魔法少女リリカルなのは〜原作介入する気は無かったのに〜 第四十八話 バレンタインデー
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 あの初任務が終わって少し時が流れ、今日は2月14日。

 地球の世間一般では『バレンタインデー』と呼ばれる日。

 俺は2月の頭から今日まで超ご機嫌です。

 チョコを貰えるから?いや違うよ。

 じゃあ何故かって?それは…

 

 「今日はバレンタインデーだねユウ」

 

 「そうだなレヴィ」

 

 レヴィと普通に会話する俺。

 そう…聴力が元に戻ったんです。

 聴力が戻ったのは2月の頭頃。

 本来なら2月末まで治る筈の無い聴力が何故1ヶ月近くも早く戻ったのか…。

 それは那美さんのヒーリング治療のおかげだろう。

 最初は何の効果も無いから諦めて時間経過による回復を待ってたんだけど那美さんは諦めず、何度もヒーリング治療を続けてくれた。

 そのおかげで2月の頭頃、突然周囲の物音や行き交う人の声が聞こえた時は凄く嬉しかった。

 那美さんのヒーリング治療以外には特に何も治療らしき事はせず、それ以外に思い当たる事も無いのでヒーリング治療のおかげだと確信出来た。

 そのお礼も兼ねて那美さんに『何か俺に出来る事があれば何でも言って下さい』と尋ねた所、那美さんは

 

 『じゃあお姉ちゃんと一緒に寝よう』

 

 と言ってきた。

 最早那美さんも完全に俺のお姉ちゃんを自称してます。しかし俺としては治療してくれた恩人だしその時は俺も嬉しくて舞い上がっていたので即了承し、さざなみ寮で一泊させてもらった。

 那美さんは俺を抱き枕の様にギュッと抱きしめて寝てたけど俺ってそんなに抱き心地が良いのか?自分じゃ良く分からん。

 後、その事を知ったゆうひ姉さんとリスティさん、それに偶々リスティさんと一緒に居たフィリスさんのプレッシャーは半端無かったが。

 …これでリスティさんが以前言ってた『フィリスさんのブラコン説』も信じざるを得なくなった。…フィリスさんはそんな人じゃないと思ってたのに……。orz

 

 ま、まあ俺が未だに嬉しいのは聴力が早く戻ったからであってバレンタインチョコを貰えるからではない。

 去年貰った時もクラスメイトや他のクラスの女子からは皆『友達だから』『義理だから』って言ってたし、今年貰えるとしても同じ理由だろう。

 ……本命チョコくれる子がいたらいいなあ。

 そう思いながら俺は学校に向かいます。ちなみに今日はシュテル達も皆揃っている。

 そういやコイツ等は誰か本命いないのかな?

 俺は登校中、シュテル達を見ながらそんな事を考えていた………。

 

 

 

 教室内は殺気で満ちていた…。

 理由は言わずもがな。男子達がチョコを女子から貰えるのを待っているのだろう。それが本命だろうが義理だろうが関係無く。

 ついでにチョコを貰った男子を粛清するためでもある。

 ちなみに海小は、バレンタインデーに限ってはチョコを学校に持参しても良いとの事。校長曰く

 

 『若者の思い出に残る様な青春イベントは支持するよ』

 

 との事らしい。

 そして『暴走する男子達も良い思い出の一つだろう』と、この日に限っては余程大事にしない限りは大抵の行為も見て見ぬフリをする。

 去年俺は追い掛けられた側だったなあ。本命貰った訳じゃないのに。

 

 「「「「「「「「「「チョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコチョコ………」」」」」」」」」」(ブツブツ)

 

 もう呪詛の様に『チョコチョコ…』と呟き目が据わっている男子達は中々に怖い。

 

 「全く…ウザったい連中共だ」

 

 「ディアーチェの言葉に同意します」

 

 「そもそもあんな事するからモテないと思うんですけど?」

 

 「皆馬鹿だから気付かないんだよ」

 

 「「「「「「「「「「グハッ…」」」」」」」」」」(バタッ)

 

 ディアーチェ、シュテル、ユーリ、レヴィの言葉を聞き、吐血して机に突っ伏す男子一同。

 言葉は慎重に選ばないと時に人の心を深く抉るんだよ四人共。

 

 「女子は皆持ってきてるみたいだよ」

 

 「こういうイベントは好きそうだもんなあ」

 

 謙介の言葉に頷き、同意しながら俺は言う。

 

 「それで勇紀。今年君は何個貰えるんだろうね?」

 

 「「「「っ!!?」」」」

 

 「何個って言われてもなあ…」

 

 「去年は21個だったよね?」

 

 「俺の事なのに良く覚えてるな。全部義理だったけど」

 

 「まあ、君は女子からすれば友達感覚が強いんだろうね(もっともシュテルさん達は例外だけど)」

 

 そうなのか?まあ男子、女子問わず友達は結構多いと思うし。

 

 「…そう言えば去年の今頃、ユウキは大量のチョコを持って帰ってきてましたね」

 

 「あの頃はバレンタインデーの意味など知らなかったからな」

 

 「私達はてっきりユウキが大量にチョコを買って帰って来たと思ってましたし…」

 

 「美味しかったよねー♪」

 

 シュテル、ディアーチェは俺をジト目で睨み、ユーリは溜め息吐いてる。レヴィは去年の様子を思い出している様で、瞳を輝かせながら口元に若干涎を垂らしている。

 

 「今年は大槻もいるから去年よりは貰える個数減るんじゃないかな?」

 

 「別に何個貰えるとか興味無いし…」

 

