真・恋姫†無双 〜孫呉千年の大計〜 第3章 4話
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第3章 群雄淘汰・天下三分の計編 04話 『 長沙城包囲戦 其の弐 』

 

 

 

 

「・・・さて 始めるとしようか」 

 

似合わない 柄じゃないな 言葉を発した一刀はそう感じていた

 

部隊の隊長として、珊瑚、瑠璃、子虎、桜達に言葉をかけることは以前にもあった事であるが

戦の開始の合図などもっぱら雪蓮や緋蓮さんの役目だった

 

それだけに自身が発する言葉に多大な違和感を感じていた一刀である

 

というのも、今まで一刀が一度戦争に関われば、ほぼ戦場のど真ん中、または前線を駆け抜けていたのだ

この度は雪蓮の代役ではあるが、現在事実上、天皇である一刀は呉の頂点に君臨しているわけなのだ

 

昨夜その事を冥琳と蓮華がいる場で吐露してみたものの・・・ 結果は言うまでもないとは思う

 

「あきらめが肝心ですよ 陛下 フフ くれぐれも皆の士気があがるようお願いします」

「がんばってくださいませ 応援しております 兄様」

 

と2人に逆に発破をかけられてしまい、退くに退けない状況へと追い込まれ

表情からは全く伺えないので残念ではるのだが

ええいままよ!と己に自身に、大丈夫、やれない事はないさと暗示をかけている節さえあった

 

「祭! 桜!」

 

「「ハッ」」

 

「作戦の成否は2人に掛かっていると過言ではない

 そなた達2人の奮闘に大いに期待している」

 

この度の戦の要となる2人へと、声を漲らせて己の意思を込めて抜き放った

 

「まかせい!!!」

「承知したでござる!」

 

あまりの一刀の勢いに、ぷっと吹き出しそうになるのを、祭と桜は耐えながらも

互いに戦闘準備はとっくに完了している! そうした意味も込めた不敵な笑みを浮かべ合う

 

祭と桜、2人のその様子を満足げに捉えた一刀は続いて

長沙城へと乗り込んで、焙烙玉で焼き払う任を与えた2人へと言葉を向ける一刀

 

「思春、明命」

 

「「「ハッ」」」

 

一刀に名前を呼ばれた2人は、急いで拱手し応える

 

 この度の作戦の肝は桜・・・は補助に回ってもらい、祭殿に黄忠を引き付けてもらう事になる

 引き付けているその間に、思春・明命の2名が忍び込んで焙烙玉をもって兵糧を焼き払ってもらう よいな? ※第3章 3話参照

 

冥琳が説明したより詳細な作戦内容のである

 

ただこの度はいつもと異なった 一刀は天皇であり、かつ総大将という立場から、早々危うい現場へと足を運ぶことはないだろう

 

まぁ雪蓮が傍にいたら渦中の真っ只中にいた 

正直何を言ってるのか判らないだろうが俺も判らない・・・という状況はありそうだが・・・

 

そうなったらなったで、冥琳や紅さんには多大な迷惑をかけるんだろうな 

そんなことを感じながら、これからは将や兵達があげる結果や成果をねぎらう事も自身の務めなのだと思い直す

 

「2人にはいつも苦労をかける 務めを果し無事に帰ってきてくれ」

 

待つ者の身の上から、ついついこんな湿っぽい言葉を発していた一刀であったのだ

 

祭と桜、先の2人とは違い、なんとも気合の入らない言葉ではあるが・・・

そこにはいつもとなんら変わらない、飾り気のない一刀の細やかな気配りが見て取れたのだった

 

「「「承知」」」

 

私はこの度も一刀様のお役にたってみせる その決意と共に明命は、一刀へと元気良く笑顔を向け拱手し答える

また思春は何を当たり前の事を・・・ それより士気をあげるような言葉をと思い、少し不満げな表情をみせつつも

一刀が視線を外すや、フッ あいつらしい不器用な激励の仕方だな それも悪くない そう感じていたのだった

 

「楓・穏・は西門、霞・高順・紅は北門を、子虎・亞莎は東門前で祭殿、桜の支援を

 琥珀は水軍を率いそのまま待機、瑠璃は引き続き周囲へ警戒せよ

 藍里は珊瑚につけ 珊瑚は本陣前に待機 以上だ!」

 

「「「「ハッ 承知(しました)」」」」

 

祭や桜、思春、明命より幾分軽い任務といえるだろうが、まだまだ黄忠の実力の底がわかっていない

祭と桜という孫呉が誇る弓の名手をあてがったのは、作戦への保険をかけていたにすぎない

追い込んだと油断して足元を掬われかねない戦であるのも事実なのだ

 

あちらへ形勢が一気に傾けば、様子見を決め込んでいる江夏、江陵 荊南地方から援軍を派遣してくる危険性を孕んでもいたのだ

そうなればほぼ100%の確率で撤退を余儀なくされ、時間を費やした分だけ大陸の覇権が遠のくこととなる

 

獅子は兎を狩るのにも全力を尽くすという、ならば最初から全力で事に当たるだけであった

そうした気持ちを乗せ、本陣に集う皆へと向けて、一刀は最後の言葉を贈り送り出すのだった

 

「此度の長沙攻めは、孫呉の治世を大陸にあまねく照らす為の試金石となる戦いでもある

 愛する孫呉の((兵|つわもの))達よ 各員油断なく全力で事に当れ!

 天にまします孫呉を守護し奉ります英雄の方々よ 我らが赤心 とくとご照覧あれ!

