恋姫†無双~魏伝アフター御遣い再び~ |
第17話~表の仮面、裏の顔・・・~
~とあるホテルの最上階の一室~
とある男が夜景を見ながらワインを飲んでいた
???「・・・ふぅ」
一息つき、タバコに火を付ける
シュッ
???「・・・ふぅ~」
男は煙を吐きながらテーブルに置かれた資料を見ていた・・・
???「・・・・・・」
ただならぬ雰囲気を漂わせる風貌は、とても一般人には見えない・・・
???「クククッ(予定より良い額で成立したな・・・)」
この男は最近になって急成長したベンチャー企業の社長である・・・
社長は資料を見ながら、笑みを浮かべていた・・・
そこへ・・・
???「・・・こんばんは」
不意に背後から声をかけられ・・・
商人「だれだ!」
その方向へと叫んだ
???「・・・・・・」
そこには、仮面を付け、漆黒のマントを纏った男がいた・・・
商人「・・・何者だ?俺が誰だか解っているのか?」
???「・・・○○○企業社長×× ××だろ?表向きはな・・・」
社長「!?」
社長は驚き、得体の知れない男を睨んだ
???「本業は世界のマフィアやテログループなどに武器を売る武器商人・・・」
社長「貴様!どこでそれを!」
???「そんな事・・・どこでもいいだろ?」
社長「何だと!?」
???「これから死ぬんだからな・・・」
フッ
社長「!?」
男が一瞬にして目の前に現れ・・・
???「死ね・・・」
ナイフで社長に斬りかかった・・・
しかし・・・
ガキィーーン!!!
室内に金属音が響いた・・・
その正体は・・・
???「ダイジョウブデスカ?ボス」
いつの間にか社長と男の間に青龍刀で凶刃を防いだ男が居た・・・
社長「おぉ、陳(チン)!たすかったぞ!」
陳「ブジデナニヨリネ」
???「・・・・・・」
社長「はっはは、これで貴様も終わりだ!この陳はな・・・」
???「・・・少し前に中国で起こった『平成の切り裂きジャック』事件の犯人だろ?」
社長「ほぅ・・・、そこまで調べが付いているのか・・・なら・・・」
社長は感嘆し、不敵な笑みを浮かべ・・・
社長「尚更、死んで貰おうか・・・陳!!」
陳「イエス、ボス」
陳は仮面の男に向かい青龍刀を振り下ろした・・・
しかし、仮面の男は動かず、その刃を見ていた・・・
???「・・・・・・」
陳「シニナサ~イ!」
社長「フッ」
社長は笑みを浮かべ、陳も殺したと確信した・・・
だが・・・
ビタッ!
社長&陳「!?」
陳の刃が仮面の男の顔の数㎝の所で止まった・・・
社長「何をしいてる陳!早く殺せ!」
陳「ボス!カラダガウゴキマセーン!」
社長「何!?」
???「フフフッ」
仮面の男が笑い出した・・・
社長「まさか・・・」
社長の背中に冷や汗が流れた・・・
社長「き、貴様・・・グッ!?か、身体が・・・」
社長の身体も動かなくなっていた・・・
???「フフフッ・・・」
社長「貴様!何をした!」
???「・・・まだ、気付かないのか?」
社長「何だと!」
社長はイライラしながら、吐き捨てるように答える
陳「ボ、ボス!」
社長「何だ!」
陳「コ、コレハ、イトデ~ス!」
社長「糸だと!?」
社長は、眼を凝らし自分の身体を見た・・・
そして、身体に巻き付いついていた無数の糸に気付いた・・・
社長「クソッ!何だ、この糸は!?」
陳「キレマセ~ン!?」
二人は身体を動かそうと力を込めるが、糸が切れることは無かった・・・
そして・・・
???「・・・無駄だ」
社長&陳「!?」
???「この糸は、その昔宇宙から飛来した隕石より発見した鉱物を使った鋼線だ・・・その程度の力では10年経とうが切れはしない・・・」
社長「クッ!」
社長は苦虫を噛み潰した顔をしていた・・・
その一方、陳は顔が青ざめ、ガタガタと震えていた・・・
社長「陳!どうしたというのだ!」
陳「ボ、ボス・・・ワタシ・・・コノオトコ・・・シッテマス・・・」
社長「何!?」
陳「コノオトコハ・・・ウラノセカイデ1・2をアラソウオトコデス・・・タ、タシカ・・・ナヲ・・・」
???「・・・・・・」
クイッ
陳が、そこまで話すと仮面の男は無言で糸を引き・・・
そして・・・
ゴトッ
陳の頭が落ち、物言わぬ屍となった・・・
社長「ヒ、ヒィィ!」
社長は先程と違い、恐怖が顔に出ていた・・・
社長「た、助けてくれ!金ならいくらでも出す!だから!命だけは!」
仮面の男は、ゆっくりと手を動かし・・・
社長「た、頼む!命だ・・け・・・」
ゴトッ
社長の言葉は続くことは無く・・・
頭が落ち、物言わぬ屍に変わっていった・・・
そして、仮面の男は闇の中へと消えていった・・・
~とあるビルの屋上~
???「・・・・・・」
先程、二人を殺した仮面の男が屋上から街を眺めていた・・・
???「・・・お疲れ様です」
いつの間にか、男の後ろに一人の少女が膝まづいていた・・・
???「・・・おぅ」
仮面の男は、振り向かず素っ気なく答えた・・・
???「ご無事で何よりです・・・佑様」
及川「たいしたことあらへんわ・・・あない格下・・・」
仮面の男の正体は、なんと!夕方まで一刀と食事を楽しんでいた及川 佑(たすく)その人であった・・・
???「佑様・・・」
及川「花音・・・俺はな普通に生きたいだけや・・・」
花音「・・・・・・」
及川「けどな、それは出来へんわ・・・」
花音「そんな事!!」
及川「・・・お前も知っているやろ?・・・人を殺めた者が普通の生活を望むなんて・・・」
及川は寂しそうに話す・・・
花音「佑様・・・」
花音は俯き、及川の名前を呟いた・・・
及川「もう・・・疲れたわ・・・、帰るで・・・花音」
花音「はい・・・、佑様」
そう言うと二人は夜の闇に消えていった・・・
二人がいた場所には、静寂だけが、その場に残った・・・
二人は何を思い・・・
何を成すのか・・・
それは・・・少し先のお話・・・
説明 | ||
いやー、仕事がゴタゴタしすぎて 執筆意欲が低下中です 早く再会させたいのに・・・ 全然進まないです 楽しみにしている皆さんお待たせしました^^ ちょっと文章が微妙なので後で直すかも・・・ |
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コメント | ||
続き待ってます(十六夜 出雲) 更新まだかなぁ。(迷い猫@翔) げんぶさんはじめまして!見てくれてありがとうございます^^これからもよろしければ見ていってください^^(カノ) 本郷 刃さんいつもありがとう!コメントがあるとやる気が出ますわ~(カノ) お、及川凄いですね・・・更新はいつでも待っていますので、無理をしないでくださいね(本郷 刃) |
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