貴方と人生を共に 最終章 本編6 |
一方その頃
吐谷渾
華琳「冥琳、私達はどちらから攻めるべきだと思う?」
冥琳「内政を考えると、南西だが攻め易さを考えると東北だな。」
雛里「二面作戦で行きましょう。」
星「ふむっそうするしかあるまい。」
冥琳「東北には私が行こう。」
華琳「なら、雛里に任せるわ。雛里の好きな様にしなさい。」
雛里「あわわっ!がっがんばりましゅっ!」
華琳「天幕を張れ!一時休憩を取る!」
五胡兵「はっ!」
雛里「軍師さん達は直ぐに部隊編成の案を出してもらいます。」
愛紗「春蘭よ、すまぬが鍛錬に付き合ってくれ。」
春蘭「良いだろう。」
星「なら、私は周りの視察でもしてきますかな。」
月「ミーナさん、陽ちゃん、お食事の準備をしましょう。」
ミーナ「ええ。」
陽「はい。」
梨花「私も編成案の助力をします。」
しばらくして・・・・
雛里「では、部隊編成を言います。
南西組
総大将華琳さん
春蘭さん
鎌さん
ミーナさん
陽ちゃん
私で行きます。こちらは洛陽から援軍が来るとの事なので、
連携して行きます。」
冥琳「東北組は私が担当しよう。
愛紗
璃々
梨花
星
月
私だ。こちらも一刀が援軍に来るので連携を取りつつ、
制圧をする。私が総大将を務める。」
梨花「盧水の方はそろそろ決着が着くと思うので東北組は直ぐに向かいます。」
華琳「では!出陣する!」
冥琳「こちらも直ぐに出陣するぞ!遅れては元もこうも無い!」
一同『おお!』
成都
王座の間
月音「そろそろだね〜」
愛美「あの子達が間に合えば良いんだけどね・・・」
月音「・・・ねぇ」
愛美「ダメよ。」
月音「何も言ってないじゃん!」
愛美「どうせ、行きたいんでしょ?」
月音「ギクッ!」
愛美「もし、抜け出そうとしたら・・・この大切なプラモに・・・」
愛美はHGのウィングガ○ダムゼロを取り出した。
ガチャッガチャッ
月音「いやーーー!それだけはやめたげて〜;;」
バキッ
愛美「あら?・・・折れちゃった」
月音「ヒ○ローーー!;;;;;;OTZ」
愛美「ま、まあ、帰ったら弁償するわよ・・・」
月音「・・・いや、自爆したジオラマにしよう。」
愛美「・・・ポジティブね・・・」
月音「それがあたしの良い所だからね〜無論弁償も良いよ〜
予備があるしね〜」
そこへ兵士が駆け込んできた。
兵士「申し上げます!北部の邑が賊に襲われてるとの事です!」
月音「ああ〜ちょっくら行って来るよ。」
愛美「ええ、いってらっしゃい。」
北部 巴
お頭「お前ら!官軍が来る前に引き上げるぞ!」
月音「もう遅いよ。」
お頭「いつのま」
ザシュッ
ボトッ
賊「おっお頭がやられたぞ!逃げろーー!」
月音「一人として逃がすな!殺しても構わない!」
そして、1刻も経たない内に全滅した。
月音「遅れてごめんね。」
村長「いえいえ、迅速な対応と援軍のお陰で死人も出なくて助かりましたのじゃ。」
月音「いえいえ、当たり前の事をしたまでです。」
月音は親衛隊以外の兵士をしばらく滞在させ、帰還した。
成都
王座の間
月音「ただいま〜」
愛美「あら、早かったわね。」
姜維「お帰りなさいませ。」
月音「あれ?どうしたの?」
姜維「書簡を持って参りました。」
月音「見せて。・・・・・・なるほど。」
愛美「どうしたの?」
月音「あたし達も援軍に行けってさ。」
愛美「・・・そう言う事ね、太守は姜維に任せるって事で良いのね?」
姜維「わっ私ですか!」
月音「その通り〜あたしと愛美は親衛隊と五胡に行くよ。」
愛美「まあ、最近は怪しい程に進軍して来ないらしいしね。
しばらくは賊退治と政務でしょうね・・・取り敢えず向こうからも、
人材を送ってくれる見たいだから・・・行きましょうか・・・五胡へ」
月音「オフコース!賛成〜ノ」
愛美「書簡も送ってあげるわ。後は任せるわよ。」
姜維「はっは!必ず守って見せます!」
こうして、月音、愛美は親衛隊以外を残し、五胡へ向かった。
東北方面
こちらでは、罠の解除で手間取っていた。
星「罠が多いな。」
冥琳「想定の範囲内だ。」
梨花「・・・ここにも罠があります。」
梨花の助言で次々と解除していく。
愛紗「璃々、そこにも罠があるぞ。」
璃々「は〜い」
シュッ
カキンッ
璃々「敵襲!」
シュシュシュッ
愛紗「全員!盾用意!」
ササッ
愛紗「進め!」
冥琳「伏兵か。」
梨花「ええ。ですが、もうすぐ平地に抜けます。
そこに軍勢が待ち受けてるはずです。」
星「ならば、盾のまま突撃するのが良い策ですかな?」
