魔法少女リリカルなのはStrikerS〜二次創作〜 第22話 「また?オークションへ」 |
「なんでまたこんなことに・・・」
「ダンテさん、嘆いても仕方ないですよ」
「管理局員たるもの、与えられた任務は最後まで遂行 しないと!」
「だから、俺は管理局員じゃないんだって・・・」
現在、俺はフォワードのみんなと一緒にホテルアグス タというその名の通りホテルの周辺の警護にあたって いた
もちろん自分から言い出したわけではない、なぜこう なってしまったのかは昨日にさかのぼる
ーーーーーーーーーー
「ヤドカリ、ヤ・ド・カ・リっと」
シグナムさんに模擬戦を遠慮されたあと、俺はおばち ゃんに許可を取り、ヤドカリくんを機動六課に連れて きた際の家を食堂に作っていた
家と言っても、ただカウンターの隅に水槽を置いただ けなんだけど
「よいしょっと、どう?ヤドカリくん」
ヤドカリくんを水槽の中に放すと、周りを見ながらト コトコ歩いていた
どうやら気に入ってくれたみたいだ
「ダンテ」
「あ、シグナムさん。どうしたんです?」
声がしたので入り口の方へ目を向けると、そこにはシ グナムさんが立っていた
「どうしました?もしかして・・・やっぱり模擬戦を やるとか?」
「いや、そうじゃない。お、家を作ったのか」
「はい、ヤドカリくんも喜んでくれてるみたいです」
シグナムさんは水槽の側まで来ると、少し前かがみに なってヤドカリくんを見ていた
それでもヤドカリくんはトコトコ歩いているだけなの だが
「実は・・・提案があってきたのだ」
「提案・・・ですか?」
シグナムさんが唐突にそう言った
シグナムさんが俺にそんな話をするとは珍しい
俺は黙って耳を傾けることにした
「ああ、ダンテ。・・・オークションに行ってみない か?」
「・・・俺を売り飛ばす気ですか!?」
「違う違う!」
びっくりした!
もしかしたら俺を売り飛ばす気なんじゃないかと思っ た
「まったく・・・警護だ警護」
「警護・・・ですか?」
「ああ、通信が入って今日から明日にかけてホテルア グスタというところで大規模なロストロギアの取引が 行われる、私たち機動六課はそこの警護に駆り出され たわけだ」
「だったら・・・六課の皆さんで行けばいいじゃない ですか」
一般人が行っても邪魔になるだけですとシグナムさん に言うと、シグナムさんは首を横に振り言葉を続けた
「お前の戦闘力は、私の目から見ても申し分ない。一 般人にしておくのが惜しいくらいだ。ロストロギアの 影響でガジェットが何体来るかわからない。人は多い に越したことはないだろう」
「ガジェット・・・ですか?」
「お前も戦ったことがあるだろう。自律行動ユニット 。リニアレールでのロボットだ」
あ、あれか
初出動の時のロボット
確かに・・・あれがたくさん来ると何が起こるかわか らない
「・・・」
「どうだ?」
もし・・・皆に何かあったら・・・
俺は・・・
「危険な任務になるかもしれない。だからこそお前の 力が必要なんだ」
怖い・・・そういう感情もある
だけどそれ以上に、皆に何かあったらと考えてしまう
アリサの言う通りだ
後悔してからじゃ遅い
「・・・わかりました。どうなっても知りませんよ」
「よし、では早速行こうか」
そうそう、早速・・・って!
「ってシグナムさん!?今からですか!?」
「ああ、今からだ」
「ええ!?ってちょっとー!」
俺はシグナムさんに手を掴まれズルズルと引きずられ ていってしまった
はやてさんといいシグナムさんといい、なんでこう時 間に余裕がないのかな
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「シグナム副隊長!」
あれよこれよとしている間に現場に着き、俺たちの姿 を確認すると既に先に来ていた管理局員が敬礼をした
シグナムさんも敬礼を返す
一応俺も、敬礼を返した
「よろしくお願いします!」
「うむ、敵はいつ来るかわからない。十分に警戒する ように」
「はい!」
改めて、シグナムさんが凄い人だというのがわかった
何より威厳が違う
これが、数多の戦場を駆けてきた経験者というものな のだろう
「シグナム副隊長。失礼ですが、こちらの方は?」
その管理局員は、俺の方を見ながらそうシグナムさん に尋ねる
そりゃそうだ、見たことも名前すらも知らない男が副 隊長の横に立っているのだから不審に思わないほうが おかしい
「ああ、心配することはない。私たちの仲間だ」
シグナムさんはさらに言葉を続ける
「ダンテ一尉だ。普段は出張任務に身を置いているが 、今回の件で特別に協力していただいた。知らないの も無理はないだろう」
「こんにちは、ダンテ一尉で・・・す?」
シグナムさんの言葉に俺は首を傾げた
一尉?
