無表情と無邪気と無我夢中8-2
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【無表情と無邪気と無我夢中8-2】

 

 

 

 

 

 

「いつまでも寝とったら、牛さんになるで〜!」

 

「モーモーにゃ〜モー」

 

 

外から聞こえてきたこの声。

 

なぜ彼女達が私の家に?

 

 

「今なんでアタシ達が、って思ったでしょ?」

 

「答えは士郎さんに頼まれたからや!」

 

 

 

余計な事を。

 

 

 

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あらしよ。

 

今はやてが体調の悪いおうかのためにご飯の準備をしている。

 

アタシは、カウンセリングじゃないんだけどそれに近いお話をしたいからそのまま部屋に。

 

 

「おうか」

 

 

ベッドに座って直接話しかけても返事どころかリアクションもない。

 

こりゃ相当参ってるわね。

 

士郎さんから電話があった時何事かと思ったわ。

 

あのおうかが寝込んでてかつ様子がおかしいなんて。

 

頭痛がするっていってたけど。

 

そういえば、あのアリシアって子と出会った直後だけ頭抑えてたっけ。

 

 

 

………………。

 

 

 

んで、一昨日の夜は眠れないとかで、昨日の夜も晩御飯食べないで寝ちゃったみたい。

 

レンジに入れてあったらしいから食べようとはしてたみたいだけどね。

 

 

「昨日、何かあった?」

 

 

とりあえず話しを聞かないと始まらない。

 

 

「…………」

 

 

だんまり、か。

 

まあ昨日はどっちかっていうとなのはの方に色々あったみたいだけど。

 

ちょっと話の方向を変えてみるか。

 

 

「じゃあ、なのははどうだった?」

 

「…………」

 

 

士郎さんの話だと昨日の放課後になのはが傷付いたフェレットを拾って知り合いの動物病院に届けて。

 

その日の夜に心配だからって一人で家から出て迎えに行った。

 

で、帰ってきてからこのフェレット飼っていいかって話をされたって。

 

このフェレット関係のこと、知ってんのかな。

 

 

「なんか、フェレット飼うことになったみたいね」

 

 

お、ピクッてした。

 

知ってたのか知らなかったのか。

 

 

「昨日なのはが学校帰りに拾ったらしいわよ。怪我してたみたいだし」

 

「…………」

 

「で、夜に病院へ迎えに行ったって」

 

「……迎えに?」

 

 

お、初めて返事した。

 

 

「何でも心配になったから、みたいよ」

 

「……それだけですか……?」

 

 

その声は少し震えていた。

 

含まれている感情は怒りだったのか悲しみだったのか、もしくはそれに近いもの。

 

ただ、続く言葉で私はおうかが塞ぎ込む気持ちがわかってしまった。

 

 

「ならなんで……あの時私に何も教えてくれなかったのでしょうね」

 

 

きっとなのははおうかに隠し事をしてる。

 

でもその言葉を理解するのに少し時間を使った。

 

“あの時”とは。

 

 

「私に何も言わないで―――その、フェレット。それを急いで迎えに行ったのですか」

 

「……アンタ、なのはがフェレット迎えに行ったのは知ってたの?」

 

 

布団がモゾモゾっと2回動く。

 

知らなかった、と。

 

ん、じゃあ。

 

 

「外に出たのは知ってんの?」

 

 

今度は1回モゾッと動く。

 

外に出たことは知ってるのにフェレットのことは全く知らないって、何か変じゃない?

 

フェレットのことを隠す必要なんてないだろうし。

 

 

 

つまりなのはの隠し事は、フェレットのことだけじゃないってこと?

 

 

 

もしくは、それだけじゃない?

 

 

 

んんん?

 

 

 

ちょっとした疑問が浮かんだ。

 

てっきりおうかが塞ぎ込んでいるのは、なのはがその隠し事しているのを知ったためにふてくされてるのかと思ってたけど。

 

 

「アンタもしかして……」

 

 

この予想はおそらく正しい。

 

だとすると、色々ややこしいことになってるかも。

 

 

「昨日の夜にさ、外に出ようとするなのはに会ってる?」

 

 

布団がピクッてなる。

 

そして丸くなってるおうかがさらに丸くなった。

 

その時、何かあったんだ。

 

おうかが心理的ショックを受ける何かがあったんだ。

 

これ以上おうかから何か聞き出すのは酷ね。

 

 

 

そろそろはやてがご飯作り終えたはず。

 

……本当は下に連れてって食べさせようと思ってたけど、持ってきてあげようか。

 

今は一人にさせてあげた方がいい。

 

アタシも状況をちょっと整理したいし。

 

 

