真・リリカルなのは 第十章 エルトリア振興編 第十二話 戦艦からの脱出、シュテルVSサイノス |
なのは達が戦っている頃、戦艦内で幽閉されているシュテルは、脱出の機会を伺っていた
シュテル(さて、どうしましょうか……………………………)
奴らは完全に油断しているのか、見張りも居らず、私は自由です
本来なら手足を縛って動けないようにするものなんですがね
シュテル(しかし、ルシフェリオンがありません)
何所かに隠されたのでしょうか?
シュテル(何とかここから抜け出して、ルシフェリオンを探さねば)
シュテルは脳をフル回転させる
シュテル(脱出する手立てが必ずあるはず)
シュテルは天井を見上げる
すると、そこには通気口らしきものがある
シュテル「…………………………………………………………………」
仕方ありません………………………あそこから脱出しましょう
シュテルは行動を開始する
〜サイノス視点〜
アヴァンシア「どうやらエスティマ達は苦戦しているようだな」
戦艦内で、なのは達の戦いを観察している アヴァンシア
サイノス「ええ、連れて来られた援軍……………………………中々出来ますぜ?」
アヴァンシア「やれやれ、ブラックガーストのメンバーとして恥だと思ってほしいな」
サイノス「そうですね」
アヴァンシアもサイノスも呆れている
しかし、戦えば知ることになるだろう
自分達の考えが、どれほど甘かったかを
アヴァンシア「さて、そろそろ死神樹の実が生る頃合いだな」
サイノス「思ったより時間が掛かりましたね」
アヴァンシア「ああ、途中から急成長が止まった感じだったな」
ユーリが成長を阻んでいる事を知らないブラックガースト
サイノス「この惑星の生命エネルギーが原因でしょうか?」
アヴァンシア「さあな、こんなことは初めてだから俺にもわからん」
何かがおかしい、死神樹の成長は一定のスピードを保つはずだが……………………この目で確認した方がいいか?
アヴァンシア「俺は死神樹の様子を見て来る、実が生ったらお前にも連絡してやる」
サイノス「わかりました」
アヴァンシア「ではな」
アヴァンシアは戦艦から出て、死神樹の所へ出向く
サイノス「さて、まだ少し時間が掛かかりそうだな。それまではコイツで遊ぶか」
サイノスが見ているディスプレイには、戦艦内をウロウロしているシュテルの姿があった
サイノス「あれだけ脱出しやすいようにしてやったんだ、頑張って中央のコロシアムまで来い………………そこがお前の墓場だ」
どうやらシュテルに見張りを置かなかったのはわざとの様だ
〜シュテル視点〜
サイノスに見られているとは知らず、戦艦の内部へと進んで行く シュテル
シュテル「広い………………………」
戦艦の中とは思えないぐらい広いです
シュテル「これはルシフェリオンが見つかる前に、私が見つかりそうです」
戦艦内にはサイノスしか居らず、既に見つかっているため、シュテルの警戒は無意味である
シュテル「っ!! これは………………………………………」
シュテルの前には巨大な扉があった
シュテル「入ってはいけないやつですね」
シュテルは、その場から去ろうとした………………………しかし
シュテル「え!?」
こ、これは……………………どういうことです!?