 でも亮太は確かにモテるからなあ。少なくともこの学校に通う先輩、後輩、同級生問わず、女子の3分の2はガチで惚れてる子ばっかりだし。もっとも本人は気付いておらずアイシス一筋だからなあ。

 多分チョコ貰ったとしてもそれが本命とは気付かないだろう。…勿体無い奴。

 

 「勇紀も大槻も良いよねえ…。本命をくれる子がいてさ」

 

 「???亮太はともかく俺にもか?いないと思うけど」

 

 「…勇紀らしい答えだね」

 

 『やれやれ』と言った感じの謙介にシュテル、レヴィ、ディアーチェ、ユーリは溜め息吐いてるし。

 

 「そういやシュテル達は誰か本命とかいないのか?」

 

 どうしても気になったので聞いてみた。

 

 「そ、それを聞きますか…////」

 

 「こ、これだからお前は…////」

 

 「ユウは酷い事聞くね…////」

 

 「あううう…////」

 

 この反応……おいおい、いるのかよ。

 

 「誰なんだ?俺の知ってる奴か?」

 

 「「「「えーっと…////」」」」

 

 言葉を濁し、俺と目線を合わせない四人。

 俺の言葉を否定しなかったという事は、ふむ…俺の知ってる奴か…。誰だろう?

 俺は心当たりが有りそうな奴を頭の中で検索する。

 

 「……君という奴は」

 

 呆れた表情を謙介は浮かべ、呟いていたが俺はずっとシュテル達が誰に渡すのか考えていた………。

 

 

 

 ………遂に男子達の運命を決定づける放課後がやってきた…。

 皆ギラギラと獲物を見る様に目を輝かせ今か今かと待っている。

 ここで裁く側になるか裁かれる側なのか運命の分岐点とも言える状況らしい。

 

 「「「「「「「「「「あの…大槻君。これ、受け取って下さい////」」」」」」」」」」

 

 「僕に?」

 

 キョトンとした表情の亮太にコクコクと顔を赤くして頷く女子達。

 そんな様子を殺意を込めて睨む男子達。

 

 「ありがとう」(ニコッ)

 

 「「「「「「「「「「////////」」」」」」」」」」

 

 あーあ、やっちまったよ。自覚無きニコポを。

 亮太は貰ったチョコをランドセルに詰め込もうとしてるが無理だろ?

 

 「「「「「「「「「「大槻君いる?」」」」」」」」」」

 

 また来た。今度は隣のクラスの女子一同。

 

 「えっと、僕に何か用かな?」

 

 「「「「「「「「「「チョコレート、受け取って下さい////////」」」」」」」」」」

 

 亮太の前に差し出す可愛らしい包み袋。

 

 「ありがとう」(ニコッ)

 

 「「「「「「「「「「い、いえ…////////」」」」」」」」」」

 

 チョコレートを受け取り机の上に置く。

 …アイツ、ホワイトデーのお返し大変そうだな。

 それから次々にチョコを渡しに来る女子達。

 机の上にはもう積み切れない程のチョコが…。

 その光景を見て我慢の限界に来た男子達は

 

 「「「「「「「「「「大槻ぃ〜〜〜〜っっっ!!!!!死ねやーーーーーっっっ!!!」」」」」」」」」」

 

 亮太に向かって襲い掛かった。

 

 「わわわ…」

 

 迫りくる男子達を躱し、教室を飛び出していく亮太。その後を追いかける男子達。

 …机の上のチョコの山をどうするんだろうか?

 

 「「「「「「「「「「あの…大槻君いるかな?////」」」」」」」」」」

 

 また来たよ。今度は上級生っぽい。

 

 「亮太は現在逃走中」

 

 俺が答えると肩を落とす女子達。

 しかし…

 

 「「「「あっ、長谷川君にもチョコ渡しに来たんだ。去年はお世話になったから」」」」

 

 何人かは俺にもチョコをくれる。

 

 「どうも」

 

 「「「「ホワイトデーの事は気にしなくていいよ。義理だから」」」」

 

 「そう言って貰えると助かります」

 

 とは言いつつもお返しは一応するつもりだ。

 ただ、亮太みたいに本命を貰いまくったらお返し大変だからな。義理チョコならそんなに大した物を送らなくていいから財布からお金がそんなに飛んで行く事も無いし。

 女子達は本命のチョコを亮太の机に置けないため、椅子の上に置いて行き教室を出て行く。

 

 「「「「……………………」」」」

 

 …で、シュテルさん達はそんなに怖い顔をしないで下さい。

 

 「ユウキもモテるんですねえ…」

 

 「良い御身分だな」

 

 「これは僕にケンカ売ってると思っていいのかな?」

 

 「ユウキ、少しは遠慮したらどうなんですか?」

 

 何かご立腹そうだねアンタ等。

 

 「…そういや椿姫の奴いねーな?」

 

 アイツ、いつの間にか教室からいないし。もう帰ったのか?

 

 「…椿姫から本命チョコでも貰いたかったのかお前は」

 

 「冗談でも言って良い事と悪い事があるぞディアーチェ」

 

 アイツに本命なんて貰ったらまず毒が入ってないか疑うし。

 

 〜〜♪〜〜♪

 

 「ん?」

 

 メールだ。差出人はアリシアか。なになに…。

 

 『5時頃、翠屋に来て』

 

 翠屋に?

