真恋姫†夢想 弓史に一生 第九章 第一話 |
〜聖side〜
広陵の玉座の間にて、伝令兵より徳種軍全員に先ほどのことが告げられる。
この話を聞いて特に驚いたのは、彼女と直接の面識のある芽衣と奏、橙里の三人だった。
「そんな…………蓮音様が………。」
「なんでまた………くそっ……。」
「蓮音様……あんなに元気だったのに……。」
直接面識の無い残りの人も、俺たちの雰囲気から深刻さを察したのだろう。
玉座の間は暗い雰囲気に飲まれていた。
「お頭、直ぐに寿春に行かないと!!」
「そうです!! 蓮音様が大事なのです!!」
そんな雰囲気を打ち破るように、奏と橙里から声が上がる。
それを聞いた皆も同じ気持ちのようで、口には出さないものの目でその意思を告げていた。
俺も同じ気持ちだが……その前に言わなければならないことがある……。
「分かってる。俺としても直ぐにでも寿春に行きたいところだが、一つ皆に話しておかなければならないことがあってな……。」
「話して……おかなければならない……こと……??」
「そいっち、一体何ん事なん?」
「今後の俺たちのあり方についてだ……。」
そこから俺は皆に、これからの俺たちの進む道について説明した。
この説明を出来ることなら俺はしたくなかった…。
この説明をするのは最後の手段であると決めていたのだから、当然といえば当然だろう。
きっと、この説明をしている俺の顔に笑顔は一切無いだろうな……。
でも、これは約束なのだ。
口約束でしかないけど、守ると決めた約束なのだ………。
だから……………。
俺が全てを説明すると、玉座の間には沈黙が訪れる。
この場の雰囲気を変える一言を誰も発することは出来ない。
何故なら、衝撃的な話過ぎて、皆度肝を抜かれていたからだ…。
「………以上が今後の方針だ。勿論これは最悪のことを考えての事だ。こうなると決まったわけではない。何か質問はあるか?」
「……一つだけよろしいですか?」
すっと手を上げて朱熹が俺に質問をする。
「あぁ、構わない。言ってくれ。」
「その………私は直接孫堅様に会ったわけではないですし………どんな人かも良くは分かっていないのですが………ご主人様はそれでよろしいのですか?」
「よろしいって言うのはどういうことだい?」
「あの……その……。」
「名を穢すことにならないか? という事かな?」
「……………はい。」
「これは俺がした約束なんだよ……。そのためなら、俺の名前なんて穢してやる……。皆は俺に付いてこなくても良いぞ? こんな主君の下に居たら皆の名も穢れちまう…。」
バチンッ!!!!
俺が言い終わるや否や、偉空に右頬を思いっきり叩かれた。
「…………あんた、本気なの?」
「………本気だ。」
「あんた馬鹿じゃないの!!!! 名を穢すなんて……普通主君がやることじゃないわよ!!!!!」
「………………ごめんな。」
「……………あぁ〜もう!!!! そんな馬鹿を一人に出来るわけ無いじゃない!!!!」
「………………。」
「…………付いていくわよ。 そうじゃないと、折角仕えたのが無駄になるもの……。」
「おほっ!!ツンデレキター!!!!! 偉空ちゃん可愛い〜!!!!!!」
「ちょっ!!? 雅様、離して下さい〜!!!!!」
「勿論、私たちも付いていくからね、ひ〜ちゃん♪」
偉空を抱き締めながら、俺の顔を見てにへっと笑う雅。
他の皆の顔を見ても、既に覚悟を決めているようだ。
「…………悪いな。皆、俺は蓮音様の所に行って来る。手筈どおりに進めておいてくれ。」
「「「「「「「「「「御意!!!!!!!!」」」」」」」」」」
こうして、俺たちは行動を始めることにした。
この先、どんな展開になったとしても………俺はこの道を進むことに決めたのだ………。
それに、どっちを選んだとしても邪に繋がるというのなら…………せめて、約束を守ることを優先しても、バチは当たらない…………よな………。
そんな広陵の城を遠巻きに眺める黒ローブの男。
「………………やはり、お前ならその道を選ぶと思った…。過酷な道だが………お前は正しいさ……。」
その一言だけ呟いて、ローブを翻して男は去っていった。
〜蓮音side〜
「………ごほっごほっ…………はぁ…はぁ……。」
口を覆った手に血がつくのを見て、重い病気なのだろうなと確信する。
最近はこの城の一室で過ごすことしか出来なくなったが故に町の様子さえも分からぬが、時期を考えれば祭りの季節だったかもしれない。
対応に追われ、城内は忙しく動き回る文官たちの足音が所構わず響いている。
そんな音を子守唄にしながら眠りにつこうとするのだが、その度に咳きこんでいては寝るに寝れない。
こんな姿で彼に会うのは私の女としての矜持が許さないのだが……彼に私と言う人を全て見せる覚悟があるならどうせ同じことか……。
