なんか神の不手際で転生するらしい
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「ふふふ、ようやく見つけた。」

 

 

 

あれから数日、なんか高町が月村の家に行こうとか温泉に行こうとか高町たちに誘われたがそんなところに行こうとして見ろ……間違いなくあのバカ二人がやってきて面倒臭いことになる。そんなことが目に見えているから断った。そもそもそこまで親しいというわけでもないのにな、そしてあのバカ二人は無理やり月村の家と温泉についていったらしい。その間に俺はようやく彼女―――テスタロッサの背後にいる人物が何処にいるのかを特定できた。そしてそいつの目的もある程度把握できた。テスタロッサがこのロストロギアが本物かどうかを確認のために一度その場所まで持って帰ったからだ。表向きはあのバカどもに任せているし、俺は裏でこそこそさせてもらう。おっと仮面でもしておかなくてはな、どこで足がつくかわからん。あとデバイスも起動させて……あの魔改造丸薬も使っておくか。身を偽るには最適だし

 

 

 

「15歳くらいでいいか……じゃあいくか……神威」

 

 

 

 

 

 

時の庭園

 

 

「…………誰?」

 

 

プレシア・テスタロッサは急に現れた赤みを帯びた黒いコート状のバリアジャケットを着た仮面の男を見て驚いたがすぐに顔が引き締まる。

 

 

「俺の名は……マダラ(咄嗟に思い付いた名だったが少しあれだったな、俺の万華鏡まんまマダラの模様だったし)」

 

「そう……それで何の用?(感知されずにいきなりあらわれた!?この子のレアスキル?)」

 

「あなたに聞きたいことがある。」

 

「何かしら?」

 

「ジュエルシードについてだ。」

 

「!?……どうして知っているのかしら?いやそもそもどうしてここがわかったのかしら?いかに未知の転移魔法やレアスキルでも座標がわからなければたどり着くのは不可能じゃないかしら?」

 

「簡単だお前の娘?……が持ち帰ったジュエルシードの中に俺が細工をしたものが入っていただけのことだ。発信機だと思ってくれていい。それよりなぜあんなものを集める?」

 

「…………それを貴方に言う必要があるのかしら?」

 

「大有りだ。俺はあの星に住んでいるんでな。あんなものを使って俺の住居が破壊されても困る。」

 

「………」

 

「言えない……か。ならあててやろう。――――アリシア・テスタロッサを蘇生させるためだろう?」

 

「!?それを一体どこで……」

 

「どうやら本当のようだな」

 

「………」

 

 

 

此処でカマをかけられたことに気づき憎々しげに((マダラ|伸))を睨みつけるが、しかし当の本人はどこ吹く風だ。

 

 

 

「テスタロッサという名前はそっちの筋ではそれなりに有名だからな。そしてある程度調べさせてもらったが((クローン|・・・・))作っておいてあんなものを集める動機はそれしか考えられん。」

 

「(フェイトのことも知っているなら隠しても無意味ね)……そうよ、ジュエルシードの力を使って次元断層を起こしアルハザードへの道を開くためよ。」

 

「(アルハザードねぇ)残念だがお前の計画は確実に失敗する。」

 

「貴方が邪魔をするというのなら……」

 

「俺が邪魔をしようがしまいが失敗するぞ。さらに言うと管理局とやらが介入せずともな。」

 

「どういう意味かしら?」

 

「まず結論から言うと、アルハザードは存在する。これは保障しよう。信じる、信じないはあなたの勝手だが」

 

「そう……なら」

 

「では聞くが仮に蘇生手段があったとして、あなたはそれを使うことができるのか?」

 

「……………っ!!」

 

 

 

その言葉を聞いてプレシアは彼が言いたいことに気が付く

 

 

 

「死者蘇生がどれほどの秘術かは知らないが現存する技術をはるかに凌駕する技術だ。その上アルハザードにしか存在しないものだからそんなものがすぐに使えるわけがない。そして今を生きるので手いっぱいのあなたがはたして手に入れられるのか?クローンにジュエルシードの収集を任せているくらいだからな。現にこうやって話しているだけでも辛いはずだ。(こういう時に写輪眼は便利だ)さらに言えばあなたがアルハザードにたどり着いて秘術でアリシア・テスタロッサを蘇生させたても、あなたが病気で死んでしまった場合、そして一人残された彼女は何もできないまま飢え死……もしくは孤独による精神崩壊もありえるかもな。あそこに人が住んでいるとは思えんしなにより虚数空間内だ。元の世界に戻れるとも思えん」

