そらのおとしもの 女神戦隊エンジェンジャー |
女神戦隊 エンジェンジャー
イカロス エンジェルレッド
ニンフ エンジェルブルー
アストレア エンジェルイエロー
カオス エンジェルバイオレット(追加戦士)
風音日和 エンジェルセイザー(追加戦士)
守形英四朗 エンジェンジャー達の長官
五月田根美香子 エンジェンジャーのスポンサー
見月そはら イカロス達の通う学校の同級生
ダイダロス エンジェンジャーのメカニック
シナプスのマスター 敵帝国のボス
ハーピー1 帝国の幹部
ハーピー2 帝国の幹部
桜井智樹 怪獣
シナプスではあることが調べられていた。
シナプスマスター「怪獣?」
広間でハーピー達が報告している。
ハーピー1「はい」
ハーピー2「調べたところによりますと、あの空見町には昔怪獣がいたと言うことが判明しました」
ハーピー1「そしてその怪獣が生きていると言うことも分かりました」
シナプスマスター「なら……」
ハーピー1「その通りです。今回はその怪獣を利用しようと思っています」
ハーピー2「そしてその怪獣とエンジェンジャー達を戦わせ、エンジェンジャーを葬ってもらいます。
もし逆にエンジェンジャーにやられたとしても、エンジェンジャーは確実に弱っているはずです」
ハーピー1「そこを叩けば、……それは相手が怪獣だとしても同じことです」
シナプスマスター「面白い。ではやってみるがいい」
ハーピーズ「「はっ!!」」
それよりもほんの少し前のこと。
地上ではのある山奥では……。
???「…………」
墓石と思われる石が地震により倒れ、そこから人影が現れる。
???「ようやく出られたぜ。さてとこの恨みを晴らすとしよう。人間たちめ!」
その影はその場から消え去った。
地球の負の遺産
悪逆亡霊 レジオン
親交巨獣 トモーヨ 登場
親交怪獣 サークッライ
次の日。
空見中学では地震の話をしていた。
そはら「昨日の地震すごかったよね」
イカロス「確かに震度は4でしたけど……」
ニンフ「そんなにすごかったかしら?」
アストレア「戦いに比べたらどうってことないですよ」
そはら「そ、そうかもしれないけど……」
日和「見月さんの言う通りですよ。日常での生活で何か起こる方が一番怖いんですよ」
ニンフ「だから戦ってるんじゃない」
日和「…確かに……」
エンジェンジャーは人々の日常を脅かすシナプスと戦っているので間違いとも言い切れない。
男子生徒A「なあなあ、知ってるか?」
男子生徒の一人が友達と会話している。
男子生徒A「昔、ここら辺には怪獣がいたって話だぜ」
男子生徒B「え〜?」
男子生徒C「マジかよ」
男子生徒A「いや、マジかよと言われても困るぜ。それに昔の話だしよ……」
男子生徒B「俺はこんな話を聞いたことあるぜ。そんなに昔じゃない時にすんげえ悪逆を働いた奴がいてさ、そいつの墓がこの近くにあるとか……」
男子生徒C「それって生徒会長の祖先とかじゃ……」
美香子「私が何ですって〜?」
そこにマシンガンを持った美香子が男子生徒達の間に入って来ていた。
男子生徒C「生徒会長!」
美香子「私の祖先がなんですって?」
男子生徒B「逃げろーーーーーー!!」
男子生徒達は逃げる。
ニンフ「何やってるんだが……」
そんなこんなで放課後になる。
イカロス達は普通に下校していると……。
女性の声「きゃあああああああ!!」
女性の悲鳴が聞こえてくる。
そはら「悲鳴!?」
ニンフ「場所は……すぐそこよ!」
アストレア「行ってみましょう!」
イカロス達は叫び声のする方に向かった。
そこには数人の女性がその場に倒れていた。
日和「これは一体……」
ニンフ「反応が近くにあるわね。…でもこれはシナプスのじゃない?」
アストレア「どこにいるんですか?」
ニンフ「……来る!?」
草陰から現れたのはサイのような格好した怪人(?)だった。
アストレア「何ですか、あれ!?」
イカロス「シナプスの怪人……」
ニンフ「じゃないわ。反応が全然違う……」
日和「でもあれは人間じゃない」
そはら「それは見たらわかるよ」
アストレア「じゃあ、あれは何なんですか?」
???「サーーークライーーー!!」
サイの姿をした小さい怪獣はイカロス達に向かって突進していく。
そしてその怪獣はイカロス達の胸を触る。
全員『!!』
そはら「きゃあああああ!!」
そはらのチョップが怪獣の顔に直撃。怪獣はその場に倒れてしまう。