シュテルは来た道を戻ろうと、振り返る……………………………しかし、そこは行き止まりだった
シュテル「さっきまで道があったはずですが…………………………」
これは、罠ですか………………………
シュテル「どうやら私の行動は筒抜けだったみたいですね」
ならば立ち止まっても無意味でしょう
シュテルは巨大な扉に手を掛ける
すると、扉は開く
シュテル「広い………………………」
シュテルが入った部屋は東京ドーム2個分ほどの広さだった
サイノス「よう、待ってたぜ」
シュテル「………………………………………………………」
シュテルが上を見上げると、そこにはルシフェリオンを持ったサイノスが飛んでいた
シュテル(ルシフェリオン………………………………)
敵の手の中にあるとは………………………………………………
シュテル(取り戻すのに骨が折れます)
サイノス「他の奴らだけ戦って、俺だけ暇とかありえんだろう? お前に相手をしてもらうぜ」
シュテル「…………………………………………………………………………」
素手で戦えるでしょうか………………………………………
サイノス「ほらよ!!!」
サイノスは、シュテルに向かってルシフェリオンを投げ渡す
サイノス「お前の獲物だろ? さっさと受け取りな」
シュテル「何故、返すのです? ルシフェリオンが無い方が、あなたにとって有利でしょう?」
どうやって取り返そうか考えていたが、その思考は無駄に終わった
サイノス「へっ! 獲物を持っていないお前なんざ、暇潰しにもならんだろう」
シュテル「なるほど、正々堂々が好み……………いえ、全力の私と戦いたいと言うわけですね」
サイノス「そういうこった……………せめて、暇潰し程度にはなってくれ」
随分と余裕を見せる サイノス
シュテル「あなたを倒して戦艦から脱出します」
サイノス「やれるもんならな!!!!」
サイノスは自身のデバイスである鎌を構える
サイノス「行くぜ!!! ブレイクダウン!!! 目の前の女は、お前の餌だ!!!!」
シュテル「行きますよ、ルシフェリオン……………………共にアイツを倒します」
ルシフェリオン【必ず………………………】
サイノス「オラァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!」
シュテルに向かって突撃する サイノス
シュテル「ランツェモード!!!」
ルシフェリオンを槍にする
シュテル「接近戦が好みなら、迎え撃つまでです」
サイノスの鎌とシュテルの槍が火花を散らす
サイノス「やるな!!! そこそこ強いじゃねぇか!!」
シュテル「まだまだこんなものではありませんよ? 見せてさしあげましょう、私の実力とルシフェリオンFXの性能を」
サイノス「生意気な口を聞くじゃねぇか!!! 俺の本気を受けてみろ!!!」
シュテルに接近する
シュテル「カイゼル・ディフェレクト!!!!!」
炎の斬撃を何枚も飛ばす
サイノス「効くか!!! そんなもん!!!」
シュテルの斬撃を全て切り落とす サイノス
サイノス「オラ!!!」
鎌を振り上げ、シュテルに切り掛かる
シュテル「フレイムカーテン!!!」
炎の膜を創り、斬撃を防ごうとする シュテル………………………………しかし
サイノス「無駄だ!!!!」
ザシュッ
シュテル「っ!!!!」
シュテルは左肩を切り裂かれる
シュテル「グッ!!!!」
何故斬られた?
フレイムカーテンが破られたのなら、まだ納得は出来る
しかし、フレイムカーテンが無傷の状態ということは………………………
シュテル(斬撃のみがすり抜けてきた………………そんなこと、ありえるはずが)
サイノス「どうだ!! 俺のレアスキルの味はよ!!!」
シュテル「レアスキル!?」
そうか、今のはレアスキルによるものだったか
それなら納得できる
サイノス「((時空切断|エヌマ・エリシュ))……………………防御は無意味ってことだ」
シュテル「防御が無意味?」
サイノス「あらゆる対象を潜り抜け、俺が選択したものだけを斬る…………………ゆえに、今の所いないんだぜ? 俺の攻撃を防げた奴はな」
バリアすらもすり抜ける斬撃
正しく防御不可と言える
シュテル(なるほど、確かにそれでは防ぐことは絶対に出来ないでしょう)
しかし、躱すことはできるはず
シュテル(レヴィのようにスピード自慢という訳ではありませんが、何とか動き回りましょう)
サイノス「その傷じゃ、もう戦えないか? それとも、まだ挑むか?」
シュテル「無論、まだ挑みますよ……………こんな所で立ち止まるわけにはいきません、私たちには死神樹を取り除くと言う大仕事が在りますからね」
傷口を抑え、痛みに耐える シュテル
サイノス「口だけは一人前だな、実力が伴っていないぞ?」
シュテル「まだまだ、これからです」
サイノス「なら食らえ!!! ((時空切断|エヌマ・エリシュ))!!!!」
シュテル「クッ」
シュテルは全力で躱そうとする……………………しかし
ザシュッ
左足首が斬られてしまう
シュテル「グッ!!」
サイノス「動きまわれば大丈夫と思ったか? そんな鈍いスピードじゃ無理だ!!」
サイノスはシュテルの考えが読めていたようだ
シュテル「なるほど、では私の躱し方自体は間違っていないようですね」
そう、考えが読まれたと言う事は、シュテルの行動こそが、サイノスに取って一番厄介である証拠だ
弱点だからこそ、警戒していたのだろう
サイノス「だから言っただろ、防げた奴は居ないってよ!!! 躱すことも不可能だ!!!!」
シュテル「絶対に躱します…………………………そして、勝つ」
サイノスを打ち破り、戦艦から脱出できるか?
サイノスのレアスキルの名前についてはツッコミは受け付けません、あしからず
更新はよというメッセージをたまに頂きますが、十分早いと思いますよ?
さて、次回は なのは達に訪れる決着のとき
勝つのは果たして?
お楽しみに〜
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