鉄道唱歌2014・東海道の巻(名古屋〜神戸)
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43.((伊勢路|いせじ))の旅はまたの日と ((木曽川|きそがわ))越えて((美濃|みの))に((入|い))り

  ゆけばまもなく((岐阜|ぎふ))の駅  岐阜には鵜飼の((見物|みもの))あり

 

44.父やしないし((養老|ようろう))の 滝は今なお((大垣|おおがき))を

  ((孝子|こうし))のほまれとともにあり 行くはここにて乗り換えよ

 

45.天下分け目の((関ヶ原|せきがはら)) ((戦|いくさ))のあとも昔にて

  ((伊吹|いぶき))おろしのその山は 石灰岩の((採石場|さいせきば))

 

46.山はうしろに立ち去りて 前に((来|きた))るは((琵琶|びわ))の((湖|うみ))

  ほとりに沿いし((米原|まいばら))は ((北陸線|ほくりくせん))の分岐点

 

47.((彦根|ひこね))に立てる((井伊|いい))の城 ((草津|くさつ))に((販|ひさ))ぐ((姥|うば))が餅

  変わる名所も名物も 旅の((徒然|とぜん))のうさはらし

 

48.いよいよ近く馴れくるは ((近江|おうみ))の((湖|うみ))の波のいろ

  その八景も居ながらに 見てゆく旅の楽しさよ

 

49.((瀬田|せた))の((長橋|ながはし))横に見て ゆけば石山((観世音|かんぜおん))

  ((紫式部|むらさきしきぶ))が筆のあと のこすはここよ月の夜に

 

50.((粟津|あわづ))の松にこととえば 答えがおなる風の声

  朝日将軍((義仲|よしなか))の ほろびし深田は((何|いず))かたぞ

 

51.琵琶のほとりの((城跡|しろあと))は ((膳所|ぜぜ))駅おりてほど近し

  ((比良|ひら))に((八橋|やばせ))もみてゆかん ((大津|おおつ))電車も便りよし

 

52.((堅田|かただ))におつる((雁|かり))がねの ((手前|たまえ))に響く((三井|みい))の鐘

 夕ぐれさむき((唐崎|からさき))の 松には雨のかかるらん

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53.むかしながらの山ざくら におうところや((志賀|しが))の里

  ((都|みやこ))のあとは知らねども ((逢坂山|おうさかやま))はそのままに

 

54.さらに((高浜|たかはま))((今津|いまづ))へは ((山科|やましな))駅を乗り換えて

  ((湖西|こせい))線路の便りあり ((敦賀|つるが))へゆくもただ一路

 

55.((東寺|とうじ))の塔を左にて ゆけば((七条|しちじょう))ステーション

  ((京都|きょうと))京都と呼びたつる 車掌の声もなつかしや

 

56.ここは((桓武|かんむ))のみかどより ((千有余年|せんゆうよねん))の都の地

  今も雲井の空たかく あおぐ((清涼紫宸殿|せいりょうししんでん))

 

57.東に建てる((東山|ひがしやま)) 北は((北山|きたやま))((光悦寺|こうえつじ))

  ((鞍馬|くらま))((比叡|ひえい))に((嵐山|あらしやま)) 流るる水も数多し

 

58.((祇園|ぎおん))((清水|きよみず))((知恩院|ちおんいん)) 吉田((黒谷|くろだに))((真如堂|しんにょどう))

  流れも清き((水上|みなかみ))に 君がよまもる((加茂宮|かものみや))

 

59.夏は((納涼|すずみ))の((四条橋|しじょうばし)) 冬は雪見の((銀閣寺|ぎんかくじ))

  桜は春の((嵯峨御室|さがおむろ)) ((紅葉|もみじ))は秋の((高雄山|たかおやま))

 

60.琵琶湖を引きて通したる ((疎水|そすい))の工事は((南禅寺|なんぜんじ))

  岩切り抜きて船をやる 知識の進歩も見られたり

 

61.南は((伏見|ふしみ))の城の跡 流るる水は((宇治川|うじがわ))よ

  ふたたび北は((金閣寺|きんかくじ)) 夏は送り火((大文字|だいもんじ))

 

62.((神社|じんじゃ))((仏閣|ぶっかく))((山水|さんすい))の ほかに京都の物産は

  ((西陣織|にしじんおり))の((綾錦|あやにしき)) ((友禅染|ゆうぜんぞめ))の花もみじ

 

63.扇 おしろい 京都紅 また((加茂川|かもがわ))の((鷺|さぎ))しらず

  土産を提げていざ立たん あとに名残は残れども

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64.((山崎|やまざき))おりて((淀川|よどがわ))を わたる向こうは((男山|おとこやま))

  ((行幸|ぎょうこう))ありし先帝の かしこきあとぞ忍ばるる

 

65.淀の川船くだりしも 煙を吐きて行く汽車も

  昔がたりとはやなりて 今や電車の駆けるまで

 

66.おくり((迎|むこ))うる程もなく ((茨木|いばらき))((吹田|すいた))うちすぎて

  ((新大阪|しんおおさか))をすぎゆかば ((梅田|うめだ))は我をむかえたり

 

67.わが国第二に位して 商工さかゆる大阪市

  ((安治川口|あじかわぐち))に((入|い))る船の 便りは今も絶え間なし

 

68.ここぞ昔の((難波|なにわ))の津 ここぞ((高津|たかつ))の宮のあと

  千古の英雄((秀吉|ひでよし))の おもかげ城に残りたり

 

69.鳥も((翔|かけ))らぬ大空に かすむ五重の塔の影

  仏法最初の寺と聞く ((四天王寺|してんのうじ))はあれかとよ

 

70.大阪いでて右左 建てりし((工場|こうば))の狭間より

  ((神崎川|かんざきがわ))の鉄橋を わたりてゆかば((尼崎|あまがさき))

 

71.この駅よりは乗り換えて 歌劇に名を得し((宝塚|たからづか))

  ((池田|いけだ))((伊丹|いたみ))と名にききし 酒の産地もとおるなり

 

72.((神戸|こうべ))に今はつきにけり わが国五港のひとつにて

  集まる船の((船|ふな))じるし 見れば世界の旗づくし

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73.磯にはながめ晴れわたる 和田のみさきを控えつつ

  山には絶えず((布引|ぬのびき))の 滝見に人ものぼりゆく

 

74.七((度|たび))うまれて君が代を まもるといいし((楠公|なんこう))の

  いしぶみ高き((湊川|みなとがわ)) 流れて世々の人ぞ知る

 

75.おもえば夢か時のまに ((三百|みお))((七十哩|しちじゅうり))はしりきて

  神戸の宿に身をおくも げに鉄道の恩ぞかし

 

76.明けなばさらに乗り換えて ((山陽線|さんようせん))を進ままし

  天気は明日も望みあり 柳にかすむ月の陰

説明
いよいよ後半戦。ずっと京都のターン。
このあたりは歌詞をどういじったらいいかわからず苦労しました。

気が向いたら小田急箱根篇とかもやりたい…(無謀)
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