真・リリカルなのは 第十二章 非道なる報復編 第八話 危険な賭け |
ルナの危機に駆け付けた カイト
ソネットを退け、ルナを救えるか?
ソネット「これでも食らいなさい!!!」
ソネットは刀を振るい、斬撃を飛ばす
その斬撃には冷気が漂っており、当たれば恐らく凍るだろう
カイト「くだらん」
セイバーフォームのウィザードを振り抜き、斬撃を切り裂く カイト
炎熱を纏った刃は、氷結に強い……………しかし
ソネット「私の氷結は、そこら辺のちゃちなものじゃないわ」
カイト「っ!!」
見ると、ウィザードの刃の部分が凍っていた
カイト(存外やる。だが、この程度で勝った気になるとはな。はやり雑魚か)
カイトは引き金を強く引く
すると、刃は熱せられ、氷を溶かしていく
カイト「貴様の様な虫けらに時間を割いては勿体ない」
ウィザード【プロミネンスバレット!!】
炎熱の銃弾を放ち、ソネットを牽制する
ソネット「いちいち癪に障る男ね……………嬲り殺してあげる」
カイトの射撃魔法を刀で弾き、自慢のスピードでカイトの後ろに回り込む
ソネット(先ずは右腕!)
ソネットはカイトの右腕を切断しようとする
カイト「フレア・インパルス!!」
カイトの回りが燃えだし、ソネットにも引火する
ソネット「何!?」
カイト「戦い方を知らぬ素人が……………消えろ」
ソネットの顔にウィザード(銃)の先端を添える
ソネット(0距離!?)
カイト「ヴレイジングバースト!!」
0距離での砲撃魔法を受けた ソネット
吹き飛ばされ、建物に激突
そのまま地面に落下した
カイト「雑魚が……………」
ウィザード【バインドで縛り、連行した方が良いのでは?】
カイト「わかっている」
カイトはゆっくりとソネットに近付いて行く
ソネット(私が……………あんな男に負ける?)
ダメージが大きく、体が動かせないものの、意識ははっきりとしている ソネット
近付いてくるカイトを睨み付ける
ソネット(ふざけるな…………私があんな男に負けてたまるか!)
刀を杖代わりにして立ち上がる ソネット
まだ抗うようだ
ソネット「フュンフェーイ!! シュヴェーレンモードVer2!!」
冷気を纏った刀は形を変え、青い弓となる
ソネット「音速の矢を避けれるなら避けてみろ!!!!」
青白い魔力で構築された矢が出現する
ソネット「ウィンクレット・シェンガート!!!」
矢が放たれた
カイト「っ!!!」
ソネットの言う通り、矢は音の速さでカイトに向かう
目では追えない速さだ
しかし、カイトはあっさりと躱す
ソネット「何だと!?」
音速の矢を躱されて混乱する ソネット
ソネット(バカな!? 音速だぞ!! 例え目で追えたとしても、音より速く動けなければ躱せるはずが!!!)
無論カイトと言えども、音の速さで移動するなど不可能だ
しかし、彼は実際に避けてみせた
どういう事なのか?