 時計を見ると丁度3時半になったところだ。後1時間半後か…。

 まあ、特に予定は無いし…

 

 『おk』

 

 返信…っと。

 そういや、フェイトとアリシアは執務官試験に合格したってこの前言ってたな。

 やけに結果発表が遅かった理由も『今年は執務官志望の局員が例年に比べて多かったから』らしい。

 原作と違って一発合格。…まあ俺がなのはを治したのが理由の一つだろうなあ。

 

 「誰からのメールですか?」

 

 シュテルが聞くから

 

 「アリシアから。『5時に翠屋に来てくれ』だってさ」

 

 正直に答える。

 するとシュテル、レヴィ、ディアーチェ、ユーリは何やら集まって小声で話し始める。

 

 「アリシアからの呼び出し…アレですよね?」(ヒソヒソ)

 

 「アレしかなかろう」(ヒソヒソ)

 

 「どうするの?僕達も翠屋に行く?」(ヒソヒソ)

 

 「行った方が良いかと。この調子だとアリシア以外にも確実にいるでしょうから」(ヒソヒソ)

 

 …最近アイツ等ヒソヒソ話多いな。

 

 「ふう…酷い目に遭いかけたよ」

 

 亮太が帰ってきた。男子達を撒いたみたいだ。

 

 「お帰り。そしてお疲れさん」

 

 「ただいま。……さっきよりチョコ増えてないかい?」

 

 「お前が教室を出てからまた持ってきた女子達がいたからな」

 

 「うーん…。皆どうして僕に持ってくるんだろう?」

 

 お前に好意を抱いてるからだよ。

 本命チョコを沢山貰っている亮太を羨ましく思う。

 …ホントに誰か本命チョコ俺にもくれないかな。

 

 「ユウキ」

 

 不意に俺の名前を呼ばれる。

 呼んだのはユーリで、他の三人もこっちを見ている。どうやら四人のヒソヒソ話は終わった様だ。

 

 「私達も翠屋に行きます」

 

 「お前等もか?今から?」

 

 俺の言葉に四人は頷く。

 

 「じゃあ行くか」

 

 アリシアと約束の時間までまだかなり早いが先に行って待ってても良いだろう。

 

 「いえ、私達だけで先に行きますのでユウキは後から来て下さい」

 

 「何で?一緒に行っても問題無いと思うんだが…」

 

 「駄目です!!女の子だけの秘密の用事を翠屋でしないといけないのです!!だからユウキはアリシアの指定した時間に来て下さい!!」

 

 物凄い剣幕で言われたので思わず俺はコクコクと首を縦に振った。

 そう言って四人は教室を出て行く。

 

 「……とりあえず適当に時間潰すか」

 

 〜〜♪〜〜♪

 

 「またか?」

 

 メールを受信した。差出人は…那美さん?

 メールの内容を確認すると

 

 『さざなみ寮に来れるかな?』と書かれた短い一文だった。

 『今すぐですか?』と聞き返したら『Yes』との事で俺に用があるらしい。

 

 「(…まあ特に用事もないし、翠屋へ行くまでの時間に余裕はあるからいいかな)」

 

 でも徒歩で行くとかなり時間を食うので俺はさざなみ寮の近くに転移する事にした………。

 

 

 

 「「「「勇紀君(ゆう君)(勇紀)。バレンタインのチョコだよ(チョコやで)(チョコだぞ)//」」」」

 

 さざなみ寮に来ると那美さんだけでなくゆうひ姉さん、リスティさん、フィリスさんが居た。

 俺に手渡されたのは包装紙で丁寧にラッピングされた長方形の箱。

 

 「あ、ありがとうございます…。それからどうして四人共ここに?仕事はどうしたんですか?」

 

 チョコを受け取りながらも俺は四人がここにいる理由を聞いてみた。

 

 「「「「今日はお休み♪」」」」

 

 いや、お休みって…。

 本人達曰くでは、今日の為に有休取ったらしい。

 

 「はあ…。別に有休取るのは本人の自由ですから俺からは何も言いませんけど」

 

 那美さんの場合は神社の管理人だろうに。というか那美さん以外の人を見るなんて初詣や縁日の時ぐらいだ。

 まあ普段からあまり人は来ないみたいだから別に誰もいなくても戸締りをしっかりしてればいいって事か?

 リスティさんやフィリスさんは事件が起きたり急患が運び込まれたりしたら休みであるにも関わらず仕事しないといけないだろう。

 ゆうひ姉さんはコンサートとかTV番組への出演が無い限りは普通に発声練習する程度みたいだし。

 

 「ゆう君への愛情がたっぷり詰まったチョコレートやからな〜♪」

 

 そういうのは彼氏作ってプレゼントしてあげたらいいのに。

 それは那美さん、リスティさん、フィリスさんにも言える事だけど。

 いつまでもブラコンだと困るのはゆうひ姉さん達なんですよ?

 

 「勇紀。ボクは勇紀が居れば問題無いからそんな心配は不要だぞ」

 

 リスティさんに心を読まれた。

 

 「あのですね…。もし俺に彼女が出来たりしたらどうするんですか?」

 

 「「「「勇紀君!!(ゆう君!!)(勇紀!!)彼女いるの!?(彼女おるんか!?)(彼女いるのか!?)」」」」

 

 「うおおっ!!?」

 

 凄い勢いで四人のお姉様方が詰め寄って来た。

 

 「誰や!?ウチの知ってる子か!?」

 

 「ひょっとして一緒に住んでるシュテルちゃん達の誰かかな!?」

 

 「それとも、この前のお茶会の時に居た子の誰かか!?」

 

 「だだ、駄目だよ!!勇紀君にはまだ恋人を作るなんて早過ぎるよ!!」

 

 「いやいや!落ち着いて下さいませんかね!?」

 

 慌て過ぎだよこの人達!

