恋姫 徳の王を支える者 2
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第2話 眼が覚めて・・・やっぱり何処?

 

 

 

董卓 side

 

目の前で私の事を助けてくれた男の人がお医者様に治療を受けている。

 

 

董卓「あの・・容態はどうですか?」

 

医者「ん〜〜疲れて眠っているだけじゃな。」

 

董卓・華雄「「は?」」

 

医者「いや、疲れて眠っているだけじゃと。

   大体肩噛まれた位で死にはせんじゃろう。明日にはなおってるわい。」

 

 

た・・・確かに食いちぎられてもいなかったですけど。。。

 

華雄「まったく・・・人騒がせな!」

 

董卓「華雄さん。でも貴方の一撃を防がなかったら生きても居なかったですよ?

   まったくと言いたいのは私の方です。

   命の恩人に何て事をしようとしたんですか・・・」

 

華雄さんが怒っていたのを見て不思議と私も怒ってしまいました。

助けてくれたっていうのは勿論ですけど・・・何故か気になるんですよねこの方。

 

 

華雄「も、申し訳ありません、董卓様」

 

董卓「いえ、私の事を思ってくれたのですから今回はこれでいいでしょう。

   私の方も助けてくれて有難うございました。」

 

華雄「ハッ「バタン!)ゆえ〜〜〜!」」

 

華雄さんが返事をしたのと同時に詠ちゃんが飛び込んできた。

 

華雄「騒々しいな・・・賈?よ。」

 

賈?「うっさい華雄!月!怪我は無かった?何で森に一人で行ったのよ〜・・・」

 

董卓「ごめんね・・・詠ちゃん。ちょっと一人で考え事したくて・・・」

 

賈?「ううん・・いいのよ無事だったら・・・

   で?こいつ誰?」

 

??「月の男か〜♪」

 

董卓「お、おと!?・・・へぅ・・・///」

 

賈?「ちょ!霞!?馬鹿いってんじゃないわよ!・・・違うわよね?月?」

 

董卓「///・・・違うよぉ・・」

 

確かに最後はちょっと格好よかったけど・・///

誤解されっぱなしも問題なので、詠ちゃん達に状況を説明をした。

 

賈?「危なかったわねぇ〜・・・こいつ居なかったら終わってたんじゃないの・・・」

 

??「しっかしこいつが華雄の一撃防いだとはなぁ〜・・・そんな力無さそうやけど」

 

華雄「いや、張遼。力は確かに無かったが・・・綺麗に逸らされたのだ。

   理想的な角度の流し方だったが・・・偶然かもな。

   ただ、こいつの得物は恐らくこれではないな。

   本人は気をつけていたが間合いの取り方に違和感があった。」

 

張遼「そうなん?ん〜気になるなぁ〜呂布ちんはなんか感じるん?」

 

呂布「・・・弱い・・・けど・・・違和感ある・・・」

 

華雄「違和感?」

 

呂布「・・・よくわかんない」

 

華雄「む・・・そうか。」

 

 

華雄さん達はこの人の強さが気になるみたい。

確かに華雄さんが言うようにそれほど強いとは思えなかった・・・けど

最後狼に向かおうとした際に何か力強さの様なものを感じた。

そんな事を考えていると

 

龍神「ん〜〜?誰だ〜〜?」

 

渦中の彼が目を覚ました。

 

Side Out

 

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龍神Side

 

 

目を覚ましてみると・・・何処だここ?屋敷だな・・・豪邸。

・・・って思い出した森の中で董卓って女の子と会って助けてまた・・・って事は董卓さんの屋敷?

────っって

 

龍神「あの子!─────痛い・・・」

 

董卓「あ・・・駄目ですよ!いきなり動いたら。」

 

龍神「君は・・・無事だったのか・・・」

 

あの子が居たので一安心をした。

いや、あれで死んでたら寝覚め悪すぎるからなぁ・・・って一杯ギャラリーいるな。

女の子ばっかり・・・

 

董卓「はい、有難うございます。自己紹介がまだでしたね。

   私は董卓仲穎。命を助けてくれて有難うございます。

   真名は月と言います。月と呼んでください。」

 

賈?「月!?何でそんな奴に大切な真名を!」

 

月「詠ちゃん、私はこの人に命を救ってもらった。

  この人だけなら逃げれる状況でもあったのに関わらずに・・・だよ?