カイト「不思議そうだな? 先の攻撃を躱されたことが」
ソネット「………………………」
図星の為か、反応しない ソネット
カイト「簡単な話だ。矢を放つ事はわかっているのだから、始めから軌道をずらせればいい」
そう、カイトはソネットの矢は取って置きの切り札
その為、速いのではという予測をしていた
まだカイトとソネットの間には距離があった
しかし、道を塞ぐ物がない為、姿は確認できる
そんな状態で放とうとする
つまり、当てれる自信があるということだ
この事から、予測は確信へと代わり、カイトは真っ直ぐ歩くのを止め、若干だが斜めにずれたのだ
ソネットが気付けない様に少しずつ………
どれだけ速くとも、矢は真っ直ぐにしか飛ばない
カイトの作戦勝ちである
ソネット「バカな…………その可能性が間違っているかもしれぬと言うのに……………」
カイト「俺は自分の持てる全ての力を信じるのみだ」
説明している間に、2人の距離は大分縮まった
カイト「さて、そろそろ沈め」
ウィザード【カートリッジロード】
カイト「バーストセイバァァァ!!!!!!!!!!!!」
炎の刃に切り裂かれ、力尽きる ソネット
早くもリトナの仲間を2人も捕まえた
ソネット(ごめんなさい、リトナ。あなたに借りを返したかったけど)
薄れゆく意識の中で、リトナに詫びる ソネット
カイト「さて、行くか」
ソネットをバインド縛る カイト
彼女を運ぶのかと思われたが、急に後ろを振り向き、銃弾を放つ カイト
セレス「チッ」
その弾丸をレンゲルで切り裂く セレス
カイトの隙を覗い、襲うつもりだったようだ
セレス「気付かれていたか」
カイト「フン、貴様如きが俺の隙を突けると思ったか?」
カイトはセレスが自分を見ていた事に気付いていたのだ
セレス「クククク、まぁいい…………先手を取れなかっただけだ」
レンゲルを構える セレス
どうやらカイトに挑むようだ
カイト「やる気か? またぶちのめされたいようだな」
セレス「ククククク、貴様に付けられた屈辱……………昨日の事のように覚えてるぜ」
ルナの出会って間もない頃、セレスが今のように体の所持権を乗っ取り、カイトに戦いを挑んだ
しかし、一方的に押され、何も出来ないまま惨敗を決した
セレスにとっては、それが屈辱らしい
常にカイトを倒す事だけを願っていた
セレス「ルナの奴、俺の大事な体に傷を付けやがってよ…………だから雑魚に体を貸すのはゴメンなんだよ」
カイト「フン、その傷ではまともに戦えまい。本局に戻って傷を治せ」
カイトはソネットの首根っこを掴んで、歩き出す
セレス「この俺に対して情を出すとは、落ちたものだな!! 天城カイト!!!」
セレスは情けを掛けられた事に腹が立ち、カイトに怒鳴る
カイト「勘違いするな、貴様にも手伝ってもらう」
セレス「何!?」
カイト「着いて来い」
カイトの背中には余裕の二文字が映っているように見えた
それがセレスの怒りを向上させた
セレス「舐めんじゃねぇ!!!!」
レンゲルを振りかぶり、カイトに襲い掛かる セレス
カイト「っ!!」
しかし、セレスの攻撃がカイトに届く事はなかった
セレスが接近するよりも先にカイトの放った弾丸が命中したのだ
セレス「グッ」
片膝を付く セレス
カイト「弱い奴が無様に足掻く……………醜いにもほどがあるな」
セレス「この俺を雑魚扱いした事!!! 後悔させてやるぜ!!!!」
レンゲルを杖代わりにして立ち上がる セレス
カイト「お前には決定的に足りないものがある。経験だ」
基本的にはルナが体の支配権を所持している為、セレスが戦った事がある回数は少ない
それでも才能のみでルナの上を行っていた
カイトはセレスが経験を積めば、かなりの実力者になると思っている
しかし、セレスが力を得れば、自分が危機的状況になる
本来ならセレスに力を与えるべきではない
だが、カイトは強くなったセレスを踏み越えれば、更に自分が強くなると思っている
もしセレスに敗北し、殺されたのならば、自分はその程度の男だった
それだけである
カイトは今回の一連の事件を利用し、セレスに更なる力を与えようとする
そう、経験を積ませるのだ
この考えが吉と出るか? 凶と出るか? それはまだわからない
カイト「お前に経験を積ませ、更に強くなってもらう」
セレス「随分余裕だな………俺に経験を積ませても、まるで俺に殺されない自信があるようだぜ」
カイト「ああ、お前如きでは俺は殺せん。悔しければ、経験を積め」
セレス「いいだろう……………絶対に後悔させてやるぜ」
一時の和解
一方リトナは着実にある準備を進めていた
彼の目的とは一体?
なのは「次回はレインが新たな相棒を手にリトナの部下と戦う! 果たして勝利することが出来るのか? 次回もお楽しみに!!!」
なのは「え? 作者はどうしたって? 世の中には知らない方がいい事もあるよ?」
説明 | ||
なのは「作者、15日は私の誕生日だよ。何故祝わなかったの?」 「………忘れてました」 なのは「ふ〜ん、作者は今日が誕生日だよね?プレゼントに砲撃をあ・げ・る」 「ややややややや止めてェェェェェ!!!!!!!!!!!」 その後、作者を見た者は居ない |
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