 ブラコンにも程があるよ!!

 

 「だってゆう君があんな事言うから」

 

 「『出来たら』の話ですから!!今は彼女なんて居ませんから!!」

 

 「本当!?嘘言ってないよね!?」

 

 「嘘言って俺に何の得があると?」

 

 そこから四人を落ち着かせるのに若干の時間を要した。

 やれやれ…。何で俺がこんなに苦労せにゃならんのだ?

 

 

 

 さざなみ寮を出た俺は今度はアースラに来ていた。

 エイミィさんに呼ばれたので『何かあったのか?』と思っていたのだが…

 

 「「「「「「「「「「これどうぞ」」」」」」」」」」

 

 リンディさんやエイミィさんだけじゃなく、プレシアさん、リニスさん、アルフさん、ヴィータ、シグナムさん、シャマルさん、リンス、リインが居た。

 クロノとザフィーラもいたのだが二人は『訓練する』との事で訓練室に向かって行った。

 ちなみにここに居ないなのは達も含め、皆には俺の聴力が戻った事は既に報告済みだ。

 

 「…ありがとうございます」

 

 「いえいえ…うちのクロノが普段お世話になっているから//」

 

 「勇紀君がアースラの訓練室で模擬戦してる時のデータも役に立ってるし//」

 

 「私の娘達とも仲良くしてもらってるから//」

 

 「ス、スーパーの買い物仲間の一人としてですね…//」

 

 「フェ、フェイトと仲良くしてくれてるお礼だよ//」

 

 「オメーにゃよくアイス奢って貰ったりしてるからな//」

 

 「私と手合わせしてくれる礼の様なものだ//」

 

 「治療魔法がどんどん上達してるご褒美と、私に料理教えてくれるお礼みたいなものだから//」

 

 「私を助けてくれたお礼だ。受け取ってくれ//」

 

 「勇紀さん、どうぞぉ〜//」

 

 一言口にしながら俺に手渡してくれるチョコを一つずつ宝物庫に収納していく。

 ちなみにシャマルさんも手作りっぽい。自分が作る料理が下手な事を気にしていたみたいだったので(原作コミック版同様、味付けがビミョーな程度で食えない訳ではない)、治療魔法を教えて貰うお礼代わりに俺は料理を教えていた。

 今では普通の味付けが出来、時々はやてに代わって食事を作る事もしばしば。

 学校で十数人の女子から貰った義理チョコも含め、今日一日で食いきれるか?

 …無理だな。絶対胸焼けする。

 去年同様、帰ってから皆に分配して食うしかないか。

 

 「そ、それで勇紀君。管理局の仕事はどうかな?」

 

 皆が俺にチョコを渡し終えた時点でエイミィさんが尋ねてきた。

 

 「仕事といってもまだ一度しか現場では働いてないですからねえ…」

 

 「でもその事件、一人で解決しちゃったでしょ?本局でも結構話題になってたよ」

 

 その話を聞いた上層部は俺を本局に引き込めなかった事を大層悔しがっていたそうな。

 それに加え、シュテル達も皆地上本部を希望したと聞いて悔しさは更に倍増したらしい。

 『なのは達が本局にいるんだから別にそこまで悔しがらんでもいいだろ』と思う。

 しばらく雑談を交わしていたが時計を見るとそろそろ約束の5時になるので、アリシアに『そろそろ翠屋に向かうから』と書いたメールを送信し、俺はチョコをくれたお礼を言ってアースラを後にした………。

 

 

 

 さてさて、翠屋に来たのはいいんだが…

 

 「「「「「「「「「「……………………」」」」」」」」」」(ソワソワ)

 

 何やら落ち着きの無いシュテル達とアリシアを始めとした聖祥組がいる。

 誰も俺が来た事には気付いて無い様子。とりあえず声掛けるか。

 

 「おい」

 

 「「「「「「「「「「はわっ!?」」」」」」」」」」(ビクッ!)

 

 いや『はわっ!?』って…。

 

 「ユ、ユウキ!?来ていたのですか!?」

 

 「ちょ!?事前に来るなら連絡入れなさいよ!!」

 

 「いやいやアリサ!俺、アリシアにメール送ったよ?『そろそろ翠屋に行くから』って」

 

 全員の視線はアリシアに向けられる。アリシアは慌てて携帯を確認し始め

 

 「ゴメン、気付かなかった」

 

 「「「「「「「「「ア〜リ〜シ〜ア〜(ア〜リ〜シ〜ア〜ちゃ〜ん)」」」」」」」」」

 

 謝るアリシアを皆が責める。

 

 「…で、アリシア。俺を呼んだ理由は?」

 

 「えーっと…今日は何の日か知ってるよね?」

 

 「…まあ、そりゃあな」

 

 放課後は散々亮太にチョコ渡す女子を見てたし、俺も知り合いの人から貰ってるし。

 

 「それでね…//」

 

 ゴソゴソとランドセルを漁り、中から取り出したのは

 

 「これ、渡そうと思って//」

 

 ラッピングされた箱でした。

 

 「これ、チョコだから//」

 

 「うん。そうだろうとは思った」

 

 「受け取ってくれるかな?//」

 

 「くれるって言うなら貰うけど?」

 

 「じゃあどうぞ。このチョコなんだけど、実は…ほ……ほん……////」

 

 「ほん?」

 

 何やら言おうとしてるアリシア。

 

 「「「「「「「「「(まさかアリシア!(アリシアちゃん!)(姉さん!)『本命』って言うつもりじゃ!?)」」」」」」」」」

 

 後ろの九人は何やら身構えているが?