伝令が飛び出していったのが三日前ということを考えれば、そろそろ彼が到着してもおかしくは無いのだが……。今だにその姿どころか到着したとの報告は無い。
果たして…彼が来たらどんな顔をするだろうか……。
彼ならきっと凄い形相で部屋へと入ってくるだろう……もしかしたら、彼は私を叱るかもしれない。
『病気になったなら何故直ぐに言わないんだ』と怒られてしまうかもしれない…。
もしかしたらそのまま数日看病してくれるかもしれない……。
「もしかして………彼は私の病気を見つけたらその時でも看病してくれたのかしら……。」
彼のことだ。
彼自身が安心できるまでは患者の様子を観察し続けることだろう。
と言うことはそれだけの間、彼と一緒にいれるという大義名分があったわけだ。
「……………もったいない事をしたのかしら……。」
しかし彼も忙しい身なのだから、呼び出してしまってはいけない。
彼はこれから先どんどんとその地位を高め、大きな領地を持って数多くの人々を救っていく。
天の御使いという者はそう言う役目を担っているのだ。
私の都合だけで呼び出すのは………私の我侭だろう……。
………それにしても遅くないだろうか……。
「……ふふっ…。私は、何故彼が来てくれる前提で話を考えているのかしら……。」
彼が来ないと言うのもあるだろうに、何故こんなにも彼は来ると語気を荒くして言えるのだろうか。
それは、彼の事を知っていて、彼の性格を考えた上でのことなのだが……それでも確実性は無いわけだ。
「………………寂しいわね…。」
寝台に横たわりながら天井を見上げる。
何時も見慣れたはずの天井は、心身の影響があるのかどこか軽薄で、寂しい気持ちをより一層増長させる。
部屋に一人と言うのも影響があるのだろうが……。
「………………こんな時くらい、傍にいなさいよ…………馬鹿……。」
ぷくっと頬を膨らませながら傍にある枕を抱き締める。
頭に浮かぶのは彼の顔、聞こえるのは彼の声、感じるのは彼の体の温かさ……。
私は……………いつの間にかこんなにも弱くなっていたのだな………。
ギィ!!!
「聖っ!!!!」
木がきしむ音が聞こえ、彼が来たのかと思って頭を振ってそちらを見る。
「おやおや……。英雄も恋をすればただの乙女ですね……。それとも、死が近づくと人が恋しくなるんでしょうか…??」
「………何しに来たのよ、于吉っ!!!!!」
しかし、視線の先に居た男は私の会いたい男ではなく、寧ろその真逆にいる最も会いたくない男であった。
「何しにとはつれないですね……。お見舞いに来ただけですよ。ほら、新鮮な果物を持ってきたんですよ?」
于吉は軽薄そうな笑みを浮かべながら傍の机に果物の入ったかごを置く。
私はそのかごが置かれたと同時に机の上から叩き落とす。
「………お見舞いなら結構…。 本当にワシの体を気遣っているというのなら、さっさと目の前から消えうせろ。」
敵として戦った相手が危篤状態に陥った時にやってくるなど、どうせ嫌がらせの類でしかない。
しかも、相手が于吉だというのなら、先ほどの果物に毒でも混ぜていてもおかしくは無いだろう…。
「おやおや……。愛しの彼が来ないからと果物にあたるのは感心しませんね……。」
「貴様には関係ないことだ……。」
「まぁ良いでしょう…。それでは私はこれで…。まぁ、残り少ない命、悔いの無いように生きてください。」
その言葉を聞いて目を見開く。
そして、直ぐに出て行こうとする于吉を呼び止めた。
「ちょっと待ちなさい!! さっきから聞いてれば、私が死ぬようなことばかり……たかが病気如きにワシが負けるはず無かろう!!!」
于吉の背中にぶつけるようにして声を荒げると、喉元に違和感を覚えて再び咳き込む。
手につく血を見たところで、急に死に対する恐怖感が襲ってきて背筋がブルッと震える。
「…………くはははっ。吐血してる人間が何を言ってるんですか…。あなたはもう直ぐ死ぬ……これは決定事項なのですよ…。」
「………まさか、貴様が…。」
「心当たりが…??」
「…………っ!!? まさか、あの時の煙がっ!!?」
「……ご名答。流石ですよ孫文台…。正解序に教えておいて上げます。あなたがかかっているのは労咳…。助かる道はありませんし、勿論彼にも治しようがありません…。」
その衝撃は私に続く言葉を発せなくするには十分で……下を向くことしか出来なかった。
「…………歴史は正される。より正確に、より厳密に……。」
于吉から目を離した一瞬の内に、奴はいつの間にかその場から消えていた。
一人残された私は、一つの覚悟を決めるのだった。
〜聖side〜
寿春の城に着いた俺は、直ぐに蓮音様の元へと向かう。
