真・恋姫無双〜白き牙を持つ者〜 #47 |
〜 第46話 †旅行記 ヘイ州編† 〜
「それでは関羽(かんう)殿に関麗(かんれい)殿
お世話になりました。またどこかで会いましょう」
「いえ、こちらこそ良い旅話楽しかったですよ
それにもう少しのんびりといていっていいんですよ?」
「兄上の言うとおりです白虎(はくこ)殿
も、もう少し滞在していかれませんか?」
1日だけとはいえかなり親しくしてもらった関羽兄妹
早朝に一回だけ二人と手合わせさせてもらったが
まだまだ荒削りであるが
その強さは馬超(ばちょう)や夏候惇(かこうとん)と比べても
全く遜色ないほどの強さだった
兄の方は妹より力・速度は劣るものの
一瞬一瞬のキレ、流れるような動きは舞を踊ってるかのようだった
そんなこともあってか二人にはとても懐かれた感じだ
個人的にはもうちょっと長居はしたいけどな
「とても嬉しい話ですが、申し訳無い
自分にはやるべき事があるので、それが終わればまた
ここに立ち寄らせてもらいますよ」
「そうですか、残念です・・・
また会えるのを楽しみにしてます!」
「次来た時もた、鍛錬してくださいね絶対ですよ!」
「ああ、約束するよ二人とも」
最後に握手を交わして、俺はその村から旅立った
その後俺が二度とこの村を訪れる事はできなくなった
この村全体でやっている塩の密売を嗅ぎつけた賊によって無くなってしまったからだ
それから数日後、無事俺は晋陽(しんよう)に着いた
途中、数人の賊と出くわしたが問題は無かった
徐々に世が乱れていってる証拠だろうな
それはさておき、街に着いた俺はひとまず宿を取り
城への訪問は明日にすることにした
今回は馬騰(ばとう)からの紹介状を持ってるので焦る必要も無いからな
「さて、情報集めがてらご飯を食いにいきますか」
少し宿で仮眠を取った俺は夕暮れの街中を歩く
どこも良い匂いがするなー
屋台になってるラーメン屋があったのでそこに入った
「おっちゃん、邪魔するよ」
「らっしゃい!」
採譜を受け取り目を通す
「ワンタンメン、麺の量増し増しに叉焼も追加
それに焼き飯も御願い」
「毎度アリ!」
料理が出来るまでの間に周りの様子を見る
特に人々に憂いた様子も無く、この街はある程度善政がひかれてるようだ
「へい、おまち!」
まっアレコレ考えるよりとりあえず腹が減ったぜ
さっ食べるか・・・と思うと
俺の足元でくぅ〜んくぅ〜んと鳴く首に赤色のスカーフをした犬が座っていた
この種類確かコーギー?だったか?お腹空いてるんかな?
「おっちゃん悪いけど叉焼だけ別皿で追加御願い」
「あいよ!」
「とりあえず、これでも食ってなさい」
足元に叉焼の入った皿をおいてやるとそれをガツガツと食べ始める
うん、腹減ってたようだな俺も食べよう
俺が食べ終わるまでその犬は俺の足元で寝ていた
俺が食べ終わり店を出ると、その犬も一緒についてきた
俺はその抱きかかえて街中を歩いた
「さて、おまえさん飼い主がいるだろう
どこにいるんだい?」
「わふっ!」
「顔は舐めなくていいから!」
しかし、ムチムチしてて可愛いやつだなおい
そんな感じで歩いてると袖を引かれる
引かれたほうを見るとそこにいたのは・・・
赤色の髪の毛に胸周りだけを覆う白と黒の服
肩だけ出して右手が黒色の腕当て、左手が白の腕当て
首に長い赤色のスカーフを巻き
白の短いスカートに黒色の腰巻、絶対領域を残す黒のニーハイソックス
そして動きやすそうなスニーカーを履いた子がいた
その子の一番の特徴は2本の触覚っぽい髪の毛だろうか
その子がこっちを指差しながら
「セキト・・・」
「わふっ!」
「ああ、この子セキトって言うのか
君が飼い主かな?」
俺が問いかけるとコクンと頷く
俺はセキトと呼ばれた犬を地面に下ろす
「セキト、もうはぐれるなよ元気でな」
セキトの頭を撫でて、背を向けて歩きだそうとすると
「待って」
触覚の子が俺の服をつまんで呼び止める
それに振り返る
「うん?何かあったか?」
「お礼・・・まだ」
「お礼はいいよ、俺も動物好きだしな」
「駄目、セキトお世話になった」
「そういわれてもなー・・・」
と悩んでいると、クーと可愛いお腹の鳴る音がした
どうやら今度はこの子がお腹空いてるらしい
しょうがないなー・・・
「それじゃどっか美味しい肉まんのお店に連れていってくれないか?」
「分かった・・・こっち」
俺の服を引っ張りながら歩き出す女の子
「分かった分かった着いていくから引っ張るなー!」
とお店に着くまで引きずられていく俺でした
俺はお店に着くと衝撃の事実に直面するのであった・・・
何じゃこりゃああああああああああああああああ!!
