SAO〜黒を冠する戦士たち〜 第六十三技 軍からの訪問者
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第六十三技 軍からの訪問者

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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キリトSide

 

目が覚めた時、天井がいつもと違ったのでそこで初めて昨日教会に泊まった事を思い出した。

 

隣にはアスナとユイが幸せそうに眠っていた。

 

俺は二人を起こさないようにそっと抜け出す。

 

外に出てから剣を取り出して《神霆流》の型をとっていく。

 

「おはようございます、キリトさん。早くからせいがでますね」

 

「おはようございます。まあ、一日の日課ですから」

 

しばらくしてサーシャさんが来たので俺は動きをやめて、そのまま日課を終えた。

 

「もう少しで子供達を起こして、朝食にしますね」

 

「わかりました」

 

俺は部屋に戻ってアスナとユイを起こすことにした。

 

 

 

アスナを起こしてから俺はユイと子供達を起こし、みんなの相手をしていた。

 

アスナはサーシャさんと一緒に朝食の準備をしている。

 

そして、朝食の準備も終わりみんなで食卓についている。

 

「ではみなさん、いただきます」

 

「「「「「いただきま〜す」」」」」

 

サーシャさんの挨拶とともに子供達が一斉に食事にありつき始めた。

 

奪い合いのような事になっており、その様はまるで戦場のようだった。

 

アスナは呆然とし、俺は苦笑を浮かべた。

 

「いつも静かにしなさいといっているんですけど…」

 

「いいじゃないですか。あれくらいの子供は元気がある方がいいですよ。

 少なくとも、この世界にいる以上はそのほうがいいです…」

 

「うん、そうだね…」

 

「はい…」

 

サーシャさんが困ったように言うけれど、俺はこの方が良いのではと答え、

アスナも賛同し、サーシャさんは小さな笑顔を浮かべて頷いた。

 

この子達はこの世界に閉じ込められて、親に甘える事もできずに生きている。

 

せめて俺達には甘えてくれるのが救いなのかもしれない。

 

そんな時、俺の《索敵》に反応があった。数は一。

 

「外に誰か来ています…。数は一人のようですが……」

 

「誰、かしら…」

 

俺がそう伝えると、昨日の事もあるからかサーシャさんも警戒している。

 

とりあえずサーシャさんが短剣を持って、俺もついていくことにした。

 

扉についたとき…、

 

―――コンコン

 

「すいません」

 

「あら、この声は…」

 

女性の声だった。しかもサーシャさんはこの声に聞き覚えがあるようだ。

 

―――ガチャッ

 

サーシャさんが扉を開けた。

 

その向こうに立っていたのは銀髪の女性だった。

 

「やっぱり、ユリエールね。みんな、この人は大丈夫よ」

 

サーシャさんのその言葉に警戒していた子供達も警戒心を解いて、食事へともどった。

 

それにしても、この人見たことがある。

 

たしか、ギルドの定例会議で『軍』にいた…。

 

 

 

「私はギルド『ALF』に所属しているユリエールといいます」

 

「『ALF』?」

 

「『アインクラッド解放軍』の略だ」

 

アスナは聞き慣れない単語に首を傾げたので、俺がそれに説明を加える。

 

「その通りです…。正式名称の方は好きになれなくて…」

 

ユリエールさんは少し気まずそうにしていた。

 

自分でもあまりいいものではないのだろう。

 

「ということは、昨日の戦闘について抗議をしに…?」

 

「いえ、とんでもない。むしろお礼を言いにきたんです」

 

そう言ったアスナにユリエールさんは喜々として答えた。

 

アスナは訳が分からないといった表情をしている。

 

「昨日の奴らは軍のタカ派だったってわけか…」

 

「えっ?」

 

「!?  よくご存知でしたね?」

 

俺の言ったことに、アスナもユリエールさんも驚いている。

 

上の層にいる人間が知ることではないからな。

 

「情報はどこでも武器になりますから。

 それに貴女のことだから、俺達が上の層の人間だということを探ったあとじゃないですか?」

 

「………」

 

「キ、キリトくん…」

 

俺の言葉にユリエールさんは沈黙し、アスナはあわあわとしており、

サーシャさんもどうしたらいいかという表情だ。

 

「『軍』の方でなにかあったんじゃないですか?……俺の予想が正しければ、

 リーダー格であるシンカーとキバオウの間になにかあったのでは?」

 

「っ!?………はい、その通りです」

 

「キリトくん…。それって、どういうこと…?」

 

俺が言ったことにユリエールさんは驚いてから頷き、アスナは俺に事情を説明してくれと言っている。

 

「それは、私から説明します……」

 

ユリエールさんが、重々しそうに口を開いた。

 

キリトSide Out

 

 

 

To be continued……

 

 

 

 

 

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後書きです。

 

ユリエールの登場でした。

 

次回は軍の状況などの話しになります。

 

お楽しみに・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
第六十三話です。
今回は軍に所属するあの女性が登場します。

どうぞ・・・。
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コメント
アサシン様へ はい、救出です。(本郷 刃)
シンカーさん救出編(アサシン)
TK様へ このキリトは文武両道で知勇兼備ですからw(本郷 刃)
さすが我らがキリトさん!強いだけじゃあなく頭もいい!w (TK)
龍聖無双剣様へ はっはっはっ、まったくその通りですねwww(本郷 刃)
いやーつくづく思います。キリトおまえ生まれてくる時代を間違えてるってw(龍聖無双剣)
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