魔法少女リリカルなのは?守る者の為に? |
第9話
「貴様、明日、私と勝負しろ。」
突然、シグナムといった女はオレに告げた。なのは達は茫然としている、まるで意識が飛んでいるように。
なんとなく、相手の行動、喋り方、態度から見ると、こんな感じになると思っていたが、ホントになるとはな・・・。
「何故です?私はあなたと闘う理由がありません。」
オレがそういうと、シグナムは顔をしかめた。ようやく、なのは達は意識が戻ったようだ。
「あの、シグナムさん?うちの柊二が何かしましたかしら?」
アリサが恐る恐る聞いた。
「黙っていろ、こちらの話だ。」
シグナムは厳しく言い放った。
「こら、シグナム。そんな、言い方ダメや無いか。」
はやてはそういって、シグナムのポニーテールを引っ張り、座らせた。
「ちょ、主はやて、なにをするのですか、やめてください。」
「うちは、なぜ柊二さんと闘いたいのか、詳しく聞きたいんよ。」
座らせたシグナムをまっすぐみて、はやてはそう言った。するとなのはやフェイトも
「シグナムさん、柊二さんは悪い人じゃないと思うの。」
「そうだよ、シグナム。なのはの言うとおり悪い人じゃ、」
「ちょっと、黙ってろ。てめえら。」
フェイトの言葉はヴィータによって阻まれた。
「ヴィータちゃん?」
なのはのその言葉に、ヴィータは鋭い声で言った。
「なのは、こいつはとんでもない奴なんだ。あたしらヴォルケンリッターは、主であるはやてを守らなきゃならない。」
「うん、それは知ってるよ。でも、柊二さんがとんでもない奴、ってどういうことなの?」
「それは、なんつーか、勘だ。」
その言葉をヴィータの口から発せられた瞬間、ヴィータははやてにはたかれていた。
「ヴィータ、初対面の人に勘だけで敵意を丸出しにするのはやめなさい。」
真剣な顔のはやてをみて、ヴィータは黙った。
「はあ、いいですよ。軽い模擬戦だったら構いません。それでシグナムさん、ヴィータさんの気が晴れるのであれば、お相手致しましょう。」
「ちょ、いいんよ。別に、この子たちにはしっかり言っときますから。」
はやてがそうは言うが、そういってこの場を納めなければいけない。
「高町、貴様は大事な人に、強大な力を持った者が近づいたら、警戒しないか?」
「え?私は、私は話し合わなきゃ、分からないと思うの。」
「私たちは違う。いい人か悪い人なんか関係ない。だから、奏霧柊二という人間と闘いたいのだ。主の近くにいてもいいのかどうか。」
シグナムの言葉にとうとう、はやても折れた。
「んじゃ、許可します。でも、気を付けるんやで。」
はやてのその言葉で、その場は収まった。
早朝5時、オレは目が覚めたので外に出た。空は蒼く、快晴だった。体慣らしにランニングをしているとだんだん気温が上がり、寒すぎない丁度良いほどになった。
「ふう、あったけえな。」
「そうだな、今日は暖かい日だ。闘うには気持ちのいい朝だな。」
「ああ、そうだな。・・・っておい!闘うのに気持ちいい朝ってなんだ!?」
いきなり隣の声に頷いてしまったが、隣に来た方は物騒なことを言っていた。シグナムだ、この人バトルジャンキーかよ。
「なんだ、違うのか?私としては、こんな日に闘うのは気持ちがいいのだが・・・。」
「そりゃ、あんただけだ!」
「ふん、ずいぶん昨日とは態度が違うようだな、奏霧柊二。」
「こっちが素なんだよ。執事としているわけだし・・・。それに柊二でいいよ。シグナムさん。」
「ならば、私もシグナムで構わん。そろそろ、始めるか?」
シグナムのその言葉と共に、なのはたちがやってきた。アリサも目をこすりながらやってきていた。
「おはよう、柊二。けがするんじゃないわよ。」
「おっ?心配してくれんの、アリサ?」
「当たり前でしょ、大事な執事なんだから。」
などとアリサと会話していると、なのは達にも挨拶をされたのでみんなに丁寧に挨拶をして、山の頂に向かった。小高い山で、頂上は草原となっているらしく、闘うにはちょうどいいらしい。(シグナムが見てきたらしい)
「さあ、はじめようか、柊二。」
敵意のある目でこちらを睨むシグナム。ちなみになのは達観戦者は少し離れたところから見ている。
「んじゃ、模擬戦はじめるで、かるーくやからな。シグナム、柊二さん。」
「分かっています。」
「了解。」
「では、はじめ!」
シグナムは剣を中段に構えている、オレはシェルンの切っ先を下げ、相手の様子をうかがう。じりじりと回りながらも、視線を放さない。先に動いたのはシグナムだった。
「はぁ!」
中段からの美しいまでの袈裟切り、恐ろしい速度であった。しかし、この程度なんでもない、実際スナイパーライフルの弾丸ですら見えてしまうのだから・・・。
バックステップで軽くかわした。まあ、シグナムはそれを読んでいたらしく、そのまま、突きを放つ。
「そいっ!」
左の拳で突きの軌道をずらしそこから斬りあげる。しかし、シグナムは突きをそらされてすぐに後ろへ跳躍、髪の毛を少し切っただけだった。
「やはりな。柊二、貴様まだ手を抜いているだろう?」
いやいや、軽く模擬戦って言ってんのに何言ってんのこの人!?やはりバトルジャンキー?
