機動戦士ガンダムSEED 神の部下になりし監視者
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お待たせしました!二話目です

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ファイル2 「戦闘」

 

ヘリオポリス崩壊から三日。正史から変わったところはまだ見受けられない。

 

「まだ動きはなしか…。それに、正史と変わったところは見受けられない」

 

そう愚痴を言いつつコーヒーを飲む。

 

「そういうわけでもないみたいだよ」

 

そう、言いながらソフィアがブリッジに入ってくる。

 

「どういうことだ?」

 

「転生者たちなんだけど、全てのガンダムがアークエンジェルに乗り込んだみたい。」

 

「それ、ほんとか?」

 

「うん。載ってた整備員が目を輝かせながら解析してるみたいだけど、全く解析できてないみたい」

 

まあ、仕方ないよな。

 

「当然だな。根本からして設計が違うんだ。ロクな解析ができなくて当然だ」

 

そう、この世界のMSは全て電力で動いている。しかし、ガンダムは違う。GN粒子と呼ばれる特殊粒子を動力に動き、ほぼ無限稼働する特殊な機体。ガンダムを整備できるのは現在世界広しといえどこのエウクレイデスのみ。

 

「けど、GN粒子の特性には気づいたみたいで粒子を散布しながら移動してる」

 

「へえ。ということは今アークエンジェルは粒子センサーじゃないと捉えられないわけか。今何処へ向かってる?」

 

「アルテミスに行くように仕向けて、今デブリベルトに向かってる」

 

デブリベルトだって?

 

「ってことは水の確保に向かったのか?あのユニウスセブンのある場所に?」

 

「そうみたい。正史通りにならないなら、このままいくと慰霊艦が沈没前に鉢合わせるかもしれない」

 

……それは、まずいな。このままだと正史のとおりにはならない。

 

「少しばかり、連邦を挑発するか?けどそうると余計なことになりかねないし…」

 

困ったな…このままだとキラ・ヤマトとラクス・クラインが出会うことがなくなってしまう。非常に不味い…。

 

「そうだね…っ!?レーダーに反応!所属不明艦がこっちにくるよ!」

 

「所属不明!?識別は!」

 

油断した。何も起きないだろうと思って粒子を散布しなかったのがあだになったか!

 

「ナスカ級一!ちょっと歪な形だから偶然壊れたのを海賊がリペアした艦だと思う!距離1000!それで今MS3機射出確認!」

 

「ちっ!応戦するしかないか!俺が出る!使える機体は!」

 

「サダルスード、プルトーネ、ラジエルはオーバーホール中!アブルホールはテールユニットに残弾なし!使えるのはアストレアだけだよ!」

 

くそ。アストレアだけか!

 

「ならアストレアで出る!装備はGNプロトソードとGNプロトランチャー!換装急いでくれ」

 

俺は大急ぎで格納庫に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-???視点-

 

『へっへっへ、今回はいい獲物があるじゃないか』

 

仲間の一人がそんなことをいってる。

 

『だよなぁ。ヘリオポリスが崩壊したって聞いたからそのジャンク屋目当てで向かってる途中に有名なフェレシュテの艇がいるんだからな。あれを奪ってザフトに売り払えばいい金になるぜ!』

 

フェレシュテ。有名なジャンク屋兼修理屋でジャンクパーツの売買からMSの修理や艦船の修理まで行うちょっとした有名なジャンク屋だ。正直私は気が乗らない。地球軍やザフトの艇を襲うのはなんの躊躇いはないが、中立のジャンク屋を襲うのは正直乗り気じゃない。

 

「私としては興が乗らない…」

 

『おいおい、そんなこと言ってるとおまんまにありつけねえぜ?それともあれか?体で払うってか?げははははは』

 

五月蝿い奴だ。それに私はこんな場所に居たくない。妹の情報が得られると言う話を聞いてなければこんな場所なんか…。

 

『そこまでにしとけよ。じゃあおさらいだ。フェレシュテには作業用ポットを覗いて戦力という戦力はなく、ついでに防衛兵器もない。これでいいな?』

 

『情報ではそうなってるぜ、頭』

 

『なんともまあ襲ってくださいって言ってる船だ。お前ら、さっさと済ませて今日は宴会だ!』

 

非武装の完全中立艦。こんな艇を襲うなんて、ほんとはしたくない。

 

「誰か、止めて…」

 

私は誰にも聞こえないよう、つぶやいた。

 

その、はずだった。

 

『ならその願い、叶えてやろうか?』

 

「え?」

 

いつの間にか目の前には一機のMSが居た。腕に実体剣、肩に砲身らしきものを装備した、赤い、赤い、深紅のMSが緑色の光を出しながら私の機体であるジンを胴体を残して一瞬で切り伏せていた。

 

-???視点終了-

 

 

 

 

 

目の前に居たジンを腕と足を全て切り落とし、残りのジンを見る。残りのジンは慌てふためき自分の船に逃げ帰えっている。

 

『なんか、今落としたジンがエースっぽいよ。他の機体は船に逃げようとしてるし、どうする?』

 

「ガンダムを見た以上、生かしておくわけにはいかねえだろ。バズーカで纏めて打ち落とす」

 

『そのエースの子はいいの?』

 

「襲うのを嫌がってたからな。悪い奴じゃなさそうだし、拾って返そうと思うんだよ」

 

まあただでは帰さないが。

 

『ふーん。それでいいの?ジンを回収した海賊が逃げちゃうよ?』

 

「問題ない。もう粒子のチャージは終わってる」

 

俺は左肩に装備されているGNプロトランチャーを構える。

 

GNランチャーのプロトタイプであるこのGNプロトランチャーは試作の物であるがGNランチャーと遜色のない威力を持つ。ただ粒子の充電に時間はかかるが。

 

「悪く思わないでくれよ」

 

俺は狙いを逃げている海賊船に向け、躊躇わず引き金を引いた。

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戦闘とはお世辞にも言えない戦闘でした。

説明
神に間違って殺されてしまった青年がその神の部下となりガンダムSEEDの世界を監視し、時に神の指令を受けて転生者たちの行動を見る。そんなお話
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