仮面ライダーディケイド?破壊者と天使達? 第八話 |
これまでの「仮面ライダーディケイド?破壊者と天使達?」は!
士郎
「ここがシナプスか…」
ダイダロス
「いらっしゃい。」
竜見
「僕に秘策があるんだ。」
士郎
「通りすがりの仮面ライダーだからな。」
そはら
「いないなぁ…」
カオス
「お兄ちゃんが…」
そはら
「何かあったの??」
カオス
「戦っちゃダメ…」
そはら
「え?」
そはら
「何っ??」
そはらは目の前の出来事に、只々驚く事しかできなかった。
上空には、ニンフとイカロスしか見当たらなかった。
そこからの爆発。
姉妹喧嘩という様子では無いのは、そはらでもわかった。
なら、第三者が2人を狙ったのか。
しかし、それらしき人物は見当たらない。
カオス
「ニンフお姉様……やめて…ダメだよ…」
そはら
「え?」
士郎
「なぁ守形。」
守形
「何だ?」
士郎
「お前、中学生だろ?」
守形
「?、そうだが?」
士郎
「なら河原で野宿は無いだろ、普通は!」
士郎と守形は、朝の食料調達のために河原で釣りをしていた。
昨日、守形の元を訪れた時は、キャンプか何かの最中でテントが用意してあったのだと思った。
しかし、彼から話を聞くと、ここが彼の家らしい。
士郎
「『ホー○レス中○生』じゃねぇかよ…」
その後、魚も無事に釣れ、朝食を取った。
とりあえずは竜見からの連絡があるまでは、士郎は空美町を巡回することにした。
守形は、テントに残ってダイダロスとの連絡を取ることにした。
士郎
「さて、行くか…」
士郎はマシンディケイダーを走らせる。
そはら
「カオスちゃん?」
カオス
「ニンフお姉様…ダメだよ…」
カオスの顔からは、恐怖と悲しみが嫌という程感じられた。
しかし、カオスの言葉だけでこの状況を判断するのは、そはらには難しかった。
少なくとも、ニンフが大きく関わっているということだけは確実だ。
そはら
「どうしよう…」
その時だった。
そはら
「えっ…?」
ニンフとイカロスの流れ弾が、自分達の方に向かっているのが見えた。
逃げようにも、そはらは恐怖で足がすくみ、カオスも同様だった。
そはら
「あ、あ、あぁ…」
もうすぐ当たる、その時。
少女
「デメテル起動!」
突然、杖を持った少女、正確にはエンジェロイドが流れ弾からそはら達を守った。
少女は杖を一振りして風を起こし、流れ弾を破壊した。
そはら
「日和ちゃん…?」
少女
「大丈夫ですか?」
その少女は、そはらもカオスも知っている、風音 日和だった。
日和
「早く逃げて、あそこに会長さんがいるから。」
日和が指を指した方には、空美中の生徒会長、五月田根 美香子がいた。
その隣には、ガトリングやバズーカを持った華奢なエンジェロイド、オレガノがいる。
日和
「ここは私達に任せて。」
そはらは頷き、カオスを連れて会長の元へと走った。
オレガノは会長に一礼し、日和の元へとむかった。
そはら
「会長さん、これは?」
美香子
「話は後よ、とりあえず家に避難しましょう。」
会長は近くに停めてあるリムジンまでそはらを案内した。
身動きのとれないカオスを抱きかかえながら、慌てて乗り込む。
すぐにリムジンは発車し、日和達には見えなくなった。
日和
「オレガノさん。どうします?」
オレガノ
「様子を見ましょう。下手に入って返り討ちは頂けません。」
日和
「そうですね。了解です。」
2人は、ニンフとイカロスの戦いに巻き込まれないように、慎重に近づく。
士郎
「早速、異常発見…」
士郎の視線の先では、2人のエンジェロイドが戦っていた。
士郎
「しゃあねぇ、止めるか。」
マシンディケイダーでギリギリまで近づき、ディケイドライバーを装着する。
日和
「あなたは?」
その時、不意に後ろから少女の声がした。
少し驚いたが振り向き、冷静に答える。
士郎
「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ。変身!」
〈カメンライド・ディケイド!〉
ディケイドに変身し、両手を軽く払う。
オレガノ