「・・・ダメだ、この人。人の話を聞いていない。」
そんな言葉聞こえてないかのように、シグナムは斬りかかってくる。仕方ない、少しブースとすっか・・・。
『ドーピング』
「貴様、ドーピングなんかしているのか!?」
シェルンの言葉に一度動きの止まったシグナムが驚き、次の瞬間には怒りの表情でブチギレた。
「ふざけるなぁ!!」
「ちょぉい!シェルン何言ってんですか、この野郎!」
『野郎じゃないよ〜、それに、少し頑張るんでしょ〜?』
「いや頑張るけどもさ!言いかったってもんが、って。」
シェルンに抗議の声を上げながらも、回避を続けていたがとうとうシグナムの剣がオレの肩をかすめた。
「闘いのなか、なにを喋っているんだ?」
シグナムは少し落ち着いたようだ。しかしなぜか先ほど以上に殺気がびしびしと伝わってくる。
「くそっ、ホントにこの人はバトルジャン・・・。」
言葉に詰まった。なぜならシグナムの後ろには、見知らぬ男が二人立っていた。
「あなたが奏霧柊二君ですか?」
「今回の仕事は特に遠慮したいね。竜神丸。ダメかな?」
「ダメです、シイラギ。タイラントを改良するのにデータが必要です。」
二人組の男がそんな会話をしている。竜神丸と呼ばれる白衣を着たスーツの男(研究者?)がオレを見て、再度尋ねた。
「あなたが奏霧柊二ですか?」
その後ろには、タイラントと呼ばれるものがいた。
あとがき
やっとの更新です。
今回は最後の方に竜神丸さん、ロキさんのキャラクターを出させていただきました。ご協力ありがとうございます。
シグナムとの闘いの最中にやってきた二人、次回はタイラントと戦うはめに・・・。
だんだん、他作品とコラボっていきます!
では、また次回会いましょう。
P.S
コメント大歓迎なので、意見、アドバイスなどなど、またこんなキャラどうですか?などもありましたらどうぞ〜(^^♪
説明 | ||
第9話です。 コメントも気軽にどうぞ〜(^^♪ |
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コメント | ||
学生なんできついですが、がんばります。宜しくお願いします。(FalSig) ま、まぁ取り合えず、出来る限り早く続きをお願いします、次回が気になるので(匿名希望) そうですかね・・・。前回の話の更新よりは早いですよ?(FalSig) なにが?(FalSig) 何か久しぶりな気がする〜(匿名希望) おっぱい!おっぱい!(FalSig) そろそろ噛ませ犬は卒業して、おっぱいキャラで頑張ってほしいものだ(匿名希望) そっすね、シグナムは噛ませ犬・・・www 宿命なのさ(キリッ)(FalSig) ↓シグナムは主人公の噛ませ犬、これが通り(匿名希望) シグナムが、柊二にビビってる感があるような気がした 力を持った者をはやての傍に置きたくないって・・・・・・・・・・・・(匿名希望) シグナムさん、相変わらずのバトルジャンキーで何よりですな(竜神丸) 相変わらずのシグナム(ohatiyo) してないっすよ、少しブーストまたはアクセルを入れるだけです。(FalSig) |
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