「アタシ、ご飯持ってくるね。ゆっくり食べな」

 

 

そう言ってベッドから降りると同時にあることを思い出した。

 

 

「そだ」

 

 

アタシはポケットを探って、一つの光る石を取り出す。

 

 

「おうか、手出して、手」

 

 

反応がない。

 

そりゃそうだ。

 

 

「変なことはしないから。大丈夫」

 

 

ゆっくり、掌が布団から這い出てくる。

 

からかってやりたい気持ちがあったけど、我慢して。

 

そこに石を置いて、ギュッと握らせる。

 

 

「拾ったもんだけど、綺麗だし、お守り代わりってことで」

 

 

握らせた手が布団にまたゆっくり引っ込んでいく。

 

 

「不思議と落ち着くんよ。気が向いたら光にかざしてみればいいよ―――んじゃ、ご飯取ってくる」

 

 

 

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おうかです。

 

 

握らされた石は不思議と温かくて、指を少しだけ開いて見てみると、確かに光ってる。

 

 

言われた通り、後で光にかざしてみましょう。

 

 

 

それにしても。

 

 

 

心配してくれるんだ。

 

 

 

嬉しい。

 

 

 

それならいつまでも苦しんでいるわけにはいきません。

 

 

吹っ切らなければ。

 

 

完全に忘れてというのは不可能かもしれませんが。

 

 

それでも、今自分を苦しめてるモノからは解放されたいですけどね。

 

 

 

クゥ〜

 

 

 

……少し元気出したらお腹がすきました。

 

久遠の鳴き声みたいな音がしましたね。

 

ふふふ。

 

 

 

ん?

 

 

 

石を握ってる手が熱くなって―――

 

 

 

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またまたあらしよ。

 

はやてが作り置きのシチューとご飯を使ってリゾットを作ってくれた。

 

これ、おいしいと思うな。

 

私はリゾットをお盆に乗せて階段を登る。

 

「ホワイトソースに醤油って合うんやで」って言ったから一応醤油もつけて。

 

慎重に運ばないと倒れるのはまず醤油さしだから。

 

階段を登りきってまず一安心。

 

さて、おうかの部屋まであと少し―――と思ったら部屋の扉が空いた。

 

 

 

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はやてや。

 

どうかな、おうかちゃん食べてくれるかなぁ、私の渾身のリゾット。

 

と言ってもシチューにご飯入れて煮込んだだけなんやけど。

 

ワタシはある意味かき混ぜてただけ。

 

火にかけるのも器によそうのもあらしがやってくれた。

 

ま、仕方ないわな。

 

私車椅子やから届かへんし危ないもん。

 

とりあえず鍋を高さの低いテーブルに移して―――探したらリビングにあるのしかなかった―――ワタシ達二人の分もよそっておく。

 

で、空いた鍋をシンクに置いてお湯に漬けて。

 

あとはあらしが戻るのを待つだけ。

 

 

 

ドタンッダンダダダダガチャンバダンッ!!

 

 

 

「ひゃあっ!!?」

 

 

び、び、ビックリした〜……。

 

何やったんやろ今のすごい音。

 

何かが転げ落ちたような音やったな。

 

 

……まさかな。

 

 

嫌な予感がしたのと、単純に気になったから車椅子を操作してリビングを出る。

 

階段付近まで来ると、階段を降りる足音が聞こえた。

 

 

「ほっ……もうあらし、驚かさんといてえな」

 

 

きっとリゾットを階段から落としてしもうたんやろうと思い、そう言って階段の上を見上げる。

 

 

「……誰?」

 

 

なんか白いドレスっぽい服を纏った茶髪ツインテールの女性がそこにいて階段を下りてきた。

 

その人はワタシに目もくれず無言で横を通り過ぎて玄関に向かっていく。

 

少しばかりその背中に見入ってしまっていた。

 

 

ハッと気付いたワタシはもう一度階段を見上げる。

 

 

 

「ッ!!?」

 

 

 

誰か、倒れて。

 

 

 

「―――あらしッ!!」

 

 

 

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―――ひっく……ひっく……―――

 

 

 

誰か、泣いてる。

 

アタシのために、泣いてくれてる?

 

今までそんな人はいなかった―――いや、最後の最後に一人いたっけ。

 

でもいないに等しいな。

 

泣いてくれているのには素直に嬉しいんだけど、泣き止んで笑顔になって欲しかった。

 

だから暗い闇の中、泣き声の聞こえる方向にアタシは走り出す。

 

 

「ぁ……」

 

「ヴぁらじぃッ!!」

 

「うぇッ!!?」

 

 

単純にビクッてなった。

 

もの凄くビクッてなった。

 

今まで生きてきた中で最大のビクッ加減だったと思う。

 

心臓跳ね上がるってこんな感覚だったんだ。

 

 

「よがっだぁ〜あ〜」

 

 

……はやて?