  そんな人に真名を預けない理由は無いよ。」

 

賈?「・・・わかったわよ・・「あの」・・・なによ?」

 

真剣な話をしているが・・・ちょっとわからない・・

 

龍神「真名ってなに?」

 

賈?「は・・・?あんたふざけてんの!?真名を預けた事をふざけて返してるの!!?」

 

張遼「そうやなぁ〜。兄ちゃん。返答次第じゃただじゃ済まんで?」

・・・サラシの女の人が凄い怒って─────って部屋の中の全員!?

むしろ凄い威圧感・・・パネェくらい強いなこの人・・・。

 

 

月「ちょっと待って!詠ちゃん!」

 

おぉ・・・董卓さんから助け舟が。

っていうか、董卓さんって見かけよりも気が強いな。

流されるだけの少女に見えるけど・・・さすがは主って事かな?

 

賈?「何よ月!?こいつは「いいから!」・・・月?」

 

月「龍神さん、貴方は私を守ってくれているとき『この時代』といってましたが

  もしかして真名の存在が無いところから来たのですか?

  この国では真名はその人の生き様や魂等が宿っている神聖な名前なのですが。

  」

 

驚いた、あの状況下の言葉を覚えているとはね。

ま、隠すつもりもないし・・・話しますか。

 

龍神「説明有難う。俺の名前は龍神焔。恐らく姓名字がここにはあるんだろうが・・・

   俺には字ってのと真名ってのが無い。

   焔ってのが真名に近いかな?助けて貰ったみたいなんで焔って呼んでくれ。

   多分信じてくれないと思うし長くなるけどいいかな?」

 

董卓「ええ、焔さん宜しくお願いします(ニコ」

 

笑顔が綺麗な女の子だな〜。

 

焔「わかった。そうだなぁ〜まず最初にここは俺の居た時代じゃない。

  「時代?」最後まで一通り聞けって。

  俺はその時代で学生・・・まぁ学問を学んでいた。年は17歳。

  董卓・華雄。この名前は俺は知っている・・・がそれは歴史としてだ。

  ただその歴史では男だったけどな。だから歴史と一致しているかは果てしなく微妙だ。」

 

賈?「ふ〜ん面白い狂言だと言いたいわね。何か証明できる?」

 

焔「証明・・・ねぇ。それのついでと言っては何だけどこっちからも質問をしていいか?」

こっちも状況を把握したいしな。

 

月「ええ、どうぞ」

 

 

焔「ありがと。なら董卓軍に<張遼文遠>・<賈?文和>・<呂布奉先>はいるか?」

 

賈?「何で私達の事をしっているの!?・・・ってまぁ普通にわかるか・・・。」

 

3人の女の子の顔に警戒の色が・・・。

俺変質者の気分を味わってる orz

 

焔「君達がそうだったのか・・・ある程度分かった。やはり別の世界だな。」

  ここが涼州ならまだ呂布は董卓の仲間になっていないからな。

 

賈?「という事は証明できないのね?」

 

焔「いや、別の時代から来た証という事であれば。何個かはある。

  一つ、この服。この服はこの時代では絶対に手に入らない。

  二つ、この携帯と言うからくりだが、特定の状況下で遠くの人と話す事ができる。

  今はできないが、これで写真と言う絵をうつす事が可能だ。

  こんな技術は聞いたことも無いだろう?