 

 「ほん…本を見て作ったんだよ!////」

 

 「そうなのか?」

 

 「あ、あまり料理得意じゃないからね(バカーーー!!!私のバカーーー!!何で『本命』って言わなかったのーーーー!!?)」

 

 アリシアからチョコを受け取ったが本人は何故か後悔してる様子。

 そして他の九人はホッと息を吐いた。

 

 「ユ、ユウキよ。これを受け取れ////」

 

 次はディアーチェ。まあ手に持っている物は聞かずとも分かる。

 そういやコイツ、それにシュテル達もだけど本命のチョコは渡せたんだろうか?

 

 「我のほん…ほん……////」

 

 「ほん?」

 

 何か言おうとして口が止まり、後ろの九人は再び身構える。

 

 「ほん…本気がこれに詰められておる!!////」

 

 「本気って…。お前いつも料理に手を抜いたりしないだろ?」

 

 「う…うるさい!いつも以上に本気で取り組んだのだ!!(ぬあああああっっ!!何故『本命だ』と言わんのだ我は!!他の奴等を出し抜くチャンスだというのに!!!)」

 

 ディアーチェもアリシアみたいに何かに後悔してるような様子だ。

 そして警戒心を解き、構えを崩す九人。

 

 「じゃあ、僕の番だね(僕は二人みたいな無様な真似はしないもんね)」

 

 レヴィが俺の前に立つ。

 そういや、何で誰かが俺にチョコ渡そうとする度に皆身構えるんだ?

 

 「これが僕の作ったチョコだよ//」

 

 「ありがとな」

 

 「それでね…ほん…ほん……////」

 

 先の二人同様に何か言おうとするレヴィ。

 

 「ほん…本棚が欲しいな////」

 

 「チョコと引き換えにか!?」

 

 とんでもない要求だな。

 

 「(うわーーーーん!!!失敗だーーーー!!!)」

 

 頭を抱えて蹲るレヴィ。

 

 「つ、次は私なの//」

 

 なのはが近付くと後ろの九人だけではなく士郎さんと恭也さんも身構える。

 二人からの殺気がヒシヒシと伝わるんですけど…。

 

 「えっとね…ほん…ほん……////」

 

 ご家族からの殺気が増した!?

 

 「ほん…本局に勤めてるの!!////」

 

 「いや、知ってるし」

 

 何を今更言ってるのかねこの子は?

 

 「そ…そうだね(い、言えないの…。いざ目の前で言葉にしようとすると言えないの)」

 

 何でか知らんけど、渡す度に落ち込まないでほしいです。

 

 「わ、私が行くわ!////」

 

 俺の前で『スーハースーハー』と軽く深呼吸するアリサ。

 

 「こ、これあげるわ。受け取りなさいよね////」

 

 「どうも」

 

 「それでね…これ……私の本命…なのよ////」(ボソボソ)

 

 「「「「「「「「「っ!!?」」」」」」」」」

 

 「ん?悪い。後半の言葉がよく聞こえなかったんだけど?」

 

 「だから…ほん…ほん……(言うのよ私!ほ、『本命』だって言うだけじゃない!!)////」

 

 何故か睨まれる。そして他の九人にも睨まれる。

 

 「ほん…本性を見せなさいよ!!////」

 

 「お前、俺の事どんな奴だと思ってんの!?」

 

 「う、うるさうるさいうるさーい!!」

 

 何処ぞの炎髪灼眼娘の得意台詞で怒鳴りながら皆の方へ戻り……落ち込んだ。

 その後も皆からチョコを手渡されたが

 

 『本州って大きいよね』

 

 とか

 

 『本日はお日柄も良く…』

 

 なんて言われた。チョコを渡すだけのに何故こんな口上がアイツ等には必要なのかねえ?

 で、言い終えて皆の元に戻るとお決まりの様に落ち込む始末で、シュテル達の側には暗い雰囲気が漂っている。

 

 「何だか皆落ち込んでるわね」

 

 突如、声が聞こえたので振り向いたら椿姫の奴が翠屋に姿を現した。

 

 「椿姫か。お前何でココに居んの?」

 

 「貴方にコレを渡そうと思って」

 

 その手に持たれているのは多分…いや確実にチョコだな。

 

 「いらん。ソレはクロノかユーノかザフィーラにでもやればいいだろ」

 

 「クロノ達にはもう渡してきたわよ。後は貴方で最後だから」

 

 放課後、すぐに帰った理由は無限書庫に居るユーノにチョコを渡しに行ってたらしい。

 それからアースラに寄ってクロノとザフィーラにチョコを渡し、そのまま翠屋に来たという。

 

 「受けとってくれる?ちなみにこれ、『本命』だから♪」

 

 「「「「「「「「「「っ!!?」」」」」」」」」」

 

 ウインクしながら俺の方に突き出されるチョコを見て俺は

 

 「…まあ、小遣い稼ぎにはなるか」

 

 明日、クラスの男子達を相手にオークションの品として出す事を考えた。

 

 「待ちなさい。小遣い稼ぎってどういう事?」

 

 「…だってお前のチョコ、毒とか入ってそうだし。クラスの男子なら毒が入ってても食べてくれそうだから捨てずに済むだろ?」

 

 「失礼ね。流石の私もそんな事言われると傷付くわよ。第一あなたを毒殺して何の得になるの?私は貴方の周りで起きるトラブルを見て楽しみたいのよ。だからそう簡単に死なせるわけ無いじゃない♪」

 

 「全然嬉しくねえ!!」

 

 つまりアレか!?俺はコイツを楽しませるためだけに生かされるってか!?

