「えぇ、それはもう忘れてなんかいませんよ・・・さて、茉莉香とチアキは何にするんだ?後、ミーサさんはエスプレッソでいいですよね。」
ミーサ「えぇ、それでお願いするわ。」
茉莉香「ミーサズルい!○○君に何も言わないでもわかるなんていいな〜・・・」プ〜
○○「おいおい、ミーサさんはいつも頼むのがエスプレッソだからわかるんだよ。茉莉香やチアキは、いつの注文が違うから分かるわけないやろ・・・」ハァ〜
ミーサ「あらあら、○○も茉莉香やチアキの事もうちょっと知ってあげなきゃね♪」
○○「ミーサさんもからかわないで下さいよ。」
そんな話をしていると、食堂の扉が開いた。
クーリエ「○○君〜、今日は何かいいもの入ってる?」
○○「あぁ、クーリエさん。今日はブリッジでも食べやすいようにこんな物作ってみました。」
そう言うと、俺はクーリエさんに頼まれた物を取りに奥に向かった。
○○「ほい、お待たせ。○○特製のお菓子だよ♪」
クーリエ「やった〜!これこれ!もうこれがないとやっていけないよね♪」
○○「そう言ってもらえると嬉しいですわ。」
クーリエ「ありがとう♪それじゃね。」
クーリエさんは、そう言い残して食堂を出ていった。
チアキ「ちょっと○○!クーリエに渡したあれ何なの!?」
茉莉香「そうだよ!クーリエだけズルいよ!!」
○○「ちょっ!二人とも落ち着いて・・・」
ミーサ「大変ね・・・」ハァ
そんな賑やかな食堂だったが、突然警報が鳴り出した。
茉莉香「警報!?何が起きたの!?」
ブリッジから茉莉香の通信機に呼び出し音がなった。
茉莉香「こちら茉莉香。」
百眼「船長大変だ!何処かの海賊さんが弁天丸に向かって発砲してきてやがる。」
茉莉香「えぇ!?何処の海賊船なのよ!」
ケイン「それが解れば苦労しない!悪いが直ぐにブリッジに来て下さい!」
茉莉香「わかったわ!チアキちゃんミーサ、聞いての通り海賊船が襲ってきているから、直ぐにブリッジに向かおう!」
ミーサ「わかったわ!」
○○「大変だね。頑張ってくれよ!」
ミーサ「あら?他人事みたいに言ってるけど、あなたも一緒にブリッジに行くのよ?」
○○「・・・前から思ってたんですが、何で俺まで行くんスか?俺、いつ行っても茉莉香とチアキの間に座ってるだけですよ・・・」
ミーサ「仕方ないじゃない。茉莉香達の希望何だから。」
ミーサさんは、当たり前のように言い返してきた。
チアキ「さっさと行くわよ!」
茉莉香「チアキちゃん待ってよ〜!」
ミーサ「ほら、○○も行くわよ♪」
○○「何だかな〜・・・」
俺は渋々ながらも、ミーサさんと一緒にブリッジに向かったのだった。
・・・ブリッジ・・・
茉莉香「お待たせ!で、敵艦隊の状況は?」
クーリエ「今調べてるとこ!もう少しで解析できるわ!」
百眼「レーダーに熱反応は今のところなしだな。」
茉莉香「わかった。シュニッツァー砲撃準備は?」
シュニッツァー「問題ない。いつでも発射出来るぞ。」
茉莉香「わかった。三代目、エンジンの調子はどんな感じ?」
三代目「エンジンの両方とも異常なしだ!安心して飛んでくれ!」
○○「いつ見ても、あれが茉莉香とは未だに思えない・・・」
チアキ「ま〜ね、普段があんなのだから余計にそう見えてしまうわね。」
○○「そうだな・・・」
茉莉香「二人とも酷いよ〜!」プンプン
ミーサ「ほらほら、つまらない事言っていないで目の前の敵に集中しなさい。」
茉莉香「ミーサまで〜・・・。」
百眼「和やかムードのところ悪いけど、敵さんから高エネルギー反応!撃ってくるぞ!!」
茉莉香「ケイン、緊急回避!シュニッツァー!弁天丸が回避したらすぐに砲撃して!」
