IS・UC第零話「ロンド・ベル消滅」 |
IS・UC第零話「ロンド・ベル消滅」
XXSide
懐かしい夢だ…
『お前より弟のほうが優秀だな』
『どうしてお前は俺より劣ってるんだよ、この出来損ない!』
『XX、無理だけはするな。お前は私の大切な家族なんだから…。お前が居なくなったら私は…』
『チッ、弟のほうじゃねぇのかよ!』
『君、名前は?』
『アムロ!そのファイルの片方を渡してくれ!』
『RX-78-3、ガンダム3号機…行けるか?』
『サイド6に転属…でありますか?』
『RX-78-NT-1アレックス、出ます!』
『バーニィか!?もうやめろ!お前が何に焦っているのかは知らないがこのコロニーに攻撃しようとしたジオンの艦は…』
『RX-78NT-Xネクティス、行くぞ!』
『その傲慢さが命取りになったな、シロッコ!』
『ハマーン、お前は…』
『XX、リ・ガズィカスタムで出るぞ!』
『シャア、どうしてお前はエゥーゴに残らなかったんだ!エゥーゴならばお前の望みを果たせた筈だろ!』
『クェスはお前がしっかり守れよ、ハサウェイ』
『この光…まさか、アムロ……そうか、俺はまた…』
『あれほど憎しみに囚われるなと言っただろ、リディ!この、馬鹿野郎ぉぉぉお!』
『XX、フェネクス行きます!』
『お前はシャアなんかじゃない!亡霊よ、闇へ帰れぇぇぇぇ!』
『この光りは…アムロ、見てるか…?』
………………………
………………
………
懐かしいな…
「………う!」
…?
「…い…う!」
誰だ…?
「隊長、起きて下さい!隊長!」
「ハサウェイ…か?」
そこには俺の隊の三番機であるハサウェイがいた
「全く何時まで寝てるつもりなんですか?クェスもレーンももう起きましたよ?それに後数分で隊長会議始まっちゃいますよ?」
その言葉を聞いて一瞬思考が止まる
「…ゲッ!マジか!?」
俺がそう言うとハサウェイは呆れて
「今何時だと思ってるんですか?」
俺は慌てて部屋の時計を見ると時計は7時を指していた。
ちなみに俺はいつも6時に起きている。つまりは十分に寝坊をしているわけで…
「うわあああああああああああああ!急いで着替えないと!朝の隊長会議に遅刻する!」
「はぁ…」
数分後…
隊長会議
「すまん、遅れた!」
そこにはトライスターを始めとしたラー・カイラムの各隊の隊長が揃っていた。
「少し遅いですよ少将、寝坊でもしたんですか?」
トライスター隊隊長のナイジェルに苦笑交じりに言われ「フッ、茶化すなよ」と苦笑交じりに返す。
………数十分後………
隊長会議が終わりに差し掛かった時、ブリッジに居るであろうとある人物に通信を繋げる。
「そういえばブライト、補給はどうなってる?」
コーヒーを飲んでいたブライトはその質問に
「あと数分といったところだ。ああ、後で話があるから艦長室に来てくれ」
「?分かった」
と答える。次に俺は格納庫へと通信を繋ぎ
「アストナージ、MSの整備状況はどうなってる?」
整備班へ指示を出していたであろうアストナージがこっちに来て
『整備についてはもう終わりました、強いて言うならフェネクスの封印の方ですかね…』
「あいつか…」
俺はラプラス事件で俺と共にシャアの亡霊を葬り去った不死鳥の名を冠す金色の機体のことを思い出す。
『封印してあるとはいえ何時何が起きてもおかしくないですから…』
「まあな…」
その後少し話していると、ブライトから放送が入る。
『ロンド・ベル第一艦隊。出港するぞ!』
「もうそんな時間か…」
『ですね』
「じゃあまた」
『はい、それでは』
そう言って通信を切る。
そして各隊の隊長に向けて言う
「では皆、後はいつも通りに」
「「「はい」」」
「それでは、解散!」
そして俺は艦長室へと向かう途中、食堂で懐かしい人達に会う
「あれ?カイにミライさんそれにチェーミン、どうしてここに?」
「お?ラプラスの件以来だな。元気にしてたか?」
「あら。久しぶりね」
「久しぶり!」
「あ、ああ…何で乗ってるの?」
俺の質問に二人は
「ラー・カイラムのクルーに取材をしようと思ってな」
「ブライトやハサウェイの仕事ぶりを二人で見に来たのよ」
「ミライさんやチェーミンはまだ納得行くが…カイは特に乗る必要無くねぇか?」
「密着取材ってやつさ。それに妙にきな臭い事件があったんでな…」
「事件?」
「まあそれについてはブライトから直接聞いてくれ。呼ばれてるんだろ?」
「…何で知ってる」
「ある意味お前も関係するかもしれないからな。ともかく行って来い」
「はいはい」
そうして俺は食堂を後にし、艦長室へと向かった。
「ブライト、来たぞ」
『入れ』
「話ってなんだ?カイから何か事件があったと聞いたが」
「ああ、それについてなんだが…あまりにも妙でな」
「カイもそんなこと言ってたな…何が妙なんだ?」
