恋姫?外史 第32話 |
異変に気づいた一刀は戦場の状況を確認する。
「やっぱりか…もしもの為にアレをセットしたが…使わないといけないみたいだな」
一刀はそう言うと、本陣から刀を持ち、戦場へ飛び出した。
走りながら、備えのセットを使うときの注意を思い出す。
【あの技を使うとき…それは一刀がなんとしてでも友を、仲間を護る、その強い気持ちを持つことじゃ。その覚悟があるときに、使うがよい】
(…爺ちゃん。俺、護りたい者の為に、使わせてもらうよ――)
戦場に出た一刀は、次々と敵を蹴散らし、既に戦っている将たちに本陣の守りを固めてもらうことにした。一刀は大技で敵を殲滅するから本陣まで下がってと頼み、全員が撤退した。
「ふぅ…それじゃ、北郷流究極奥義【一騎当殲】」
刀を前に突き出すように構え、呼吸を深くし、見えない何かと同調する。
そして、一刀が動き出す。
一刀はひたすら目の前に出る実態のつかめない敵を切り伏せ、打ち飛ばし、突き刺す。
そこにあったのは一方的な勝負だった。
ちょうど中央に来ていた華佗は、一刀たちの救援という建前で本陣に来ていた。
「済まないが、一刀がどこにいるか知らないか?」
「今、ご主人様は戦場に一人で残ってるようです」
「なんだと!?俺も向かう。馬はいい。落ちたりしても意味はないからな」
華佗はそう言って戦場に医療具の入った鞄を持って駆け出していった。
「お待ちくださ…」
呼び止める前に出て行かれ、止めることはできなかった。
後書きのコーナー
いよいよクライマックス…といったところです。過去の文章に誤字があったりして結構やってしまった感溢れてます(笑)
さて、恐らく次回もしくは次次回に決着、完結となる見込みです。
それでは読んでくださった方、次回もお楽しみに…?
説明 | ||
この作品の一刀はチートです。 また、少々オリジナルの要素が入っています。 投稿直後は付け足しがあります。 以上の点に注意してみていただければ幸いです。 |
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