リリカルなのは 〜勇気の魔導師と電子の獣〜 |
「此処ならいいよね・・・出てきてフェイトちゃん」
太一達はエイミィさんが作った決闘場にいた。なのはがそう言うと、後ろにある石像にフェイトが降りてきた
「フェイト、もうやめよ。これ以上あの女の協力したら・・・・」
「そうだぜ、このままだとフェイトは」
「・・・・それでも、私はあの人の娘だから」
アルフとブイモンはフェイトを説得したが、フェイトは二人の言葉を聞かなかった
「・・・・アルフ無駄だ。フェイトに何を言っても無駄だ。・・・なのはちゃん、後は任せた」
「・・・はい!」
太一の言葉を聞きなのはちゃんは元気よく答えた
「フェイトちゃんはもう後には引けない・・・・私はフェイトちゃんを止めたい。・・・・きっかけはジュエルシード」
『release all jewelseed』
レイジングハートから今まで集めたジュエルシードが出てきた
「だから・・賭けよう。お互いが持っている全てのジュエルシードを。・・・それからだよ、全部・・それから、私達の全てはまだ始まってもいない・・だから、本当の自分を始めるために」
なのはは振り向きフェイトを見た
「始めよう・・・最初で最後の本気の勝負!!」
その言葉が合図になり、なのはとフェイトの決闘が始まった
「戦闘開始・・・かな」
アースラでその光景を見ていたエイミィがそう呟いた
「ああ。・・・戦闘空間の固定は大丈夫なのか?」
「うん、上空まで伸ばした二重結界に、戦闘訓練用のレイヤー建造物・・・誰にも見つからないしどんだけ壊しても大丈夫」
クロノの質問にエイミィはそう答えた
「・・・・でも、珍しいね。クロノ君がこういうギャンブルを許可するなんて」
「・・・・太一のお蔭かもしれないな・・・・彼を見ていると、色々考えてるのが馬鹿らしくなってくるからね」
「何かわかる気がするな」
エイミィはクロノの発言に納得した
「まぁ、なのはが勝つことに越したことはないけど・・勝敗はどう転んでも関係ないしね」
「そうだね。・・・さて、なのはちゃんが戦っている間にフェイトちゃんの帰還先追跡の準備っと・・・・」
「頼りにしてるんだ、逃がさないでくれよ」
「了解!・・・・・・でも、なのはちゃん達に話さなくてよかったの?プレシア・テスタロッサの家族の事と・・・・あの事件の事」
エイミィは少し悲しげな顔でクロノに聞いた
「・・・・・今はなのはを迷わせたくない。・・・まぁ、後で太一が怒って殴りかかってくるかもしれないけどね」
クロノはそう言い、二人の戦いを再び見始めた
〜大量の戦闘シーンを書くのが大変なので省きます。戦闘の光景は劇場版魔法少女リリカルなのはです〜
「凄いね、あのなのはって子・・・フェイトと互角に戦ってるよ」
二人の戦闘を見ていたアルフがそう呟いた
「なのはには魔導師としての才能があったからね」
「それでも、驚きだよ。太一もそうだし、この世界の人間は皆そうなのかい?」
アルフが太一に聞いた
「・・・そんなわけねえだろう」
太一は苦笑いで答えた
「でも、太一さんも凄いですよね。戦うたんびに強くなっていきますからね」
「まぁ、ここにいる奴らより多くの修羅場を潜り抜けてきたからな」
「・・・・あんた一体何歳から戦ってきたんだい?」
「・・・・それは聞かないでくれ」
話を終え、戦闘を見ていると決着がつきそうになっていた
「・・・あれは設置型のバインド!?」
「・・・・まさか、フェイト」
アルフはフェイトが何をするのか解ってしまった
戦闘フィールド内
「アルカス・クルタス・エイギアス・・・疾風なりし天神、今導きの元撃ちかかれ、バルエル・ザルエル・ブラウゼル」
フェイトが呪文を唱えると、大量の魔力球が形成された
「ファランクス・・・撃ち、砕けーー!!」
そして、フェイトの掛け声とともに魔力球から魔力弾が一斉に発射された
観戦フィールド
「なのはーーー!?」
