恋姫 華陀紀行25
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 あれから女の子は一気に元気になりました。

 

 

 元気にはなったのですが、やはり今までの病気のせいか、成長がしにくいように見えます。

 

 

 物を食べたあともあまり身体に気が還元されていないようなのです。

 

 

 これから少しは成長するかもしれませんが、成長しきってもそれほど高くはならないでしょう。

 

 

 背を伸ばす方法は未だ分かりませんが、胸を大きくする方法は知っているので、そのツボをたまに押しています。

 

 

 そして、診察にかこつけてちゃんとマッサージもしています。

 

 

 これで多少は成長するでしょう・・・決してロリコンじゃないよ!この子の将来のためだよ!

 

 

 医者のところに関しては、午後のみだけとなりました。

 

 

 奥さんが手伝えるようになったようです。

 

 

 臨時で呼ばれることはありますが、極稀です。

 

 

 朝食分が減っただけなので問題はありませんし、昼食時に来ればいいという有難いお言葉をいただいてます。

 

 

 なので、今は何をしているかというと・・・。

 

 

「あーーー!またーーー!ずるいーーー!」

 

 

「くっくっく!騙される方が悪いのさ!狡い卑怯は誉め言葉だ!」

 

 

「なんでそんなことするの!」

 

 

「そんなこととは心外だな。これは戦略と言うんだよ」

 

 

 元気になった子供と遊んでいます。

 

 

 なんか悪影響を与えているような気がしますが、母親が注意しないので大丈夫なのでしょう。

 

 

 最初はお金を払うので、読み書き計算を教えてあげてほしいとのことでしたが、お金をもらうのもちょっと気が引けたので朝食をご馳走になってます。

 

 

 まあ教える方は、いつの間にかそれが花札擬きに変わっているんですけどね。

 

 

 これって計算も覚えられるし便利ですよね。

 

 

 最初は色々な文字を覚えさせるのに札に彫り込んでいたんですが、すぐに覚えたので、何故か悔しくてちょっと困らせてやろうと思っていたら、いつの間にやらこのようなことに変わっていました。

 

 

 この子の名前は賈?と言うそうです。

 

 

 なんか聞いたことはあるような気がするんですが、思い出せません。

 

 

 所詮前世の知識です、どっかの本で似たような言葉でも見たことがあるんでしょう。

 

 

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 とうとう春の季節が巡ってきました。

 

 

 次の場所へと移動です。

 

 

 祭とは別で挨拶回りしています。

 

 

 あの親子ともこれにてお別れです。

 

 

「色々とお世話になりました。誠にありがとうございました」

 

 

 とても丁寧なお辞儀です。

 

 

 心が込もっているとはこのようなことを言うんですね。

 

 

 心を込めてると感じるので間違いありません。

 

 

「ほら、あなたもご挨拶なさい」

 

 

 母親にしがみついていた女の子の背をそっと前に押し出します。

 

 

「ありがと・・・」

 

 

 そう言うと今度は母親の後ろに隠れてこちらを覗きこんでます。

 

 

 サヨナラともまたねとも言わない簡潔さです。

 

 

 恥ずかしいのですかね?

 

 

「ではまたね」

 

 

 手を振り行こうとしたときに、賈?の声がまた聞こえてきました。

 

 

「私の真名は詠!」

 

 

 真名を預けてくれるみたいです、真名の重要性はどの人でも知っているくらいですから、親子以外で預けるのは一代決心と言えるでしょう。

 

 

 知っている仲ですし、こちらも預けるのには特に躊躇いはありません。

 

 

「白夜だ。またな」

 

 

 祭との集合場所へと挨拶回りしながら向かいます。

 

 

 詠・・・む?・・・詠・・・賈?・・・しまったーーー!

 

 

 賈?って言えば詠のことじゃないか!

 

 

 恋姫だと基本真名でしか覚えてないよ!主要人物のはずなのに忘れていたとは・・・。

 

 

 ほとんど賈?じゃなく詠でしか表示されないのが悪いんだ!そうに違いない。

 

 

 祈ろう・・・性格が悪くなりませんようにと・・・。

 

 

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 今日もきょうとて野宿です。

 

 

 しかし元気は一杯です。

 

 

 最近は気を周辺にまで拡大して気配察知できるようになってきました。

 

 

 寝ていても分かるので、最近は見張りもたてずに祭と寝ています。

 

 

 十歳になってまでと思うかもしれませんが、気持ちいいものは仕方ありません・・・やめられません・・・。

 

 

 もうすぐ、次のところへと着きそうです。

 

 

 あれから更に西へと向かっています。

 

 

 ちらっと西遊記が浮かびましたが、天竺ってどこのことでしたっけ?

 

 

 まあいいです・・・涼州に入りました、もうすぐ金城です。

 

 

 野宿と山賊狩りは終わりです。

 

 

 全く・・・人がとった獲物を奪おうとするなど、許しません。

 

 

 しかも、お仕置きとして逆に没収しようとしましたが、服と棒切れと袋しか持ってません・・・しかも袋の中は空です・・・そんなやつばっかりです。

 

 

 治安悪いですね。

 

 

 町についたらそんなことがないことを祈ります。

 

 

 

 

説明
本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。
また、不愉快に感じる場面も多々あると思われますので、その時点で読むことをやめるのをお勧めします。
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コメント
賈?の特徴って不幸体質だった筈なんだが、喉と心臓が治癒した代償に不幸体質になったのなら、不憫だな。…尤も不幸体質の方が、直接的な命の危険は少ないから、まだマシかなぁ?(クラスター・ジャドウ)
タグ
オリ 恋姫†無双 素人 華陀  賈?  

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