 

あ、はやてだ。

 

泣いてたの、はやてだったんだ。

 

ものすごく顔をぐちゃぐちゃにしちゃって。

 

こんなはやてを見たの、初めてかもしれない。

 

 

 

ギュッ

 

 

 

アタシは今現在の状況を把握するとかよりも先に、泣いているはやてを抱き締めた。

 

 

「ひぐっひぐっ……」

 

「大丈夫……大丈夫……」

 

 

 

 

 

 

「アタシ、どうしたんだっけ?」

 

「覚えてないん?」

 

 

コクリと頷く。

 

階段から落ちる瞬間までは覚えてるんだけど、そこから先が朧気だ。

 

 

「あらし、醤油まみれになって倒れてたんやで」

 

 

しょ……醤油まみれぇ?

 

 

あ〜、だんだん思い出してきた。

 

 

確か。

 

 

 

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「う……」

 

「あらしッ!あらしッ!!」

 

 

誰かがアタシの身体を揺すっている。

 

ぼんやりする視界をはっきりさせるため何度もまばたきをして、ゆっくり身体を起こしていく。

 

 

痛ッ!

 

 

身体の節々が痛い。

 

それでもちょっと我慢して上半身だけ起こす。

 

 

「は、やて……?」

 

 

はやてがいる。

 

あれ、でもここはまだ階段の上のはず。

 

 

「どうして……はやて車椅子は……?」

 

「階段の下。無理矢理登ってきたんや。そしたらあらし血まみれやし、ワタシ、ワタシ……」

 

 

血まみれ……?

 

確かになんか液体が付いてる。

 

髪の毛に垂れるそれを指に付けて舐めてみた。

 

 

「はやて……これ、醤油」

 

「……ふぇ?」

 

 

階段の踊場には醤油とリゾットと割れた器の破片が散乱していた。

 

えと、何でこうなったんだっけ?

 

 

 

思い返す。

 

頭痛いけど思い返す。

 

階段登り終えて一息ついたら、おうかの部屋の扉が開いて―――

 

 

「そうだッ!はやて、下で女の人見なかった!?」

 

「女の……あの茶色い長い髪をなのはちゃんみたいなスタイルにしてた?」

 

「そう!どこ行った!?」

 

「どこって……外?」

 

 

追いかけるのは……無理か。

 

時間経ちすぎてるし。

 

……おうかは?

 

 

「……おうか」

 

「あらし動いたら―――」

 

 

アタシは身体痛いのを無理して立ち上がり、両手を使いながら階段を登っていく。

 

見るとおうかの部屋の扉は開いたまま。

 

ふらふらしながも部屋に入りおうかの様子を見た。

 

 

「おうか、おうか!」

 

 

布団に丸まるおうかの身体を揺する。

 

反応がない。

 

それに息遣いが少し荒い気がしたからアタシは思いっきり布団を剥ぎ取る。

 

剥ぎ取って正解だった。

 

おうかは、身体を縮こまりながら小さく震えていた。

 

顔が赤く息も荒い。

 

額に手を当てたらすぐにわかるくらいの熱が伝わってくる。

 

 

「これ、まずい……救急車!」

 

 

アタシは急いで電話のあるところまで無我夢中で駆けた。

 

 

 

 

 

 

そこからは完全には思い出せない。

 

身体と頭を強く打っているのにダッシュとかしたから、119番するころには朦朧としていた。

 

かすかに覚えているのは、高町家の住所がわからなかったからとりあえず電話番号告げたくらい。

 

今考えたら正しい選択していたと思う。

 

電話番号がわかれば自然と住所は判明するからだ。

 

 

そうだ……おうかはどうなったんだろう?

 

 

「はやて……おうかは大丈夫?」

 

「おうかちゃんな……まだ熱下がらへんねん」

 

「…………」

 

「今桃子さんが付き添ってる……もうじきなのはちゃんも来るて」

 

「……そう」

 

 

なのはには聞かなきゃいけないことがあるんだけど。

 

色々落ち着いてからにしよう。

 

アタシもこんなんだし。

 

 

 

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なのはなの。

 

おうかちゃんが病院に運ばれた。

 

学校でその知らせを受けた私は、先生の車に乗せてもらって海鳴大学病院に向かっている。

 

 

早く、早く、早く!

