英雄伝説〜光と闇の軌跡〜 565 |
〜夜・ミシェラム〜
ロイド達が入口付近まで来るとランディ達がロイド達に走って近づいてきた。
「ロイドさん………!」
「よかった………無事、合流できたか!
(あら?あの娘………どこかで見かけたような気が……………)
ティオ達を見たロイドは安堵の表情をし、エルファティシアは不思議そうな表情でティオを見つめた。
「………とても心配しました。」
「みんな、無事でよかったよ………」
ロイド達の無事な様子を見たエリナとシャマーラは安堵の表情をし
「はあ………ヒヤヒヤさせやがるな―――って、なんだその子と可憐な女性は!?」
「えっ!?まさか………ルーンエルフの方ですか!?」
ランディも安堵の表情で溜息を吐いた後セティと共にキーアとエルファティシアを見て驚いた。
「あらら、出会い頭にいきなり口説かれちゃった♪」
一方ランディの言葉を聞いたエルファティシアは笑顔を浮かべた。
「通信で伝えたでしょう?女の子とエルフの方を一人ずつ保護したって。」
「ねえねえ、ロイド。このヒトたち、ミカタなの?」
ランディの言葉にエリィが答えている中、キーアはティオ達を見回してロイドに尋ねた。
「ああ、信頼できる仲間さ。時間がない。早くここから―――」
キーアの言葉にロイドが頷いたその時!
「ハッ、そうは行くかよ!」
マフィア達が道を阻んだ!
「くっ…………」
「やれやれ……読まれていたみたいだね。」
マフィア達を見たロイドは警戒し、ワジは溜息を吐いた。
「クク、若頭の指示通り、張っておいて正解だったぜ。」
「なるほど……警察の小僧どもだったか。」
「ハッ、さすがにオイタが過ぎたみてぇだなァ………?」
マフィア達はロイド達を睨んだ後大型の銃を構えた!
「なっ……!?」
「導力式の重機関銃―――なんて物を持ち出しやがる!」
「しかも帝国製(ラインフォルト)の最新式みたいですね………」
マフィア達が持つ武器を見たロイドは驚き、ランディは目を細め、ティオは真剣な表情で言った。
「クク……抵抗してもいいんだぜ?」
「ハハ、この間合いだったらあっという間にミンチだろうがな。」
「くっ………」
凶悪な笑みを浮かべて語るマフィア達の言葉を聞いたエリィは表情を歪め
「ねえねえ、ロイド……もしかしてこれが”ぴんち”っていうやつ?」
キーアは真剣な表情でロイドに尋ねた。
「ああ……どうやらそうみたいだ。」
「―――結界を貼るわ!全員、私の後ろに下がりなさい!」
キーアの疑問にロイドが頷き、杖を構えたエルファティシアが指示をしたその時
「いや………まだみたいだね。」
「え――――」
ワジは静かな表情で呟き、ワジの言葉を聞いたロイドが呆けたその時!
「がっ………!?」
「うぐっ………!?」
屋敷の方から偃月輪が飛んできて、マフィア達に命中し、偃月輪が命中したマフィア達は気絶した!
「なっ………!?」
「なんだ……!?」
それを見たマフィア達が驚いたその時、再び偃月輪が飛んできてマフィア達に命中した!
「ぎゃっ!?」
「ぐはっ!?」
「うおっ!?」
偃月輪に命中したマフィア達は湖に落ちたり、気絶した!
「ほえ〜………黒いヒトたち、やられたよ!?」
「い、今のは……!?」
気絶したマフィア達を見たキーアとロイドは驚き、ランディは振り向いて屋敷を見つめた。
「屋敷の方から飛んできたみたいだが…………」
「フフ、どうやら他にも助っ人がいたみたいだね。詮索は後にして逃げた方がいいんじゃない?」
「ああ……!」
ワジの提案にロイドは頷き
「今なら丁度、水上バスが来ています……!」
「とにかく波止場に向かうぞ!」
ティオの言葉に続くようにランディが提案して言った。そしてロイド達は波止場に向かって走って行くと、なんと街区で軍用犬達が現れ、ロイド達の道を阻んだ!
「まさか………街区に犬を!?」
「なんかいっぱいいるね〜。」
「来るぞ………!」
軍用犬達を見たロイドは驚き、キーアは呑気に呟き、ランディは警告した後、仲間達と共に戦闘を開始した!
