三匹が逝く?(仮)〜日常編〜
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「『自分は自分が知っている通りの人間だ』、まさにこの諺の通りでね。私は私が知る通りの人間なのだよ」

 

 ――とある研究者がとある危険請負人に語った言葉。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「あ〜…………マスター、お早う」

 

「もう夕方なんだが」

 

 ストレートロングの黒髪をかき上げながら階段を下りてくるメイズに、グスタフはグラスを磨きながら応えた。

 店内は閑散としており、マスターと常連客(夕食目当ての一般市民)が数人だけだ。

 生欠伸をかみ殺しつつ、メイズは慣れた足取りでカウンターへ入り、奥の扉へと足を向ける。

 

「ん、もうそんな時間か。マスター、手伝いは?」

 

「皿洗い」

 

「了解」

 

 短く言葉を交わし、手慣れた様子でエプロンを身に着けて髪をポニーテールに結ったメイズがカウンターに戻って来ると、糸瓜の束子で皿やコップを洗い始めた。

 理知的な雰囲気の美人が、どこか物憂げな表情で洗い物をするいつも通りの光景に常連客達(大半が男)の目尻が下がる。

 男達の視線を気に留める事なく、大量に積まれた皿との格闘が終わる頃にはもう一人の店員(臨時)が出勤して来た。

 

「おいーっす! マスター、メイズ、来たよー」

 

「おう、ソフィか。お疲れさん」

 

「あ、ソフィ。お疲れ様」

 

 白の貫頭衣に紺色のスカート、淡い緑の瞳に赤色のショートカットのソフィは右手をシュタッと挙げて元気良く挨拶しながらウェスタンドアをキィ、と鳴らす。

 弾む足取りでカウンターに入ったソフィはそのままメイズが入ったのと同じ部屋に入る。

 

 しばらくして――

 

「お待たせっ! さってとっ、新しい制服も出来て心機一転! 今日も元気に働こうかなっ!」

 

 カウンターに現れたソフィの姿を見て、店内の男性客がどよめいた。

 白のブラウスに、目にも鮮やかな青のスカート。

 そしてなによりも男達の目を引いたのは、青と白のギンガムチェックのエプロンに押し上げられて強調された二つの膨らみである。

 もしここにユウタが居たならば「神○屋!?」と思わず叫んだに違いない。

 にわかに活気づいた店内の様子を知ってか知らずか、ソフィは膝丈ほどのスカートを靡かせて軽やかにフロアへと躍り出る。

 

(……今ここにコミネが居ないのは幸いだったわね)

 

 今日から支給された新しい制服に身を包んだソフィは、店内に居る全ての客の視線を集めていた。

 男性客は当然として、少なからず居る女性客からも「結構カワイイ服ね〜」とか、「スタイルに自信が無いと着れないね……だけど着てみたいな」など、概ね好評を得ているようだ。

 普段は煮固めた皮鎧に身を包んでいるソフィだが、一部の常連客からは鎧から覗く肌とかすらっとした脚がサイコー! などの声がある(店内でそう熱く語ったとある男は本人に引かれていたが)。

 そんな彼女が可愛らしい制服を着た上、いつも鎧の下で判らなかった女性の膨らみ(大)を誇示するかのごとく胸を張っているのだ。

 この思わぬサプライズに、店内に居た男性客が前屈みになってしまったのも仕方あるまい。

 カウンター越しに店内の様子を見ていたメイズは、ギルドランク赤で超弩級の女好きがこの場に居なかった事を、大して信じてもいない神に感謝していた。

 

「それにしてもマスター? あの制服って、マスターの趣味……じゃ無いですよね?」

 

「ああ……あれ、な。後援者と言うか腐れ縁と言うか……まあ、兎に角厄介な奴から送り付けられたんだ……」

 

 半眼で訊ねるメイズに、疲れた口調で返すグスタフ。

 

「じゃあ注文――」

 

「ソフィちゃん! ソーセージ一皿とエール一杯お願い!」

 

「お、俺はレタス炒飯大盛り追加で!」

 

「キノコスパ一つ! あ、あと出来たら俺のキノコ――ぶげらっ!!?」

 

「はいはーい、下ネタは禁止ですよー」

 

 気合を入れてオーダーを取ろうとしていたソフィに掛けられる声、声(内一人にはカウンターから飛んで来た木製トレイが直撃していたが)。

 

(やれやれ、何時もとは違った意味で戦場になりそうね……)

 

 目の色変えてヒートアップする男達と、あんまり解ってないソフィの様子に内心で溜め息を吐きつつ、メイズは代わりのトレイ(投擲用)を右手に構えた。

 

「あ、ちなみに明日からはメイズもあの格好だぞ」

 

