とらドラif 竜児×奈々子 4
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「なんか悪いな香椎・・・。また教室でな」

 

「う、うん、大丈夫。じゃあね高須君」

 

そういうと彼らはまた騒ぎながら校門の中へと消えていった。

 

「なんで高須竜児と手乗りタイガーが一緒に登校してんのよ?」

 

「さ、さあ?私にもよく分からないわ」

 

落ち付いた風にそういう奈々子だったが内心は不安でいっぱいだった。

 

(いつのまに仲良くなったのかな?なんで一緒に登校してるんだろ?

 いままでそんな話聞いたこともなかったのにな・・・・・)

 

そんなことを考えながら奈々子は教室へと向かった。

教室でも逢坂大河と彼は何かを話していて

私が教室についても気づいてはくれなかった。

 

午前中の授業はほとんど頭に入らなかった。

朝の出来事が頭から離れず、休み時間の麻耶の話しさえろくには聞いていなかった。

 

「お昼ご飯食べようぜぇ〜」

「北村、高須。一緒に喰おうぜ」

 

「高須」

この一言で奈々子はいっきに現実へと引き戻された。

 

「奈々子、奈々子。まるおも高須君もいるみたいだしあの人達と一緒に食べない?」

 

実を言うと奈々子は昨日竜児が料理好きと聞いてからある計画を立てていたのだ。

 

(この気合の入ったお弁当を見れば高須君は絶対に食いついてきてくれるはずっ!)

 

奈々子は麻耶の提案に快く乗ると4人の元へと向かった。

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私たちが声をかけると北村君は笑って椅子をもってきてくれた。

すかさず麻耶は北村君の、私は高須君の隣の席を確保している。

おたがい目的が明確だと行動も早くなるものだ。

 

「お、おお。香椎か。朝はなんだか見苦しいとこ見せちゃってすまんな」

 

「うふふ。高須君もああやって怒ることがあるのね」

 

竜児のほうから話しかけてくれた。たったこれだけのことなのに

奈々子は自分の胸が温かいもので満たされていくのを感じていた。

 

「木原さんと香椎さんはなんで俺たちと食おうと思ったの?」

 

「新しいクラス始まったばかりでしょ?だから今のうちに友達増やしとこうと思って」

 

こういうときに率先して明るくふるまえる親友にはいつも感謝している。

そうこうして皆でお弁当をつついていると

自分の弁当を見た高須君が思惑通り食いついてきた。

 

「おっ?それって鶏肉の赤ワイン煮か?

 それってすごい時間かけて煮ないとおいしくならないんだよな。

 お弁当にそんなもの入れるなんて香椎はすごいな」

 

「そんなにすごいものでもないわよ。もしよければ食べてみる?」

 

自分でもびっくりするくらい積極的な発言をしたことに

奈々子の胸は自分でも驚くくらいにドキドキしていた。

 

説明
4です。
ブログのほうでは2つに分けていたパートを1つにまとめたりしているので、
40くらいで終わったり終わらなかったりかも知れません。

そういえば初コメントくれた人、支援くれた人ありがとうです。
すごいうれしかったです。
これからもよろしくお願いします。
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