 俺の方がお前の余計な一言のせいで傷付いてるよ!!

 

 「とにかく受け取って!さっきも言ったけど『本命』だから♪」

 

 椿姫は突き出した手を引く様子は無い様だ。しかし『本命』の部分をやたら強調するし。

 

 「…ハア〜」

 

 俺は渋々その本人曰くの本命チョコを受け取る。

 

 「何で溜め息吐くのよ?」

 

 「初めて貰えた本命チョコがお前というのが…な」

 

 普通、本命チョコ貰えたら嬉しいものだけどコイツの場合は全く嬉しいと思えない。

 

 「「「「「「「「「「(私(僕)(我)(わたし)のチョコだって『本命』なのに!!)」」」」」」」」」」

 

 …先程まで暗い雰囲気だった皆様方は一転して、何やら怒っている様子。

 頬を膨らまし、こっちを睨んでくるんですよ?

 

 「ほほう?私が『最初』の本命ですか?」(ニヤニヤ)

 

 ……コイツがこんな顔するとロクな事が無いんだよな。

 

 「他の子には貰わなかったの?」

 

 「貰ったけど本命は無かったな」

 

 リンディさん達は『お礼だ』って言ってたし、ゆうひ姉さん達は『家族愛』的なものだろう。

 シュテル達もチョコは手作りらしいけど俺にくれたのは義理っぽいし……そういえば

 

 「なあシュテル、レヴィ、ディアーチェ、ユーリ…」

 

 「「「「何ですか?(何?)(何だ?)」」」」

 

 「お前等はちゃんと本命チョコ渡せたのか?」

 

 コイツ等は好きな人に本命を渡せたのか?

 

 「「「「え、ええ…(う、うん…)(あ、ああ…)。勿論です(勿論だよ)(当然であろう)////」」」」

 

 「そうかそうか。渡せたみたいで良かったな」

 

 コイツ等見た目は可愛いんだし、本命チョコ貰えたなら、その男達は喜ぶんじゃないか?

 …そういや、シュテル達の好きな奴は別人なのかな?もしくは四人共同じ奴が好きなのか?

 

 「ところでお前等が好きな奴って別人?それとも同一人物?」

 

 「「「「……ノーコメントで////」」」」

 

 この反応は…どうやら四人共好きな奴は同じ人物みたいだな。

 四人共堕とすなんてソイツも中々やるな。

 

 「それで?チョコを渡した時の反応は?」

 

 嬉しくて舞い上がったりしたんじゃないのか?

 

 「特に反応は無いですね」(チラッ)

 

 「うん。というか本命だって気付いてないと思うんだ」(チラッ)

 

 「超がつくほど鈍感な奴だからな」(チラッ)

 

 「少しは私達の気持ちに気付いてほしいものです」(チラッ)

 

 むう…。本命を渡したはいいが、相手はそれに気付いて無い…と。

 

 「何つーか…そんな奴を好きになったお前等も大変だな」

 

 「「「「ええ、本当に…(うん、その通り…)(まあな…苦労している…)」」」」

 

 「まあ、頑張れ。俺は応援するから」

 

 「「「「…ハア〜」」」」

 

 溜め息を吐く四人。これは本当に四人にとって強敵みたいだな。

 

 「…アレ、ワザとやってるんじゃないの?」(ヒソヒソ)

 

 「それやったら思いきり殴るんやけどなあ…」(ヒソヒソ)

 

 「さりげなく視線でアピールしても気付かないんだね」(ヒソヒソ)

 

 「もうアレは一種の才能なんじゃない?」(ヒソヒソ)

 

 「むしろそんな才能開花してほしくないよ」(ヒソヒソ)

 

 「この様子なら『本命』って言ったとしても気付かなさそうなの」(ヒソヒソ)

 

 こっちの様子を見ては聖祥組がヒソヒソと話している。

 

 「そういえばさあ…銀髪トリオはどうしたよ?」

 

 自称・オリ主達がこんなイベントを逃す訳無いと思うんだが?一人は女だけど多分チョコを貰えると思ってる筈だ。

 

 「ああ、アイツ等ならまだ体育館裏にいるんじゃない?」

 

 「何で?」

 

 「そこで『待っておきなさい』って言ったもの」

 

 詳しく聞くと教室内で絡んでくるのがウザいから放課後、体育館裏で待ってろと言ったらしい。

 

 「まあ、わたし等は別に行く気あらへんけど」

 

 「あれから結構時間経ってるし、もう帰ってるんじゃないかな?」

 

 すずか、それは無いと思うぞ。もし『まだ来ない』なんて思ったならアイツ等は我慢出来ずに自分からお前等の事探す筈だから。

 それが未だに姿を見せないという事は律儀にも待ってるんだろうな。

 コイツ等は絶対に行く事がないというのに…。

 そんな可哀相な銀髪トリオに俺は僅かな同情心を抱いていた。

 それと家ではメガーヌさんとルーテシア。後日には桃子さん、美由希さん、忍さん、ノエルさん、ファリンさん、イレインにもチョコを貰った。

 …ホワイトデーに返す相手が多くて大変だ。財布の中身、大丈夫かな?