「実はな…これを見てくれ」
俺の目の前にある”リスト”が書かれた紙が置かれる
そこには…
「カミーユ・ビダンにファ・ユイリィ、ジュドー・アーシタやリィナ・アーシタに…って、ちょっと待て!ここに書かれているのは!」
「実はな、そのリストに書かれている人や物が消息不明になっている」
「何だと!?」
「更に行方不明になる前にある現象が確認されている」
「ある現象?」
「サイコフレームの共振の際に発せられる光が目撃されている…」
「っ…おいおい、それは数年前にアナハイムやメガラニカが消えた時と同じじゃないか」
「とりあえず警戒はしておいた方がいいだろう、と思ってな」
「…ああ、そうだな…」
直後、警報が鳴り響く。それと同時に通信が艦橋から入る。
『ブライト艦長!』
「どうした!何が起きた?」
『まずはブリッジに来てください!』
「分かった。行くぞ!」
「ああ!」
俺達はブリッジへと向かう。
「何が起きた!」
「はい!本艦隊正面に、サイコフレームの共振時に発生する光を確認!向かってきます!」
「なっ…」
「おいおい、勘弁してくれよ…」
話を聞いた直後にこれかよ…。
「接触まで約1分!」
「…どうする?」
ブライトが聞いてきた。俺は…
「回避は出来ないんだよな?」
「はい。残念ながら…」
「なら、腹をくくるしか無いだろ…」
それを聞いたブライトは
「各艦に通達!総員対ショック態勢!全員何かに掴まれ!」
『「総員、対ショック態勢。繰り返します、総員、対ショック態勢」』
「接触まで5、4、3、2、1、」
「来るぞ!」
直後、俺は光に包まれた瞬間に確かに聞いた
『おかえり』
と言う声が…
Side out
この日、この時刻を持ってラー・カイラムを始めとしたロンド・ベル第一艦隊は光りに包まれUC世界から”消えた”。
このことにより地球連邦軍は大きく混乱した。
数時間後…
地球連邦軍とある基地の司令部
「はあ、捜索でありますか…?」
ロンド・ベル第二艦隊旗艦ネェル・アーガマ改艦長オットー・ミタスは怪訝な声で聞いた。
「実はな…」
基地司令はロンド・ベル第一艦隊が行方不明になったことを告げる
「そこで、だ。君たちロンド・ベル第二艦隊にロンド・ベル第一艦隊の捜索の命令が来た。だが、何もなしでというわけではない」
基地司令は一呼吸置いて
「ネェル・アーガマ改を始めとしたロンド・ベル第二艦隊の出撃許可が降りた。それもZ系や最新鋭の機体を中心的に配備したものをな。無論パイロットはエース級を中心に集められている」
その言葉にオットーは
「なるほど、一時的な謹慎解除という訳ですな」
「そう捉えてもらって構わない。それと発見次第、反抗の意思があるかどうかを確認してくれ。反抗すればバンシィを使ってでも撃墜しろ、だそうだ」
「つまりは第一艦隊に反逆の可能性があると?」
「上層部はそう考えているらしい。ああ、あと反抗の意思がなければこれを渡してくれ」
基地司令は一枚の紙をオットーに渡す
「これは?」
「この二名に総司令部へ出頭するようにとのことだ」
「分かりました」
オットーはその紙を綺麗にたたみ胸ポケットへと入れる
「では、頼んだぞ」
「はっ!」
そして数日後、オットー率いるロンド・ベル第二艦隊は基地を出港後、その消息が完全に途絶えた。
連邦軍はありとあらゆる手で捜索をするものの、発見することができなかった。
因みにオットーに渡された紙にはこう書かれていた
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地球連邦軍総司令部より
以下の二名は司令部へ出頭せよ
ロンド・ベル司令兼第一艦隊旗艦ラー・カイラム艦長:ブライト・ノア准将
ロンド・ベル並びに第一艦隊MS隊総指揮官:イチカ・オリムラ少将
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説明 | ||
何をやってるんだ…俺は…? 一応ISクロスZZ・CCAの代わりにと… 人気が出れば正式に連載するかも…? | ||
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コメント | ||
それはお楽しみ(生き返る人もいます)(番犬屋) カミーユ・ファ・ジュドー・リィナ以外で行方不明になったUCGキャラは?(道産子国士) ブライトは引退を考えていて大佐に長い間とどまっていたために(ユニコーンの時でもまだ大佐だった)のと、総合的な功績は一夏の方が上なのである意味での逆転現象が起きているとお考えください。(番犬屋) 司令なのに指揮官より階級が下とはこれ如何に?(西湘カモメ) |
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