小説訓練1 |
S子と知り合った男性は間もなく、たいがい、昼間の太陽を殆ど見る事の無い生活、あるいは、見れたとしても殆ど睡眠がない状態でフラフラの体調不良状態で、仕事をしている時も、自覚症状や倦怠感が激しく思ったように仕事が捗らず、貧血気味で太陽が黄色く見えるようになり、S子のためにできてしまった借金を支払うために昼の仕事以外に夜の仕事もアルバイトするようになり、睡眠不足が祟り、社会人としての出世コースを歩む事など絶対に不可能になって行くのだ。
何故、そうなるのだろうか、本根(もとね)という男性はS子と知り合ってから、一年も経たないうちに貯金の全てを使い果たし、それだけでは止まらず、サラ金やカードキャッシングまで手を付けてしまったのだ。さらに、会う度、デート内容は買い物だけで最低でも一回のデートで5万円は使うし、酷いと会う度、20万か30万のバッグやアクセサリー、洋服類を買わされ、買い終わったらその場でバイバイをされていたのだ。
そんなデート内容でも本根は本根なり真剣で本気で彼女に夢中になっていたので、嫌な顔一つせず彼女に誘われるまま会いに行き、強請られるまま、高額の商品を購入してプレゼントしていたのだった。
しかし、どうだろう一回デートをするだけで20万や30万の高額の商品が欲しいと強請られたら、普通だったら断ると思うのだが、それほどまでに男がS子に夢中になって行く理由はいったい何があるというのだろうか。
S子の魅力は、一言で言うなら女王蜂そのものだろう。生まれつき容姿端麗であることはもちろん、(多少整形もありました)強力に男を弾きつけるオーラのようなものを全身から発していた。出会った男性の殆ど全員がS子の前で平伏し、その後の行動は良き僕、従順な奴隷そのものだった。
ただ会って一緒に街を歩きたいだけで湯水のようにお金が羽をつけて消えて行くのだ。自分だって買いたいものや使いたい遊びがあるだろうに。でもS子に出会った男は雷に撃たれたように今まで己に投資していた楽しみの金額の全て、いやそれ以上の金額をS子に貢ぎあげてしまっていたのだ。
本根の場合は、120万もするロレックスを銀座本店で買わされていた。また、その他の男性も車を買わされたり、アクセサリーやブランド製の洋服、パンプスやブーツなどを買わされまくっていた。さらに別荘の鍵を一つ返事で手渡す男も絶えなかった。所謂愛人志願と言うやつだろう。S子の場合、男性とのデートは、その殆どが買い物だけだった。まともな心の交流などまったくないと言って良かった。
それは、あんまりだと非難を周囲から浴びるようになった段階で、S子は、知り合う男性の多くに自分の住まいの掃除や洗濯、家具の移動や配置、雑用や自分の過去からの趣味である写真撮影、オークションの商品の写真撮影や購買の協力を頼むようになっていったのだ。(練習用の内容です)
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ちょっと小説を書いてみることにしました。不慣れで、下手ですがご容赦下さい。>< | ||
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