真・リリカルなのは 第九章 第二次ジュエルシード争奪編 第九話 受け継がれた祝福 |
自分自身を生み出すと言う、驚愕の能力を持つ プラム
しかし、それを圧倒してしてみせると豪語する はやて
勝つのは果たして?
プラム「君が強いのは知ってるよ? けど、僕には勝てない」
はやて「口だけは達者やな? ほんなら行くで?」
プラムA「行くぞ!!」
プラム「「「「「「「「「「お〜!!!」」」」」」」」」」
大群が一斉に襲い掛かる
はやて「ブラディダガー!!!」
はやての技が、先ほどまで喋っていたプラムを貫く
プラムA「グフッ!!!」
はやて「どうや!!」
プラムB「無駄だよ? 僕達、全員が本体なんだ…………………全員を倒すまでは、増え続ける」
はやて「なら、全員 吹っ飛ばす!!! ブリューナク!!!」
爆発的な火力で、プラム達を一掃しようと試みるが、
プラム「「「「「「「「「「プロテクション!!!!」」」」」」」」」」
プラム達は一斉にバリアを張る
はやて「そんな魔法で、ウチの技が防げるかい!!!!」
はやての大型魔法の前には、バリアは無力……………………しかし
はやて「何!?」
はやては、ブリューナクで全員を倒すつもりだった
しかし、何重にも張られたプロテクションは貫けなかった
はやて「チッ 加減し過ぎたか……………………………」
アカン、悪い癖や
はやて(被害を最小限に抑えるために、無意識で加減してもてるわ)
はやての魔法は威力が高すぎる為、味方にも被害が出る可能性もある
その為、はやては攻撃する時、手加減する癖を付けたのだった
プラムA「どうしたの?」
プラムB「今のが全力?」
プラムC「バリアを貫けないの?」
はやて「……………………イラッ」
何やろ?
尋常じゃないぐらい、イラついたわ……………………………
プラム「はら、余所見してる場合?」
はやて「何!?」
何時の間に後ろを取ってたんや!!
プラム「そら!!」
バキィッ
はやて「ウグッ!!!」
顔を殴られる はやて
はやて「痛った〜」
プラム「まだまだ行くよ〜」
はやて「ッ!!」
プラム達は、魔力弾を撃ってくる
本来なら大したことない魔法で、直撃しても それほどダメージは無かった
しかし、数が数である
ただの魔力弾とはいえ、それが何百個と飛んでくるのだ
効かないはずがない
はやて「うわぁぁぁぁ!!!!!!!」
はやては墜落してしまう
プラム「終わりかな?」
プラムは勝利を確信した
しかし、それが驕りというものだ
はやて「チッ しゃあない…………………まだ隠しておきたかったけど、そんなこと言えんな………………………出番や!! リイン!!」
リイン「はいですぅ〜」
はやての懐から、小さな女の子が出て来る
プラム「ん?」
アレは…………………………
プラム「音に聞く、ユニゾンデバイスかな?」
はやて「行くで!!! リインフォースU!! ユニゾン!!」
リイン「ユニゾンですぅ〜」
はやてとリインは1つになる
すると茶色だった、はやての髪がクリーム色に変わる
はやて「はぁ!!!!!」
プラム「へ〜 随分と派手になるね」
はやて「……………悪いけど、もう終らせるわ」
プラム「何?」
はやて「捕えよ!!! ((凍てつく足かせ|フリーレンフェッセルン))!!!」
プラム達の足を凍らせ、身動きが取れないようにする
プラムA「!? これは……………………」
プラムB「氷結?」
はやて「違う、空気中の水分を凍らせただけや。ウチの魔力が凍ったんと違う」
プラムA「クッ 動けない………………………」
プラムB「なら、動けるように新しい僕を創るだけさ!!!」
プラムは、またも自分を生み出す
リイン(仄白き雪の王、銀の翼以て、眼下の大地を白銀に染めよ)
はやて「来よ、((氷結の息吹|アーテム・デス・アイセス))!!!」
新しく生み出されたプラム達も凍らせる
プラムA「なっ!!!」
プラムB「詠唱破棄で、この威力!?」
はやて「生憎、詠唱は破棄してへんよ?」
プラム「え?」
はやて「リインが唱えてくれたんや」
プラム「そうか! ユニゾンデバイスの利点か!!」
はやて「そんな所や……………………どうした? 何でもっと増殖せねへんねん?」
プラム「………………………………………………………………………………」
はやての質問に答える事が出来ない プラム
はやて「そりゃ増やされへんわな! 増えれる人数に限るがあるもんな?」
プラム「………………………………………………………………………………」
無言で はやてを睨み付ける プラム
はやて「どんな能力にも弱点はあるもんやからな…………………さて、終幕や」
リイン(響け!! 終焉の笛!!!)