 各員配置につけいっ!」

 

「「オオォーーーーーーー!!!」」

 

一刀の言葉に皆の気持ちが乗り、ボルテージは最高潮に達していた

皆は一刀へ次々に一礼を済ませ、各配置場所へと散っていった

 

将がすべて出払った本陣で、一刀は漸く緊張を解き一息ついた

 

「陛下 ご苦労様でございました」

「兄様 格好よかったです つい見とれてしまいました」

 

その様子を冥琳と蓮華が優しげな視線を向け一刀をねぎらった

 

「はぁ〜〜〜 いつもこういうのは雪蓮の役目だからな 

 慣れていないだけにさすがに緊張したよ」

 

緊張の解けた一刀はそう苦笑しながらおどけてみせた

 

「フフッ いや何 あの北郷が立派になったものだとな

 この分なら安心して任せられる この戦に関して雪蓮の出陣は必要あるまいよ」

 

「よしてくれ 冥琳に褒められるなんて槍でも降って来るんじゃないか?」

 

一刀は冥琳の褒め言葉に、頬を人差し指でカキつつ、そっぽを向き恥ずかしがりながら答える

 

「ふふふ 兄様 照れて可愛い」

 

いつもは蓮華自身がよくからかわれる側の立場なのだが

この時ばかりは、大好きで頬を赤らめる可愛い兄であり自身の夫である一刀を、少しイジってみたくなったようだ

 

「一々言わなくてもいい・・・蓮華」

 

素っ気無い反応ををみせる一刀ではあったが

 

「ふふ 怒られちゃいました は〜い」

 

蓮華はというと、拗ねる一刀の反応が余程気に入ったのであろう、終止笑顔を崩すことはなかったのである

 

そうして談笑を交わしている内に・・・

 

「陛下、蓮華様、冥琳様、先程伝令が参りまして、各門への攻撃準備が整ったとの報せがございました」

 

珊瑚が急いで本陣へと飛び込んできて、伝令からの報告をしてきたのだった

 

「そうか 態々ご苦労 珊瑚! それでは戦闘開始だ!! 作戦通り事を進めよと伝えよ」

 

そこには頬を赤らめたり、拗ねたりした普段の一刀の姿はなかった

孫呉の大将としての自覚と責務が、今の一刀の背をそっと押し支えてていたのだろう

 

最初は押しつぶされるかと憂慮したが杞憂だったようだ

今の一刀は、孫呉の天皇としての威厳が備わってきているように、冥琳と蓮華の2人にはそうみえたのだった

 

「承知致しました それでは!」

 

珊瑚もそれを瞬時に悟ったのか 報告が終わると、一切茶化すことなく足早に本陣を去っていったのであった

 

 

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一方、本陣からの攻撃開始の伝令を待つ間、各門前にそれぞれ集結した将の間で雑談が交わされていた

 

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「今回は黄忠殿との一騎討ちにこだわりませんでしたねぇ」

 

紅は美しく整った綺麗な指を顎に手を当てて、隣にいる霞と高順の2人へ感想を述べていた

 

「あのなぁ〜 紅、高順 うちかていっつも一騎討ちにばっかり、拘ってる訳やないで?」

 

カラカラとした調子のいい声を響かせて、紅の感想に対して反論してみせる霞であったのだが・・・

 

「・・・って言ってるけれど 高順?」

 

と霞の反論に対して、高順へとさっさと話を振ってしまう紅

 

元はと言えば、あんたが述べた感想やろ? なんで高順に振る必要があるんや!

そう思いつつ、高順の表情を霞は確かめてみると・・・

 

やっぱりというかなんというか・・・ 

霞が予想した通り、霞にとって高順の反応は、良くない類のモノであったのは言うまでもなかろう

 

「はぁぁぁ〜〜? ど・の・口が言いますかね! この口!!! この口がで・す・か!! 」

 

いきなり馬を寄せてきて、高順の顔が目の前にきてちょっとドキッとしたんやけど・・・

 

「いひゃい!(痛い) いひゃいがな!(痛いがな) 

 ほうぢゅんぢゃん(高順ちゃん) ゆっゆるひてぇ(許して)〜〜〜〜」

 

うん やっぱりというか そんな間柄とちゃうよねぇ〜って痛い痛いって!!!

そう霞が感じたのは当然の反応といえた 

 

高順に頬を引っ張られることにより、霞の表情が二転三転して可笑しい顔に変化していた

そうしている内に、これくらいで許してあげよう 高順の中でそんな気持ちが芽生えたのであろう

 

高順が霞の頬から手を離すと、途端に頬へと手をやって摩り、痛い痛いアピールをするものの・・・

 

「冗談は程々にしてください この度の作戦通りに動かなければ、後で一刀様に叱られるのは霞様ですよ?

 次は勝手気ままにされても、私は一切助けませんからね? いいですね?」

 

と大切な副将様に釘をさされれば、霞に否という言葉はありえなかった

 

「へっ へ〜〜〜〜〜い」

 

と答えるしかしょうがない霞だったのだが、紅は2人の遣り取りが余程楽しめたと見えて

 

「フフフ お似合いのお二方ですこと!」

 

霞と高順の2人へ言葉をかけると・・・

 

「誰がやねん!!」

「迷惑千万ですね」

 

と同時に否定の言葉がタイミング良く合わさったようで

益々紅の品の良い心地いい笑い声が辺りへと響き渡り

霞、高順の2人の表情が冴えないのだから、最後は紅にしてやられたとも言えなくもなかった

 

「本陣より伝令が! 作戦通りに事を進められたしとの事です!」

 

「ご苦労様 委細承知しましたわ」

 

そうして談笑している内に、本陣より伝令が来ていたようで

3人はすぐさま表情を、戦Verのキキリと引き締まる表情へと変化を遂げていた

 

「それでは門へと慎重に攻めかかれい」

 

