雪蓮の策略
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いつぞやの時のように陽の光から逃れるように木の上に寝転がって仕事をサボっていた雪蓮を城内の者たちは必死に探していた。

 

 

「ふっふっふ〜今回はいつもと違う場所だからね〜そう簡単には見つからないでしょ〜第一冥琳がいるんだから、あたしが政務を頑張る必要はないじゃない。」

 

 

完全にダラけきった状態のままで常備しているお酒を飲みながら、リラックスしていると下から何かが投げられて雪蓮の頭を直撃した。

 

 

「い、いったぁ〜〜い!あたしに物を当てるなんていい度胸ね!誰よ!」

 

 

雪蓮が下を覗き込むとそこには一刀と蓮華が立っていて、2人の足元には雪蓮の頭を直撃した酒瓶が割れて地面に散乱していた。

 

 

「お姉様…政務を放棄して酒盛りに休息とは何ともうらやましいですね…」

 

 

「そうだよ、雪蓮〜。君のおかげでこっちは今にも倒れそうなくらい忙しくて大変なのにさ〜」

 

 

2人の顔は笑ってはいるものの、目は全く笑っておらず2人そろって冷たい視線を雪蓮に向けていた。

 

 

「だ、だからって瓶を投げつけることはないでしょ〜いくらなんでも酷すぎない?」

 

 

「みんながそれぞれの仕事に一生懸命取り組んで頑張っているのに…1人だけ木の上で転寝をしながらお酒を飲んでいる方がよっぽど酷いと思いますが?」

 

 

「そうだね…みんな頑張ってるから眠いだろうし、お腹も空いてるだろうしね…」

 

 

「うぅ…そ、それは…」

 

 

「連行!!!」

 

 

グサッとくるような事を2人に言われた雪蓮は言い淀んでいる間に隙を突くかのように璃に両脇を抱えられながら執務室に連行されていった。

 

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そして執務室に着くと机に向かっている雪蓮の背後には監視をするように一刀が座って仕事を続けていた。

 

 

「ね、ねぇ…一刀?ちょ、ちょっと休憩し…」

 

 

「何か言った?雪蓮??」

 

 

「うっ…な、何でもないわ…」

 

顔は笑ってはいるが、目だけが笑っていない状態で雪蓮の問いかけを遮るように一刀は声をかけて、そんな一刀の状態を察した雪蓮は言おうと思った事を言えずにいた。

 

 

そして、とりあえず一区切りついたところで雪蓮が再び…

 

 

「疲れたぁ〜〜〜!!休憩したいぃ〜〜〜〜!!!」

 

 

「まだサボってきた分と今日の分が残ってるよ??」

 

 

「でも、急ぎの分は片付いたじゃない!だから休みたい〜〜〜!!!」

 

 

子供のようにじたばたと暴れる雪蓮の姿を見て一刀は「はぁ〜〜」と深いため息をついて頭を抑えながら…

 

 

「雪蓮…その姿を子供たちが見たら泣くよ?」

 

 

「子供」という言葉を一刀の口から聞いた雪蓮はチャンスと言わんばかりに目を輝かせながら攻撃に転じた。

 

 

「いま子供の事いうってことはもしかして…もっと子供欲しいの?確かに一刀となら子供は何人も欲しいけど〜それともただお盛んなだけ?」

 

 

そう言いながら笑みを浮かべつつ、一刀の胸元を服の上から指先でなぞる様にするだけでなく、足を上げてスリットの入った横からの生足を強調して誘惑して一刀の陥落を試みようとしている。

 

 

「はいはい…分かったから、さっさと終わらせようよ…いつまでもふざけてないでさ〜」

 

 

しかし、見事に不発に終わってしまう…

 

 

「むぅ〜〜ちょっとくらい良いじゃない…それとも蓮華に2人目が出来たのは仕事の休憩にかこつけて2人で乳繰り合ってたんだしぃ〜祭の時もそうだったんでしょ〜?」

 

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一気に不利な状態に陥ったためにとうとう適当な事を言い出して苦し紛れの無駄な抵抗を試みるが、言い終わってから一刀の方を見ると明らかに様子がおかしいのが見て取れた。

 

 

「せぇ、雪蓮…ど、どこで…そ、それを…」

 

 

「うふふっ…あたしを誰だと思ってるのよ〜この私に分からないことなんかないわよ」

 

 

明らかに動揺する一刀を見て確信した雪蓮はこれを機に一気に攻勢に転じた。

 

 