  以上2点で十分だろう。」

  服は何故か・・・・学生服。寝巻きに着替えたはずなのにな・・・

 

賈?「ならそのからくりを使ってみて。」

 

龍神「りょーかい」

 

カシャ

 

携帯で賈?を取った。

音が鳴った瞬間数人かが反応をしたが・・・

 

 

賈?「・・・・絵というよりそのままね・・・・すごい。

   確かにこれは無理だわ・・・。信用する材料にはなるわね。 どうやって作るの?」

 

焔「生憎技術者ではないので作り方はわからないな。

  あんたらも生活の全てを知識としてもっている訳では無いだろ?」

 

賈?「それもそうね・・・。月多分だけど嘘は言ってないわ。」

 

張遼「まっすぐな良い目してるしな〜。そんな悪い事する奴には見えへんな。」

  

呂布「・・・優しい目してる。」

 

優しいのか俺?・・・追いはぎしたんだけど・・・。

 

月「・・・詠ちゃん・・・もしかして天の御遣い様じゃ・・?」

 

賈?「管路の占いの・・・ね?まぁ・・・当てはまりそうだけど。」

 

焔「占いって?」

この時代の人って占いとか好きそうだなぁ〜。

 

賈?「まぁ簡単に言うと・・・『流星に乗ってきた天の御遣いが乱世を治める』っていう占いね。」

 

さすが昔の人間って感じだな。そんな都合の良い話を信じるとは。

だからか・・・昔は宗教がある種狂信にまで発展するケースが多いのは。黄巾の乱も宗教からだしな。

 

焔「・・・いやいや、俺は違うよ。それにそんな都合の良い存在いたら駄目だろう。」

 

月「駄目・・・ですか?良いと思いますけど。」

 

賈?「確かに・・・治めてくれるなら良いじゃない?」

 

焔「誰かが勝手に治めた乱世が長続きするとは思えないな。誰が心から有難がるの?

  皆が意思をもって乱世を治めてこそ皆が平和を大切にするんじゃないの?」

 

月「それは・・・確かにそうかもしれませんね。いえ、そうでしょうね」

 

賈?「癪だけど正しいと思うわ。」

 

焔「ってまぁどの道俺は違うよ。何せそんな力持ってないからな。」

 

張遼「何か難しい話してるなぁ〜。呂布ちんもう眠ってるで・・・」

 

呂布・・・三国無双のツワモノ・・・

見えないなぁ。

 

賈?「まったく・・・まぁ大体聞きたいことも聞けたしいいわ。」

 

賈?「ボクの名は賈?文和。真名は詠よ。月が預けたから仕方なく・・・って言いたい所だけど。

   月はボクの主、ボクの全て。助けてくれて有難う。

   さっきの話も含めて貴方を信用して真名を預けるわ。」

 

焔「いいの?」

 

詠「いいわよ。ただ他の人の真名勝手によんじゃいけないわよ?殺されても仕方ないんだから。」

 

焔「りょーかい、詠」

 

張遼「そういうことなら・・・ウチは張遼文遠!真名は霞や!

   ウチもあんたに感謝してる!月をありがとうな!

   きいとるで〜〜華雄の一撃受けて無事やったみたいやん!後で手合わせお願いするわ!」

 

焔「霞、よろしく・・・手合わせは勘弁して欲しいけど・・・(汗」

 

華雄「む・・・私は華雄。真名と字は無いんだ・・・済まぬな。」

 

焔「俺も無いから気にするな。よろしく」

 

呂布「恋は・・・恋・・・」

 

焔「よろしく〜、恋」(って起きてたのか・・・)

 

月「・・・む〜〜〜!(私だけ真名呼んでくれない・・・)」

 

詠「?何怒ってるの?月」

 

あ・・・そうだったな・・・

 

焔「助けてくれてありがとう、それと無事でよかったよ・・月」

 

月「はい!」

 

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月「それで・・・焔さんはこれからどうなさるのですか?」

 

焔「ん〜できれば傷を治すまではここに居させて欲しい。邪魔だというのなら去るけど。」

 

月「助けてくれたのに追い出す事なんてできません!」

 

焔「ありがとう。しかし・・・その後どうするかだよなぁ〜

  この世界に適応しなきゃならないし。

  衣食住の確保はしないと死ねる・・・生活力鍛えないと・・・」

 

途中から真剣に悩んでたので独り言の様に呟いていると

 

詠「ならここで働きなさいよ。」

 

焔「は?・・・・御遣いとしてか?それなら俺は断るけど」

 

詠「それも考えていたけどね。どうやら月としては居てもらいたいみたいだし。」

 

月の方を見るとニコニコとしていた。

 

詠「まぁ、華雄の一撃を防いだっていうのならそれなりの武はあるんじゃない?

