真・恋姫無双-道 |
第1章ー弐話『兆し』
《和輝》
「えっと、もう一度聞いていいかい?」
「だから、私の名前は徐晃だよ。」
それを聞いて、思い浮かぶのは『三國志』。だが、自分の知る限りにおいて、「実は女性でした」
なんて話は聞いた事が無い。
しかし、嘘をついている様にも聞こえない。それに、真名ってのもよく分からない。
とりあえず、考える事を放棄する。
「あぁ〜、分かった。ところで、さっき言っていた、真名ってのはなんなのか教えちゃくれないかい?」
率直に気になる事を聞いてみた。
「ん〜、まぁ、なんていうのかな、その人にとって凄く大事な名前って解釈でいいよ。」
「随分と適当な説明だなぁ。」
「細々と難しく説明するよりは分かりやすい方がいいでしょ♪」
「まぁ、それもそうか。」
一応納得しておく。
「それより、御飯食べさせたんだから、今からちょっと付き合ってよ。」
「何をするんだよ?」
「邑の周辺の見廻りだよ。最近野党の被害が多いみたいだし、お兄さん
やること無いでしょ?」
「確かにやることは無いな。」
というか、見ず知らずの訳も分からない土地では何もできない。
「それじゃ、お皿片付けて行こっか♪」
「ふぅ、しゃ〜なしだな。」
そう言っ和輝は徐晃の後に付いていった。
《一刀》
目の前に広がる光景を見ながら、胃の中から込み上げて来るものを耐える
最前線では黒髪の女性が兵を連れ賊を倒し、隣では猫耳フードの少女が指示を
飛ばしている。それを見ながら、何も出来ずにいる自分に歯痒さを感じ、
同時に、直接的にも間接的にも人を殺さずにいることに安堵していた。
「ふぅ。」
隣にいる少女が息をつく。
「そろそろ終わるかな。お疲れ桂花。」
そう言って少女、荀イクこと、桂花に話かける。
「本当に疲れるわ。どこかの種馬は只居るだけで全く役に立たないし。」
「俺に春蘭みたいな武力や桂花みたいな知力を求めないでくれよ。
正直今ここに居るだけで精一杯なんだから。」
そう言ってまた視線を前に戻す。見れば、賊は退却し始めていた。
恐らくは、拠点に戻るのだろう、後はそれを叩くだけだが、ふと、退却する群れから
外れた一団に気付く。
「なぁ、桂花。あそこに外れた一団がいるけどどうするんだ?」
「えっ?...!!」
それを見て桂花は指示を出す。
「アンタ兵を連れて直ぐに追って!」
「どうしたんだ、急に慌てて。」
「あの方向には邑があるのよ!追撃は私と春蘭でやるから、アンタはアレをどうにかしてきなさい。」
「!!分かった。」
そして一部の兵を連れて一団を追いかけた。
あとがき
書いてみると、なかなかに内容薄いなぁ。(゜ロ゜;
と思いつつ三回目の投稿ですね。(^-^;
連休のおかげで1日一本書いてマスよ。
今考えると仕事してるよりハードかもしれないと感じる
日々です。
それでも、前回、前々回で支援してくださった方
に感謝しながら少しずつ頑張って参ります。
未熟な作者ですが応援よろしくお願いします。
では、また次回お会いしましょう。
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未熟な作者ですが、温かい目でお願いします。(^-^; キャラ崩壊や違和感を感じる場合があるかもしれませんが ご了承ください。(゜ロ゜; オリキャラも出ます(・・;) |
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