高順は部下へと早々に指示を飛ばし、長沙城北門攻略を開始させた

 

「黄忠こっちへ来てくれんかなぁ〜〜 なぁ〜?って2人とも無視かいな! ひどッ!」

 

3人ともというのは間違いであったようだ・・・

霞だけはまだまだ未練たっぷりだったようである

 

 

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「明命 準備はいいか?」

 

長沙城の死角に入り込み、準備を丹念に確認しあう思春と明命の2人

 

「はいっ! 思春殿」

 

いつも素直で元気がよい 明命の良い所だろう

それを好ましいと思う自身がいたのも確かであった

 

「張り切りすぎてヘマするなよ?」

 

ニヤリと口角をあげ、挑発する思春であったものの・・・

 

「思春殿こそ!」

 

明命もまたさる者であった こちらもニヤリと口角をあげ、思春を試すような表情をするようになったのだから

思春としても嬉しくないはずがなかった

 

「(明命も日々成長しているようだ 私も負けていられんな))

 そういえば、明命とこうして仕事をするのは久しいな こちらこそよろしく頼む」

 

思春には似合わずと言ったら失礼だろうが

こうした気遣いをする思春を、最近では新しく発見し好ましく感じることが出来て、明命の心に爽やかな涼風がそよぐ

 

「全ては一刀様の為に!」

 

思春の気遣いを自身の士気高揚へと繋げる明命であったが・・・

 

「その言には同意したくはないのだが・・・」

 

「ええっ!?」

 

思春の否定的な言葉に、明命の士気高揚は一瞬で消え失せたのであった

 

「フフッ 冗談だ 明命が素直な所は昔と少しも変わらないな」

 

明命は今まで思春が今みせた穏やかな笑顔を見たのが初めてであった

明命に対しては、常に己を律しつつ厳しい指導を行うのが常だった気がする

 

たまに蓮華様に笑顔を見せることもあったと聞いてはいたが

明命へと冗談を言って笑うなんてことは、今まで想像だに出来なかった明命である

 

「そうですか!? それはちっとも成長してないと言われているようでちょっと悲しくなります

 とっとくにアレ(胸)な部分がボソボソ・・・

 

 そっそれにしても、冗談を言うような思春殿でなかったのに・・・

 思春殿は昔と変わられてよくなったように思います!」

 

先程感じていた感想を素直に述べる明命でありました

普通の者ならばしまったと思ったり感じたりしたかもしれない

しかし、思春の感想はそうした暗い感情を感じ取った風ではなく

 

「そうか・・・ 明命には私がそう映ってみえるのだな」

 

と自身の変化に気づいていた風でもあったのだ

 

「・・・思春殿?」

 

思春を気遣い、明命は考え込んでいる思春に声をかけてみるものの・・・

 

「いや 何でもないさ ただ何となくなのだがな

 変わりつつある己というのも悪くはないと思っている」

 

「私もそう思います!」

 

明命の元気な声に、気を取り直した思春は明命へと声をかける

 

「ありがとう 明命 それでは行動に移るとしよう」

 

「はっはいっ!!」

 

長沙城へと侵入する思春と明命 2人ならこの困難な任務さえ楽にこなして帰還するのではないか?

そう思わせてしまうだけの雰囲気と絆を2人は纏って築きあげていたのである

 

 

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西門ではえらく険悪な雰囲気が漂っていた

というのも、穏の自堕落で暢気な性格が楓の信用を著しく失っていた事に起因していた

 

楓の性格はいたって真面目、祭は抑えるところは抑えるものの

基本穏と同じで、部下に仕事を丸投げする性格も似通っていたからだ

 

なので、最後に重要場面が回ってくる西側防衛にとって

穏への不安要素を少しでも削ぎ落としておきたい楓であったのだ

 

そのような楓の思惑から、2人はこのような事態に陥っていた訳なのだが・・・

 

「穏 手を抜くようなら・・・分かっておるだろうな?」

 

「ううっ なんで楓さまは私が酔ったらいつもおっぱい揉むんですかぁ〜〜〜

 いい加減恥ずかしいのでやめてくださいよぉ〜〜〜」

 

楓と穏の問答は、どうみても険悪というよりは、いじめっ子(楓)、いじめられっ子(穏)という構図に映りがちなのだ

 

「見てるだけでムカつくからな その胸 日頃の意趣返しといったところだな

 それに緋蓮様にそんなマネできんしな」

 

楓の言葉に少なからずショックを受ける穏 

楓が穏のおっぱいを揉むのは、緋蓮の代わりだったという事実が、先程の言葉で判明した為であった

 

「!!? 穏の愛の詰まっているおっぱいは、楓さまのおもちゃじゃありませんよぉ〜 ひどいですぅぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜〜」

 

穏の悲痛?な叫びが楓の心を・・・穿ちはしなかった

 

「だって穏・・・ お前ポロリ担当だし・・・ 九節棍を奮って兵達の前で胸や腰振ってたじゃないか 違ったか?」

 

と真剣に言われてしまっては、もはやボケ逃れも出来ず、飢え殺しもいいところである 

言い換えれば、今まで穏のおっぱいの揉まれ損であった

 

「そんな訳ないじゃないですかぁ〜!! 紫燕(九節棍名)で遊ぶ訳ないでしょ〜う! どうしてそんな解釈になるんですかぁ〜! 