  それと知・・・たぶん頭の回転も悪くは無いと思うわ。武で駄目なら文官としてでもいいし。」

 

焔「華雄の一撃はまぐれだぞ・・・頭は悪くはないけど・・・たぶん俺の世界と違うから字が違うかもなぁ・・・言葉は通じてるみたいだけど。」

 

詠「そっちの問題もあるか・・・まぁいいわ最悪客人としてしばらく居なさい。その間にできる事を探すといいわ。」

 

焔「いいのか?そんな待遇よくて・・・」

 

詠「何を思っているか知んないけどね・・・うちの太守の命の恩人に対する扱いは本来賓客になるべきものよ。構わないわ」

 

焔「助かる。」

 

詠「とりあえず後ほど本持ってくるから読めるかどうか試して、怪我が治ってから武のほうは確認しましょう」

 

勿論本は読めなかった・・・・賈?に教えてもらえるらしいが・・・

 

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───3日後

     修練場─────

 

 

焔「本当にやるの?やらなきゃいけないの?」

 

 

霞「当たり前や!楽しみにしてる言うてたやん♪」

 

 

本当にこんな目に会うとは・・・

 

 

月「焔さんがんばってくださ〜い」

 

詠「死ぬんじゃないわよ」

 

 

焔「メンドクサイ・・・」

 

霞「ブツブツ言うなや!男やろ! さっ得物選び〜」

 

・・・かったるぃ・・・

 

霞「ん〜〜?何や昨日と性格変わってへんか?

  そんなやる気なさ気な奴とちゃうかったと思うねんけど。」

 

 

焔「昨日まで混乱してたからな・・・こっちが地なんだ」

 

 

大体張遼と一騎打ちなんて・・・勝ち目ねぇだろ!?

確かにずっと剣術は習ってたし、向こうじゃ相手になる人自体師範しかいなかったけど・・・

戦時真っ只中の猛将に勝てるなんて思ってないっつぅの。

まぁ怪我しない様にはしないとなぁ〜。

って武器なんてどうせ使うの無いし・・・うーん適当にそこらの剣でも選ぶか。

────って何でここに日本刀あるの?

何なの馬鹿なの?死ぬの???

やっぱ三国時代じゃないんじゃね?

 

まぁ・・・あるものは使わせてもらうか。

剣術習ってたしこれが一番だろう。実際重いのふってたしな〜。

 

 

霞「なんや?そんな細いの使うんか?」

 

 

焔「あぁ。これしか使えないからな。ちなみにこれ使ってる奴いるのか?」

 

霞「見たこと無いで?鍛冶屋のおっちゃんが変わったん作ったからって置いていっただけやし。」

 

焔「なるほどね。(って事は日本刀の戦い方自体は無いのかな)」

 

霞「それでええなら初めよか〜!」

 

焔「あぁ〜仕方ない、やるか!」

 

Side Out

 

 

霞 Side

 

さぁて実力はどんなもんかな〜。

身長は大体うちと同じくらいか・・?筋肉はそこそこあるけど、まぁ男の中では中々力ある方ちゃうかな。

しっかしやる気の無いやっちゃな〜。。。

こら見込み違いか?

 

 

焔「あぁ〜仕方ない、やるか!」

 

 

そう焔が言った途端に雰囲気が変わった。

 

霞「お〜♪やる気になった見たいやな!」

 

中々楽しめそうやな。

一瞬で切り替わったやん♪

ただ・・・あのほっそい剣で何するんや?すぐ折れそうやけどなぁ・・・・

 

まぁ・・・

 

 

やればわかるやろ!!

 

 

 

 

華雄「準備は良い様だな・・・でははじめ!」

 

 

 

霞「はぁああああああ!」

 

開始と同時に様子見や!さて・・・その細い剣でどう出る?