すれ違いざまの文官に蓮音様の場所を問えば、部屋で休まれているとのことなので、部屋に一直線で行く。
しかし、仕事に真面目な蓮音様が休まれるほどの病気とは……。
それ程体調が悪いということなのだろうか…。
「蓮音様っ!!!!」
部屋の扉を乱暴に開け、中を覗けば彼女は寝台に横になっていた。
寝台の傍まで近寄ると、彼女は目を開けて俺と視線を合わせる。
「………女性の部屋に入るのに、そんな入り方をしていては何れ問題が起こるぞ?」
「何を馬鹿な………いえ、それに関してはすいませんでした。しかし、今は蓮音様のお体のことが心配です。一体どうしたというんですか…?」
質問が急いているとは思うが、それだけ彼女のことが心配なのだ。
「………ねぇ、聖。あなたは私との約束を覚えてる??」
俺の質問には答えず、蓮音様は急に思い出話のようなものを始める。
「なんでいきなりそんなことを…。」
「いいから。覚えてるの??」
「………勿論覚えています。覚えていますが、今は関係のないことですよね…。」
「それが………どうもそうはいかなくなったみたいなのよね……。」
蓮音様のその言葉に俺ははっと気付かされる。
蓮音様の体は前に見た時よりも急激に痩せていて、その手には血がついている。
その症状は俺が知っている限りでは…………最も最悪なものの一つである。
「………………労咳…??」
「………よく分かるのね…。流石は聖といったところかしら…。」
「そんな…………まさか…………一体何時っ!? そんなことは無かったはずだ!!」
「于吉との戦いの中で奴の攻撃を受けた時にかかったらしいわ……。」
「奴に会ったんですか!?」
「…………えぇ。」
労咳は今で言うとこの結核…。
結核は結核菌という病原菌による感染症の一つで一昔前までの日本では、死の病として恐れられていた。
しかし現在に至っては治療法が確立し、薬物療法によってその死亡率は大きく減少している。
もしこれが現代であったならば、三剤併用療法で治療を開始さえすれば問題は無いのかもしれない。
だが、この世界は古代中国。
勿論ながら治療薬は存在しない。
と言うことは………。
考えたくは無い、考えちゃいけない。
何か……何か手は無いのか……。
「…聖。もう良いのよ…。」
「何言ってるんですか!! 何か手を……!!」
「手なんて…無いってあなただって分かってるでしょ…??」
その時になってようやく蓮音様の様子がおかしいことに気付く。
いつもの彼女にある快活で豪快な様子が今日はまったく感じられない。
感じるのは絶望と恐怖。
死の宣告を受けた者の当然の反応だった。
「……………私は悟ったわ。だからこそ、私はあなたに託したい…。あなたとしたあの約束を……。」
「…………なんで…??」
「…………えっ??」
彼女の体を横から抱き締める。
思った以上に痩せて細くなった体は強く力を入れたら折れてしまいそうだったが、それでも出来る限り強い力で抱き締める。
「なんであなたはそんなに強がるんですか!! 怖いなら怖いって言いましょうよ!!!」
「………………怖い…。」
「………………蓮音様。」
「死ぬって怖いことなのね………。身をもって知ったわ。」
震える彼女の体を確りと抱き締めれば、彼女の生きている証が確りと感じられる。
誰だって死は怖いものだ…。勿論それは英雄であろうとも……。
しかし、蓮音様は覚悟を決めている。
俺がやらなくてはいけないことなのだ…………。
「…………先ほどの件だけど、了解しました。俺の全力を持って事にあたらせて頂きます。」
「そう…………。じゃあ、お願いね…。」
蓮音様はそう言うと寝台から立ち上がり、机の中から剣を取り出し俺に手渡す。
そして彼女自身は俺に背を向けるようにして正座すると、上着を脱ぎ捨てて肌を晒す。
その健康的な褐色の肌を見ていると本当に病人なのか疑いたくなるが、節々のやせ細ったところを見ると閉口してしまう。
「……………蓮音様、詩はご存知ですか?」
「えぇ。勿論知ってるわよ。」
「実は俺の世界にも詩がありまして……五七五七七の言葉の制限がかかるんですが、その中で自分の気持ちを込めて詠うんです。」
「へぇ………。何だか面白そうね…。」
「詩には題目があるわけでは無いのですが、恋愛に関する詩が多いのは、やはり人々の想いの一番にあるのは異性への恋心だということらしいです。その中から、蓮音様へ一首お送りしますね…。」
「何を送ってくれるのかしら…??」
「“瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ”」
崇徳院の詠ったこの短歌。
意味としては、川瀬の流れが速いので、岩にせき止められる急流が、一度は別れても再び合流するように、愛しいあの人と今は障害があって別れていても、行く末は必ず添い遂げようと思うという詩だ。