「なるほど、あなたがディケイドさんですね?」
士郎
「まぁ、間違いじゃないが、俺の本名は霞 士郎だ。」
それだけ言って、ディケイドは視線を再びニンフとイカロスに向ける。
士郎
「おーい!イカロース!」
その声にイカロスは反応するが、聞いていられないと言った様子だった。
士郎
「ニンフは任せろ!今すぐ降りてこい!」
その一言で察したのか、イカロスはニンフとの戦いを中断させ、地上へと降りてきた。
ニンフ
「逃がさない!」
士郎
「いや、逃がす!」
〈アタックライド・ブラスト!〉
ディケイドはライドブッカーをガンモードにし、ホーミング弾をニンフに放つ。
しかし、ニンフは得意のハッキング能力でその弾道を変え、着弾をまぬがれた。
士郎
「イカロス、逃げろ。」
イカロス
「ですが…」
士郎
「いいから。お前ボロボロじゃん。」
確かに、イカロスの戦闘服は切り傷などでボロボロになっていた。
士郎
「わかったな?」
イカロス
「…はい。」
返事の後、イカロスは羽を広げて飛び立った。
士郎
「おい、ニンフ。1番戦闘能力が高いのはイカロスじゃないのか?」
以前、智樹達から聞いた話では、イカロスは最強のエンジェロイドとして恐れられていたらしい。
反対に、ニンフは電子戦に特化したため、戦闘能力は遥かに劣っているそうだ。
ニンフ
「力が無いなら、頭を使うだけよ。」
士郎
「そうか、だったら何故その頭を智樹のために使えない?」
ニンフ
「…どう言うことよ?」
士郎
「智樹が悲しむぞ、そのやり方は。」
ディケイドはライドブッカーから一枚のカードを取り出す。
〈カメンライド・ブレイド!〉
ディケイドライバーから巨大な青いカードのような壁「オリハルコンエレメント」が飛び出す。
ディケイドがそれを潜ると、青い剣士、仮面ライダーブレイドへと変身した。
士郎
「ハッ!」
ライドブッカーをソードモードにし、ニンフに向かって振りかざす。
ニンフはそれを簡単にかわし、再びディケイドと距離を取る。
ニンフ
「カードなんて、私のハッキングで簡単に無効化できるわ!」
ニンフの言葉通り、ディケイドブレイドは元のディケイドへと戻ってしまった。
しかし、ディケイドは慌てることなく次のカードと、アイテムを取り出す。
それらは、竜見から貰った物だった。
士郎
「使い方は…」
わからなかった。
とりあえずカードをディケイドライバーにセットするが、何の反応も無い。
士郎
「………」
オレガノ
「お前もポンコツか。」
その時、先程名前を聞いてきた少女が士郎にそう言い放った。
振り向いたその時。
オレガノ
「喰らえ。」
少女はスナイパーライフルでディケイドの額を撃ち抜いた。
もちろん致命傷にはならないが、流石に痛い。
士郎
「何すんだ、お前!」
オレガノ
「チッ……」
そこで士郎は、ふと、変わった感覚を覚えた。
士郎
「あれ、使い方…」
思い出した。
自分は過去にこれを使っていた。
士郎
「よし…」
次回の「仮面ライダーディケイド?破壊者と天使達?」は!
士郎
「こんなの意味が無いって。」
ニンフ
「戦わなきゃ…トモキは助からないのよ!」
智樹
「妙に力が…」
竜見
「ちょっと賭けをしてみたよ。」
ラギア
「…やるじゃない…」
〔クウガ・アギト・龍騎・…〕
すべてを破壊し、すべてを繋げ!
作者&士郎より…
作者
「そろそろ、この作品に矛盾点が出てきそうな予感がする。」
士郎
「いやダメだろ。それ。」
作者
「かと言って1から書き直すのも面倒いし…」
士郎
「そりゃそうだけど…」
作者
「ま、ディケイド本編自体が矛盾点や曖昧な部分だらけだった気がするし。いっか!」
士郎
「よくねぇよっ!」
作者
「それではこの辺で、さようなら!」
士郎
「おいこらぁっ!」
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仮面ライダーディケイド5周年、原作そらのおとしもの完結記念作品です。 | ||
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