英雄伝説〜光と闇の軌跡〜 663
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〜アルタイルロッジ・祭壇〜

 

「くっ…………これは……!」

「ぜんぜん効いてない……!?」

「ほう〜。小物の癖にタフじゃねえか。」

膨大な瘴気を纏って笑いだしたアーネストの様子を見たロイドとノエルは唇を噛みしめ、ギレゼルは感心していた。

「ひ、ひいいいっ……!」

一方ハルトマンは悲鳴を上げた後ロイド達やアーネストに背を向け

「わあああああああっ…………!」

叫びながら走って逃げだした!

「おやおや……勝手な退場は困りますねぇ。あなたが好き勝手していた自治州議会ではないのだから。」

それを見たアーネストは不敵な笑みを浮かべた後片手から暗黒の球体を発生させて、ハルトマンに向けて放った!

「ぐぎゃっ……!」

アーネストが放った球体に命中したハルトマンは悲鳴を上げた後地面に倒れて気絶した!

「ああっ……!?」

それを見たノエルは声を上げ

「アーネスト、貴様……!」

ロイドはアーネストを睨んだ。

「フフ、まだ利用価値はあるから軽く気絶させただけさ。それより、他人のことを心配している余裕はあるのかな?」

睨まれたアーネストは全身から膨大な瘴気を発生させ

「くっ…………!」

「こ、これは………」

「お?まさかのお約束の展開って奴か〜?」

アーネストが発生させた瘴気にロイドとノエルは厳しい表情をし、ギレゼルは興味深そうな表情になった。

「クク、教団のロッジはすべて七耀脈の真上に作られている………その真上で覚醒することで”D”へと至る扉を開くことが可能になる…………フハハ、師から聞いた通りだな!」

そしてアーネストは叫びながら剣を地面に刺した!するとアーネストは巨大化した魔人の姿に変化した!

「そ、そんな…………」

「くっ……あの時のヨアヒムと同じか!」

変わり果てたアーネストを見たノエルは信じられない表情をし、ロイドは唇を噛みしめた。

 

クク……コレゾ師ノ至ッタ境地……コレデ総テノ真実ハ我ノモノニ……………………?…………………ナゼダ………………ナゼ何モ視エナイ…………?

 

「……?」

「な、何だか様子が変です…………」

戸惑っている様子のアーネストを見たロイドは眉を顰め、ノエルは真剣な表情で呟いた。

 

……ナゼダ……!ナゼ”D”ガ視エナイ…………!真ナル神ノ息吹ガドウシテ感ジラレナイノダ!?コレデハ話ガ違ウデハナイカ!!

 

「クッ……しっかりしろ!ヨアヒムが真実を語っていたとは限らないだろう!?」

混乱している様子のアーネストを睨んでロイドは叫んだが

 

ダ、ダマレ!ダマレダマレダマレエエッ!マアイイ………マズハ手始メニ貴様ラヲ贄トシテクレル…………ソノ上デくろすべるへ帰還シ、御子トえりぃヲ奪ッテクレルワ!

 

アーネストは大声で叫んでロイドの言葉を耳に入れず、気を取り直してロイド達を睨んで叫び

「こ、このっ…………!」

アーネストの言葉を聞いたロイドはアーネストを睨んだ。

「ロイドさん、危ない!」

するとその時ノエルは警告し、ノエルの警告に気付いたロイドが後ろに跳躍するとロイドがいた場所に巨大な剣が落下して地面に刺さり、地面からは衝撃波が発生した!

「クッ…………」

「なんて化物…………」

衝撃波を受けた2人は地面に膝をつき

「ほう〜……ちと厳しいかもしれねぇな。」

ギレゼルは感心した後呟いた。そしてアーネストは地面から剣を引き抜き

 

ククク、ソレデハサラバダ…………矮小ナル己ノ身ヲ嘆イテ塵ト化スガイイ―――!

 

剣を構えてロイド達に振り下ろした!するとその時!

「はあああああっ!!」

ロイド達の背後からアリオスが飛び込み、アーネストが振り下ろした剣を受け流した!

「ナ…………!」

攻撃を受け流されたアーネストは驚いた。すると何発もの弾丸や高速剣技、さまざまな属性の魔力弾がアーネストに命中し

「グオオオオッ…………!?」

攻撃が命中したアーネストは怯んだ!するとダドリーやセリカ達も駆け付けた!

「あ…………!」

「ダドリーさん、アリオスさん、セリカさん、レシェンテさん、リタちゃん!」

アリオス達を見たノエルとロイドは明るい表情をし

「やれやれ……何とか間に合ったか。」

ダドリーは静かな笑みを浮かべ

「今までよく持ちこたえたな。」

(ほう……見かけによらず、中々耐えたようだの。ククク……将来が楽しみな者達だの。)

「フフ、お待たせしました。」

「わらわ達がいればもう大丈夫じゃ!」

セリカは口元に笑みを浮かべて呟き、ハイシェラは感心した後不敵な笑みを浮かべ、リタは微笑み、レシェンテは胸を張って言った。

「皆さんこそよくご無事で……!」

「フン、さすがに40体は手こずらせてもらったがな。話は後だ!まずはコイツを無力化する!」

ロイドの言葉に鼻を鳴らして答えたダドリーは声を上げ

「尋常な相手ではない!我々の全力をぶつけるぞ!」

アリオスは号令をかけ

「はい!」

「イエス・サー!」

アリオスの号令を聞いたロイドとノエルは立ち上がって大声で返事をし、武器を構え直した!

 

こうしてロイド達は巨大化した魔人アーネストとの戦闘を開始した…………!

 

 

説明
第663話
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コメント
感想ありがとうございます 本郷 刃様 まあ、確かにそうですよねww THIS様 きっと叡智を手に入れて、気分がハイになってわからないのでしょうねww(sorano)
 無駄な戦力投入だったとしかWW時間稼ぎにしかならない。叡智という割にはそこがわかっていないのが残念!!(THIS)
むしろセリカとリタ、レシェンテとアリオス、ダドリーを相手によくもまぁ40体でもった方だと思うww(本郷 刃)
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