 それにポロリ担当って何ですかぁ〜〜(怒 あっあんまりですよ〜〜(怒 ほっほっといでくださいぃ〜!!」

 

私って悲劇のヒロインよね そう思いつつ涙を為、大きなおっぱいを強く抱きつつ身体を左右へ振って、嫌々をアピールしてみるものの・・・

 

「穏! 開始までもう少しだから それまでには戻って来いよ」

 

とここでもさらなるボケ殺しだったことに、ついには穏も本当の悲しみに襲われたようで・・・

 

「・・・ぐしゅ わぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん」

 

と本気泣きで楓の下より走り去っていく穏でありましたとさ

 

「・・・まさかの展開だ あの九節棍での兵前での痴態が態とじゃなかったなんて・・・ 

 後で祭にも言っておくとしよう」

 

こちらはボケ殺しをした事には全く気づいた様子もなく、穏に対して全て素の対応だったようである

 

 

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本陣近くで藍里は報告へと赴いた珊瑚の帰りを待ちわびていた

というのも、一刀の様子がいつもと違っていたから、そこが気になってしょうがなかったのだ

 

「只今 藍里」

 

先程本陣で、一刀の威厳を肌で感じ取った珊瑚は帰ってくるなり、ひとつため息をついた

それほど珊瑚が感じる普段の気さくな一刀とは異なって感じたのだった

 

「お帰りなさい 一刀様のご様子 どうだった!?」

 

そんな事など知らない藍里は暢気なモノで、一刀様は?といつもの調子で聞いてくるのが、ちょっと癪にさわった珊瑚

 

「・・・・・・藍里 

 一刀様、一刀様って・・・ そんなに隊長の事が気になるのなら、お前が報告に行けばよかったんじゃないか?」

 

珊瑚はついキツい口調で、藍里にそう本音を漏らしてしまっていた

 

珊瑚のキツい口調に、どういう真意があるのかと思い探りつつも

ちょっとムッとしたようで、表情を一瞬だけ強張らせた藍里である 

 

「むっ! 私だと必死さ成分が足りなさすぎるから  さぼってると捉えられては困るもの」

 

元々藍里は妹の朱里同様、比較的表情の読みやすい部類に属するのだが

この時ばかりは一刀の事とあって表情に出してしまい、無理やり平静を装って引っ込めたようである

 

「お前なぁ その言い分だと私は堅物と言っているようなモノだろうが・・・」

 

辛辣な言葉を吐くな 珊瑚はそう藍里を捉えたのだが、その後そんなのは序の口だということが判明するのだが・・・

 

「念ため聞いておくけれど・・・ 違うの? 珊瑚」

 

「なんだと!? それはどういう意味だ! 藍里」

 

今度は珊瑚がムッとする番であった まんまと藍里に仕返しされた訳なのだが

藍里の仕返しがこれで終わるはずもなく・・・

 

「くそ真面目、真面目が服を着てる、わんこ、忠犬、駄犬・・・ 皆が珊瑚を思い描いた心像(イメージ)」

 

と珊瑚の心をポキリと折れそうになるまで襲い掛かってきた 藍里・・・なんて恐ろしい子!?

 

「・・・・・・もういいです 口論では勝てそうにない 己の身の程を知った」

 

と珊瑚は早々に白旗をあげて降伏の意を伝える

 

「そう? それは何より」

 

「・・・まるで小姑だな」

 

勝利で満面の笑みを浮かべる藍里に対して、むかむかっときた珊瑚はつい漏らしてしまう

 

「な・に・か い・い・ま・し・た・か?」

 

顔は笑ってはいたが、藍里のどす黒い背後からはゴゴゴゴという地響きが聞こえてきそうな威圧感が

珊瑚へと容赦なく襲い掛かってきたのである

 

笑顔だけど怖くて近寄りがたい雰囲気を醸し出している藍里

似た感じをどこかで・・・そう、紅が怒った感じに似ているといえた 

 

それだけに恐ろしさも数倍増し増しで肌がピリピリ、うなじの毛がチリチリと感じ

自身の置かれている危険を察知した

 

「(絶対聞こえているだろうに・・・ そう思いつつも) いいえぇ〜〜? 何にも言っておりません!」

 

と珊瑚は誤魔化しつつ、逃亡をはかり煙に巻くことにした 

このまま続けても、こちらが益々痛い目をみる未来が見えていたからである

 

ここまで隊長を愛してると小姑化するんだろうか あたいも気をつけよう 寒々、恐々

 

部下を激励するべく、藍里から離れた珊瑚はそんな失礼な思考を展開させていたのである

 

 

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長沙城東門前では、長沙城を見上げながら氣を吐く人物が1人・・・ではなく2人いた模様で

 

「さてと桜! うまく黄忠を引き付けるとするかの!

 桜上手くやるのじゃぞ?」

 

言葉だけ聴けば、大層偉そうな物言いだと思わないでもないが

言葉を発した人物が、孫呉が誇る2宿将が1人、黄蓋公覆その人なのだから当然とも思えるが

しかし、少しも偉そうな物言いに感じさせないのは、祭が醸し出す大人の女性が持つ雰囲気による所が大きいのかもしれない

 

まぁ 時々、大人の女性に見合わない駄々っ子へと変化を見せることもあるのだが・・・

 

それはさておき、祭にそう言われ失敗しては、大任を任してくれた一刀や冥琳達参謀にも悪い

また今後重要な局面で、自身にお鉢が回ってこないと困るのも事実である

 

「祭殿 大船に乗ったつもりで任せるでござる

 こちらが気になって離れたくても離れられない身体にしてやるでござるよ!

