恋姫無双 釣りが好きな因果の中心 6
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6話:こんな格好で諸侯の集まりに参加していいのかね

 

一刀は慣れないもとい初めて乗った馬に悪戦苦闘しながら移動していた。それを見た猫耳は

 

猫耳「なによ。あなた馬もまともに乗れないの?そんなんでよく彼女たちの街まで移動できたものね」

 

一刀「…そもそも、馬に乗ること自体初めてなんだよ。普段は能力を強化して自分の足で移動してたから」

 

華琳「…あなた、彼女たちの家からあそこまでどうやって…………そういえば走っていたわね」

 

華琳は一刀が走って街に帰って行った姿を思い出し、ため息をつきながら、乗馬の練習をするように一刀に伝える。一方、一刀は釣りの時間がなくなるから嫌だと拒否するが

 

桜蘭「お兄ちゃん…と一緒に馬で移動したいなぁ」

 

桜歌「一刀さん、娘もこういってますから…なんでしたら私が教えますが」

 

華琳「そういうわけよ。まぁ、桜歌だけだといろいろあるでしょうから、季衣と流琉も一緒に教えてあげなさい」

 

一刀に逃げ道がなくなり仕方なく、頷く。いつの間にか巻き添えを食った季衣と流琉はため息をつくが、仲良くなれるチャンスとうれしそうな表情に変わった。そんなことを繰り返しているうちに集合場所に着く。

 

一刀「…ほぇぇ、結構参加するんだなぁ」

 

華琳「一刀、そのしまりのない顔をどうにかしなさい」

 

顔良「曹操様、ようこそいらっしゃいました。それでは案内します」

 

華琳「桂花、後はよろしく…春蘭、秋蘭あと一刀は私についてきなさい」

 

一刀は桜蘭を肩車しながら桂花の後に続こうとした時そんな声が聞こえ、理由を聞くが主だった武将の顔と名前を覚えておいても損はないと言われ、仕方なく桜蘭を下して後に続こうとするが、今度は桜蘭が一刀の袖を引っ張り、話そうとしなかった。これ以上遅れるわけにはいかないと、華琳は渋々、桜蘭を一緒に連れて行くことを許可した

 

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桜歌「すみません。娘をよろしくお願いします」

 

華琳「………………よかったわね。こんなにも懐かれて…季衣、流琉もあとでたっぷりと一刀に肩車してもらいなさい」

 

季衣・流琉「「…………分かりました」」

 

顔良「あはははは、えっと、それじゃこちらへ」

 

顔良に案内された先には、高笑いした女性がいた。

 

一刀「なぁ、あれは何…」

 

華琳「………あれが袁紹よ。まぁ、特に気にしないでいいわよ」

 

袁紹「おほほほほほ。あら、華琳さんともあろう方がびりっけつとは、世も末ですわね。まぁいいですわ…まずは、この連合に参加してくれた者同士で自己紹介にしましょうか」

 

桜蘭「……………なんかすごいお姉ちゃんだね」

 

一刀「…そうだな。それになんか、華琳も諦めているぽいし…」

 

桜蘭と一刀がそんな話をしていた。それぞれが自己紹介を始めていた。一刀は各武将を観察しながら桜蘭の相手をしていた。そうしているうちに全員の自己紹介が終わった。が、一刀の状態に全員が疑問に思ったのか、劉備となぜか袁術が質問を投げかけた

 

劉備「あの〜、北郷さんに肩車されている子はいったい…というか、なんでこんなところに子供を連れてきているんですか?危ないじゃないですか」

 

袁術「そうじゃ、なんとうらやまし…いや、危険ではないか」

 

一刀「…いや、一緒に行くって聞かなくて。全く親の顔を見てみたい………って、いつも見てるか」

 

華琳「まったく、こうなると思ったわよ…はぁ」

 

袁紹「…まぁ、そこのブ男が面倒見るでしょうから、気にする必要はないでしょう」

 

一刀「(いや、気にしようよそこは)…まぁ、どうせ前線に出ることはないだろうからな」

 

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一刀のつぶやきに華琳と春蘭、秋蘭は一刀を睨む。一刀はその視線を無視し、で袁紹たちは誰がこの連合を率いるかを話していた。劉備の提案?でとりあえず袁紹が率いることになったが、そのやり取りが馬鹿らしくなり華琳は自分の陣地に戻る。その後を春蘭、秋蘭が続き一刀も来た時と同じように桜蘭を肩車した状態で戻って行った。その後をなぜか袁術と劉備が続き

 

春蘭「で、劉備、袁術いったい何の用だ…孫策久しぶりだな」

 

孫策「えぇ、久しぶりね」

 

袁術「なんじゃ、孫策はこの者たちのことを知っておったのか?まぁよい。それよりも、北郷一刀だったか」

 

一刀「ん、俺に何か用なのか?」

 

袁術「…………私も、その…肩車してもらえぬか?」

 

劉備「あの〜、袁術さんそんなことよりも「そんな事とはなんじゃ」……いくら前線に出ないからと言って、やっぱり子供をこんなところに連れてくるのはよくないと思います」

 

袁術の言葉を無視し、一刀が子供を連れて普通に歩いていることに劉備が抗議するが

 

一刀「…別に、2人を守りながらでも問題なく戦えるんが「いえ、そういうことを言っているんじゃ…2人?」…それに、一応俺の監視もあるからどのみち、おいて行くことはできないしな」

 

桜蘭「うん、そうだよ。あと、お姉ちゃん、ここは私の特等席なの…だから譲らないよ」

 

袁術「…そこを何とかならぬか。それに、1度でもいいから肩車を経験してみたいのじゃ」

 

一刀は華琳に助けを求めようと目配せをするが、華琳はそれを無視。『自分で何とかなさい』と逆に投げられた。仕方なく一刀は袁術の頭を撫でながら

 