はやて「ラグナロク!!!!!」
純白な閃光が迫って来る
視界が真っ白になり染まり、他の物が見えなくなる
まさしく恐怖であろう
プラムA「まさか、こうも簡単に欠点を見抜かれるなんて……………………」
プラムB「末恐ろしい子だ……………………………」
プラムC「気をつけないよ? アイバーン」
彼女は……………………彼女たちは
プラム「とても強いよ……………………………………」
プラムは閃光に飲まれ、意識を失う
はやて「倒せば、増殖した奴は消えると思ってんけどな……………………」
プラムが生み出した存在は、殺さない限り減る事が無いのだ
はやての回りには、同じ存在が百人以上が倒れている
…………………………ちょっと怖い
はやて「ま、今はええやろ」
リイン(はやてちゃん………………………)
はやて「ん? どないしたんや? リイン」
リイン(リインは眠いですぅ〜)
はやて「そうか…………………ユニゾン・アウト」
ユニゾンを解除し、はやての掌で眠る リイン
はやて「ちょっと張り切りすぎたかな?」
お疲れ様や リイン
はやてはリインの頭を撫でる
はやて(まだまだ頼りないけど、しっかり成長してるわ)
リイン、いやT
はやて(見てるか? 祝福の風は、受け継がれたで…………………)
はやては空を見上げる
すると、温かい風が はやての髪を撫でる
はやて「ん?」
まるで、初代リインフォースが はやてを励まし、前に進めと言っているように………………
はやて「………………そうやな、立ち止まってる場合やないな」
前に進もう
はやて「勝ち取るべき未来は、常に前にしか無いからな!」
でも、時々は振り返ることを許してや
ウチは、過去も大切にしたいから…………………………
はやて「さて、行こか!!」
はやては突き進む
仲間たちと…………………家族達と………………………そして
新たな相棒と共に……………………
〜?〜
ハルク「アイバーン」
暗い部屋で1人、何かを考えている アイバーンの元にハルクがやってくる
アイバーン「どうした?」
ハルク「プラムがやられたわ」
アイバーン「そうか………………………」
プラムまでもが、やられたか…………………………………
アイバーンの手には、15個のジュエルシードがあった
アイバーン「一度、ジュエルシードの蒐集を中断する」
ハルク「アイバーン?」
アイバーン「何、これだけの数があれば充分だろう………………………管理局を倒す」
椅子から立ち上がり、部屋から出ていこうとする アイバーン
ハルク「待って、まだ あなたが動くことは無い!」
それを止める ハルク
キバ「そうだな…………………俺が出よう」
アイバーン「キバ」
何時の間にか部屋の片隅に居た キバ
キバ「俺の幻術からは逃れられない。管理局の奴らは俺がやる」
それだけを言い残し、颯爽と部屋から出ていく キバ
アイバーン「…………………………………………………………………………………」
管理局…………………俺の想像以上に出来る………………………
今になって漸く、管理局の強さを知る
この戦い、勝利はどちらの手に?
次回は、フェイト&ヴォルケンリッターVSニョミルの続きです
お楽しみに〜
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