今目の前に超絶癒しモンスターがいる
肉まんを渡すともきゅっもきゅっと一心不乱に頬張る女の子
そう、セキトの飼い主だ
高順(こうじゅん)と同じでガツガツと食べてるのにこの違いはなんだ?!
かわええわー・・・癒されるわーと見てると
その視線に気づいたのか俺に肉まんを差し出す
「食べ・・・る?」
「ありがとう、でもそれは君の為に買ったから君が全部食べていいよ」
「いいの?」
「いいよ」
「ありがとう」
そういってまた食べるのに集中する
うん、この癒しの為なら俺の財布の中身が軽くなるの位構わないさ!!
足りるかな・・・大丈夫問題ない・・・
そんな葛藤と戦ってると食事が終わったようだ
「ごちそうさま」
「お腹いっぱいなった?」
「ん・・・八部位」
あれだけ食べてまだ入るの!?
この子恐ろしい子!
「そ、そういや自己紹介まだだったね
俺は厳白虎(げんはくこ)だよろしく」
「恋(れん)は『ホウセン』」
「『ホウセン』ね、暫くこの街に滞在するからよろしくね
それと、俺の呼び方は白虎でいいから」
「ん、白虎覚えた。お面変だけどいいやつ」
「ははは、よくいわれるよ」
ちょびっと心に傷を負ったが、その後その子が住む家まで送り届けて
俺は自分の宿に帰っていった
この時俺は気づかなかったが
『ホウセン』がまさかあの人物だったとはね・・・
あとがきっぽいもの〜
さて、今回からヘイ州編です。
そんなわけで最初は恋ちゃんを出してみました。
うまく感じが出てるといいんですが・・・不安です
前回はコメントでのご指摘ありがとうございますっ
うろ覚えな部分が多いので助かりましたm(_ _)m
他の外史の方とはなるべく被らないようにしたいものです・・・
最近はあんまり他の方の作品を見る時間が無いので
もし、オリキャラの名前と真名が同じになっていたら
教えていただけると助かります!
他にも原作じゃこんなじゃなかったっけ?という事もありましたらお願いしますっ
こんな駄文ですが、次回もよろしくお願いしますm(_ _)m
説明 | ||
この物語はオリ主メインの外史です チート・ご都合主義・独自の展開で書いています 苦手な人はご遠慮下さい 大丈夫な人は駄文にお付き合い下さい 毎回の閲覧・支援・コメントいつもありがとうございます とても励みになりますので助かりますっ |
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コメント | ||
グリセルブランドさん>彼女の胃袋はまさにブラックホールですからね・・・でもあの癒し力の為ならば・・・!(tokkey) アルヤさん>そういってもらえると嬉しいです!(tokkey) 飛将軍の食欲を侮ってはならない(戒め)(グリセルブランド) 恋たんの可愛さはどこであろうと最強か・・・・・・!(アルヤ) |
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