そはら「あ…」
そはらは思わず倒れた怪獣を見る。
イカロス「どうします?」
日和「このままにしておくのもどうかと……」
ニンフ「運んでダイダロスに見てもらうわよ。デルタ、運びなさい」
アストレア「私がですか!?」
そして怪獣はアストレアが運び、五月田根家にあるいざという時のための隠し部屋まで連れて行かれた。
ダイダロス「…………」
ダイダロスはその隠し部屋にある機材で怪獣を調べていた。
守形「なにかわかったのか?」
ダイダロス「ええ分かったわ」
ダイダロスは手を止めて、皆の方を向く。
ダイダロス「結論から言うわ。これはシナプスの怪人じゃないわ。この土地に最初っからいた巨獣の子供よ」
カオス「巨獣って?」
美香子「大きい怪獣のことよ〜。そはらロボくらいの大きさかそれ以上のね〜」
カオス「ふぅ〜ん」
日和「ですが、人間サイズとなると怪獣と言った方がいいですね」
ニンフ「それでこの怪獣はなんなの?」
ダイダロス「これの親は特にこれと言った害のある巨獣じゃないみたい。
親の巨獣と同じならこの怪獣の害はないはずよ」
アストレア「でもこいつ、いきなり私達の胸を触ってきましたよ」
ダイダロス「スキンシップじゃないかしら? そんな顔してそうだから…」
そはら「そんな顔……」
ダイダロスに言われて何とも言えない一同。
カオス「名前は何にするの?」
日和「サクライと叫んでましたから、サークッライはどうでしょうか?」
ニンフ「単純だけどいいわね。じゃあそう呼びましょ」
イカロス「起きてください、サークッライ」
サークッライ「サ……」
サークッライと名付けられた怪獣は目を覚ます。
カオス「あ、起きた」
サークッライ「サーーークッラーーーーイ!!」
サークッライは起きていきなりそはらの胸に向かって突進していく。
そはら「いやあああ!!」
そはらは再びチョップでサークッライを返り討ちにした。
ダイダロス「そはらに興味を持ったようね」
そはら「そんな……」
それからサークッライは一応のため、鎖で縛られ、美香子に可愛がられる。(どういう意味かはお察しください)
ニンフ「それでどうするの?」
アストレア「このまま置いとけませんよ!」
アストレアが心配しているのはご飯のことだと言うのは言うまでもない。
ダイダロス「とにかく親元に帰すしかないわね。親の方も捜しているはずよ」
守形「そうだな。このままでは親の方がこの町に来る可能性があるな。害はなくても町の住人が黙っているはずがない」
美香子「そうね、このまま帰すのも惜しいけど、帰してあげるべきね」
ダイダロス「シナプスに動きは見当たらないけど、一応警戒はしておいた方がいいわね」
守形「その通りだ。エンジェンジャー、出動!」
五人『はい!』
エンジェンジャーはサークッライを親元に帰すために出て行った。
イカロス達は近くの山までサークッライを運んでいた。
アストレア「本当にこの変なんですか?」
日和「ダイダロスさんからもらった地図によるとこの辺りがサークッライの親が住んでるとされてるみたいです」
ニンフ「それじゃあ、洞窟か何か探しましょ。そこが住み家の可能性があるし」
カオス「うん」
イカロス「飛んで探すより、歩いた方が見つけやすい」
ニンフ「そう言うことね。デルタ、あんたも頑張りなさい。カオスなんか全然へばってないわよ」
アストレア「そりゃそうですよ。カオスは第二世代ですし、私なんか……」
アストレアが疲れている理由の一つ、それはサークッライをおぶっていることである。
おまけにサークッライはおぶられながらアストレアの胸を触っていると言う迷惑なこともしている。
アストレア「早くこいつ帰して楽になりたいです」
その様子を上空から見ていた謎の影があった。
???「いいものがあるじゃないか〜」
その影は誰にも気づかれないようにこっそりと近づく。
ニンフ達はその影に気づかない。
そしてその影はサークッライの体の中に入った。
サークッライ「う……う……」
アストレア「どうしたの?」
アストレアがサークッライの様子が変わったことに気づいて声をかける。
サークッライ「うおおおおおおおおお!!!」
サークッライは突然暴れ出し、アストレアの背中から降りた。
アストレア「きゃっ!」
ニンフ「デルタ!」
日和「大丈夫ですか?」
カオス「どうしたの?」
イカロス「サークッライが暴れてる?」
五人は戦闘態勢に入る。