 それでは祭殿 いくでござる!」

 

煽りに対して大言壮語で応えたとも言えなくもないが・・・

祭の弓の腕前は孫呉でも周知されている 

 

そして桜の腕前は祭とは腕前の性格が違うものの、こちらも達人であるのは間違いなかった

2人の腕前に関する説明は、黄忠との戦いの時に述べる事としよう

 

「応よ!」

 

桜の少しも物怖じしない態度に好感をもった祭は

桜とハイタッチを交わし最前線の場を譲り、そこから少し下がった位置へと移動する祭でありました

 

 

「・・・端から聞けば、どう聞いても卑猥に聞こえるな あれ」

 

そんな失礼な物言いをつけたのは、2人の補助に入った子虎であり

 

「ううっ・・・」

 

子虎のエロトークについていけなくて、耐性がなく頬をほんのりと赤らめ下を向いてしまう亞莎でありました

 

「頬を染めて顔を隠してからに 亞莎はムッツリスケベさんやね〜〜」

 

戦闘がまだ始まっていない事もあり、暇つぶしなのか、亞莎をからかうのが壺に嵌まったのか

どちらかは分からないものの・・・ 亞莎の反応が子虎の好奇心を煽った格好となってしまったようだ

 

「子虎さんこそ〜 何事もなかったかの様な対応をしないでください

 私だけがおかしく見えちゃいますよぉ〜」

 

と反論してみるものの・・・ なしのつぶて、蛙の面に水といえる子虎の反応であった

 

「あんまり亞莎をからかってると、先日みたいに皆からイジメられるしぃ〜」

 

と子虎は亞莎を更にからかってみたものの・・・

 

「あれは子虎さんのちゃらんぽらんさが原因ですから」

 

と亞莎にバッサリ切られてしまった子虎

 

「酷い! ひどっ! 子虎さん もう立ち直れないでし!!」

 

他人から見れば、嘘泣きなのはすぐにバレバレで分かることだが

素直な亞莎は分からず、近づいてくる虎をつい不用意に抱きしめてしまった

 

「きゃぁっ!! 子虎さん!! ドサクサ紛れにむっ胸を揉まないでくださいぃ〜〜〜」

 

「愛い奴じゃのぉ〜〜〜 隊長にはもったいない ボクの嫁になりなさい!!」

 

どうみてもどこかのお代官様と娘さん くんずほずれつ状態へと突入していくお2人さんでありました

 

「・・・・・・あっあのぉ〜 お取り込み中の所、大変申し訳ありません 本陣より作戦通り事を進めよとの事です」

 

そこへタイミング悪く、本陣より伝令さんが到着したようで・・・ 

2人の睦み合いに視線を合わせ辛いようで、地面に視線を落とし報告を終える気の利いた伝令さん

 

「・・・あっ ども! それからさ 亞莎の名誉の為にも、今みたこと特に陛下には内緒にしてあげてね?」

 

と口封じにもちゃんと余念がない子虎でありました

 

「はっハッ! ・・・しょ承知いたしました 自分は何も見ておりません!! それでは!」

 

伝令さんはとうとう一度も2人と視線を合わせることなく離れていったようである

 

「ふぃ〜〜〜 なんとか誤魔化せたねぇ〜〜〜 続きいっとく?」

 

「し・ま・せ・ん!!! ・・・子虎さんの馬鹿っ! もう 知りませんっ!!」

 

この子虎の言葉に、亞莎としては呆れるやら、怒っていいのやら・・・

複雑な気持ちを抱えつつ、子虎に対しして強く言い放った

 

「そんな反応されたら可愛すぎて襲ってしまいそう」

 

調子にのった子虎は尚も行為に及ぼうとするが、少しやりすぎたようで・・・

 

「(眼鏡が)キラーン! くいっくっ! ギロッ!!!」

 

それどうみても師匠(冥琳)の真似だよね 亞莎・・・

 

「アハハハ じょっ冗談ダヨ? ヤダナ〜〜〜」

 

と一言誤魔化し言い放った子虎は、危険を感じた亞莎から逃亡をはかるのでありました

 

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「・・・暇(だ)」

 

気配を消しつつ景色に同化し、本陣周囲を忍びつつ警戒している瑠璃と

水上でぼけっと考え事をしている琥珀の容赦ない素直な呟きであった・・・

 

 

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●『真・恋姫†無双 − 真月譚・魏志倭人伝 −』を執筆中

 

※本作品は【お気に入り登録者様限定】【きまぐれ更新】となっておりますので、ご注意を

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お手数をおかけ致しまして申し訳ありませんが、何卒ご了承くださいますよう、よろしくお願いいたします<(_ _)>

 

■■■【オリジナル人物紹介】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 

 ○孫堅 文台 真名は緋蓮(ヒレン) 

 

  春秋時代の兵家・孫武の子孫を称し、各地で起こった主導権争いに介入し

  『江東の虎』の異名で各地の豪族を震撼させた

  優秀な人材を率い転戦、やがて軍閥化し孫家の基礎を築いた

 

  容姿:髪は桃色で、孫家独特の狂戦士(バーサーカーモード)になると、右目が赤色に変化するのが特徴で、平時は量目とも碧眼である

  祭と同じく胸が豊満で背は祭より高い 体格は祭よりすこし大きい 顔立ちは蓮華というより雪蓮に似ているだろうか

 

 ○張紘 子綱 真名は紅(コウ) 

 

  呉国の軍師の一人で主に外交を担当。 魏の程c(風)の呉版と考えていただけると理解しやすいだろう

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、姉の張昭と共に臣に迎え入れられる

  張昭と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  ※史実では、呉郡の四性でも張昭と兄弟でもありませんのでお間違い無きように。。。 

   呉郡の四性の中で張温しか見当たらなかった為、雪月の”脳内設定”です

 