 

 

 

Side Out

 

 

Side 華雄

 

霞「はぁああああああ!」

 

開始と同時に霞が焔に横薙ぎの一閃を放った。

 

本気では無いがそこらの兵士なら反応もできんだろう・・・これは決まったか?

 

 

焔「───ッ!」

 

 

華雄「な!?」

 

焔の奴・・・あの一撃を防いだのは偶然では無かったのだな。

 

月「焔さん!?」

 

詠「ちょ!霞もっと手加減しなさ「いや、あいつにはあの程度問題無いだろう」────何で?」

 

月「華雄さん?」

 

華雄「焔は霞の横薙ぎの一閃を完全に防いでます。」

 

詠「あんなに吹き飛んでるじゃないの!」

 

華雄「あれは自分で飛んでるだけだ。」

 

詠「え?」

 

華雄「霞のあの一撃はそこまで吹き飛ぶようなものではない。

   焔が斬撃の方向に自分から飛んだから派手に飛んでるだけだ。

   攻撃の当たる瞬間に・・・な。 あの攻撃に関しては完全に見切っていたんだろう。」

 

そういうと二人に視線を向けた。

 

Side Out

 

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Side 焔

 

霞「へ〜自分から飛んで衝撃を逃がしたんか・・・。

  そんな事完璧にこなす奴はじめてやな〜♪

  おもろいで〜自分・・・。」

 

やっべぇ・・・・すっげぇ攻撃はえぇ〜。

師範クラスの攻撃の速さと重さだったぞ!?

しかも全力全然出して無さそうだし。

 

焔「冗談きつい攻撃するなよ。

  危うく刀ごと叩き折られると思ったぞ・・・。」

 

霞「刀?あぁ、その剣か」

 

焔「そそ、これは俺の使ってた武器でね。」

 

霞「あの防ぎ方と、華雄の一撃の防ぎ方を考えたら使えへん武器ではないな〜。

  まぁ攻撃はどうすんねや?攻めんかったら勝てへんで!」

 

確かに。

ただ攻めは隙ができる、馬鹿みたいに攻撃するとやられるな。

今のでわかったが霞には速度・力・経験共に到底及ばない。

歴史に名を残す程だと・・・桁が違うな。

やれる事は一つだけだな。

 

焔「なら・・・・次はこちらから!」

 

鞘を納めて霞へと走る。

俺ができる事・・・・・唯一対抗し得る技術に賭ける!

 

霞「何武器納めて突っ込んでんねん!諦めて────な!?」

 

まず・・歩法縮地!!

って漫画見たいに瞬間移動できればいいんだが・・・ただ単に死角に潜り込む歩法。

但し、有効性はかなりの物だろう。

 

霞「そこかぁあああ!もらったぁ!」

 

って反応できるんかい!

 

焔「はぁあああ!」

 

次は居合い。

ただ想像以上に霞が気付くのが早すぎる・・・ならば向こうの一撃の速度と威力が乗る前に押し切る!!!

 

 

ギィイイン!!

 

霞「な!?あの状態で何つう速さで攻撃すんねん!」

 

相殺・・・か。

 

焔「これは技術だ。俺の中では一番の速さの一撃だったんだが・・・」

 

想像以上に霞の一撃が強かったな。

 

霞「く〜〜〜!おもろいやん!!もっと力みせぇ!」

 

奇襲は失敗だな・・・。

まぁ小手先の技術なら1000年以上は軽く進んでるからな・・・技術の進歩で応対する!

 

焔「俺はやると決めた・・・だから出来る事を全力でするだけだ!」

 

霞「ハァアアアア!」

 

霞の連撃が始まる。

刀一本では対応・・・しきれない・・・ならば鞘で!!

く・・そ何もできねぇ! 技術だけあっても使えなかったら意味ない!!

 

焔「おぉおおおおお!」

 

グ・・・重すぎる・・・やっぱり力が足りないか・・・

このままの打ち合いじゃ負けは確定・・・・なら

 

 

懐に入る!!

