第2次SRW IS・Z〜IS学園篇〜Mission 0.3 |
Side 一夏
その数十分後…家の目の前に到着したまではいいんだけど…
一「家に着いたまではいいんだけど、どう言ったらいいんだろう?」
ダ<普通にただいまって言えば良いと思いますよ>
一「そうだな。変にかしこまるよりはいいね」
そう言って俺は鍵を取り出し、ドアを開けて
一「ただいま!」
と、勢い良く言ってみたものの返事がない、留守中のようだ。
一「ま、まずは部屋に荷物を置こう」
そして数時間後…
千+?×2「ただいま」
俺が二階の自分の部屋にいると千冬姉と二人の女性の声が聞こえた
ダ<どうやら帰ってきたようですね>
一「だけど、ちょっとおかしいな…」
ダ<どういうことですか?>
一「この家には俺と千冬姉しか住んでいないはずなんだよ。でも、今女性の声が聞こえた。それも二人」
ダ<シェアハウスをしているんじゃないんですか?>
一「千冬姉の性格からしてありえない」
その直後、俺の部屋の扉が開いた
Side out
Side 千冬
私は今、学園の仕事が終わり二人の妹と共に家に帰っている途中だ。そしてこの時期は私達に今も暗い影を落としているある事件が起きた時期だ。そう、約二年前に弟一夏が失踪した。捕らえられていたと思われる場所には何もなく、その日以来一夏の行方は分からずじまい。
千「もう一夏には会えないのか…」
そうつぶやくと隣を歩いていた上の妹の秋が応える
秋「千冬さん、そんなこと言わないで。そんなこと言ってると本当に一夏が帰って来ませんよ?」
千「うっ…」
痛いことを言われた千冬は少し苦い顔をする。その千冬を援護するように下の妹のマドカが応える。
マ「もう!秋姉さん。あんまり千冬姉さんをいじめない!」
秋「それはわかってるけどさ、千冬さんがこのままだと本当に帰ってこないと思っちまうんだよ」
マ「確かに、それもそうだけど!」
千「二人共、もう家に着いたぞ」
千秋マ「ただいま」
家のドアを開けると、千冬がある異変に気付く。
千「秋、マドカ。これを見ろ」
秋「どうしたんですか?」
マ「なになにどうしたの?」
そこには男物の靴が一足。
秋「侵入者ですかね?」
マ「でも、侵入者の割にはきっちり靴が整えられてるけど…」
千「ふむ、最近の侵入者はその辺りもきっちりしているようだな」
秋「いや、それは無いかと…」
マ「見たところ、一階にはいないね」
千「となると二階だな」
秋「…まさかね」
マ「どうしたの、秋姉さん?」
秋「一夏が帰ってきたりして」
千マ「!!」
秋「とりあえず、一夏の部屋へ行ってみよう」
三人は一夏の部屋へと向かう
そして、戸を開けた瞬間に千冬は固まった
かろうじてその口から出た言葉は
千「い…ちか…?」
その声に答える形で千冬の視線の先にいた一夏は微笑みながらこう答えた
一「2年ぶりだけど、ただいま!千冬姉!」
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