「分析を開始します………地・水・火・風は半減します!効くのは上位属性の時・幻・空です!」
戦闘開始早々ティオはクラフト―――アナライザーで軍用犬達を調べた後、ロイド達に助言し、そしてオーブメントを駆動し始めた。
「せーの!!」
「おらっ!!」
「「「「グルッ!?」」」」
シャマーラはクラフト―――ジャンピングスマッシュでランディのクラフト―――大切断と共に軍用犬達の装甲の一部を破壊すると共に吹っ飛ばした!
「行きます―――制圧射撃!!」
そしてセティはクラフト―――制圧射撃による矢の雨を軍用犬達に向かって降り注がせた!矢は何本も軍用犬達に命中したが、ほとんど装甲に守られていた為、あまりダメージを受けている様子はなく最前列にいるのシャマーラとランディに襲い掛かった!
「「「「ガルッ!!」」」」
「チッ!」
「装甲がある分、前より頑丈になっているよ〜!」
軍用犬達に襲い掛かられた2人は回避したり、武器で防御し
「やあっ!ダークマター!!」
後方でオーブメントの駆動を終えたティオは空属性のアーツ―――ダークマターを放って、ダメージを与えつつ、軍用犬達を一か所に固め
「逃がさないっ!!」
一か所に固められた軍用犬達にエリィはクラフト―――クイックドロウを放って、ダメージを与え
「エニグマ駆動!デス・スパイラル!!」
「光よ、集え!光霞!!」
「出でよ、鋼輝の陣!イオ=ルーン!!」
ロイド、ワジ、エリナは耐性属性でないアーツや魔術を次々と放って軍用犬達にダメージを与え
「消えなさい!レイ=ルーン!!」
「「「「グギャアアアアアッ!?………………」」」」
仲間達が攻撃している間に魔術の詠唱を終えたエルファティシアが片手から極太の魔力のレーザーを放って、軍用犬達に悲鳴を上げさせながら消滅させた!
「ひゅ〜!こりゃ、凄いぜ♪」
「なんて魔力………!」
「とんでもない威力ですね………”神格者”のペテレーネさん達と互角なんじゃないですか?」
エルファティシアの魔術の威力を見たランディは口笛を吹いて嬉しそうな表情をし、セティは驚き、ティオは真剣な表情でエルファティシアを見つめた。
「フフッ♪長年生きた証ってところかな♪私の魔力は”神格者”にも負けないわよ〜?」
ランディ達の言葉を聞いたエルファティシアはランディ達に微笑んだ。その後ロイド達は再び波止場に向かって走り出し、アーケード内にまで来た。するとアーケード内は観光客たちがマフィアや軍用犬達から逃げ、一組のカップルの観光客が逃げ遅れていた。
「やめろ………!一般市民を巻き込むな!」
マフィア達に行動にロイドは警告したが
「ハッ、知ったことかよ!」
「てめえらを逃がしたら俺達の方がヤバイんだ!」
マフィア達は問答無用に襲い掛かって来た!そしてロイド達は観光客たちを庇いながら何とか軍用犬達を排除し、マフィア達を気絶させた。
「2人とも、大丈夫ですか?」
「あ、ああ………!」
「何なのこの人達………!」
戦闘を終えたロイドに尋ねられたカップルは戸惑いながら答えた。
「急いでホテルに避難してください………!そこまでは彼らも踏み込んで来ないはずです!」
「わ、わかった!」
「も、もうやだ………!ミシェラムなんて来なければよかった………!」
そしてエリィの警告に頷いた観光客たちはホテルへ続く階段を走って昇って行った。その後ロイド達はアーケードを抜けて波止場に到着した。しかしその時、水上バスの汽笛が聞こえて来た………!
説明 | ||
第565話 | ||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
839 | 782 | 2 |
コメント | ||
感想ありがとうございます。 本郷 刃様 フフフ………実際どうなのかは後にわかります♪ THIS様 なんせどっかの攻略サイトでは”王”の中で唯一ホントに強いと言われているキャラですからね♪(オイッ!)(sorano) ヴァイス斗の縁がここにでも?しかし・・エルファファティシア・・・強すぎる。さすがとしか・・・(THIS) エルファティシアがティオを見たことがあると考えていましたが、もしかしてヴァイスが持ち帰った集合写真を彼女が見て・・・(本郷 刃) |
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