一撃は喰らうが前に進めば刃の部分には当たらないから致命傷にはならないだろ!

 

霞「────!?チィ!」

 

焔「がぁ!」

 

刀が折れたか・・・頭も痛い・・・だが好機!

狙いは霞の・・・・手首!

 

焔「とった!」

 

手首を掴み、こちら側に引き寄せると同時に肘がのびきった所で・・・・拳を叩き込む!

直前に頭に衝撃が・・・

 

焔「───がは!」

 

 

霞「甘い!」

 

 

逆の手で戟を長くもって石突で殴ってきた・・・か!

どんだけ力あんだよ!?

 

霞「体術もできるとは思わんかったで・・・楽しかったわ。

  でもこれで終わりや!

  うちの本気の一撃うけてみぃ!

 

  うりゃぁあああああああああああ!」

 

 

焔「な!? はや!」

 

辛うじて見える・・・が。かわせない!

鞘で辛うじて防げるか!?

 

 

 

バキィ!

 

 

焔「──────グゥ!?」

 

間に合ったが・・・鞘ぶっ壊してそのまま押し切られた・・・か・・・

また頭にもろ衝撃が・・・脳震盪・・・負け・・・たか

 

 

華雄「そこまで!」

 

ですよね〜〜

 

Side Out

 

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Side 月

 

月「焔さん!?」

 

霞さんの一撃に吹き飛んだ焔さんに駆け寄る。

 

焔「あー大丈夫。頭がクラクラするからしばらくは動けないけど特に支障は無い。」

 

月「じっとして下さい。頭から少し血が出てます!」

 

そう言って水で濡らして手拭で血を拭う。

これが終わったら汗拭いてもらおうと思って持ってきていて良かった。

 

霞「焔ーー大丈夫か〜?」

 

焔「問題無いよ。ちょっと痛いけど。

  強引に入った代償としては一番軽いから問題無しかな。」

 

霞「懐に入った時無茶やったもんなぁ〜。ちょっとでも遅かったら頭かちわれてたで?間に合うて思うたん?」

 

焔「打ち合ってる最中に大体の速さは把握したからね。連続攻撃の弱まる瞬間を狙ってたしもう少し軽症でいけるとも思ったんだけど・・・」

 

霞「何や!やっぱ攻撃の最中に見切ってたんか!?」

 

焔「眼は良いからね。」

 

月「それでも無茶しすぎです!少し力みるだけでしたのにこれじゃ決闘じゃないですか!」

 

全く・・・最初はあんなにやる気がなかったのにここまでするなんて・・・

 

焔「ごめん。」

 

月「最初はやる気無かったみたいですけど、何であんなになるまで頑張ったんですか?」

 

焔「ん〜・・・・。基本的にはあんまりやる気は出さないんだけど。

  やるって決めたら全力でやるのが性分なんだ」

 

そう言って焔さんは苦笑いしていた。

 

月「頑張るのは良いですけど程ほどにして下さいね。」

 

焔「それは性分だからなぁ・・・まぁ普段はやる気ださないから大丈夫だよ。

  今回は自分の力がどれくらいなのか試してみたかったってのもあるし。

  この時代・・・誤った自信程危険な物は無いからね・・・。」

 

華雄「それに関しては同意見だが・・お前の武はそれなりのものだぞ?」

 

霞「そうやな〜。あんだけ打ち合えるのは将くらいやと思うけど。

  もっと簡単に押し切れると思ったんやけどなぁ〜。

  最後の一撃も反応しよったし。少なくとも部隊長程度の実力はあるで」

 

 

確かに霞さんとあんなに打ち合えるのは・・・男の人では初めての様な。

打ち合ってる姿格好良かったな・・・・//// へぅ

 

焔「それは嬉しいけど・・・力と速度を最低もう1段階は上げないと霞と打ち合うのは無理だな。

  戦いを組み立てる事もできん。」

 

霞「ま、それはこれからの鍛錬で伸ばしていけばいいんちゃうか?」

 

焔「それしかないか。。」

 

概ね霞さんと華雄さんには好評な様で武官として決まり・・・なのかな?