一刀「あ〜なんだ。肩車くらい、そこにいる張勲にでも、そこでイライラしてる孫策にでも頼めば」

 

袁術「妾は、お主がいいのじゃ」

 

桜蘭「……………それじゃ、一回だけだよ。うんしょ、うんしょ」

 

桜蘭は袁術が涙目で頼みこむ姿を見て自分から一刀の方から降り袁術に譲る。それを見た一刀は『肩車をするのは俺なのに当人同士での話で解決してるんだ』と思っているうちに桜蘭が下におり、袁術が一刀を見上げ

 

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袁術「………お願いなのじゃ」

 

一刀「やれやれ、これじゃぁ、どっちが年上だかわからないな。わかったよ………あと、孫策さんなら自分もっていう顔をしてもダメだから。いくらなんでも大人を担げるほど力はないし。よっと」ヒョイ

 

孫策「ちっ」

 

一刀は袁術を肩まで抱え上げ乗せる。そんなやり取りをしている横で、華琳が何処からともなくやってきた荀ケを交え、劉備と何やら話しているが、『まぁ、いいか』とスルーした

 

袁術「………おぉ、なかなかいい景色なのじゃ」

 

桜蘭「でしょう。それに乗り心地もいいんだよ〜」

 

袁術「確かに………のう、我が陣までこのまま連れて行っては…」

 

一刀「いや、それはいろいろ問題が…」

 

華琳「別にいいのではなくて。どうせ、一刀は断ることができないんだから」

 

猫耳「北郷はやっぱり幼女趣味なのね。男はどうしてこうバカなのかしら」

 

いつの間にか劉備との話が終わったのか華琳と荀ケが話に加わる。で、華琳の予想通り、袁術の要求にこたえることになり、彼女の陣地まで桜蘭を連れ同行することになった

 

一刀「…ついたよ。袁術ちゃん」

 

袁術「うむ。少し残念じゃが仕方ないのう」ヨジヨジ

 

一刀「やれやれ……… “真10”白ノ剣(片手剣)…ガキン!!…で、いったい何のつもりですか孫策さん」

 

袁術「こら、孫策一体どういうつもりじゃ」

 

一刀「まぁまぁ」ナデナデ

 

桜蘭「えっ、えっお兄ちゃん何が起こったの」

 

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袁術が一刀の背中を使い肩から降りた瞬間。孫策が桜蘭を巻き込む形で一刀を攻撃してきたが、桜蘭となぜか袁術をかばうように孫策の攻撃を刀で防ぐと同時に七幻想を片手剣の状態にし孫策の喉元に突き付ける。その後刀を鞘に納め文句を言っている袁術の頭を撫でる

 

孫策「…いえね、北郷の先ほどの言葉がホントがどうか試したかったんだけど…………どこから出したのその剣。後、どうして服装が変わってるの」

 

一刀「あぁ(これ見せてもよかったかな。まぁいいか)俺の本来の武器の七幻想の一つの形かな。要するに氣によって武器を具現化してるだけ。あと服は付属品みたいなものだよ」ナデナデ

 

袁術「…ところで、何時まで妾を撫でておるのじゃ」

 

一刀「いや、撫でやすいからつい。あまりわがまま言うんじゃないぞ。いい子にしていればまた肩車してあげるから…さて、少し長居しすぎたみたいだし、帰るか。桜蘭」

 

袁術「…わかったのじゃ。妾はいい子にして待っておるのじゃ。じゃから、約束じゃぞ」

 

一刀は桜蘭を肩に乗せ華琳の所に帰る。それを袁術たち名残惜しそうに見送る。一刀が華琳たちの所に戻り桜蘭が袁術の所で起きたことを話すと

 

春蘭「北郷!!貴様は華琳様の部下の自覚があるのか」

 

猫耳「そうよ。どうしてそう、ほかの国の人にほいほいと何でも話すの。全く男はどうしてこう下の口と同じで軽いのかしら」

 

華琳「そうね。一度、身体に刻み込んだほうがいいみたいね…って一刀何処に行くの」

 

一刀「いや、最初の関所は特にやることもないだろうし、釣りでもしようかと」

 

華琳「…駄目に決まってるでしょう。それに、どこで釣りをするつもりよ」

 

一刀「いや、この武器?の力を使えば一応、釣堀を造ることができるから…そこで釣りを…あの、華琳さんどうして睨んでいらっしゃる」

 

一刀の発言に華琳たちは『だったら、わざわざ川に行かなくても』と思ったが一刀がさらに続ける

 

一刀「どうせ、そんなことできるなら川に行く必要ないとか思ってるんだろうけど、釣堀って魚を釣った気がしないんだよ。まぁ、いわゆる代用だね」

 

華琳「…………はぁ、もいいわ進軍が開始するまでならね。桜歌、桜蘭進軍の時間になったら引きずってでもいいからここに連れてきなさい。あと、護衛はつけるけど戦場には連れて行けないから後方でおとなしく待ってる事。特に桜蘭!!」

 

桜歌「わかりました。少し残念です」

 

桜蘭「う〜……………分かった」

 

残念そうにしている2人を見て華琳はやっぱりついてくるつもりだったかとあきれつつ、3人を見送る。その後ろ姿を見ながら季衣と流琉は羨ましそうに、荀ケは自分の発言にツッコミがないことに寂しさを覚え、春蘭と秋蘭は華琳同様あきれ返っていた

 

説明
様々な外史を巡り、元の世界を元に作られた外史で平和に暮らしていたが、左慈と貂蝉から今の自分の状況とこの世界の真の役割を聞き、世界を閉ざさない為物語を本人の意思とは関係なく作り続ける話…だと思う
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