とらドラif 竜児×奈々子 3 |
(うぅ、やばいわ。高須君のことばっかり考えててあんまり眠れなかった)
いつもよりちょっとだけ長めに朝風呂にはいり、
いつもよりちょっとだけ気合を入れた化粧をして、
いつもよりちょっとだけ早く家を出た奈々子はまだ寒さの残る初春の通学路を歩いていた。
(くまとか出来てないかしら?高須君に会ったらなんて声をかけたらいいのかしら)
友人等には大人大人と言われ、ちょっと得意気だった奈々子も
こと恋愛においては知識や大人な余裕など一つも持ち合わせてはいなかった。
そんなことを考えていた時。
「奈々子ー、おはようっ!」
そう言って声をかけてきたのは親友の麻耶だった。
こちらも笑顔で挨拶を返す。
「そういえばさ昨日のってマジ?」
やはり話題はそのことだった。
「まだ自分でもよく分からないのよね・・・・・・。
気にはなるなぁって程度で」
「えー、奈々子ならもっとイケメン狙えるってぇ。しかもよりにもよってアレ?
その筋からももうスカウト来ちゃったりしてるんでしょ?」
「もうっ!親友が気になってる人をアレ呼ばわりはないんじゃない?」
口では怒ったふりをしていたが
内心は彼のいいところを知っているのは自分と北村君ぐらいなんじゃないかという
優越感でいっぱいだった。
「ごめん、ごめん。もうそんなに怒らなくてもいいじゃん。
こりゃ奈々子が思ってる以上に重症かもね。」
気がつけば学校はもうすぐだった。もうすぐ彼に会えると思うと自然と足取りは軽くなる。
そんな時後ろから彼の声が聞こえた。
「だ・か・ら!俺は最初にいっただろうがっ!米は2合しか焚いてねえって。
お前が馬鹿みたいに喰うからすぐなくなっちまっただけだ!」
「うるさいわね!ご主人様に向かって馬鹿って。
そっくりそのままあんたに返すわ。このバ・カ・犬!」
挨拶をしようと振り向いた私には一体なにがなんだか分からなかった。
彼と一緒に歩いてくるのは「手乗りタイガー」こと逢坂大河。
なんだか知らないが喧嘩をしているようだ。
本当は優しい人だと知っていても
この二人の喧嘩は見ていてクるものがある。
ここでひるんでたりしてたら高須君と仲良くなんかなれない。
奈々子はそう思って思い切って話しかけてみた。
「おはよう。高須君。昨日は楽しかったわ」
「だいたいお前はなあ・・・ん?ああ香椎さん。おはよう。
俺も昨日は料理の話とかできて楽しかったよ」
「あぁ?昨日?なんかあったの?
ってかだれよこいつ」
(クラスメートでしょ・・・・・・名前くらいは覚えてほしかったのに)
そう思う奈々子であったがあの手乗りタイガーにそれをいう勇気はまだなかったのであった。
説明 | ||
3です。 ところで連投って大丈夫なんですかね? まだルール的なものがよくわからないので、とりあえずここまで投下します。 かなりひどい文章だとは思いますが、アドバイスよろしくです。 |
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更新待ってますよ〜(クリエイティブ) | ||
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