そこでふと詠ちゃんがさっきから黙ってることに気がついた。

 

Side Out

 

 

Side 詠

 

終わってみたら霞の圧勝。

でも内容は・・・かなり良かったわね。

字は読めないけど、昨日話してみた感じ字を覚えたら文官の仕事も多少教えるだけで出来そうだし・・・・。

武・知共にあなどれない存在。

 

特に知に関しては、本人が言っていた未来から来たというなら・・・恐怖でしかないわね。

歴史に関しては差異が発生してるのであまり信憑性が無い。けど、発想がボクらとまるで違う。

あいつにとっては常識な事が、こっちでは・・・・・かなりの異常。

味方として知識を引き出す分には心強いんだけど・・・・。まぁこっちの常識がわからないから補佐する奴が必要だけどね。

敵には回したくないわね。

 

 

月「詠ちゃん?」

 

 

詠「────っ!? 何?月?」

 

月「焔さんだけど、武官にするの?」

 

詠「いえ、あいつは・・・文官にするわ。」

 

霞「何でや!?文字書かれへんのに? 武官やったらウチが面倒みたるで?」

 

詠「字が書けないだけで頭が悪い訳じゃないわ。ウチは文官不足でしょ?」

 

霞「え〜〜せやけど・・・。そうや!文武官でええやん!」

 

詠「それも考えたけど・・・・」

 

一つ問題があるのよね・・・その問題は無視できない。

例え本人が良いといっても、準備をさせてからじゃないと・・・壊れる。

そんな事月も・・・・そしてボクも望んでいないから。

 

詠「こいつのいた国じゃ戦争は無かったのよ。 当然人を殺めた事すら無いわ。」

 

霞「・・・・」

 

詠「わかった霞?この世界の事を理解したうえで覚悟をしてからじゃないと・・・武官はできないわよ。

  霞もわかるでしょう?」

 

霞「そうやな・・・。」

 

焔「確かにな・・・だが・・・それでも頼む。最初は荷物としてでも良い戦場に連れて行ってくれ。」

 

月「何故ですか?辛い事しかないと思いますが。」

そう言って月が悲しそうな顔をした。

 

焔「この時代に生きるなら遅かれ早かれ人の生死に触れるだろう。

  なら、手遅れにならない内にこの時代の現実を見たい。」

 

詠「だけど・・「わかりました」 月!?」

 

月「最近賊の活動が活発になっています。次回出撃の際には焔さんを連れて行きましょう。

  詠ちゃん、焔さんは大丈夫だよ。理由は解らないけど焔さんなら大丈夫だと思う。」

 

詠「月・・・わかったわよ!次回出撃は霞!それについて行きなさい。」

 

焔「有難う、二人とも」

 

詠「フン、死ぬんじゃないわよ!」

 

本当・・・何でこんな奴気に入ってるのかしら?

でも・・・不思議と嫌な感じが全くしないのよね〜こいつ。

 

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あとがき

 

主人公の強さは大体現状顔良以下となっております。

実戦経験無いのに・・・将以上の強さは無いかな〜と。

 

ではではまた次回にw

 

 

 

説明
原因も何もわからないまま放浪し意識を失った。
目を覚ました後は・・・?
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コメント
陸奥守様>指揮能力は次の話でふれる予定です ^^(setuna03)
mokiti1976-2010様>救出で好感度は初期で高くしてますw(setuna03)
レイブン様>それぐらいの強さです 十分な強さですが・・・(setuna03)
指揮能力はどのあたりを想定してるのだろうか。武官ていったって武術があれば良いって訳じゃないし。(陸奥守)
月はほぼオチたように見える…他の面々もかなりな所まで…しかし現状でここまで強かったら鍛錬したら華雄よりは強くなりそうな気が。(mokiti1976-2010)
蒲公英ぐらいの強さかな?それでもあの世界だとかなりの強さだけど。まわりがおかしいレベルなだけだし。(レイブン)
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