ある日の事・・

「恋、恋の部隊はどう？ちゃんと訓練できてる？」

「（コクッ）錬度は霞たちと比べればまだまだだけど、結構いい。」

「一刀は？」

「こちらもいいよ。速さにまだ難があるけど。」

「ちょうどいいわ。二人には本体に合流するって言われてる黄巾党の部隊を迎撃、出来れば、殲滅してほしいの。」

「敵の数は？」

「へぇ。詠にも分からないんだ。」

「えぇ、悔しいけどね。でも、名を広めるためにはちょうど良い機会だから恋と２人でいいってくれる？」

「分かったよ。」

「一刀といく。」

そして２人はそれぞれの部隊を連れ、黄巾党の部隊が来ると思われるところへ向かった。

「どう、恋？見つかった？」

「（フルフル）見つかんない。一刀は？」

「こっちも駄目。けど、もともと情報も少ないんだし、簡単に見つかるとは思ってなかったけどね。」

「このまま行くと丁爺のところ・・・」

「君のお爺ちゃんか。会ってみたいな。」

「きっと会える。・・・ん？あれは？」

「呂紅様！前方に敵が！」

「分かった！全員抜刀！進め！」

「全員戦闘態勢、行く！」

「おおおおぉぉぉぉ！」

「・・・ん？おい！お前ら！軍の奴らが来たぞ！刀抜け！」

「略奪だー奪えー！」

「おーおー軍の皆さん、その人数だけで、今の俺たちの前に出てくるとか正気ですかね〜

（ニヤニヤ）」

「別にお前らぐらいどうってこと無いよ。」

「雑魚はうるさい。」

「まあ、せいぜい威勢を張っててくれや、どうせ俺たちに殺されるだけだから・・・さっさと死んでもらおうか。さっきの所みたいに。」

「さっきの所？お前らはもうどこか襲ったのか？」

「ああ、襲ったよ。結構平和ボケしていたから楽に勝てたが、確か・・・丁原ってところだった「丁爺をどうした！」。」

「殺しちまった気がするな〜」

「っ！！」

「まあ、これからお前らは死ぬんだし関係の無い事「黙れ・・・」ん？どうした？お嬢ちゃん？」

「お前ら、絶対に殺す・・・絶対ニ・・・」

　　　　コ　　　　　ロ　　　　　シ　　　　　テ　　　　　ヤ　　　　　ル　　　　　

「！？お前ら、こいつらを殺してやれ！」

「おおおおぉぉぉぉ！」

「恋！」

「！皆いイ。これハ恋がヤる・・・」

「ですが、「だったら俺も行こう。」呂紅様・・・」

「一刀はいいよ。見てて。」

「そんな真似できる訳無いだろ。それに俺たちはこんな所で死ぬわけには行かない。そうだろ？」

「・・・」

「さあ行こう、恋。月のために、そして丁原さんの無念のために。」

「・・分かった。」

「神流、ねね。皆を頼む。」

「「わかりました（ですぞ）！」」

「さて、じゃあ行こうか・・・」

「オラオラオラーァ！殺せー！」

「董卓軍所属、第四部隊隊長呂奉先。」

「同じく、董卓軍所属第三部隊隊長呂迅鬼。」

「「目的、賊の殲滅。」」

「往く！！」

「逝け！！」

そこからは地獄だった。

賊は色々な殺され方で殺された。そして、その地獄の異常性はまともに死体が残るのが、二割といったところで、中には死体が残らないのもあった。また、二人の強さも

地獄と思わせるには十分すぎるほど圧倒的だった。

「ぎゃああああぁぁぁ！！」

「た、助けぷげら！」

「全員死ね。」

「何もしてない人々を殺した罪はどんな罪よりも重い。」

「お前ら！周りから囲めって何度言えば分かるんだよ！」

「さっきからやってるっつーの！だけど意味がねえん、うがぁ！」

「お前らがいくら集まったってその程度の策じゃ・・・何の意味も無いよ。」

「お、お前ら何してや「殺される覚悟は出来た？」！？」

「お前は丁爺を殺した。罪も無い人々を殺した。だから、殺す。」

「なっ、なっ・・・糞がー！！」

「無駄。」

恋が右手を一閃させると賊の体は真っ二つになった。

「うっ・・うっ・・・丁爺・・・・何で・・・」

「恋・・・」

一刀は戦の後に泣いている恋を、今は黙って見ることしか出来なかった。