手向けの花
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                     美しいひとは何時だって 見初めた傍から河向こう

                     彼岸の花は美しかろう 

                     あなたを添えて 尚映える

 

                     拉がれ 損ない 摘まれたその身

                     その手で見事手折ってみせた 

 

                     此れにて終いと見極め去った

                     あなたのように在れたなら

                     凜と打ち止め見定め去った

                     あなたのようで在れたなら

 

                     あなたのようには逝かれない

                     とても私は逝かれない

 

                     どうして祈らず居られよう

                     次行く旅路の健やかなるを

                     どうして願わず居られよう

                     次行く旅路の穏やかなるを

 

 

                     ――この世を穢れとするならば

 

 

                     美しいものは残らず総て

                     次行くあの世で結ばれよ

                     次行くその世で咲けばよい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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良いなって思うものは既に滅んでる現実
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創作 手向けの花 詩もどき 

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