「みんながこれを知ったらどうなるかしらね〜思春なんかあんたを斬ろうとするかもねぇ〜冥琳は呆れるだろうしぃ〜祭なんかは…」

 

 

「しぇ、しぇ、雪蓮さん?それはそれでして…今は仕事を…」

 

 

「それに冥琳も子供が出来たみたいだし〜あ、誰にも言ってないんだっけ?そうよね〜遠征先で乳繰り合ってなんて言えないわよね〜これをみんなが知ったらどうなるかしらねぇ〜?」

 

 

「………………………」

 

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とうとう何も言えなくなった一刀は完全にうなだれてしまい、大きくため息をついてから…

 

 

「分かったよ…じゃあ、少しだけ休もうか…今、飲み物でも取ってくるよ」

 

 

「さっすが一刀!!話が分かるぅ〜!」

 

 

一刀からの了承の言葉を聞いた雪蓮はネコの様の飛びあがって立ち上がろうとした一刀に抱きついていた。

 

 

「ちょっと!雪蓮!暑苦しいから離れて…」

 

 

「なぁに〜?その言い方ひどくない?ホントは嬉しいくせにさ〜」

 

 

一刀が顔真っ赤にして自分と眼を合わせようとしないのを分かっていた雪蓮はわざとらしくさらに胸を押しつけていき、先程は失敗した誘惑に再び挑戦する。

 

 

「あんまりふざけるともう休憩終わりにするよ?」

 

 

「あら、あたしはいついかなる時も本気よ?一刀だってそうやってみんなと接して来たんでしょ?」

 

 

明らかに動揺している一刀に対して雪蓮は追い打ちをかけていく。

 

 

「だからこそ、思春や蓮華とうまくいってるし祭も子供が産まれたし、穏や亜沙も優秀になったし、赤壁で勝てたしねぇ〜何より仲間が出来たでしょ?まさか二喬と小蓮以外の全員に子供が出来るとはさすがのあたしも予想してなかったけどね…」

 

 

少し間を置いて雪蓮が続けて…

 

 

「それにこうしてあたしと冥琳も元気なわけだし…」

 

 

あらためて感慨深そうに話す雪蓮の姿を見て一刀は

 

 

「そうだね…雪蓮に言われるとそんな気がするよ…」

 

 

「でしょ〜?だから…えいっ!」

 

 

雪蓮はいたずらっぽく笑うと再び一刀に抱きつき2人は仕事をサボって、そのまま朝まで過ごした(数日後に2人の間に2人目の子供を授かった)

 

 

翌日…

冥琳と蓮華が2人は政務を終えたかを確認するために2人の居る部屋を訪れると見るに堪えない姿で熟睡している2人が並んでいるのを見つけて…

 

 

「一刀ぉ〜〜〜!このバカ〜〜〜〜!!!」

 

 

蓮華が容赦ない一撃を一刀に浴びせると…

 

 

「雪蓮…起きろ。少し話がある」

 

 

冥琳はそのまま雪蓮を部屋から引きずり出していき…

 

 

そして2人はそれぞれからこっぴどく説教と罰を受けたそうな…

そのうえで雪蓮に2人目の子が出来たことが発覚すると蓮華と冥琳を含めた他の子たちからも期待とあきれたようなが含まれた視線が一刀に送られていた。

 

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あとがき

 

 

GWということでみなさん楽しく過ごしていますでしょうか?

ニートの俺は年中GWみたいなもので全く意味がないという(笑)

 

 

さてさて、雪蓮編アップとなりましたがキャラ別は一旦これで一区切りということで現在長編の1本目を書いてる途中です。

 

 

(他のサイトに載せるの書いてたら、こっちが疎かになってしまった…反省m(__)m)

 

 

ただ、長編だけというのも寂しい気がするので今度は恋姫以外の作品からキャラ別を書いてみて反応次第で続けていくか、また作品を変えるかしたいと思っているので希望などがあればジャンジャンリクエストしてください

説明
それなりの数のキャラを書いてきましたが、そろそろ前から書こうと思っていた雪蓮編を書いてみました。

雪蓮生存verを書いてみました

今回は特にキャラ崩壊などが激しいと思いますが、どうか温かい目で見てもらいたいと思います。
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コメント
いやぁ〜お待たせしてすいませんm(__)m 一応細々と書いてたんですが、ペースが遅すぎました(クライシス)
久しぶりにうp主の作品が!相変わらずほのぼのw(きまお)
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恋姫無双 真・恋姫無双 雪蓮 一刀  恋姫†無双 

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