  容姿は青眼で背丈は冥琳より少し低い 顔は姉の王林とは似ておらず童顔で人に安心感を与える顔立ちである

  髪は腰にまで届こうかという長く艶やかに保った黒髪を束ね、ポニーテールと呼ばれる髪型にしている事が多いが

  その日の気分により、長髪を肩辺りで束ね胸の前に垂らしている場合もあるようである

  服装は藍色を基調とした西洋風ドレスを身を纏っている

 

 ○魯粛 子敬 真名は琥珀(コハク)

 

  普段は思慮深く人当りも良い娘で、政略的思考を得意とし、商人ネットワークを駆使し情報収集・謀略を行う

  発明に携わる時、人格と言葉遣いが変化し、人格は燃える闘魂?状態、言葉遣いは関西弁?風の暑苦しい人に変化する

  このことから「魯家の狂娘・後に発明の鬼娘」と噂される

 

  ※穏(陸遜)は本をトリガーとして発情しちゃいますが、、琥珀(魯粛)は発明に燃えると・・・燃える闘魂に変身って感じです

 

  容姿は真名と同じく琥珀色の瞳をもち、髪は黒で肌は褐色がかっており月氏の特徴に似通っている

  背は明命と同じくらいで、服装は赤を基調としたチャイナドレスを身に纏っている

 

 ○張昭 子布 真名は王林(オウリン) 

 

  呉国の軍師の一人で主に内政を担当。 冥琳とはライバル同士で互いに意識する間柄である

   『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の張氏の出 雪蓮直々に出向き、妹の紅(張紘)と共に臣に迎え入れられる

  張紘と共に『江東の二張』と称される賢人

 

  妹の紅は「人情の機微を捉える」に対して「政(まつりごと)の機微を捉える」という感じでしょうか

 

  容姿は冥琳より少し高めで、紅と姉妹でありながら顔立ちが似ておらず、冥琳と姉妹と言われた方がピッタリの美人系の顔立ちである

  眼鏡は使用しておらず、服装は文官服やチャイナドレスを着用せず、珍しい”青眼”でこの眼が妹の紅と同じな事から

  姉妹と認識されている節もある 紫色を基調とした妹の紅と同じ西洋風のドレスを身を纏っている

 

 ○程普 徳謀 真名は楓(カエデ)

 

  緋蓮旗揚げ時よりの古参武将であり、祭と並ぶ呉の柱石の一人 「鉄脊蛇矛」を愛用武器に戦場を駆け抜ける猛将としても有名

  祭ほどの華々しい戦果はないが、”いぶし銀”と評するに値する数々の孫呉の窮地を救う働きをする

  部下達からは”程公”ならぬ『程嬢』と呼ばれる愛称で皆から慕われている

 

  真名は・・・素案を考えていた時に見ていた、某アニメの魅力的な師匠から一字拝借致しました・・・

 

  容姿は祭と同じくらいの背丈で、端正な顔立ちと豊かな青髪をうなじ辺りでリボンで括っている

  均整のとれた体格であるが胸は祭とは違いそこそこ・・・ちょっと惜しい残念さんである

 

 ○凌統 公績 真名は瑠璃(ルリ) 

 

  荊州での孫呉崩壊時(※外伝『砂上の楼閣』)に親衛隊・副長であった父・凌操を亡くし、贈った鈴をもった仇がいると

  知った凌統は、甘寧に対して仇討ちを試みるものの・・・敵わず返り討ちにあう間際に、一刀に救われ拾われることとなる

  以来、父の面影をもった一刀と母に対してだけは心を許すものの・・・未だ、父の死の傷を心に負ったまま

  呉の三羽烏の一人として日々を暮らしている

 

  容姿はポニーテールに短く纏めた栗色の髪を靡かせて、山吹色を基調とした服に身を包んでいる小柄な少女

  (背丈は朱里や雛里と同じくらい) 真名の由来で目が瑠璃色という裏設定もございます

 

  ○朱桓 休穆 真名は珊瑚(サンゴ)

 

  『呉郡の四姓』と呼ばれる有力豪族の朱氏の一族

  槍術の腕を買われ、楓の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  部隊内では『忠犬・珊瑚』の異名がある程、一刀の命令には”絶対”で元気に明るく忠実に仕事をこなす

 

  容姿:亞莎と同じくらいの背丈で、黒褐色の瞳に端正な顔立ちであり黒髪のセミロング 人懐っこい柴犬を思わせる雰囲気をもつ  

  胸に関しては豊満で、体格が似ている為よく明命から胸の事で敵視されている  

 

  ○徐盛 文嚮 真名は子虎(コトラ)

 

  弓術の腕を買われ、祭の指揮下にいた 一刀の部隊編成召集時に選抜された中から、一刀に隊長に抜擢された『呉の三羽烏』の一人

  『人生気楽・極楽』をモットーにする適当な性格であったが

  一刀と他隊長である珊瑚と瑠璃・隊長としての責に接していく上で徐々に頭角を現し

  後に部隊内では『猛虎』と異名される美丈夫に成長を遂げていくこととなる 

 

  容姿:思春と同じくらいの背丈で黒髪のショートヘア 体格も思春とほぼ同じく、遠めからでは瓜二つである 

  二人の区別の仕方は髪の色である(所属部隊兵談) またしなやかな動きを得意としている為、思春の弓バージョンと言える 

 

  ○諸葛瑾 子瑜 真名は藍里(アイリ)

 

  朱里の姉 実力にバラツキがあった為、水鏡から”猫”と称される

  その後、水鏡と再会時に”猫”が変じて”獅子”になりましたわねと再評価される

  天の御遣いの噂を聞きつけた藍里が冥琳の元を訪れ、内政・軍事・外交とそつなくこなす為

  未熟であった一刀の補佐にと転属させられる 

 