シュニッツァー「了解だ。」
茉莉香「クーリエ、敵の情報は何かわかった?」
クーリエ「お待たせ、解析終了したよ!敵艦の名前は・・・所属不明!?ハロルド保険組合にもないデータよ!!」
チアキ「何ですって!所属不明の船が海明星の近くにいたんじゃまずいじゃない!」
茉莉香「ん〜、所属不明の船ね〜。ねぇ○○君はどうしたらいいと思うかな?」
茉莉香は、何を思ったかは知らないが俺に質問してきた。てか、何で俺に意見を聞くかな・・・普通は船長が決断するんだろ?こういうのってさ。
○○「俺に聞きますか!?・・・砲撃準備もできてて、向こうも撃ってきてるなら反撃でいいんじゃない?」
ミーサ「あらあら。」
チアキ「決まりね。」
茉莉香「うん!決まりだね。それじゃあ、砲撃準備!敵が少しでも怯んだら、そのままドッキングを行って船内に潜入!」
クルー「了解!」
シュニッツァー「砲撃準備完了。さて、それじゃあ一発いくか・・・。」
茉莉香「お願いシュニッツァー。」
茉莉香の一言で、弁天丸は攻撃体制に入った。そして一気に相手側に接近したのである。
・・・相手船内・・・
○○「で、あちらの船に乗り込んだのはいいけど・・・。」
茉莉香「どうしたの○○君?」
チアキ「ぼさっとしてると置いていくわよ?」
○○「シュニッツァーさん、何で俺までここにいるんすか?」
シュニッツァー「船長達の希望だ。お前が来ないと行かないと言うからな。」
○○「だからって、無理矢理俺を引っ張ってこなくても・・・。」
ミーサ「はいはい、諦めなさい。お仕事終わったらパーっとやりましょうよ♪」
○○「料理するの結局俺やないですか・・・」
ミーサ「それは仕方ないわね。」
○○「シュニッツァーさん〜。」
シュニッツァー「すまん。」
あぁ、ここに俺の味方は誰一人いないんですね・・・。そんな風に思っている俺等はおいていかれていた。
○○「あれ?皆は・・・。」
回りには誰もいなくなっていた。
○○「マジでおいていかれたよ・・・追いかけなきゃ!!」
急いで茉莉香達を追いかけた。しばらく行くと、道がふたてにわかれていた。どちらに進んだものか・・・
・・・一方茉莉香達は・・・
茉莉香「さてと、大分奥まで進んだけど・・・」
チアキ「いかにもって扉があるわね。」
百眼「ちょっと待ってな。こりゃ〜すげ〜セキュリティだな。」pipipi
百眼が、扉に掛かっているセキュリティを解きはじめた。すると、ミーサがあることを思い出した。
ミーサ「あら?○○は何処に行ったのかしら?」
茉莉香「えっ!?ミーサ一緒に来ていなかったの!?」
ミーサ「私はてっきりシュニッツァーと来てるもんだと?」
シュニッツァー「すまん。俺も気づいていなかった。」
チアキ「すまんじゃないでしょ!!どうすんのよ!ここは、未確認の船なのよ!そんなところに一人なんて危ないじゃない!!」
茉莉香「そうだね!・・・クーリエ?こちら茉莉香!」
クーリエ『は〜い、こちらクーリエです。どうしたの?そんなに慌てた声なんか出して?』
茉莉香「この船の見取り図はまだ解析出来ないの?」
クーリエ『今丁度出来たとこだよ。それがどうかしたの?』
茉莉香「○○君とはぐれちゃったの!!で、○○君の居場所をすぐに見つけ出して!!」
クーリエ『えぇ!何してるんですか!?すぐに見つけるから、後でまた連絡いれるからね!!』プチッ
茉莉香「ひとまずクーリエの連絡を待ちましょう。」
チアキ「そうね・・・そうしましょう。」
ミーサ(あらあら、○○ったら二人から心配されて。無事に戻ってこなかったら許さないからね!)
