恋姫無双 〜〜紅と蒼の悪魔〜〜 2−6話 |
注、この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」を私の個人的妄想により都合よく改変しております。
詳しくは1話を参照してください。
一週間後、連合軍は虎牢関を前にして、計画通りの布陣を引いていた。
眼前には、硬く閉ざされた門、その向こうで多くの金属音が聞こえてくることから、どうやら董卓軍は外へ出てくるらしい、様子を見ていた連合側の軍師たちはそう結論付けた。
「わざわざ、有利な関を捨ててくるかしら?」
「さあ?ま、勢いは完全に向こうにあるし、一当てするっていうのはあながち間違ってるとは言い難いけれど」
曹操と孫策はその報告を聞いて前曲で並んで会話していた。
しかし、この予想はある意味で裏切られてしまう。
なぜなら、門が開いたとき其処にたっていたのはわずかに千程度の騎馬隊だけだったからである。
しかし、その構成員がとんでもなかった。先頭は張遼、ここまではいい。だがその後ろに真紅の呂旗、「飛将軍」呂布がいたのである。
そして、そのことに唖然としている連合軍にむかって、
「いくで!恋しっかり着いてきぃやあ!」
「…いく!」
と、猛然と突貫を開始した。
どうやら左翼、劉備が担当している所へ向かっているようだ。
しかも、それと同時に城壁上に無数の弓兵とともに華雄が現れ、
「いまだ、目標は連合中央から右翼!打て!」
という号令と同時に弓による射撃が始まったのである。
いくら連合の中でも精鋭の集まる軍であるといえど、ここまで、一方的に遠くから攻撃されれば瓦解してもおかしくない。
それでも、
「はっ!」
「まだまだぁ!」
夏候淵による打ち落としや、孫策自らが突撃したのを見て、曹操軍と孫策軍は士気を上げて開門するために正面へ突撃をしていった。
華雄もそれに気付き打つ相手の指示を変えているが、相手も必死であるため、とうとう門寸前までたどり着かれてしまった。
ところが、其処までたどり着かれたのを確認した瞬間、華雄は射撃攻撃を中止、標的を連合の弓兵に絞り始め、門前の敵に関しては何もしなかったのである。
其処に違和感を覚えつつも、好機と見た曹操と孫策は工兵部隊にあらかじめ作らせておいた破城槌を使用し、一気に城門を破ろうとした。
そのとき、
「Be gone!!」
という声とともに上から降ってきた何者かが一刀の下に破城槌を切り伏せてしまった。
しかもその男、バージルが門前に現れた瞬間、連合の誰もが感じたことが無いほど冷たい殺気が走った。
よく見ると、バージルはいつもの刀ではなくダンテが使っているリベリオンを所持している。
そのことに孫策が気付き、曹操に注意しようとした瞬間、氾水関二日目と同じように空間に青い線が走り、兵士たちが吹き飛ばされていった。
範囲に走っていた破城槌はばらばらになっている。
よくみると、門をはさんで華雄と反対側の城壁にあの時のバージルと同じ構えをしたダンテがいた。
「ちっ、工兵部隊!上を押さえている間に門に取り付いて、何とか開門しなさい!」
曹操はそう指示を出すと同時、黄蓋と夏候淵率いる弓兵部隊が城壁からの攻撃に勝るとも劣らない攻撃を開始した。
やはり、錬度では連合側のほうが上であったが、董卓軍は氾水関のときに使わなかった分物資が大量に残っているため物量で対抗し、拮抗していた。
しかし、ここで拮抗してしまうということは、ほかに対して手が出せないということ。
しかも、
「………」
バージルの前には孫策、周泰、楽進その他、曹操、孫策両軍の残っていた武将が全員立っていたのである。
いくらバージルといえど、格下とはいえ力のある敵が複数いるこの状況で門の方には気が回せないようだった。
しかも、後続には徐々にではあるが中曲、後曲の軍が迫っていた。
考えていた状況とは裏腹に、連合軍が僅かずつではあるが押している状況、しかし連合の誰もが、あの袁紹、袁術ですら違和感を感じていたのである。
そして、工兵部隊が門にたどり着いた瞬間
「今よ!バージル!もういいわ!」
という連合側が聞きなれない女性の声が聞こえ、銅鑼が複数回鳴らされた。
その瞬間、ダンテとバージルは持っていた武器を元の持ち主のほうへ見もせずに投げ、お互いに受け取り、バージルは俯いてしまった。
バージルに取り付いていた武将たちはそれにより一斉に距離をとり様子を見ようとした。
いや、見ようとしてしまった。
次の瞬間、
「You're going down ……!!」
という呟きとともに、俯いていたバージルから青く禍々しい波動が立ち上り始めた。
そして、
「This is the end !」
という声とともにバージルが顔を上げ、
そして、眼前から消えた。
「ど、どこh「ぎゃあああああああ!!」なにっ!?」
孫策が彼を見失い、探すと同時に後ろから絶叫が聞こえ、振り向いたとき
眼前には地獄が広がっていた。
部下の集まりの中から突然斬撃が出現し、切り刻んでいく。