 

 

焦る気持ちを抑えられない。

 

 

朝はそんな感じじゃなかったのに。

 

 

私の、所為なのかな。

 

 

私が酷いことしちゃったからおうかちゃん、苦しんじゃってるのかな。

 

 

 

ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。

 

 

 

「―――まちさん、高町さん、着いたわよ病院」

 

 

 

いつの間にか先生が駐車場に車を止めていてドアを開けてくれていた。

 

 

「あ、はい……」

 

 

そこから先生と何か話したけどあまり覚えてないくらい適当に返事をしてた。

 

頭の中はおうかちゃんのことでいっぱいで。

 

 

目を覚ましていたら何を話そう。

 

 

苦しんでいたらどうしよう。

 

 

朝みたいな感じだったらどうすれば。

 

 

考えても考えても答えなんて無い、堂々巡りの思考に陥っていた。

 

 

 

そしたら。

 

 

 

『なのは!』

 

 

 

ユーノ君からの念話が聞こえてきた。

 

 

 

『ジュエルシードの反応がしてるんだ。僕も現場に行くからすぐ来て!』

 

 

 

そんな。

 

 

 

「高町さん?」

 

 

 

先生が声をかけてきた。

 

どうやら私は足を止めて念話を聞いてたみたい。

 

 

 

「あ、何でもないです―――」

 

 

 

『なのは、急いで!場所は―――』

 

 

 

待って……待ってよ。

 

 

 

それどころじゃないんだよ!

 

 

 

『なのは!』

 

 

 

ユーノ君の急かす声が私の胸を締め付けて惑わせる。

 

 

 

やめて、やめてよ。

 

 

 

私は、私はどうすれば。

 

 

 

「高町さん大丈夫よ、落ち着いて」

 

 

「あ……あぁ……」

 

 

 

端からみて私はオロオロしていたらしい。

 

先生はおうかちゃんのことで私がテンパってしまっていると思って声を掛けてくれている。

 

でも実際は魔法関連のこととおうかちゃんが心配なことに板挟みされてしまってるからだ。

 

そんなことになってるとは思いもしないユーノ君は念話を送り続けてくる。

 

 

 

わかってる。

 

 

 

ユーノ君の言ってることは正しい。

 

 

私が行かなきゃ、私がやらなきゃ、ジュエルシードモンスターは倒せないし封印も出来ない。

 

 

やらなかったら世界が終わってしまう可能性もある。

 

 

 

だから、だから、だから。

 

 

 

でも……。

 

 

 

 

 

 

おうかちゃんを見捨ててもいいの?

 

 

 

 

 

 

私が悲しんでいる時は慰めてくれて。

 

 

私が転んだ時は本気で心配してくれて。

 

 

逆にお父さんのことでおうかちゃんも苦しかったはずなのに、私は何も出来なくて。

 

 

もっと言うと、昨日の夜おうかちゃんを泣かせてしまった。

 

 

基本無表情だけど、私は逃げてしまったけど、あの時の顔は泣いてしまう一歩手前の顔だった。

 

 

 

『ごめん、ユーノ君』

 

 

『え……?』

 

 

 

そうだよ、迷う必要なんてなかったんだ。

 

 

世界の平和とか、ジュエルシードのこととか、魔法のこととかよりも。

 

 

 

私はおうかちゃんのことを考えてる。

 

 

『どうゆうこと、ごめんって!』

 

 

『今、おうかちゃんが大変なの!だからそっちに行けない』

 

 

『そんな……戦えるのはなのはしかいないのに!』

 

 

『……本当にごめん……!』

 

 

 

申し訳ない気持ちでいっぱい。

 

 

でも私はごめんなさいとしか言えない。

 

 

 

『……わかった。僕の方こそごめんね』

 

 

『ユーノ君……』

 

 

『僕だって男だ。根性出してなんとかするから大丈夫だよ』

 

 

『……ありがとう。本当に、本当に……』

 

 

 

こんな自分勝手でわがままな私を許してくれたユーノ君にありがとうとしか言えなくて。

 

 

念話を終えた私は走り出す。

 

 

病室がどこかわからないけど、それでも走る。

 

 

だって。

 

 

今の私は、とてつもなく大きい事柄を踏み台にしてここにいるから。

 

 

そこには一人の男の子の全てを懸けた覚悟が上乗せされているから。

 

 

そうなったら、私は前へ進むしかない。

 

 

今行くよおうかちゃん。

 

 

何話すかはその時考えるけど。

 

 

だから今は一刻も早くおうかちゃんの所に、傍に、隣に。

 

説明
8話目後編!
ジュエルシードをどうしようか考えていた主人公が事件の中心へ。
自分一人の力ではどうしようもなくなってしまう、という展開に。
ちょっとキャラの一人称がコロコロ入れ替わりますがご了承ください。
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