 

-2ページ-

 〜〜おまけ〜〜

 

 ここは私立聖祥大附属小学校の体育館裏。

 そこには三人の人影があった。

 

 「テメエ等いい加減に帰れや!!俺のなのは達がチョコを渡しに来れず、困ってんだろうが!!」

 

 銀髪に赤、青色の瞳をした少年、西条貴志。

 

 「るせえ踏み台共!!いつまでテメエ等は俺のなのは達のストーカーを続ける気だ!!」

 

 これまた銀髪に黄、赤色の瞳の色をした少年、吉満英伸。

 

 「豚共がなのは達にチョコを貰えるはずが無いでしょう。さっさと現実を直視しなさいな」

 

 更に銀髪オッドアイ…ただし、ここにいる三人の中で唯一の女性、暁澪。

 先程から自分以外の相手に罵声を浴びせながら彼等は来る筈も無いなのは達を未だに待ち続ける。

 

 「ケッ!!まあいいぜ。そこでなのは達が俺にチョコを渡す姿を見てせいぜい悔しがるがいいぜ」

 

 「豚が粋がっても醜いだけよ。枕を涙で濡らしたくなければさっさと帰りなさいな」

 

 「貴様等は絶望するだろうよ。なのは達が俺に向ける愛情をここで見る羽目になるんだからな」

 

 口から発する言葉は止まらず、各々は『俺の(私の)嫁達』と信じて疑わないなのは達が自分にチョコを渡す姿を想像しながら来る事の無いその瞬間を待つ。

 

 

 

 

 ………ちなみに時刻は深夜1時。

 学校の警備員は彼等がなのは達以外に来れない様に張った人払いの結界のおかげで体育館裏に寄る事も無く、彼等の両親達は自分の子供についてもう既に諦めているのか誰一人として警察に相談したりはしなかった。

 

 ……翌日、体育館裏では、結局待ち続けている間に眠ってしまい、意識が途切れると同時に人払いの結界が消えたおかげで警備員が早朝の見回り時に彼等を発見したという………。

 

-3ページ-

 〜〜本日手に入れた((戦利品|チョコレート))〜〜

 

 対象者     対象者に送った相手

 

 勇紀      シュテル(本命)

         レヴィ(本命)

         ディアーチェ(本命)

         ユーリ(本命)

         なのは(本命)

         フェイト(本命)

         はやて(本命)

         アリシア(本命)

         アリサ(本命)

         すずか(本命)

         リンディ(本命)

         エイミィ(本命)

         プレシア(本命)

         リニス(本命)

         アルフ(本命)

         シグナム(本命)

         ヴィータ(本命)

         シャマル(本命)

         リンス(本命)

         リイン(本命)

         那美(本命)

         ゆうひ(本命)

         リスティ(本命)

         フィリス(本命)

         メガーヌ(義理(今はまだ))

         ルーテシア(本命(本人は本命と義理の違いについて理解していない))

         桃子(義理)

         美由希(義理(今はまだ))

         忍(義理)

         ノエル(義理(今はまだ))

         ファリン(義理(今はまだ))

         イレイン(義理(今はまだ))

         椿姫(本命…と言いつつ義理)

         学校の女子(合計12人)(全員義理)

 

         合計 45個(本命=25個 義理=20個)

         ※ルーテシアは本命にカウントしています

 

 

 亮太      学校の女子(合計242人)(全員本命)

         椿姫(義理)

 

         合計 243個(本命=242個 義理=1個)

 

 

 ユーノ     椿姫(義理)

         無限書庫の同僚(合計16人)(全員義理)

 

         合計 17個(本命=0個 義理=17個)

 

 

 クロノ     椿姫(義理)

         リンディ(義理)

         エイミィ(義理)

         職場の同僚(合計13人)(全員義理)

 

         合計 16個(本命=0個 義理=16個)

 

 

 ザフィーラ   はやて(義理)

         椿姫(義理)

         人型である時の彼のファン(合計13人)(全員本命)

 

         合計 15個(本命=13個 義理=2個)

 

 

 恭也      忍(本命)

         ノエル(義理)

         ファリン(義理)

         イレイン(義理)

         桃子(義理)

         美由希(義理)

         なのは(義理)

         大学の同級生(合計15人)(全員義理)

 

         合計 22個(本命=1個 義理=21個)

 

 

 士郎      桃子(本命)

         美由希(義理)

         なのは(義理)

         翠屋常連の女性客(合計18人)(全員義理)

 

         合計 21個(本命=1個 義理=20個)

 

 

 貴志      彼に好意を抱く一部の女性(合計14人)(全員本命)

 

         合計 14個(本命=14個)

 

 

 英伸      彼に好意を抱く一部の女性(合計14人)(全員本命)

 

         合計 14個(本命=14個)

 

 

 澪       彼女に好意を抱く一部の女性(合計37人)(全員本命)

 

         合計 37個(本命=37個)

 

-4ページ-

 〜〜あとがき〜〜

 

 メガーヌを除く『(今はまだ)』と表記されている美由希、ノエル、ファリン、イレインについては現在ハーレムに加えるか未定です。自分の友人達も『ハーレムに加えようぜ』派と『あくまで良い人止まり』派で意見が割れていますので。もし『ハーレムに加えようぜ』という意見が多いなら考えますが…。