  初期には転属させられた事に不満であったが、一刀に触れ与えられる仕事をこなす内に((蟠|わだかま))りも消え

  一刀に絶大な信頼を寄せるようになる

  後に亞莎が専属軍師につくと、藍里の内政面への寄与が重要視される中で、藍里の器用な才を愛し、軍師としても積極的に起用している

 

  容姿は朱里より頭一つ高いくらい 茶髪で腰まであるツインドテール 朱里とよく似た童顔でありながらおっとりした感じである

  服装に関しては赤の文官服を着用しており、胸は朱里と違い出ている為、朱里とは違うのだよ 朱里とは・・・

  と言われているようで切なくなるようである(妹・朱里談)  

 

  ○太史慈 子義 真名を桜(サクラ)

 

  能力を開放しない雪蓮と一騎打ちで互角に闘った猛者  桜の加入により瑠璃が一刀専属の斥候隊長に昇格し

  騎馬弓隊を任されることとなった(弩弓隊・隊長 瑠璃→子虎、騎馬弓隊・隊長 子虎→桜に変更)

  本来の得物は弓で、腕前は祭を凌ぎ、一矢放てば蜀の紫苑と互角、多矢を同時に放てば秋蘭と互角という

  両者の良い処をとった万能型である

 

  武器:弓 不惜身命

  特に母孝行は故郷青州でも有名であり、建業の役人街が完成した際に一刀の薦めもあって一緒に迎えに行く

  隊長として挨拶した一刀であったが、桜の母はその際に一刀をいたく気に入り、是非、桜の婿にと頼み込む程であった

   

  容姿はぼん・きゅ・ぼんと世の女性がうらやむような理想の体型でありながら身長が瑠璃ぐらいという美少女系女子

  眼はブラウン(濃褐色)であり、肩下までの黒髪 気合を入れる時には、白い帯でポニーテールに纏める

  一刀の上下を気に入り、自身用に裁縫し作ってしまう程の手先の器用さもみせる

 

  真剣に話している時にはござる口調であるが、時折噛んだりして、ごじゃる口調が混ざるようである

  一時期噛む頻度が多く、話すのを控えてしまったのを不憫に思った為

  仲間内で口調を指摘したり笑ったりする者は、自然といなくなったようである

 

 ○高順

 

  「陥陣営」の異名をもつ無口で実直、百戦錬磨の青年 

  以前は恋の副将であったのだが、恋の虎牢関撤退の折、霞との友誼、命を慮って副将の高順を霞に付けた

  高順は恋の言いつけを堅く守り続け、以後昇進の話も全て断り、その生涯を通し霞の副将格に拘り続けた

 

 ○馬騰 寿成 真名を翡翠(ヒスイ)

 

  緋蓮と因縁浅からぬ仲 それもその筈で過去に韓遂の乱で応援に駆けつけた呉公に一目惚れし

  緋蓮から奪おうと迫り殺りあった経緯がある

 

  この時、緋蓮は韓遂の傭兵だった華雄にも、何度と絡まれる因縁もオマケで洩れなくついて回ることとなるのだが・・・  

  正直な処、緋蓮としては馬騰との事が気がかりで、ムシャクシャした気持ちを華雄を散々に打ちのめして

  気分を晴らしていた経緯もあったのだが・・・当の本人は、当時の気持ちをすっかり忘れてしまっているが

 

  この事情を孫呉の皆が仮に知っていたのならば、きっと華雄に絡まれる緋蓮の事を自業自得と言いきったことだろう・・・

 

 

 ○孫紹 伯畿 真名を偲蓮(しれん

 

  一刀と雪蓮の間に生まれた長女で、真名の由来は、心を強く持つ=折れない心という意味あいを持つ『偲』

  ”人”を”思”いやる心を常に持ち続けて欲しい、持つ大人へと成長して欲しいと2人が強く願い名付けられた

  また、偲という漢字には、1に倦まず休まず努力すること、2に賢い、思慮深い、才知があるという意味もある

 

  緋蓮、珊瑚、狼をお供に従え?呉中を旅した各地で、大陸版・水戸黄門ならぬ

  ”偲”が変じて”江東の獅子姫様”と呼ばれる

 

 

 ○青(アオ)

  白蓮から譲り受けた青鹿毛の牝馬の名前 

 

  白蓮から譲られる前から非常に気位が高いので、一刀以外の騎乗を誰1人として認めない 

  他人が乗ろうとしたりすれば、容赦なく暴れ振り落とすし蹴飛ばす、手綱を引っ張ろうとも梃子でも動かない

  食事ですら・・・一刀が用意したモノでないと、いつまで経っても食事をしようとすらしないほどの一刀好き

 

  雪蓮とは馬と人という種族を超え、一刀を巡るライバル同士の関係にある模様

 

 ○狼(ラン)

  珊瑚の相棒の狼 銀色の毛並みと狼と思えぬ大きな体躯であるが

  子供が大好きでお腹を見せたり乗せたりする狼犬と化す

 

 

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-8ページ-

 

【あとがき】

 

 

常連の読者の皆様、お初の皆様 こんばんは 雪月でございます

いつも大変お世話になっております

 

先ず始めに、お気に入り登録者数がついに1000名を超えまして、現在1001名となりました

制作してすぐに思い描いた、登録者数の1000名という数字に1年3ヶ月あまりで達することが出来ました事

本当に感慨もひとしお、感無量でございます 皆様本当にありがとうございます<(_ _)>

 

次なる初期に思い描いた目標として、”物語の完結”という項目があります

 

この孫呉千年の大計だけではなく、追加で魏志倭人伝の完結も途中で増量する運びとなってしまいましたが

2作品の完結まで、今後ともご支援・お付き合いの程、何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>

 

 