 

「っ!!」

 

 

 

これですべてが無駄だということになった。((マダラ|伸))はプレシアの一縷の希望を残酷に一切の情を入れずに叩き壊したのである。しかし((マダラ|伸))はこの程度であきらめるとはこれっぽっちも思わなかった

 

 

 

「……………だとしても……私は止まるわけにはいかないのよ!!」

 

「……俺がその死者蘇生術を使えると言ったらどうする?」

 

「え?」

 

「勘違いするな。俺は確かにあなたの行いをやめさせるためにここに来た。だがこちらにもそれなりの手札があるから交渉しに来たのだ。これは一種のビジネスだ。ギブ&テイク……あなたの目的を達成させれば、脅威もなくなる。そうなれば俺もあそこで平穏に暮らせるのだからな。まあ、あなたの目的が世界征服とかなら話は別だったが(そうなら、ここに来た時点でここ諸共抹殺してるし)。」

 

「………根拠は?」

 

「俺の空間転移能力……これはアルハザードで手に入れたものだ。(嘘はついてないぞ)」

 

「な!?」

 

「いろいろ事情があってな、虚数空間に落とされ彷徨うちに見つけたのだ。アルハザードを。アルハザードの技術はあなたたちの想像をはるかに超えている。なにせ、虚数空間内でも魔法が行使できる魔法もあるのだからな。もっとも選ぶのはあなただ。100%失敗することをこれからも続けるか、得体が知れない少年の提案を受け入れるかどちらかだ。もっとも後者の場合はいくつか条件は出すがな。」

 

「…………条件は何?それ次第ね。」

 

「まず一つは今回の一件における俺のことは一切他言無用。無論アルハザードについてもだ。」

 

「分かっているわ」

 

「そしてその次は、あの子に自分の目的とあの子自身について教えてやれ。そしてあの子を娘として認めてやれ。クローンとはいえあの子にも自我がある。」

 

「………あの子のことはとっくの昔に認めているわ。」

 

「ほう……いや、ある意味当然と言えば当然か……本気で認めていないのならさっさと破棄して基礎理論を見直して誤差を修正して、再実験して新しいものを創っているはずだしな。つまりお前は本来そうゆうつもりでしたわけではない。」

 

 

 

俺だったらクローン大量生産してるしな………変なこと考えた奴、後でO☆HA☆NA☆SHI確定な

 

 

 

「でも私には時間が無かったから、明確な蘇生手段があると分かればあんなことはしないわ。それにアリシアは昔から妹が欲しいって言っていた……他には?」

 

「それだけだ」

 

「え?」

 

「俺はあそこで平穏に暮らせればそれでいい。やたらむやみに求めればそれが崩れてしまいかねないのでな。」

 

「変わっているのね。」

 

「よく言われる(実際精神年齢30過ぎているし)……それで?」

 

「……いいわ、あなたにかけるわ。どうせどちらを選ぼうとも賭けなら確率が高い方がいいし」

 

「交渉成立だな……」

 

「それでどうすればいいの?」

 

「この術は俺の魔力だけで行うこともできるがそれだと管理局に眼を付けられかねないのでな(俺が平和に暮らせねぇし)、そこで別の代用品で補う。」

 

「代用品って……まさか……」

 

「ジュエルシードだ。それは今まで通りお前たちで集めてくれ。10個以上……最低でも9個を集めてくれ。」

 

「わかったわ。でもそれだけでいいの?もっと必要……」

 

「8以下だと数日間かかり時間がかかりすぎる。9つなら数時間で済むからな。10個以上なら数十分ですむ。それにジュエルシードは正しく発動すれば暴発することもない。」

 

「……それもアルハザードの知識かしら?」

 

「………そうだ(実際は違うけど)。では後は任せた。俺も準備で忙しいのでな」

 

「ええ………」

 

 

 

 

 

ふう、とりあえずこれで最悪の事態は免れたな。後はどう転ぶかだ。それにしても疲れたさっさと寝よう。

 

 

 

余談だがその後フェイトの待遇はかなり改善され今まで見たことのない笑顔を見せたらしくアルフの喜びようが凄まじかったらしい。

 

説明
第七話:やっぱ、交渉は大事だよね。おかげで平和的に解決できそうだ。去年の祭りで親指仮面貰っておいてよかった。
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コメント
お初です、ハッピーエンドが大好きです(アサシン)
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