・・・って一尉!?
「シ・・・シグナムさん?」
「実力は私が保証する。一人で任務をこなしていたた めこういう場に慣れていないということで私が同行し た。失礼のないようにな」
シグナムさんがさらに嘘八百を並べている
もうこうなったらなるようになるしかない
「し、失礼しました!ダンテ一尉!ご協力感謝します !」
「い、いやいや大丈夫。・・・任務に戻ってよし」
「は!お二人ともお気をつけて!」
そう言って敬礼したあと、その管理局員は俺たちに背 を向け去っていった
「・・・なかなか様になっていたじゃないか」
シグナムさんが少し笑いながらそう言った
「何言ってんですか、もう心臓バックバクでしたよ」
はぁ〜・・・と俺は胸をなで下ろす
下手したらバレていたかもしれない
「ここに来た時点で、今お前は管理局員だ。しっかり やるんだぞ」
「・・・はい」
・・・その後、ヴィータさんと合流し警護に当たって いたが、フォワードの皆と隊長陣が来たので俺はフォ ワードの方に回された
ダンテなら何かあった時に対応できるからと言われて
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「でも、ダン兄が一緒で心強いよ!」
「本当にそうかなぁ?」
俺たちは、ホテルの外側で警護に当たっていた
隊長たちが中にいるために、防衛ラインを任されたと いうわけだ
「一体どこで訓練したんですか?ダンテさん。剣の腕 といい射撃といい、あれは並大抵の訓練じゃ取得でき ないですよ」
「いや〜・・・それはなんというか、あはは・・・」
訓練なんて一度もしてなくて自然と頭に浮かんでくる なんて言っても信じるわけがない
俺は曖昧な言葉でその場を濁した
それなら、毎日一生懸命訓練しているティアナさん達 の方がよっぽど凄い
『・・・!』
スバルさんとティアナさんが突然険しい表情になった
誰かと話しているみたいだ、耳を傾けているような仕 草をしている
「ダン兄行くよ!」
「え?え!?どゆこと!?」
「通信が入りました!キャロ達と合流します!」
すると、建物からシグナムさんとヴィータさんが飛ん でいった
どうやら・・・いよいよ始まるみたいだ
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「召還魔法ってあんなこともできるの?」
「召還魔法は・・・一種のテレポーターなんです」
スバルさんの言葉に、キャロちゃんが少し険しい表情 で答えた
俺達の前に現れたのは、二十体以上はいるガジェット ・・・だった
「こんなにたくさん・・・大丈夫かな?」
「私たちが防衛ラインなんです!やるしかありません よ!」
「そ、そうだね。ごめん」
そうだ、弱気になってどうする
ここまで来たんだ・・・しっかりやらないとそれこそ 迷惑になる
シグナムさんにも言われたじゃないか
「まずは・・・俺がやります!」
俺は、出張任務の時と同じように、剣を腰の位置に居 合い切りをするような体勢になった
そして、剣を持っている手だけをあの速い感じに切り 替えると、振り抜いて戻した
すると、相手の方だけに赤い光の筋が空中に入り、爆 発して十体くらいのガジェットを吹き飛ばした
「これでどう!?」
「ありがとうございますダンテさん!今よ!スバル !エリオ!」
「うん!」
「はい!」
ティアナさんの掛け声で、スバルさんとエリオ君が前 にでる
ティアナさんも、遠距離攻撃の体勢に入った
「よし!俺も!」
そう言って俺もスバルさんたちの後に続こうとしたそ の時
周りの空間が歪んだ気がした
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コメント | ||
空間が歪むタイミングウザすぎるやろな。ダンテに同情する。(ohatiyo) シャムが最近空気なような気がすr(ry(蒼扇) |
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