さてこの度のお話なのですが、実は長沙城攻防戦の熱く火花を散らす模様をお伝えする話だった筈なのですが・・・

 

制作していて、思いのほかちょいエロトークが炸裂して、文章が長くなってしまったこともありまして・・・

大変申し訳ありませんが、キリが悪いこともございまして、次回へと持ち越しという事態に陥ってしまいました(滝汗

 

おかしい・・・ おっかしいなぁ〜 どうしてこうなったのやら・・・

 

そうした諸事情もございましたので、孫呉が取る作戦内容に関して、本来なら戦いの中で明かす部分を、一刀さんに代行を頼んでみました

 

作戦内容に関して、先週、飛鷲様がコメントにてカキコされていらっしゃいましたが

以前より散々焙烙玉を、大火力・放火仕様に変えたと言っていた事も手伝って

作戦を予想しやすかったかもしれませんが、予想されました通りでございます 本当にお見事でございました

 

予想を覆す作戦も構想にはあったのですが・・・初期に考えた構想通り、素直に作戦を遂行しております

まぁ覆す作戦に関しては、次の機会に回しておきます(制作者の負け惜しみ? 

どこで使うのかは、まだ制作者本人であっても謎だったりするんですけどね(苦笑

 

次回更新時、今度こそ紫苑との本格的な戦いの模様をお送りする予定でおります

お待たせし焦らす事となってしまい、本当に申し訳ありません

 

孫呉千年の大計、並びに魏志倭人伝を完結に導くべく

決意を新たにして、今後とも更新をして参りたいと思っている所存です

皆様今後とも両作品共々、何卒よろしくお願い致します<(_ _)>

 

最後になりましたが、センター試験も終わって、本格的な受験シーズンが到来しておりますが

 

自身は大学を卒業して社会人となっている訳なのですが、このシーズンが到来すると

家の前に止まる郵便局のバイクが、合格通知を入れたかな?と妙に気になってしまって

落ち着かなくて仕方なかった、当時の記憶がよく思い起こされます

 

受験生の皆様、体調管理にくれぐれもお気をつけて

見事、春には志望校に合格し勝利を勝ち取ってくださいませ 心より応援しております!!

 

これからも、皆様の忌憚のない御意見・御感想、ご要望、なんでしたらご批判でも!と何でも結構です

今後の制作の糧にすべく、コメント等で皆様のご意見を是非ともお聞かせ下さいませ 

 

それでは次回更新まで(*´∇`)ノシ マタネ〜♪

 

説明
常連の皆様&お初の方もこんばんは いつもお世話になっております

この作品は真・恋姫†無双・恋姫†無双の2次創作となっております
主人公は北郷一刀 メインヒロインは雪蓮と蓮華と仲間達でお送りしております
※猶、一刀君はチート仕様の為、嫌いな方はご注意を! ※オリキャラ紹介は本文下記参照のこと


孫呉の長沙城攻略作戦を前に一刀が号令を発する!!

祭が!桜が!思春が!明命が! それぞれの思いを胸に長沙攻略へと赴いていく

戦いの時を前にして、皆の思いがそれぞれに交錯する
ある者は笑い、ある者は怒り、ある者は泣き嘆く

戦いの前のほんの一息の戦士達の休息といえるだろう交流を交える孫呉の面々

長沙城包囲戦の火蓋が、今まさに切って落とされようとしていた

それでは心の赴くままに・・・ 作品を心行くまでゆるりとご堪能くださいませ どうぞ!
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コメント
>以後も皆様からのご意見・ご感想・ご批判などなど お気軽にカキコくださいませ またいつもコレクション・ご支援ボタン並びにツイートしてくださる皆様方 心よりお礼感謝申し上げます&lt;(_ _)&gt; (雪月)
>禁玉⇒金球様 いつもコメントカキコありがとうございます&lt;(_ _)&gt; ゴマ団子のようにこねられ揚げられて終わりそう(ち〜ん 高順さんに関しまして、霞に対してだけ最強です ジョーカー的役割です 霞が勝利することは不可能です(雪月)
亞莎さん、阿蒙さん、殺っておしまいなさい、いやいや違います一気に殺るのではなくて一枚づつ剥ぐように時間をかけて殺るのです。高順が実は最恐説浮上。(禁玉⇒金球)
>naku様 いつもコメントカキコありがとうございます&lt;(_ _)&gt; 彼女達もやるときはやる・・・とは思いますよ? おそらく・・・たぶん(汗 明命さんの心の中に溜まっている、おっぱいへの鬱憤を解脱し開放すると、褌族として覚醒します(嘘(雪月)
>たっつー様 まぁ面白ければ、お後が良ければ有りでしょうからねぇ? 孫家の血がなせる業なのかもしれませんが、そういう意味では蓮華だけ別口なのかもしれませんけれどw(雪月)
>観珪様 え? 何ですって?(何w やる時は・・・やってくれますよ? たぶん・・・きっと・・・ね? ね?(雪月)
>いた様 そうですね 読者だった頃はかなり気楽であったと思い返す時もあります 書き手の苦しみも確かにございますが読者の皆様の声をコメントで感じる経験は、何モノにも変えがたい財産であります 今後ともよろしくお願いいたしますご&lt;(_ _)&gt;(雪月)
>いた様、観珪様、たっつー様 貴重なコメントカキコ誠にありがとうございます&lt;(_ _)&gt;(雪月)
これから戦だってのに、真面目に準備している人材の方が少ないとかww まぁ、元トップが雪蓮さまですし、仕方ないのかもしれませんがww(神余 雛)
ぜひ、完結をお願いします! 投稿始めて、やっと分かる書き手の苦しみ。 頑張って下さい!(いた)
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