説明
神様の手違いで死んでしまい、リリカルなのはの世界に転生した主人公。原作介入をする気は無く、平穏な毎日を過ごしていたがある日、家の前で倒れているマテリアル&ユーリを発見する。彼女達を助けた主人公は家族として四人を迎え入れ一緒に過ごすようになった。それから一年以上が過ぎ小学五年生になった主人公。マテリアル&ユーリも学校に通い始め「これからも家族全員で平和に過ごせますように」と願っていた矢先に原作キャラ達と関わり始め、主人公も望まないのに原作に関わっていく…。
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コメント
銀髪三人はザマァを超過したレベル。もはや言葉も出ないwwwあと転生男児どもの本命チョコ多すぎワロタwww・・・わろたorz(海平?)
プレシアさんの若返りがどこまでか分からんけど母娘丼が通用するレベルならプレシア第四子(レヴィ入れて)以降が姉妹の子供=プレシア孫と兄弟姉妹に!ハーレムは美由希・ファリン・イレインで。ノエルは忍公認愛人(恭也)。(道産子国士)
亮太がもらった数が他と桁違い・・・(じゃどあ)
そういえば久遠は彼にバレンタインのチョコレートをあげましたか?(deltago)
全員入れちゃっておK(乃螺猫)
全員でok(カルピスソーダ)
これからの修羅場が面白そうなんで、検討している人全員入れてみてもいいんじゃないですか?(aws )
亮太はいったい学校で何やってるんだ?本命多すぎだろ(匿名希望)
リーゼ姉妹はハーレム入り……の前に出番はあるのでしょうか(匿名希望)
椿姫は惚れるのかね?楽しみだぉ(空飛ぶコーヒーゼリー)
↓↓と↓↓↓自演バレバレだぞw(匿名希望)
プレシアさんって何歳なんだろう。この作品では若返っている(十四話)ので、リンディさんや桃子さんのような母親組と肉体年齢的には大差ないと思うけれど。(匿名希望)
たしかにヒロインは十分かな。どうせスバル・ギンガ・ティアナは確定だろうし。僕はもうお腹いっぱい(匿名希望)
ヒロインはもう十分でしょ?勇紀に惚れてない(モブ以外の)女性は貴重だし、相談できる人は必要じゃない?あとエリオTSはヤメテ!(匿名希望)
リンディさん?プレシアさん?本命?え?息子より年下の男で良いの?娘と同じ年の男で良いの?娘応援しないの?てかプレシアさん、肉体年齢最年長ヒロイnGYAAAAAAAAAAAA!!!(匿名希望)
椿姫は本当に謎だね。実は勇紀のこと好きなんじゃ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(ohatiyo)
ファリン、イレインがハーレムメンバー、美由希、ノエルがお姉さんポジションを希望したいです。あと、久遠とダイダロスがハーレム入りする可能性があるのかが気になっています。(chocolate)
勇紀が学校であまり貰えなかったのは亮太が人気ありすぎるからかみんなシュテル達に遠慮したからか。フィアッセさんの分や、ほかのとらハヒロインに貰えた可能性が気になります。貰った分は王の財宝に入れておいてゆっくり食べればいいのでは。あの中なら腐らないし。(chocolate)
メガーヌさんはいれて欲しいな(カルピスソーダ)
俺は全員のハーレムはイヤだな〜。(劉戒)
全員ハーレムに入れちゃっても良いと思います。(Fols)
美由希には勇紀のハーレムメンバー兼御神流の師匠ってポジションに成って欲しいですね。そうすれば勇紀のパワーアップにも繋がりますし、師弟の絆からの恋愛感情に変わるっていうイベントが発生するでしょうし。(俊)
全員がハーレム入りで。+エリオもTSさせて、ハーレム入り!!(グラムサイト2)
美由紀以外ハーレム入りで。あと、椿姫もハーレム入りでお願いします。(セイバー)
全員がハーレム入りで。(匿名希望)
亮太はもうアイシスのご両親に取り入って、許婚・婿養子として近づけるよう立ち回ればいいんじゃw(Rinks)
自他共に認める勇紀のお姉ちゃんの一人である「フィアッセ・クリステラ」のチョコが無いですけど、次回以降で彼女の話があると嬉しいですね。そして、月村家のメイド三人と美由希のハーレム加入を期待しています。後、勇紀とナカジマ姉妹の初めての出会いが楽しみです。(俊)
個人的には美由紀以外ハーレム入りしてほしいなー(匿名希望)
ところで フィアッセも 彼にバレンタインのチョコレートをあげましたか? / それが可能であれば彼女が登場する 話を公開してください!(deltago)
今回の話は非常に忙しい...多くの意味で / 自分も 椿姫を彼のハーレムに! / 那美さんのヒーリング治療, シャマル&ユーノより上?(deltago)
自分も個人的には椿姫をハーレムに入れて欲しいなぁ〜と(バトラ)
亮太はアイシスハァハァなのに、アイシスは勇紀に惚れてしまう。亮太が勇紀に宣戦布告するのが目に浮かぶ(匿名希望)
椿姫(本命…と言いつつ義理と見せかけて実は本命)(匿名希望)
本命チョコなし、なのは達(友人?)からの義理チョコもなし。…ユーノォ〜…クロノォ〜(涙)。しかもクロノはエイミィが、エイミィがぁ!……原作か漫画か情報源ごっちゃになってるけど未来の妻が!!男女二児の双子のママが!!(hikage961)
ザフィーラの本命チョコ数が予想以上だった。使い魔でもオトコらしいイケメンがフリーなら食いつくんだな。性格最悪な銀髪イケメンと一個差なのは涙を誘うが……。(hikage961)
個人的には椿姫をハーレム入りに・・・・(FDP)
チョコの処理どうすんだろうw(tenryu)
リンディさんはもうハーレム確定ですかw メガーヌさんも。 個人的には美由希さんには重度なブラコンが良いですね。(妖精の尻尾)
私は、美由希を除く三人組にハーレム入りして欲しいですね(蕾姫)
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