ニンフ「でも急になんで?」
サークッライ「教えてやろうか?」
アストレア「喋った!?」
ニンフ「さっきまでの鳴き声からして声が違うわ」
カオス「どういうこと?」
日和「誰かが憑りついてるってことですか?」
イカロス「ニンフのレーダーにも引っかからない、あなたは一体?」
サークッライ「我が名はレジオン。かつてこの土地に君臨した王の一人だ」
サークッライに取り憑いたものはレジオンと名乗る。
ニンフ「レジオン? 聞いたことないわね」
レジオン「我が名を知らぬとは不届きものめ!」
サークッライの体を乗っ取っているレジオンは左手から紫色の電撃を放ち、ニンフ達を攻撃する。
イカロス、ニンフ、アストレア、カオス、日和『女神変身!!!!!』
五人はエンジェンジャーに変身する。
レジオン「何だそれは?」
イカロス「エンジェルレッド!」
ニンフ「エンジェルブルー!」
アストレア「エンジェルイエロー!」
カオス「エンジェルバイオレット!」
日和「エンジェルセイザー!」
イカロス、ニンフ、アストレア、カオス、日和『女神戦隊、エンジェンジャー!!!!!』
五人が名乗りポーズを取る。
レジオン「エンジェンジャー、そんなものが死んでいる間に出来てたとはな」
イカロス「死んでる間?」
ニンフ「あんた、一体なんなのよ?」
レジオン「言ったはずだ。我が名はレジオン。この土地にいた王だ」
日和「レジオン……もしかして」
カオス「知ってるの? 日和お姉ちゃん」
日和「会長から少し聞いた話何だけど、五月田根家がこの土地に来る前にいたってくらいしか……」
レジオン「そうだ。もう1000年以上前になるか。
我はこの土地に君臨し、全てを我が物としていた。だが五月田根家がやって来、奴らの卑劣な策により我は命を奪われ墓に埋まっていた。
だが最近の地震により我は蘇り、再びこの土地に君臨するのだ!」
ニンフ「亡霊ってことね。随分迷惑な」
レジオン「我は王だ! 王に従うのが当然であろう!」
アストレア「嫌な奴」
イカロス「でもなんでその怪獣に……」
レジオン「支配するには前以上の屈強な体が必要だ。そこで貴様らが抱えていたこの怪獣を利用することにした!
この我の存在に気付かなかったとは、貴様らも取るに足らん存在ということだな」
ニンフ「言うじゃない……」
イカロス「ニンフ、ダメ!」
イカロスがニンフを抑える。
ニンフ「あいつを倒したら、あの怪獣まで死んで親の巨獣が何をするか分からないからでしょ?
わかってるわよ」
アストレア「わかってるじゃないですか、ニンフ先輩」
ニンフ「あんたじゃないからわかるわよ、それくらい。ハッキングすれば何とかなると思うわ。
ヒヨリ、手伝ってくれない? 亡霊相手にやるのは初めてだから、一人でやれる自信がないの」
日和「わかりました」
カオス「じゃあ、私達はニンフお姉様達の援護だね」
レジオン「うううううあああああああああ!!!」
サークッライの口からとんでもない声の衝撃波が飛んでくる。
アストレア「aegis=L!」
アストレアがaegis=Lで衝撃から皆を守る。
その隙にニンフと日和がサークッライの方に飛んで行く。
レジオン「ぐやああああああ!!」
サークッライの体全体からハリネズミの針のようなものが現れ、その針は長く伸びニンフ達を襲おうとする。
日和「!」
ニンフ「ヒヨリ!」
イカロス「Artemis!」
カオス「えい!」
イカロスのArtemisとカオスの羽でニンフ達を襲うと同時に自身の身を守る針を破壊していく。
レジオン「こしゃくなああああ!!」
サークッライの手から再び紫の電撃が飛ぶが、ニンフと日和はそれを巧みに避け、ニンフはサークッライの懐に、日和は背中に回り込む。
レジオン「何をする気だ?」
ニンフ「こうするのよ!」
ニンフと日和はカオスのおかげでサークッライの体の針のない部分に手を置く。
ニンフ「ハッキング……」
日和「開始!」
二人はサークッライにハッキングをかける。
レジオン「…………」
ニンフ「ハッキングできない!?」
日和「そんな……」
レジオン「お前達、人間ではないようだな。だが我も既に人ではない身。ましてや生きた者でもない。
その生きた者に対する攻撃が我に通じると思うか!」
サークッライの体から再び針が現れ、ニンフと日和を襲う。
ニンフ、日和「「きゃっ!」」
二人はとっさに後ろに飛んだために串刺しだけは避けたが、ダメージを受けてしまう。