「………………確か、ここの後援者ってマスターが居たパーティーのリーダーなんですよね? こっそり殺っちゃってもイイですよね?」

 

「お前はどこに殴り込む気だ――――ふんっ!」

 

 ぞっとする程綺麗な笑みを浮かべたまま、今にも”仕事着”に変わりかねない店員その一を止めつつ、グスタフは悪乗りしようとしていた男性客に軽めの拳撃(繰り出した拳の風圧)を飛ばす。

 

「マスター! えっと……注文これだけ宜しく!」

 

「おう!」

 

 熱気が増した店内を軽やかに走り抜け、注文を大量に書き付けた紙をカウンターに持ち帰った店員その二を迎えつつ、『銀の月』マスターは包丁を振るう腕に力を籠めた。

 

 

 

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「それはまた……大変でしたねえ」

 

「まあ、ここの所は騒動続きなんですけどね」

 

 翌日の昼。

『知恵の泉』に昼食の配達に来たメイズは昨日の事柄をベルナールに話していた。

 前に来た時と同じでグスタフ謹製のサンドイッチを持って来てはいるが、今回は”仕事”で訪れて居る訳ではない為、メイズは他愛の無いお喋りに花を咲かせている。

 短く切り揃えた茶色の短髪と黒縁眼鏡の下の明るい茶の瞳に柔和な光を浮かべたベルナールは、聞き役に徹してメイズの話に口を挟まず、時折相槌を打っていた。

 

 書店『知恵の泉』店員、ベルナール・セドラン。

 来店する客に対し、穏やか且つ丁寧な物腰で接する三十半ばのこの男は、メイズをはじめとしたギルドの諜報員達とソルティドッグのつなぎ役を担っている。

 例え、自身の喉元に刃を押し付けられて脅されるような状況に陥っても諜報員としての守秘を貫く彼は、メイズが信頼する人間の一人でもあった。

 まあ、ベルナールが前述のような状況下に陥る事態そのものが先ず起こり得ないとメイズは知っているし、そんな事態になる前に賢い彼は上手く姿を眩ますだろう。

 例え逃げ場が無くとも、彼が獲物を抜けば大概の相手は生きてはいられない事もまた、メイズは知っていた。

 詰まるところ、ベルナールという男はメイズが安心して”裏”も見せられる人物なのだ。

 

 一通り話したメイズが水筒から紅茶を注いでいると、ベルナールが思い出したようにふと零す。

 

「そう言えば……例の森での一件が落着して、騎士団による封鎖も解けたようですね。また採取のクエストが増えているようで」

 

「あ、それマスターからも聞きました。昨日、うちの店にも依頼が来てたみたいですよ」

 

 あの一件、表向きには『森にある古代の神殿跡の真上に屋敷を建てたとある貴族が不祥事を起こして処罰された』ことになっている。

 詳しい名前こそ新聞には載らなかったものの、その貴族がロワイエ公爵だという事はそれなりに知れ渡っていた。

 尤も一般市民にとっては雲の上の人物である上に、そもそも何をして法に触れたのかなど知りようも無い。

 結果、適当な推測を書き連ねたゴシップ誌などが出回ったが何れも信憑性は薄く、事件からひと月近く経とうかという今となっては人々の興味も失われていた。

 寧ろ、街の住人――特に、あの森で生計を立てている人々にとっての関心事は、屋敷周辺の立ち入り調査を騎士団が行った為にしばらくその区域での採取や狩りが禁止されていた事にある。

 それも先日目出度く解禁となった為、待たされていた猟師や薬師などが喜び勇んで封鎖区域――水の神殿跡に近い為に獣が多く、野草の種類も豊富――に出掛けているのだが。

 冒険者の店に件の森での採取クエストが張り出されるのは久し振りなので今頃は”紫”や”青”の冒険者はこぞってそれらのクエストに出掛けている頃だろう。

 まあ、それも『赤い目の化け物』が噂される区域を除いた箇所に限られる、のだが。

 

「メイズさんも出掛けられるのですか?」

 

「んー……今のところ、私には回って来てませんね。昨日のお昼にジャンとエルグランドのトコの二人が出掛けてましたけど」

 

「なるほど。まあ、こちらも最近は暇になってきていますし……メイズさんもしばらく羽を伸ばされてはどうですかね?」

 

「有り難う御座います。お店の方も人手が増えたことですし、適度に休みは取っておきますよ」

 

「――じゃあ、一休みといく前に一つ仕事頼みたいんだがな?」

 

「おや、ご主人」

 