冥琳「いや、それは愚策だ。伏兵を倒し、木の上から矢を放つのが良いだろう。
こちらには最強の人材が揃ってるからな。しばらくは凌げるだろう。」
梨花「それが上策ですね。一刀様がもうすぐ援軍に参ります。
その時が反撃の時です。」
冥琳「分かった。」
愛紗「今だ!てー!」
シュシュシュシュッ
部族兵「ぐはっ」
バタンッ
愛紗「盾!」
ササッ
東北連合側
吐延「これなら時間の問題だな。そのまま兵を送り続けろ!」
兵士「はっ!」
タタタタタタッ
斥候「申し上げます!盧水方面より砂塵が!」
吐延「何!」
王葉「私が引き受けよう!」
吐延「頼む!」
盧水方面
一刀「そろそろだな・・・連絡矢を!」
五胡兵「はっ!」
ヒューーーッ
ボーンッ
劉豹軍側
璃々「ご主人様の合図だよ!」
冥琳「よし!我々も反撃する!全兵!偃月の陣で突撃を開始しろ!」
梨花「増!これを盾に突撃して下さい!」
愛紗「突撃ーーー!」
愛紗隊『おお!』
星「愛紗隊に遅れを取るな!我々も行くぞ!」
新竜神隊『おお!』
璃々「黄忠隊は前曲の援護だよ!てーー!」
シュシュシュシュシュッ
梨花「増!」
パシンッ
梨花「爆!」
人形兵は突撃し敵兵に張り付き爆発した。
月「怪我をした者はこちらへ!」
盧水側
一刀「恋!先攻して前曲の部隊と合流してくれ!」
恋「ん!」
千登里「向こうの弓兵に合わせて撃ちなさい!」
シュシュシュシュシュシュシュッ
一刀「はぁぁぁぁ!」
ドゴーンッ
王葉「なっ!」
一刀「そこをどけ!」
シュッ
カキンッ
王葉「クッ!」
一刀「ほほう・・・やるな・・・だが、こちらも急いでるんでな!」
ドンッ
一刀は地面を叩き蹴った。
すると、地面が割れていき、体制を崩した。
王葉「何!」
一刀「貰った!」
シュッ
ザクッ
王葉「かはっ」
バタンッ
一刀「手加減はした、この子を救護天幕に連れてって。」
兵士「はっ!」
一刀「北郷隊はこのまま前曲に行くぞ!後は任せた。」
千登里「はっ!」
劉豹軍側
吐延「くそっ!」
璃々「その首貰うよ!」
シュッ
カキンッ
吐延「舐めるな!」
カキンカキンカキンッ
ザクッ
吐延の斬撃が璃々の腕に傷を負わせた。
カランッ
璃々「やられる!」
愛紗「璃々!」
シュッ
カキンッ
愛紗「璃々!下がれ!私に任せろ。お前は私の部隊と連携して残りの兵を!」
璃々「愛紗お姉ちゃん・・・うん!」
吐延「私の名は吐延。お主、なかなか良い強さだな・・・
どうだ?私と付いてくる気は無いか?」
愛紗「断る!私は身も心も武も全ては一刀様の物だ!」
ブォンッ
カキンッ
吐延「クッ!」
愛紗「はぁぁぁぁぁ!」
カキンッカキンッ
吐延「舐めるな!」
ドゴーンッ
愛紗「クッ!強い!・・・ならば!」
ブォンブォンシュッ
カキンカキンカキンッ
愛紗は獲物を上に放り投げた。
吐延「諦めたか!」
シュッ
スッ
愛紗「(紙一重か)間合い取ったぞ!」
愛紗は指先で連打を繰り出した。
ドドドドドドッ
吐延「その程度か!」
愛紗「お前の負けだ!」
吐延「何!・・・かっ体が動かん!」
愛紗「秘孔を突いた・・・北郷流は隙の無い二段構えだ。」
愛紗は放り投げた偃月刀をキャッチした。
愛紗「てーーーーーい!」
ザシュッ
ボトッ
愛紗「吐延はこの北郷愛紗が討ち取った!吐延兵は投降しろ!」
東北連合兵は次々に投降し始める。
本陣
救護天幕
月「負傷者はこちらへ。」
璃々「薬貰ってきたよ〜」
月「じゃあ、そこに置いといて下さい。」
璃々「は〜い」
一刀「月、王葉は何処?」
月「先ほど運ばれてきた人なら向こうに居ると思います。」
一刀「ありがとう。」
王葉「・・・ここは?」
一刀「俺達の天幕だよ。具合はどう?」
王葉「ああ、まだ痛むがな・・・負けたのか・・・」
一刀「君はこれからどうする?」
王葉「私は敗将だ・・・何故生きてるのかも分からない・・・」
一刀「なら、俺達と一緒に戦わないか?」
王葉「私は敵だったんだぞ?」
一刀「でも、今は捕虜だよ?」
王葉「ぐっ・・・」
一刀「それにさ、君はまだ幼い・・・君はまだ世間を知らなければならない。
俺と一緒に見てみないか?この大陸がどこへ向かうのかさ。」
王葉「・・・不思議な人ですね・・・私はやり直せるんでしょうか?」
一刀「もちろんさ。」
王葉「私は劉豹が嫌いです・・・私の父や母を殺したあの人が・・・
でも、貴方なら信じられると・・・思います・・・私は劉豹に下るんじゃない、
貴方に下ります。」
一刀「分かった。少し眠りな。」ニコッ
なでなでっ
王葉「・・・///zzzzz」
一刀「お休み。」