とらドラif 竜児×奈々子24 |
奈々子の心も快晴というわけにはいかなかった。
もちろん大好きな竜児と登校出来て嬉しいのは間違いないのだが
原因は昨晩の電話にあった。
『うっわ、櫛枝もえぐいなあ。生殺しってある意味振られるよりきついのに』
奈々子は旅行から帰った後も麻耶に色々相談していた。
相談というよりはほぼのろけに近いものがあったが
それでもなんだかんだ付き合ってくれた麻耶を奈々子は親友だと思っている。
だからこそことのあらましを親友だけには話すことにしたのだ。
亜美も親友であることに間違いはないのだが、
さすがにこんな相談を持ちかけるほどデリカシーがないわけではない。
「うん、私もちょっと可哀想になってそっとしておこうとは思ったんだけど
スタートラインから出遅れてるわけだし今行かないとって思っちゃって」
『まあ正直間違ってはないと思うよ。旅行中にやっとかないと次いつ会えるか分かんないわけだし』
「でもここからどうしたらいいのか分かんないのよね」
『うーん、とりあえず櫛枝とも話はつけなきゃいけないよねー。
亜美ちゃんとはそっからは話してない感じなの?』
「うん、なんか仕事あるとか言ってたし連絡も取りづらいんだよね。」
『でもいつかは仲直りしなきゃんだからしっかりしなきゃ!
とりあえず亜美ちゃんは放課後スドバに連れ出しとくから』
「うん、いつもありがとね麻耶。」
『なに言ってるのよ、私達親友でしょ!』
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(麻耶があそこまでやってくれてるんだから私もしっかりやらなきゃな)
教室に入ると奈々子は荷物を置き櫛枝の姿を探した。
しかし櫛枝の姿はどこにも見つからず奈々子は首をかしげた。
(朝練にでもいっているのかしら?)
結局HRが始まっても櫛枝は教室に帰ってこなかった。
みのりと大河は2時間目の休み時間に二人揃って登校してきた。
竜児はあわてて駆け寄りなにかあったのかと心配している。
それを見るとやっぱり大河は特別なんだなと心を痛めてしまう奈々子だった。
そして二人が落ち付いたころ奈々子は意を決してみのりへと近づいた。
「櫛枝さん、ちょっといいかしら?」
「おおう、奈々子さまがわたくしめにお声をかけてくださるなんて。
何の御用でしょう?」
「奈々子さまじゃないわよぅ、突然なんだけど昼休みちょっと時間いいかしら?」
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「さてと!待ちに待った昼休みなわけだが!この櫛枝に一体何の用だい?」
「お互いまどろっこしいことは無しにしましょうね。話って言うのは高須君のこと」
その一言でみのりの表情が一変した。
やはり櫛枝にも思うところがないわけじゃないのだろう。
しかしすぐにまたもとの笑顔へと変わる。
「ちょっとよくわからないなあ?高須君になにかあったの?」
「まどろっこしいのはやめてって言ったはずよ。
別荘に行った時高須君に告白されたわよね、そしてみのりちゃんはまだ返事をしてあげてない」
「そっか、もう知ってるのか。今朝ね、大河にも同じこといわれたよ。
みのりんも竜児のことが好きなんでしょーって」
「っ!?どういうことよ?」
「っていうか香椎さんにはこのこと関係なくない?そこまで詮索されるほど仲良くないって思ってたんだけど」
「関係なくない!だってっ、私も高須君のことが好きだから、想いを伝えたから」
そこからしばらく沈黙が続いた。
みのりは奈々子の言葉を聞いて一瞬さびしそうな顔をした。
そこから何かをいおうとするのだが呑み込んで その繰り返しだ。
「ならしょうがないか」
「香椎さんもわかってるとおもうけど大河は高須君に惚れてるんだ。
高須君以外じゃどうしようもないほどに、あの二人はくっつくべきなんだよ」
「だから返事をしないの?それじゃあ高須君が可哀想じゃない。
それに逢坂さんだってそんな形でくっつきたいって思ってるわけ」
「誰がどう思うかとかじゃなくて、私が高須くんのこと好きかどうかとかじゃなくって
くっつくべきなんだよ、大河は幸せにならなきゃいけないんだ」
説明 | ||
24です。よろしくお願いします。 みのりんのあたりは原作準拠ということで。 都合よく原作設定使わせてもらってます。 ここからはコメント返しということで summonさん>期待にこたえられるようにがんばりますのでよろしくお願いします。 峠崎さん>大河は結構何があっても原作にすごい近い形に落ち着くと思うんですよね。 なんで二次創作だとうまく絡ませられなくて… 難しいです |
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