しかも、目にも留まらぬ速さで次から次へと。
何とか反応し武器を構えるものもいたが、それをあざ笑うかのように構えた武器と体の間に斬撃は出現、しかも、全くといって良いほど読めない。
その猛攻は前曲だけでなく、迫ってきていた中、後曲にまで及んだ。
「ぎゃあああ!!!」
「や、やめてくれええぇぇぇぇ!!!」
もちろん、武将たちにも攻撃はおよび、
「くっ」
「くそっ、弓が…」
夏候淵と黄蓋の弓を弾き飛ばし、
「きゃああああ!」
「にゃ!うわっ!」
騎馬隊と衝突していた関羽と張飛に傷を負わせ、
「つっ!!!」
「くっ!」
立ち往生してしまっていた、孫策と周泰にも傷を与えていた。
そして、しばらくした後
「This is the power of Sparda …」
という声とともにバージルが門前に再度出現したとき、
戦場は阿鼻叫喚の図を呈していた。
そこに、
「いやー、アンタ話には聞いとったけど派手にやったなぁ〜〜。それ、うちもできるん?」
「…おつかれさま」
という声とともに張遼、呂布率いる騎馬隊が帰ってきた。
構成員はほとんど張遼隊だったため、ほとんど脱落者はいないようだった。
そして、門前にバージルとともに立ち連合軍を睨む。
両者が動きを見せず、戦場が膠着状態に陥っているとき
「其処までにしてください!」
という声とともに一人の少女が城壁に立ち
「天子様が、連合軍のみなさまと会いたいとおっしゃっております。代表者は私とともに洛陽へお越しください」
と、連合軍へ声をかけた。
「貴女は誰?」
曹操が問うと、苦笑して
「…私の名は董卓。あなたたちには、「魔王」といったほうがよろしいでしょうか?」
と自らの正体を明かした。
あとがき
どうも、作者のmorikyouです。
今回はいかがだったでしょうか?
今回はほんっとに好き勝手やりました。
というか、戦闘描写って難しいです><
今回は鬼ぃちゃんつえーがやりたかっただけだったりします。
DMC3のラストに心折られた方も大勢いるはず^^;
もちろん私もです。
後半は駆け足で進んでしまいましたが、次回は後処理をして次の段階へ進めていきたいと思います。
それでは、お楽しみに!
P.S. 前回からのアンケートは常時受け付けてますので、好きな組み合わせを好きなだけ
お書きください。
一応条件としては、今までに出ているキャラでお願いします。
逆に出ているなら、敵でも結構です。
案外、この先のストーリーに影響があるかも…?
今回の技紹介
バージル:魔人化暴走→絶刀
鬼ぃちゃんの代名詞その2。姿を消し、完璧に対象を追尾しつつ、またはばら撒きつつ次元斬で切り刻む技。
M20のトラウマがggggg
ちなみに最後の月のシーンを書きつつ、顔が浮かんでしまい一人もだえてたのは秘密ですw
説明 | ||
この作品は「DMCシリーズ」「真・恋姫無双」の二次創作です。 作者の妄想成分が過分に含まれているので、ご覧になる際はこのことを頭の片隅にでも置いておいていただけたら幸いです。 |
||
総閲覧数 | 閲覧ユーザー | 支援 |
4977 | 4584 | 5 |
コメント | ||
>スターダストさん 自分で読み返して実はそう感じたりしてましたwww(morikyou) 一刀の下にって一節で、え?カズト??って思ってしまったwwww(スターダスト) 以外と考えるといろいろでてきますねー 華琳様がオシリスで戦ったり 春蘭がアラストル振り回したりとかいろいろと想像します(月黄泉) >月黄泉さん 凪の氣弾はメテオですかw 沙和は「黙りやがれなのー!」とかいいながらテムコプター、真桜は新しい機能を見つけて振り回してそうですねw(morikyou) 続き 凪→イフリート 沙和→アグニ&ルドラ 真桜→パンドラ みたいな感じで ふと想像しました(月黄泉) ふと思ったんですが恋姫達が魔具使ったらどうなるんでしょう?(月黄泉) >劉邦柾棟さん コメありがとうございます ちょっと黒い部分があっても月は可愛いですから!(morikyou) >月黄泉さん べオウルフかっこいいですよね!それは出す予定あるのでお楽しみに!(morikyou) >覇王さん 月牙さん リクありがとうございます。 善処してみます。というか、鬼ぃちゃんの人気っぷりw(morikyou) 『黒月(くろゆえ)』降臨ですか?(劉邦柾棟) いやーおもしろいです 自分バージルがべオウルフ装備してるとこ見たいです 次も頑張ってください(月黄泉) 呉のメンツと絡んでいる鬼ぃちゃんが見たいところ(月牙) バージルと桃香とかみてみたいです。(覇王) |
||
タグ | ||
真・恋姫無双 恋姫†無双 バージル ダンテ DMC 霞 月 華雄 恋 | ||
morikyouさんの作品一覧 |
MY メニュー |
ログイン
ログインするとコレクションと支援ができます。 |
(c)2018 - tinamini.com |