ニンフ「ハッキングできないなんて……」
ニンフが諦めかける。
日和「諦めないで、ニンフさん」
ニンフ「ヒヨリ…」
日和「きっとまだ手はあるはずです。ここで諦めるなんてニンフさんらしくないです」
ニンフ「でも…」
イカロス「日和さんの言う通りです」
イカロス達もニンフの元にやって来る。
アストレア「いつもみたいな強気でやっちゃってくださいよ、ニンフ先輩」
カオス「それに頑張れば絶対どうにかなるって思うよ」
アストレアにカオスも励ます。
ニンフ「アルファー、デルタ、カオス。…そうね、これじゃあいつもの私らしくないわ」
ニンフはいつもの強気に戻る。
レジオン「どうする? 我を滅ぼすことは出来ないぞ。
とりあえずは邪魔はお前達を消し去り、そのまま地上、いや地球を征服してやろう」
イカロス「そんなこと…」
ニンフ「私達、エンジェンジャーはさせないわ!」
レジオン「ほざけ!」
サークッライの体から再び衝撃波が放たれようとした時であった。
???「トモーーーーヨーーーー!!」
そこに大きな鳴き声が聞こえてきた。
アストレア「どこから?」
ニンフ「あそこよ!」
するとサークッライの後ろから巨獣が現れた。
その巨獣はサークッライに非常によく似ていた。
カオス「もしかしてあれが?」
日和「あの怪獣の親……」
ちなみにこの巨獣の名前はトモーヨである。
トモーヨ「トモーーーヨーーー!!」
トモーヨはサークッライに近づこうとする。
レジオン「邪魔だぁ!」
サークッライの体を操るレジオンはトモーヨに向かって衝撃波を放つ。
トモーヨ「トモーーー」
トモーヨは倒れる。
ニンフ「…………」
レジオン「ふん」
ニンフ「許さない」
レジオン「うん?」
ニンフ「あんただけは絶対に許さない!」
レジオン「許さないだと? それは我のセリフだ! 我に刃向う者はすべて許さない! それは絶対なのだ!」
サークッライは衝撃波と同時に電撃と針を展開する。
ニンフ「はああああああ!!」
ニンフは体全体から強力なハッキングフィールドを展開する。
レジオン「何!?」
すると衝撃波と電撃はともかく、針はハッキングの影響を受け縮こまってしまう。
レジオン「これは……」
ニンフ「ヒヨリ!」
日和「はい!」
二人は再びサークッライにハッキングする。
レジオン「ふん、無駄な……こ……」
レジオンが苦しみ出す。
レジオン「どういうことだ? 霊体にまで干渉すると言うのか!? うおおおおおおお!!」
レジオンはサークッライの体から出ていく。
ニンフ「あれね!」
レジオン「霊体の我が見えるだと!?」
トモーヨ「トーーーーモーーーー!!」
するとトモーヨが起き上がり、レジオンを攻撃しようとするが、その攻撃はすり抜ける。
レジオン「それこそ無駄だ」
アストレア「どっせえええい!」
アストレアも攻撃に加わるが、やはりすり抜ける。
レジオン「無駄無駄! このまま霊体として貴様ら全員に憑りついて…」
ニンフ「パラダイス=ソング!!」
ニンフはパラダイス=ソングをレジオンに向かって放つ。
レジオン「ふん。無駄なこと……!?」
レジオンはパラダイス=ソングに飲み込まれる。
レジオン「なに!? こんな攻撃を持っていたのかーーーーーーー!」
レジオンはパラダイス=ソングの攻撃を受け、消滅した。
アストレア「消えた?」
イカロス「ニンフのパラダイス=ソングにあそこまでの力が……」
ニンフ「私自身も少し驚いているわよ」
そしてサークッライを親のトモーヨに帰す。
カオス「元気でね〜」
サークッライ「サックラーーーーイ!!」
二体の怪獣は去って行った。
日和「本当にいたんですね、巨獣って」
ニンフ「地球て不思議ね」
アストレア「でも面白いじゃないですか」
ニンフ「またあれに会いたいの?」
アストレア「嫌ですよ、あのセクハラ怪獣」
イカロス「きっとまた会えますよ」
そしてエンジェンジャーも帰っていく。
エンジェンジャーの戦う相手は必ずしもシナプスだけでない。
だがそれでも戦い続ける。
戦え、女神戦隊エンジェンジャー!!
続く
説明 | ||
久しぶりの投稿です。(話自体はだいぶ前に完成しており、投稿してなかっただけ) 今回のは「巨獣特捜ジャスピオン」と「特救司令ソルブレイン」を見て書いたものとなります。 |
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