 唐突に二階から聞き覚えのある声を掛けられ、眉を顰めたメイズが階上を見るとそこにはひらひらと手を振っているソルティドッグの姿があった。

 漁師と言っても通用するくらい良く日に焼けた肌に、いつもと同じくたびれた濃紺のシャツと灰色のズボン。

 白髪混じりの濃紺の髪をオールバックにした壮年の男は欠伸と一緒に伸びをしながら階段を下りて来る。

 

「――仕事?」

 

「そんな怖い目をせんでも」

 

「屋敷の一件といい、コミネへの手紙配達といい……ここ暫くの仕事はハズレばかりだからね。少しは目付きだってキツくもなるわよ」

 

「ん〜……まあ仕方ないだろ? 公爵の件で、小峰勇太とジム・エルグランドが関わってんのは初めに説明したしな……それにいくら俺だってエルフィティカみたいなのが出てくるような展開までは読めんよ。それに手紙の件は公爵邸での事情を一番知ってるお前以外に頼めん仕事だったからなぁ」

 

 ジト目で見るメイズに、溜め息混じりの弁明をする男は入り口に立ててあったコート掛けからハンチング帽とトレンチコートを取った。

 

「解ってるけどね。それとこれとは別、愚痴りたくもなるわよ…………で、どんな仕事よ?」

 

「今からエルフィティカの所に行くんだが、お前も――」

 

「――大分長らくお時間を頂いてすいませんでしたベルナールさん。じゃあ、私はこれで」

 

「おおいっ!? 話くらいは聞けや!」

 

 聞く体勢に入ったメイズにほっとしながらソルティドッグは出来るだけ軽い口調で切り出すが、エルフィティカの名前が出た瞬間にメイズは綺麗な笑顔を浮かべて店の出口へと足を向ける。

 

「煩いわねこの駄塩犬! 久々の静かな休日に誰が好き好んで歩くトラブルメーカーの所に行きたがるのよ!」

 

「駄塩犬……ぷっ」

 

 慌てて引き止めに掛かる『知恵の泉』マスターに対して返されたメイズの罵倒に思わず噴き出すベルナール。

 

「……ベルナール、お前今月の給金二割カットな」

 

「非道い!?」

 

 大概の悪口や軽口は聞き流すソルティドッグだが、流石に駄塩犬呼ばわりは堪えたのか、冷めた目で部下を見遣ると非情な言葉を叩き付けた。

 

「大体、何をしに行くのよ。彼について現段階で解る情報は既に把握済みなんでしょ?」

 

「いや、まだ俺自身が当人と直接顔を合わせた事はないからな。それにいつもみたいな”事情”で会いに行く訳じゃねえよ……一応、ある店の代理人として会いに行くのさ」

 

「ある店?」

 

「ああ…………『銀の月』から大量の牙やら毛皮やらを流された”素材屋”のな」

 

 カウンターに突っ伏したベルナールをよそに、城門付近では有名な野人宅を訪問する真意について尋ねるメイズにソルティドッグは帽子を目深に被りながら答える。

 

「……苦情でも言いに行くの? なら、私はパスさせて貰いたいんだけど」

 

「その逆さ、あの店は安めの加工品とかを大量に売るんだよ。だからあんだけ大量に原料を仕入れられて喜んでたぜ? 加えてエルフィティカが予め加工してたからな、そっちの手間が省けたって店側はホクホクしてたってワケさ。これからは『銀の月』を経由せずに直接そっちに持ち込んで欲しいんだとよ……ああ、グスタフには連絡してあるし、許可も取ってあるぜ?」

 

「…………でも、私まで一緒に行く必要はないわよね?」

 

「いや、お前は奴と面識が有るだろ? 初対面の人間が一人で訪ねるよりは知ってる奴が一人は居た方が良いんじゃないかと思ったワケだが」

 

「……あんまり関係ないと思うけどね。一人で行きなさいよ、ちょっと変わってるけど行き成り取って食われたりはしない筈だから…………多分」

 

「多分かよ……冷たいねぇ」

 

 つれない態度のメイズに肩を竦めるソルティドッグだが、口調はあくまで軽かった。

 

「まあ、無理にとは言わんさ。今回はあくまで顔見せと商談だからな……俺もわざわざ火薬庫に火を放るような真似はせんよ」

 

「…………待って。やっぱり、私も行くわ」

 

「何だ? 意見を変えるなんざお前らしくねえな?」

 

「……良く考えたんだけど、貴方に任せると何故か後で私が苦労するパターンになる事が多いのよね。なら、初めから釘は刺しておかないと」

 

「随分と酷え言い草だな……」

 

 互いが互いに溜め息を吐き、店を後にする。

 後には、未だカウンターに突っ伏している店員のみが残された。

 

 

 