茉莉香達の心配そうな顔を見ながら、ミーサは○○の無事を祈りつつ多少恐ろしいことを考えていた。それと同時に百眼から返事があった。
百眼「お〜い!セキュリティの解除終わったから先に進めるぞ!」
茉莉香「取り合えず先に進みましょう!」
解除された扉をくぐり、奥へと向かった茉莉香達一行。扉の奥に進むと、そこには見慣れないロボットが立っていた。
ミーサ「いかにも侵入者対策って感じね。」
百眼「しかし、見た感じ動く気配は無さそうだな。」
茉莉香「よかった。ん?何だろうこのボタン??」ポチッ
チアキ「茉莉香!!勝手に押さないで!!」
茉莉香「へっ・・・」
パカッ
茉莉香「きゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
チ・ミ・百・シュ「茉莉香!!!!」
突然空いた穴に茉莉香は落ちていった。
・・・一方○○は・・・
○○「う〜ん・・・どっちに行こうかな?・・・」
未だにどっちに進むか迷っていた。
○○「どうしよ・・・どちらにしようかな宇宙の神様の言う通り。」
何て事をしていて、決まったのは左の道だった。取り合えず進む事にした。しばらく進むと、何やら通信室らしき部屋に出てきた。ちなみに何故通信室と答えたかと言うと、目の前にモニターとマイクがあるからである。
○○「これ動くのかな?」
興味本意で機械をいじっていると、突然機械が動き出した。俺は慌てて機械を止めたいが、むやみやたらに弄るのは怖かったのでいじれなかった。すると、頭上から声が聞こえてきた。
???「きゃあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」
○○「な、何だ〜!!」
俺は上を見た。すると先程までなかった天井に、大きな穴が空いていた。そこから出で・・・もとい落ちてきたのは・・・。
○○「あれは・・・ま、茉莉香!?」
茉莉香「○○〜く〜ん〜!!」
○○「お〜い!茉莉香!って返事してる場合やないよ!このままじゃ落ちてまう!受け止めれるかわからんけど、やるしかないか!」
俺は、受け止めれるかわからないが、茉莉香をしっかりと受け止める体勢に入った。しかし・・・
茉莉香「うわぁぁぁぁっ!」
○○「うぎゃ〜!!!!」
ドシーン・・・
見事に俺と茉莉香は、お互いぶつかったのである。
○○「痛たたたたっ・・・」
茉莉香「だ、大丈夫か?」
○○「うん・・・何とかね。」
○・茉「・・・・・・」
お互い顔を見合わせた。だが、何か様子が変だ・・・何故俺が目の前にいるんだ??まさか・・・俺の頭の中に嫌な予感がした。
○○「えっ・・・私が目の前にいるの?」
茉莉香「そう言われたら、俺の目の前には俺がいるけど・・・」
○○「まさか私達・・・」
茉莉香「そのまさかやな・・・お互いが入れ替わってるわ・・・。」
○○「えっ・・・えぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」
お互い入れ替わったままの俺達は、チアキ達と合流して俺達の出来事を話した。そして、ミーサさんから出た提案は・・・
ミーサ「仕方ないわね、茉莉香と○○は暫くどちらかの家に一緒に住んで、船では船長室に一緒に寝泊まりしてもらうしかないわね。じゃないと、何時戻るか分からないしね。」
○○「えぇ!そんな・・・一緒だなんて///。」
茉莉香「いやいや!ミーサさんそれは不味いでしょ!」
チアキ「そうですよ!二人一緒なんて・・・私は反対です!!」
ミーサ「でも、それしか最善の方法がないのよね。」
チアキ「しかし・・・」
百眼「仕方ないな。」
ケイン「そうだな、ま〜○○なら大丈夫でしょ?船長も別に満更でもなさそうだしね♪」
クーリエ「右に同じ〜。」
ミーサ「それじゃあ決まりね♪」
チアキ「・・・・・・」
茉莉香「ハハハッやれやれだな。ってことで茉莉香、暫く宜しくな。」
こうして俺の初海賊業務?は終了した。しかし、これからもとに戻るまで茉莉香と一緒にいなきゃならないのね〜。どうなることやら・・・
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