「ガブモン、落ち着いて」
「離してくれ、なのはを助けに行くんだ!!」
暴れるガブモンをアグモンが羽交い絞めにいしていた
「おいおい、あれは何だ!?」
太一はそれを見て驚いていた
「あれは、フォトンランサー・ファランクスシフト・・・・フェイトの覚えている魔法の中で、最も威力のある魔法だよ」
「・・・何だよそのシフトって?」
「魔力球等を形成し、それらから一斉に魔力弾を撃ちだすことの事さ。使いどころが難しいし、大量の魔力を消費するから滅多に使えないけどね」
「へぇ〜〜〜」
「・・・・って、アンタはあの子の事が心配じゃないのかい!?」
のんきに答えた太一にアルフが驚いて聞いてきた
「大丈夫さ。なのはちゃんのシールドはかなり固い・・・・俺でもあの防御を崩すのは難しいんだよ」
そして、フェイトの攻撃が止み、爆煙が晴れるとそこには、なのはが宙に浮いていた
戦闘フィールド内
フェイトの攻撃を耐えきったなのははレイジングハートを砲撃形態に変えフェイトに向けた。フェイトは直ぐに接近戦を仕掛けようとしたが、右手、両足に桜色のバインドで動きを封じられてしまった
「ディバインーーーバスター!!」
魔力をチャージし終えたなのははフェイトに向かって砲撃を放った。フェイトは拘束されていない左手でシールドを張り、それを防いだ
「(あの子だって・・・もう限界のはず。・・・・これを耐えきれば)」
そして、砲撃が止むと、フェイトは息を吐いた。そしてあるものに気が付いた。桜色の小さな光が見え、それが上空に集まっていた。光の集まる場所に目を向けるとそこにはなのはがいた
『Starlight Breaker』
魔力が収束されていき、巨大な魔力球になっていく
「受けて見て、これが私の全力全開!スターライト・・・ブレイカー!!」
そして、フェイトめがけて収束された魔力の閃光が放たれた。フェイトは5重の防御魔法を展開したが、一瞬で壊されてしまい桜色の閃光に包まれた
観戦フィールド
「「「・・・・・・・」」」
なのはの収束砲撃を見た3人と3匹は何も喋れなかった
「・・・・・なのはちゃんだけは怒らせないようにしないとな。いくら俺でも、あれを防ぎきる自信はない」
「「(コクコク)」」
太一の言葉を聞いていたユーノとアルフもそれに同意した
「さて、フェイトを助けに行かないとな」
太一はアストレアを起動させ、フェイトの回収に向かった
フェイトの落ちた場所に着くと、太一は海に潜りフェイトを抱え海中から出た。それと同時になのはもやってきた
「・・・・なのはちゃん、幾らなんでもさっきのはやり過ぎだぜ」
「・・・・ごめんなさい」
なのはもあそこまでに威力になるとは思ってなかったらしく素直に謝った。二人で、ビルに降りると
「う・・・」
フェイトが目を覚ました
「大丈夫だったか、フェイト」
「ごめんねフェイトちゃん。大丈夫?」
「・・・・・・そっか、私負けちゃったんだね」
フェイトは悔しんでいたが、どこかスッキリしていた
「でも、いい勝負だったぜ」
太一がフェイトの頭を撫でながら言った
「・・・・ありがとう、太一」
「フェイトちゃんだけずるいの!太一さん、私も撫でて」
「はいはい」
太一はなのはの頭も撫でた
「えへへへ」
なのはは嬉しそうに笑った
すると、雷雲が現われた
「またか・・・・二人とも、そこから動くなよ」
太一は二人にそう言い、立ち上がると
「はぁあああああ・・・」
両手の間に巨大な魔力球を形成した。それは自分の相棒の必殺技と同じもの
「ガイアフォース!!」
雷が落ちるのと同時に特大の火炎球を投げ、打ち消した。それと同時に太一達はアースラに転送された
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第12話 | ||
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