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 遡って昨日の事。

 

「どうしてこうなった……」

 

 本日幾度目かとなる言葉を溜め息と共に零しつつ、ジム・エルグランドは人口密度が増えた我が家の居間をキッチンから振り返る。

 アルとリサは問題無い、あろう筈もない。

 問題なのは暖炉前に陣取ったまま本に視線を落とすユウタと、子供達と同じテーブルに座っている青年だ。

 ジムが野菜を販売しているお得意様で、今は度々訪れる場所となった冒険者の店『銀の月』、この青年――確か、名前はジャンとか言った筈だが――はそこを拠点としている冒険者だった。

 ジャンがアルとリサを連れて訪ねて来たのが一時間ほど前。

 そして、子供達の後ろで縮こまりながら覇気の無い声でジャンが事のあらましを説明し終えたのがつい先程。

 聞けば、つい先日立ち入り禁止が解かれた森で可能な限り多くの薬草を採取するというクエストを三人で請け負ったらしく、ついてはここいらの地理に詳しいジムに協力を仰ぎたいのだとか。

 アルとリサが居れば大概の採取地には行けるであろうし、子供達が知る場所でも依頼主の要望に応える物品は入手できるだろうにと思い、そう返答したジムだったが、ジャンから蚊の鳴くような声で返って来たのは『赤い目の怪物』の話。

 自分一人でならば逃げ果せるかもしれないが、子供達が着いて来るとなれば話は別。

 故に、ランク”黄”にして様々な武勇伝を持つ自分に同行して欲しいのだと言う。

 

(…………仕方ねぇ、か)

 

 結論から言えば、ジムはその話を受けた(腕組みしながら低い声で返答するジムにジャンはビビりまくっていたが)。

 正直、子供達が行くのでなければ、そしてジャンが(多分に怯えを含んではいたが)子供達の安全を第一に考えた言動をしなければ断っていたのだと思う。

 同行して貰えるかの問いに是、と返した時に心から安堵した様子のヘタレもといジャンを見て思わず苦笑してしまった(周りからは僅かに口元を歪めた様にしか見えない)のも仕方なかろう。

 

 自分が同行すれば、そんな怪物など現れはしない――それどころか恐れる対象こそが同行するのだから。

 

「お〜い、余所見してっと焦げるぞ〜」

 

「――!? っと!」

 

 不意に自虐的な考えが頭に浮かび、嗤いが漏れそうになったジムの背にリビングからユウタの声が掛けられ、料理中だったジムは野菜に火を通しすぎていたのに気付きフライパンを持ち上げた。

 思わず声の主の方を振り向くが、ユウタは相も変わらず本に目線を落としたまま足をぶらぶらさせている。

 と言うかこの男、さっきまでジャン達が話をしていた時からそのまんまだったのだが。

 

(…………ち、俺とした事が)

 

 軽く頭を振って気持ちを切り替え、ジムは目の前の料理に集中し直した。

 多少の焦げ目が付いた野菜を取り除き、無事なものを皿に取り分ける。

 

「あ、最近舌が肥えてきたんで『銀の月』クラスの料理でよろしく!」

 

「お前もう帰れや」

 

 押し掛けた上、料理にまで注文をつける傍若無人の闖入者にジムは据わった目で冷静に突っ込んだ。

 

 

 

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 あとがき

 

 うい、日常編の続きです。

 ちと短めで申し訳ありませぬがここで繋がせて頂きますです。

 

 日常編という事で今回はメイズの周りの人間について少しばかり書いてみました。

 まあ、仕事じゃない時は諜報員三人もこんな感じでグダグダやってます(笑)

 

 さて、今月は公私含めて色々とあります故、恋姫ssはもちっと掛かるやも知れませぬ、申し訳ない。

 時間を見つけてちまちまと執筆はしておりますので今月中にはなんとか上げたいかと思っております。

 

 それでは樹氏、わりと投げてしまいましたが続きを宜しくお願いします。

 

 

 

 

 

 

説明
 この作品は小笠原樹氏(http://www.tinami.com/creator/profile/31735 )、峠崎ジョージ氏(http://www.tinami.com/creator/profile/12343 )、YTA氏(http://www.tinami.com/creator/profile/15149 )と私、赤糸がリレー形式でお送りする作品です。

 第1話(http://www.tinami.com/view/593498 )
 前話はレスポンス機能(右上)にて
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コメント
>峠崎丈二さん あ、あの野郎ですね。……次回の丈二さんの更新が楽しみですなぁww(赤糸)
ウェ〜イ、溜息吐きまくりの保護者キャラケテーイ…… (;-ω-)  さぁてど〜すてくれようこの野郎ww(峠崎丈二)
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