今回の場合、別れとしては永遠なものなのかもしれない。
しかし、別れたとしても何れまた出会える。その時までずっと私はあなたを好きでいるという強い意味をのせた詩だ。
「…………………嬉しいな…。聖、あなたの想いでこの詩は満ち溢れてる……。ねぇ、私も詩って良い??」
「………勿論です。」
「“玉の緒よ 絶えねば絶えね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする”」
蓮音様も俺の世界の詩に合わせて詠ってくれたのだが、その詩は俺の知っている短歌そのものであった。
意味としては、我が命よ、絶えるならば絶えてしまえ。このまま生きながらえれば、(恋心を表さないように)耐え忍んでいる意思が弱ると困るからという詩。
女の人の恋愛に対する恥ずかしさや息苦しさを表すこの詩を蓮音様が詠ったのはもしかしたら偶然ではないのかも知れない……。
王としての重責と女としての恋心は耐えうることの出来ない重みとなって彼女にのしかかっていたのだ……。
「蓮音様。俺は嬉しいです……。蓮音様にこうして好意を寄せることが出来て………。」
「…………ありがとう。私も、あなたを好きになってよかったわ……。お願い、最後に一つだけ孫堅としてでなく蓮音としてあなたに頼みたいことがあるの……。」
「……俺に出来ることなら…。」
「……………私と接吻して…。あなたの世界だと、キスって言うのだったかしら…。」
「…………喜んで。」
お互いの思いを乗せたキスは熱く、長く、そして真剣だった。
唇が離れたのはお互いの呼吸が苦しくなったから…。
そうでなければ、小一時間はしていただろう…。
「…………そろそろ、お願いね…。」
「…………蓮音様…。ぐすっ……。」
「強く生きなさい。あなたは誰よりも強くて誰よりも優しい…。だからこそ強い気持ちがあなたを作るわ……。」
「………………はい。」
俺は持っていた剣を上段に構える。
蓮音様は俺の行動に合わせて首をもたげ、うなじ辺りがはっきりと見えるような格好になった。
「……………いきます…。」
「えぇ………。」
呼吸を整え、振り下ろすタイミングを自分の中で取る。
一発で決めなければ、苦しむのは蓮音様だ……。
「はぁぁぁああああ!!!!!!!」
気合と共に振り下ろされる剣。
その剣が徐々に彼女の首元に迫っていく中で、彼女の最後の言葉が紡がれる。
「聖……。こんな辛い思いをさせてごめんなさいね…。でも、私は幸せよ…だって、好きな人の手で殺してもらえるんだから………。だから、あなたは私のことは忘れて前に進みなさい…。そしてこの世界を統べる王にあなたはなるのよ……。ねぇ………私の最愛の人………大好きよ………聖……。」
ドシュッ!!!!!! ガンッ!!!!! ゴトッ!!!!! ドサッ!!!!!
鈍い破砕音の跡に響く重低音の響きは、球体のそれが床に転がる鈍い音で……。
辺りには鮮血が飛び散り、血の池は既にいくつも出来上がっている…。
剣を握る右手には先ほどから力が入らず、震えている。剣を持てているのが不思議なほどだ…。
「ぐすっ…………えっぐ………蓮音様………。」
双眸から溢れ出す涙は止まることがなく、まさに滝と呼ぶに相応しい…。
そのまま膝から崩れ落ち、天を仰ぐようにして泣き続ける…。
部屋にはしばらくの間、嗚咽混じりの鳴き声が響いていた…。
孫堅文台。
呉の頭首であり、江東の虎…。
聖のよき理解者であり、聖に好意を寄せる女性…。
享年38歳 若すぎる英雄の死であった。
空を見上げながらかけていた眼鏡をずり上げる于吉。
「日中なのに流星とは………孫文台が死にましたか…。くくくっ……計画通りですね。それでは次に移りましょうか…。」
歴史は進み続ける…………二度と戻ることは出来ずに………。
弓史に一生 第九章 第一話 英雄逝く END
後書きです。
弓史に一生第九章が今話より始まります。
それにしても……九章の一発目にこんな重い話を載せるのはどうかとは思うんですが……話の流れ上は仕方のないことです…。
そして、私が一刀君との相手を蓮音にしないでくれと言うのも理解いただけたでしょうか…。
作者としても死なせたくはない人なのですが………惜しい人を亡くしました。
次話はまた日曜日に……。
それでは、お楽しみに〜!!!!!
説明 | ||
どうも、作者のkikkomanです。 今話から愈々第九章です。 この九章は物語が動きます。 世界は騒乱に向かいもはや誰にも止めることは出来ない。 そんな中、主人公に起こる悲劇とは……。 |
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